2007年10月6日掲載


大学生活4年間で見つけた自分の仕事

 
東海旅客鉄道株式会社(JR東海)岐阜羽島駅勤務
文学部地理学科2007年卒

小林 直人さん
 

 

<今の仕事>

私は,今年2007年4月に念願のJR東海に入社したばかりです。現在,東海道新幹線岐阜羽島駅の営業係として,改札業務や出札窓口(みどりの窓口)での案内,精算,払戻し,案内などをしております。窓口には毎日,様々なご希望を持ったお客様が来られます。まだ毎日が勉強の日々ですが,お客様により良い旅のお手伝いができるよう頑張っています。

<駒澤大学の地理学科に進学した理由>

私は,子供のころから旅行に行くことが好きでした。そのため,次第に各地の地理に興味を持つようになりました。そして,日本各地の自然や文化,さらに交通について深く学びたいと考えるようになり,駒澤大学の地理学科に進学することを決めました。

<地理学科の授業で就職や仕事に役立ったこと>

駒澤大学地理学科の授業では,地理学の専門的な知識のみならず,関連する自然・人文・社会分野の講義を広く学ぶことができたことが就職活動の際に役立ちました。卒業論文は,「埼玉県におけるコミュニティバスの導入プロセスと課題」というテーマで作成しました。この成果は,2007年3月17日に東京学芸大学で行われた第55回全国地理学専攻学生卒業論文発表大会(日本地理教育学会主催)で発表することができました。もちろん,論文の成果については,就職面接の際に熱弁をふるうことができました。

現在の岐阜羽島駅の窓口業務では,鉄道の乗り換え案内をすることが多いのですが,その際には,地理学科の4年間にひとりで旅行した経験や,「交通地理学」などの専門科目で得た知識や4年次の土'谷先生のゼミ「地理学演習」で学んだ知識をフル活用しています。

<駒澤地理のよいところ>

駒澤大学地理学科のよいところは,第一に,地理学に関する専門科目がたくさん用意されていることです。その中から,自分の興味のある講義を選択することができます。もちろん,それぞれの担当の先生方がとても熱心に講義してくれるので,地理学をさらに深く学ぶことができます。

第二に,3年次に実際に現地に出かけて調査する「地域文化調査法」という授業があることです。私は2005年度に,地理学科の地域文化研究専攻で4コマ開講されていた調査法の中から,橋詰先生の尾道市の調査を選択しました。この調査では,参加者が3つの班に分かれて現地調査を行いました。調査で得られたデータは,皆で集計・分析し議論することで報告書にまとめましたが,その一連の作業がとても貴重な経験となりました。卒業論文を作成する上でも役立ちました。これは,社会人になってからも役立っていると思います。また,この現地調査を通じて友人もたくさんできました。この友人も私の財産です。

<交通に興味を持っているひとに>

駒澤大学地理学科には,「交通地理学」をはじめとし,都市や環境あるいは世界各地の文化に関する知識を広く学べる専門科目が用意されています。これらの専門科目の中で特に私がお勧めする授業は,土'谷先生の「交通地理学」です。なぜなら,この授業では,日本だけでなく世界各国の交通事情について詳しく学ぶことができるからです。また,今日話題となっているこれからの地球にやさしい公共交通機関について真剣に考える機会となります。

駒澤大学地理学科の卒業生には,鉄道会社をはじめとした交通関係の職に就いている先輩方が多いようです。今,少しでも旅や交通に興味・関心を持っているひとは,駒澤地理で自分の夢を実現させるために勉強してみてはどうでしょうか。


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