2006.04.01〜2006.12.15更新
2006年度
フレシュマン・セミナー
35710 フレッシュマン・セミナー〔半期〕(国英日外考心營A1選)
 
講義のねらい
 嘗て「国語学基礎」という科目が存在した。逆に「基礎国語学」と呼称してもいた。今横文字化して「フレシュマン・セミナー」だそうだ。日本人である私にとってこのカタカナ文字は剰りにもなじまない。故に何を教え、何を学ぶのかその教育展望が今少しく見えていないことを前置きする。いわば、何をどう教え何を見出すか試行錯誤の授業と云うことにある。この一教員である私と複数の学生との共同(=嚮導)授業になろう。私なりにその堂塔の心柱(しんばしら)ともいえる骨格を意味する科目と構えて日本国の大学人にふさわしい「東アジア圏日本語文化交流」に大切な教養を育む時間なればと思う。
 そこで、高等教育で「何を学んだのか」、まずは教える側と学ぶ側相互に確かめねば成るまい。今の大学教育の第一歩として本学の入学試験に国語・英語・社会(専門科目に細分類)といった三科目が指定され、この試験科目の評価点で合否が決定され、大学人としての門をくぐてきている。その査定実態の分析は、総合的に委員会を通じて実施されているが、この分析結果がどういうものか組織的に教員に伝達されているからこそこの科目の成立に結びついていると信じたい。
 
講義の内容・授業計画

  01の講義内容 ※最初に情報センターの使用手続き担当責任者説明

         日本語の基礎について

  02の講義内容 日本語文献一般基礎資料の蒐集方法とその取り扱い

  03の講義内容 日本語字書・辞書、そして参考とすべき専門書の利用とその実際

  04の講義内容 「東アジア漢文文化圏」における現在の学術研究レベルと成果

         その研究領域の一般活用と手続き

  05の講義内容 日本語表現の多様さ、美しさを生かすその1(手書きそして縦書き)
  06の講義内容 日本語表現の多様さ、美しさを生かすその2(入力そして横書き)
  07の講義内容 日本語表現の多様さ、美しさを生かすその3(四種類の文字と融合)
  08の講義内容 日本語表現の多様さ、美しさを生かすその4(漢語と和語)
  09の講義内容 日本語表現の多様さ、美しさを生かすその5(洋語と日本語)
  10の講義内容 日本語表現の多様さ、美しさを生かすその6(東アジア漢文文化圏のことば)
  11の講義内容 日本語表現文章と国際政治社会における文章
  12の講義内容 文章作成能力開発その1
  13の講義内容 文章作成能力開発その2
  14の講義内容 文章作成能力開発その3
  15の講義内容 期末課題リポートの提出
 
履修上の留意点
 ※情報機器利用の為、許容の人数制限を実施します。出席も、教場IT管理に依拠しています。授業開始時に当日の出席書込欄にまずチェックをしましょう!また、IDチェックを忘れたりした場合などは、下記掲示板へ書込みをすることで確認が可能となります。特に、4週連続して理由なき欠席された受講者については、履修名簿から自動的に抹消します。
 ※講義内容及び連絡事項については、HP(情報言語学研究室)上に凡て逐次掲載しますので常時閲覧願います。質疑応答の問い合わせも直接研究室対応の他、IT機器を用いても応対可能とします。
 
成績評価の方法(GPA制度に基づく)

 前期と後期それぞれにリポート課題を用意します。これを紙出し&FD(ネットへの添付資料)にして、最終締め切り日に提出します。

 提出の際には、提出の年月日の記入。学籍番号。氏名を必ずファイル名と内容資料に必ず添えてください。
 ご自分が調査した関連語句(書名・人名・用語など)の記入とそれに関わるネットリンク、添付画像処理についても著作権・肖像権問題に充分留意をお願いします。

 また、総合教育研究学部(日本文化部門)&短期大学国文学・英文学掲示板のご利用を期待します。皆様方の声と管理担当者である萩原の考えや日程をここに反映させ、学習支援及び学習意欲の向上をめざすことが本来の目的です。ここに記載された内容は、すべてこちらで管理運営しています。今後、この授業内・外を問わず、この書き込みを通じて授業評価にも大きく反映させて行きますのでご承知願います。

