2007年8月8日掲載


「おもしろそう」が全ての始まりでした。

 
新潟県立新津高等学校教諭
文学部地理学科2002年卒

中村 美和子さん
 

現在、地元新潟県の高等学校の教員になって6年目になります。主に地理の授業を担当していますが、世界史や現代社会も担当してきました。さらに教務部に所属し、女子バスケットボール部の顧問もしています。好きな地理を仕事にでき、生徒と一緒に地理を勉強し、共に一喜一憂できる毎日はとても幸せだと思います。

受験生の頃、高校の社会科の先生になりたいけれど、どの学科に進んだらいいのか悩んでいました。その時、たまたま見つけたのが駒澤大学の地理学科でした。「おもしろそう!」と思い、たったそれだけの単純な理由で地理学科に進みました。

 

実は高校時代には地理を選択しておらず、入学当時は「地形図って何?」というくらい地理オンチでした。でも、1つの事柄を自然や産業、歴史や文化など色々な視点から見る地理学の領域の広さや奥深さ、地図をヒントに地域の姿を読み取っていく面白さに触れ、あっという間に地理の魅力に取りつかれました。

「教員採用試験を目指す人は3年の春には受験勉強を始める」というのが通説。大学院進学か就職か教員採用試験か悩み、気づくともう4年。教採は今更始めても間に合わないと、就職活動を始めました。ところが、試験が進むほど「本当にやりたいことは何だろう」と疑問が大きくなり、就職活動を止め教採の勉強を始めたのは4月の終わりでした。企業の就職活動と教員採用試験の大きな違いは、教採は受験生に講師の先生がいるという点です。知識や経験では、講師の先生にはかないません。ただ、「地理が好き」という思いを伝えました。その思いが通じたのか、今、好きな地理を仕事にしています。

 

「地理学って何をやるの?」とよく生徒から質問を受けます。そんな時、「思ったことや気づいたことの語尾に「?」をつけて疑問文にしてごらん。それが地理学だよ。」と、ゼミの中村和郎先生から教わった事を答えにしています。1つの事柄を色々な視点で見て・聞いて・考えるのが地理学だと思います。ですから、人や場所が変われば学びのテーマは無限に広がります。何気なく通っている通学路や家のまわりは新しい発見に溢れ、学びの場になります。地理は常に無限の新しい発見に満ちています。「世の中には色々なものの見方があり、どれが正解ってことはありません。」 それを駒澤大学地理学科で学びました。

でも、これは人間関係にも同じことが言えます。見方を変えれば、自分や友達の気づかなかった良いところがもっと見えてくるでしょう。「色々な視点を持つこと」は生きる上で大切なスキルなんだと思います。地理を学ぶ皆さんには、地理を学ぶことで固定概念にとらわれず、広い視野と柔軟な考え方を持てる大人になってもらいたいと思います。


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