2004.12.01〜2013.09.25更新
学校教育教育学・教育史 教授 梅村佳代
「資料用教科書」(江戸後期〜昭和戦前期)として、 約3300点を所蔵しています。
昭和23年の開設以来、これら資料用教科書の収集・整備を一つの事業として遂行してきました。
研究・調査にぜひお役立てください。
往来物とは、平安後期から明治初期にかけての初等教科書の総称である。
往来とは本来手紙のやりとりを意味し、平安時代には手紙を束ねて模範例文集としてい た。
やがて、教科書用に書簡を編纂するようになり、さらに、単語集や短文集等、手紙の形式を離れたものも作成された。
当初は貴族や武士の子弟の教育のために、日常生活や儀礼、諸行事に関する文例が多く用いられていた。
江戸時代に、寺子屋等の教育制度が発達し庶民層にも教育が普及してくると、職業教育、道徳教育、一般教養等、庶民を対象とした様々な往来が数多く作られた。
いずれも日常生活に必要な知識や作法を身に付けることを目的として編纂され、各地域の文化、 習慣に即した内容となっている。
12中島満さんサイト今様魚字尽―往来物に含まれる「魚字尽し」研究メモ―
往來物分類目録 / 岡田金太郎:編 東京:啓明會, 大正14(1925)年. 104, 21, 17, 6p:23×15cm