 
教科書{著者名『書名』(出版名)価格、ISBN}
 随時、講義の前後に報知します。
 
参考書(指定図書・文献等)
 随時、講義の前後に報知します。
 
その他(授業法法−講義形式、ゼミ形式、プリント配布、レジュメ配布等)
 情報機器及び文書編集ソフトを利用します。講義資料はHP(情報言語学研究室)上に凡て掲載します。授業内における講義プリントやレジュメPDF資料配布の紙面出しは必要最低限で保証します。
 情報機器を利用します。講義資料はHP(情報言語学研究室)上に凡て掲載します。授業内における講義プリントやレジュメPDF資料配布の紙面出しは必要最低限で保証します。
已上
 
講義日:
2006.04.13(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容
 日本語の基礎について
  2006.04.13
 朝一番気持ちよく、八重桜の下を走り出しました。そして、9:00から五人の受講生にお会いし、この授業を開始しています。日本の文化は将棋型社会、かたや麻雀型社会という話を最初にしました。また、異国の世界とのかかわりについても少し触れてみました。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:ck6201 投稿日: 4月13日(木)10時11分24秒    編集済 
  1時間目なので朝早くてつらかったけれど、いろいろなお話が聞けて楽しかったです。
日本の文化はとても奥が深そうなので、これから先生の授業を聞いて勉強したいと思います。次回の授業も楽しみです。これからよろしくお願いします。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:CK6120 投稿日: 4月13日(木)10時10分12秒 
  日本と他国の比較から日本を知ると、より一層日本を理解できると思いました。わたしは特に日本語に興味があるので、その変遷や成り立ちを学習したいです。もっと詳しく授業の内容や成績評価の方法を知りたいです。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cx6037 投稿日: 4月13日(木)10時08分56秒 
  将棋や囲碁など今でも親しまれている遊びが、戦争の方法や、その遊びが生み出された国の思想が反映されていることは意外でもあり、改めて考えてみると「なるほどな」と思えました。もっとほかの視点からも日本や他国の文化やその産物を知りたいです!  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:6157 投稿日: 4月13日(木)10時07分37秒    編集済 
  今日電車が遅れていて最初の授業だったから焦りを感じました↓↓
そして遅れて来ましたが萩原先生の話を聞いて日本文化の豆知識だと思った!!今まで文化や歴史に興味がなかったけれど今日の話は面白みがあったので好きになれそうです(^▽^)  
 
2006.04.20(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容
 日本語文献一般基礎資料の蒐集方法とその取り扱い
基礎文献資料を知ることは、日本語での知的文化の学習を進めていくうえで、誰もが日本文化の関所を通過する時に必要な“通行手形”のような役割を担っているものと考えてみてください。
  HP資料一覧
   ☆A海外における日本語文献資料
   ☆B国文学研究資料館電子資料館日本古典資料調査データベース
                    →古典籍総合目録データベース
                   
   ☆C古典コーパス(日本語)リンク集
 
※文献名、天草本『伊曾保物語』を検索してみよう!
 検索結果 A資料は、天草本伊曾保物語(Amakusabon esopo monogatari )で登録されているが、次にB「国書基本データベース(著作編)」での検索は、天草本伊曾保物語は未登載資料となっている。この要因として、旧字体「曾」の文字と新字体「曽」でないと認証されないこともあるので、「天草本伊曽保物語」で再度検索を試みてみる。でも、これでは検索認知しない。さらに、頭冠部「天草本」を外して「伊曾保物語」乃至「伊曽保物語」で「日本古典籍総合目録」の検索画面で検索すると、次の二種の書籍が確認できる。1「伊曾保物語, K, 1, 仮名草子, 16」2「イソポのハブラス, K, 1, 吉利支丹文学(ローマ字), 文禄二刊, 0」。これを更に開いていくとその所蔵状況が具になる仕組みである。
 さらに、これをGooの検索エンジンで「伊曽保物語」検索をし、その結果内容を見ると「エソポのハブラス 原文と翻刻」「上田敏の幻の論文 伊曽保物語考」「「イソップ」の世界」その他が見えてくる。
 
