2013年7月29日掲載


「人」をつなげてくれた駒澤の地理

帝国書院
 知名龍徳 さん

文学部地理学科2011年卒
同年 株式会社帝国書院入社

 

<駒澤の地理に入学したきっかけ>
 私は小さいころから旅行や地図が好きで,将来は地理の先生になろうと考えていたので,教育学部を志望していました。しかし,興味のある地理をより専門的に学びたいと思い,地理学科を受験することにしました。そして,駒澤大学のオープンキャンパスに参加して,専任の先生が多くて専門的に地理を勉強できる駒澤大学に進学しようと決めました。

<駒澤の地理で過ごした学生生活>
 大学では,人文地理学・自然地理学のジャンルを問わず地理学について広く学習することができました。地理学科では3年生になるとゼミに所属するのですが,私は橋詰直道先生のゼミに所属し,長野県小布施町の巡検(フィールドワーク)に参加しました。小布施町での現地調査を通じて,インターネットや文献などでは分からない「現地の人の声」が地理学では重要だということを学び,その後の卒業論文の作成にも役立つ実習となりました。

  私は教員免許を取得するために教職課程を受講していて,歴史学や教育学,心理学などさまざまな講義を受講して多くことを学べました。結果的に,教員免許は取得できましたが,地理の教科書や地図帳の出版社に就職しました。

 大学では,人とのつながりに恵まれた,と感じています。同じ地理学科の学生や教職課程で一緒だった他学部の学生,さらには巡検や卒業論文作成時の現地調査で協力いただいた方々など,たくさんの人と出会い,多くのことを学びました。特に,同じゼミのメンバーは,巡検や授業を通してつながりを深め,卒業して2年経った現在でも大切な友人となっています。

<駒澤の地理がどう生かされているか>
 私は,2011年4月に教科書や地図帳の出版社である株式会社帝国書院に入社し,現在,主にデジタル教材の研究開発などを行っています。地理の教科書や地図帳の編集作業では,地理の知識を直接生かすことができます。また,営業活動では教育現場の先生と教科書や地図帳について話をする機会もありますが,専門的な話をする際には,駒大で学んだ地理の知識が生かせている,と感じています。また,営業活動をしていると駒澤の地理を卒業した先生に出会う機会もあり,こうした場でも人とのつながりの大切さを実感しています。

<受験生にメッセージ>
 「なぜ,ここには高いビルが集まっているんだろう?」,「なぜ,このあたりは水に関する地名が多いんだろう?」,「なぜ,この川は昔と流れが変わったんだろう?」,こうした身近にある事象に疑問を持つことが,地理学がおもしろくなる第一歩だと思います。

  「旅行」,「地図」,「人」,「生活・文化」,「景観」,「自然環境」,こういったことに興味がある人は,駒澤の地理で自分の住む地域や日本,世界について勉強してみることをお勧めします。きっと,たくさんの仲間とも出会えるはずです。

 


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