《連絡事項》*パスワードを忘れて授業受講された方は、出席確認の掲示板書込みを今週中に実施しておいてください!
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cx6037 投稿日: 4月20日(木)11時56分15秒 
  今日は大学生活で初めて寝坊&遅刻をしてしまいました↓申し訳ございませんでした。
自分が小学生の頃から大偉人だと信じてきた聖徳太子。彼が実は存在していたかどうかが怪しいということや、その頃にはすでに、キリスト教的要素が日本の書物などの文化に入り込んでいたことは意外でした。これからデータベースを活用して、日本の文献やたくさんの書物を読んでいきたいです!
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:CB6157 投稿日: 4月20日(木)10時35分43秒 
  『伊曽保物語』など日本の古い書物の詳細、画像の探し方を学びました!!また日本語の変化についても気づかされました!!そういうことの発見が楽しいですね!!  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:ck6201 投稿日: 4月20日(木)10時34分28秒 
  貴重な文献資料がインターネットで読めるなんて、とても便利だとおもいました。
旧字体が読めるようになりたいです!  
--------------------------------------------------------------------------------
 
2006.04.27(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容
 日本語字書・辞書、そして参考とすべき専門書の利用とその実際
   西崎 亨 編『日本古辞書を学ぶ人のために』(世界思想社 1995 \3495)
    第一章 古辞書へのいざない    西崎 亨
     第一節 はじめに
第二節 辞書とは
第三節 辞書の分類
第四節 辞書史の時代区分
第五節 古辞書を扱う場合の問題点
第六節 古辞書と文学研究
第二章 古辞書の歴史
 第一節 奈良・平安時代の辞書  山田健三
 第二節 鎌倉時代の辞書     江口泰生
 第三節 室町時代の辞書     萩原義雄
 第四節 江戸時代の辞書     湯浅茂雄
第三章 主要辞書各説       西崎 亨・乾 善彦萩原義雄
付 章 年表・目録
古辞書略年表       西崎 亨
古辞書影印刊行目録    西脇朗子・萩原義雄
古辞書関係研究文献目録  山田健三
《參考HP》
   日本のことばと古辞書
   辞書の世界・江戸時代篇〔岐阜大学佐藤貴祐さん〕←室町時代の節用集(古本節用集)
   シリーズ・資料探訪43「節用集」編〔筑波大学大倉 浩さん〕
   『和製漢字の辞典』未定稿集 
漢字の検索方法について〔北海道大学伊藤ゆう子さん〕
   fresh EYEホーム > カルチャー >文化と芸術 > 語学・言語学
--------------------------------------------------------------------------------
fs 投稿者:ck6011 投稿日: 4月27日(木)10時33分18秒 
  辞典ハイロイロアリマシタ  
--------------------------------------------------------------------------------
フレッシュマンセミナー 投稿者:cb6157 投稿日: 4月27日(木)10時31分17秒 
  1484(文明16)年、日本の書物が初めて50音順になって出版されたされたこと・・・(゜△゜!!)今から520年前になるんだな〜と思うと短いような長いような感じです。しかし1867年に初めて和英語林集成という英語と日本語の書物が出版されたのが今から約140年前と考えると短い気がします。不思議ですね☆★  
--------------------------------------------------------------------------------
 
 
2006.05.11(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容

  04の講義内容 東アジア漢文文化圏における現在の学術研究レベルと成果

         その研究領域の一般活用と手続き

0,「東アジア」……中国を中心に見て、そこからの東である琉球・朝鮮半島・日本地域。これに越南を加えるとすると「東南アジア」となる。
※參考文献『東アジア文化圏の形成』(山川出版社、二〇〇〇年刊)
「漢字文化圏」から「漢文文化圏」へ(時空を超えた書記言語の世界=筆談義)
宗教を核とした文化圏…キリスト教文化圏、イスラム教文化圏、ヒンドゥー教文化圏、仏教文化圏
「漢文文化圏」…冊封関係、漢文文化、儒教、律令、仏教
※西川如見(長崎の地理学者・天文学者)『増補華夷通商考
萬國一覧圖(文化六年己巳夏六月 備中倉鋪 古屋野意春元鄰製;香山樓社中藏版)
 
1,「変体漢文」→義経「腰越状本文翻刻(往来古状消息「候体文」)・吏吐文(朝鮮)・元朝、蒙古式漢文、吏讀文、女書(湖南省江永県地域)など
※『福沢諭吉書簡集』(候文)←→坂本龍馬の手紙(非候文)
候文」をもっと読もう!…認識の欠落からの脱却をめざす
「文字」→カタカナ・ひらがな(日本)、チュノム(ベトナム)、西夏文字、契丹文字、女真文字、ハングル=諺文(オンモン)(韓国) 
混種文字で文章化→和漢混淆文
 ※明代『剪灯新話』→朝鮮『金?新話』、ベトナム『傳奇漫録』、日本『伽婢子』(浅井了意)
 ※王暁平「願文にひそむ俗文学」―『江都督納言願文集』を中心として―
 ※『敦煌願文集』願文範本(花園大学禪文化研究所刊)
 
2,佛典(漢譯佛典)資料から見た東アジア文化圏
 敦煌文書・トルファン文書→マイクロフィルムや影印資料
 『佛説廣本太歳經』
 ※『老子化胡經』桑原隲藏
 
3,東アジア漢文文化圏の交流
 開放期と閉鎖期
※参考文献…『古代アジアの文化交流』(井上秀雄編・溪水社刊)
 日本の文字と韓国・朝鮮の文字との間にみられる類似と相違とは、それぞれが中国文化に対応する姿を端的に示している。またそのことが日本や韓国・朝鮮の文化を性格づけてきたのである。ところが日本の学界では、文化表現のもっとも重要な手段である文字についての研究がとどこおっていると思われる。たとえあっても、その多くが言語学的な研究の素材とみられ、文字そのものの研究が十分でなかったといえよう。その原因の一半は、欧米での文字が表音文字で、音韻を表示するだけのものであったためであろう。
 また、日本や韓国・朝鮮では、中国で創作された漢字を忠実に借用してきたとする先入観が強い。そのため、同一文字で表現される場合、中国・朝鮮・韓国・日本でそれぞれ異なった内容を示すことが少なくないにもかかわらず、その内容を検討することなく、字義にとらわれてしまうことが多い。文字と実体とが相違することは異質の文化を受容するさいしばしば起こる現象である。日本や韓国・朝鮮での漢字使用は、固有名詞を別としても、必ずしも中国の原義によらない場合が多い。日本や韓国・朝鮮で漢字を使用する人たちには、慕華思想が強く、漢字のもつ原義や中国での使用例を理想型と考える場合が多い。そのため、漢字・漢文による表現が、日本や韓国・朝鮮の実情を伝えることより、漢字。漢文の使用を通じ、中国の規範で自分たちの文化現象を律しようとする傾向が強い。また、借用の文字は本来の意味に用いられるが、一部の類似を拡大して異質な文化現象をさすこともある。そのうえ、中国では漢字・漢文が時代とともに変化する。それはたんに漢字の発音だけでなく、その意味もまた時代とともに変化する。この漢字を受容する韓国・朝鮮や日本では、さきに受容した古い漢字意味や発音が残り、それを受け継いで変質させたものも残存する。そこに新しい発音や意味内容の変化した漢字が流入し、複雑に混合しながら借用されるのである。同じく漢字に傾倒する学者でも、その関心の所在によっては、新旧いずれかの漢字に力点がおかれる。そのため、同一の事柄を記録する場合に、異なった漢字・漢文で表記することもおこる。〔211頁六行目〜212頁四行目抜粋〕
 倭寇の出没
 
4,東アジア漢文文化圏の學藝
 @醫學(本草學)中国本草の渡来・受容年表−16世紀以前
中国書
 陶弘景『本草經集註』(典藥寮テキスト)
 蘇敬『新修本草』
和 書
 丹波康頼『医心方』(隨・唐の醫藥書抄本)→医心方(半井家本)30巻1冊(東京都)
 深根輔仁『本草和名
※出版と醫學
※ドラマ「チャングムの誓いあらすじ
 
 A天文學(陰陽道)
 
 B「通事」という職の人たち
日朝交流通事と對馬「雨森芳州芳州『多波礼草(たはれぐさ)』
『薩琉軍記』
 
 C漢文の物語文献
僧景戒『日本霊異記』仮借文字の利用→ベトナム語訳『日本霊異記』(グエン・ティ・オワインさん)
古代印度説話集『パンチャタントラサンスクリット語(梵語)リーディング…『譬喩經』説教譚→日本の仏教説話集『今昔物語集』
        →アラビア語の『カリーラとディムナ』
 
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:ck6201 投稿日: 5月12日(金)00時35分11秒 
  坂本龍馬がなぜ候文を使わなかったのか、とても興味がわきました。
候文が一般的だった時代に、龍馬は手紙のなかで口語や擬音を使っていたらしく、時代の先を行く人は違うなぁと思いました。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cb6157 投稿日: 5月11日(木)11時02分5秒 
  昨日「中国は日本の『働』という漢字を確かに輸入している。」とあるテレビ番組で報道されていました!しかし実際にこの漢字を見せると知らない中国人が多かったのです!この事実を知った上で今日での『中華』に対する話は不信に思いました!中国人が「日本は中国の一部に過ぎない」と思っているなんて私たちからすれば有り得ない事ですから・・・。
 それから、福沢諭吉は『候文』をまめに書くのに対し、坂本龍馬は書かないのは何故なのか追求したくなりました!!やはり家系や人付き合いに関係があるのではないでしょうか。  
--------------------------------------------------------------------------------
fs 投稿者:ck6011 投稿日: 5月11日(木)10時55分21秒 
  話を聞いてるうちに漢和辞典でもよみたくなりました。次回も楽しみです。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cx6037 投稿日: 5月11日(木)10時28分51秒 
  近年、一人一人が持つ漢字の語彙数が減ってきてしまっている原因は、候文を読まなくなってしまったことにもあるように思えます。「理解」と「理会」、「鎖国」と「海禁」のように意味はほとんど同じでも、微妙にニュアンスの違う語彙をもっともっと知ることによって、過去の人たちの思想や知識、または現代においての表現や考え方の幅が広がって、世界観が変わると思います。自分も候文をはじめ、古典的文学などを多く読んで、知識の幅を広げたいと思います!  
--------------------------------------------------------------------------------
 
2006.05.18(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容
  05の講義内容 日本語表現の多様さ、美しさを生かすその1(手書きそして縦書き)
 0,日本語で綴る文章
{日本を離れて外国で暮らし、再び日本に}帰ってきて、英語は相変わらずだが日本語は少し分かるようになったと話したら、友人がうまいことを言った。断食したあとで食物の味が分かるようなものだというのである。 外国では日本語を読む機会が少なかった。とくに読みつけていた新聞雑誌類を読まなかった。意識して読まなかったと言ってよい。最初は読みたかったが、一度読んでみて読むのがいやになったのである。もちろん例外はあるが、そういうものの日本語の文体に、まず生理的に耐えられなかった。 自分でも意外だった。へたな文章だというのではない。低劣な文章だと感じたのである。それを低劣と感じなかった数ヶ月前の自分にびっくりしたのである。何も英語と比べたわけではない。その能力は私にはない。ただその文体を味わう力もなく、抽象的にしか読めなかった英語から、すみずみまで肌で感じる日本語に戻ったから、ショックはよけいに大きかったとは言えよう。 ともかく私はまず悪い日本語、みにくい日本語に気づき、それらを平気で書いている日本人、それらを平気で読んでいた私に思い至った。そういうものを書いて生活している他人にとやかく言う資格は自分にはない。だがおれ自身はちっと身を離して考えたほうがよさそうだぞと思った。 帰国以来、私は新聞は見るが週刊誌はほとんど読まない。月刊誌もごく限られた文章だけ読む。テレビも同様、見たくないし、見る必要もあまりない。こういう態度に肯定的な面ばかりあるわけではなく、そこには危険だって堕落だってあるということは承知しているつもりである。第一それらをすべて否定してしまったら、私には仕事の場がなくなる。どんな行為にだって矛盾は避け得べくもないのだが、まあ今はそうしたいからそうしているだけのことで、同時に私はたとえば荷風(かふう)(おうがい)の文章の美しさに目が開きはじめた。 新しいところでは大岡昇平(おおおかしようへい)、森有正(もりありまさ)などの人たちの文章に感服する。そして若いころ西洋へ行った荷風、外、それに金子光晴(かねこみつはる)などが日本に感じているアンビバレンツと、それゆえの日本を見る眼の正確さが分かってきたような気がする。ジェット機で何時間といたって、それは運搬の速度なのであって、旅の速度ではない、交流の速度でもないと私は思う。技術の交流は知らず、人間の心の交流の速度は今も昔もそう変わっているとは思えない。旅というものの速度もそうなので、時速千何百キロで運搬されながらも、人の心はちっとも動いてはゆかぬものである。 ヨーロッパやアメリカに行かしてもらって、ヨーロッパやアメリカのことが分からず、日本のことが分かってくるというのは妙なようでいて、別に妙ではなく、むしろいまだにそうだというところに、私は自分の島国性をあらためて発見して驚いたのである。ただ私の場合は欧米に比べて日本がどうだというよりも、日本を離れて、遠くから見てみたらそう見えたということが多いので、これをしも裏返しの文明開化とひがむ必要はないと思っている。 わずか八ヶ月の旅で(あるいは不在で)、生活が変わるというのも日本人らしくおっちょこちょいな話だが、私の中に変わりたいという要素は前々からあったので、旅はそのひとつの契機(けいき)だったと思う。ほんとうに変われるかどうかということはもちろんこれからにかかっている。 アメリカの新聞で、サブ・カルチュアということばを見た。どういう意味で使われているのかは知らない。だが私は勝手に解釈して、たとえば大学生たちのつくりつつある文化、あるいはまたいわゆるビートといわれる一群の芸術家たちのつくりつつある文化を想定してみる。そういう文化がはたして実際に存在し得ているかどうかは論義が別れようが、私の知った範囲でも、アメリカ合衆国の文化は、日本のマスコミ一辺倒(いつぺんとう)のそれに比べてまだしも多様性があるように思える。 マスコミに依存しなくても、そういうサブ・カルチュアの中で経済的にも生活し得る条件がアメリカにはあるのではないか。フォークシンガーがキャンパスめぐりをしたり、詩人がフェローシップで生活できたりすることを、そうすばらしいこととは思わないが、そこにはその人なりの生活を貫(つらぬ)く自由が、ほんの少しだが残っているように見える。それの可能な理由はたとえばメキシコとの国境の小さな町エルパツの美術館にも、一枚のポチチェルリがあるというようなアメリカの豊かさにも求められよう。けれど私としては金だけが理由だとは考えたくない。私には分析できないが、アメリカ人の中にはよいにつけ悪いにつけ、一種のひたむきなものがあり、それがあの国土の広大さと釣りあっている。 変わる、変わりたいと私の言うその方角は、やはり一種のサブ・カルチュアのほうに向かっていると思う。そういうものの育つ可能性は非常に少ないし、育ちかけてもすぐマスコミ文化の中に組みこまれて本来のエネルギーを失ってしまうのが日本だが、私にとってはまず私一個の心が問題なのだから、もう大げさな物言いはやめる。(一九六七)〔谷川俊太郎『散文―私は生きるのを好きだった』第五章・旅する(講談社+α文庫)より〕
 
 1,手書き〔文字〕の文
@筆で書くこと
 道元禅師『普勸坐禪儀』(永平寺「普勧坐禅儀(複製)/道元 撰/安貞元(1227)年/大本山永平寺提供。注記に「森福寺蔵(鳥取県)の写本(万仭和尚直筆か?)を複写製本したもの」・本学図書館B1 001673458 H131.1/31 に所蔵)
 《課題》「普」「門」「道」「自」「有」の文字を鑑賞して、あなたが気づいたことをリポート用紙1枚にまとめてみましょう。
 
A近代作家の直筆原稿を見て
 森外『おもひ草の序』
 外(島根県津和野町出身、一八六二〜一九二二)の直筆原稿は、古書店書目にも稀であり、この資料もの『近代作家自筆原稿』(東京堂出版刊行)の最初一二頁に収載されているものから採録した。
※《参考資料》石川九楊著『日本書史』(名古屋大学出版会、二〇〇一)「縱横」の問題
      石川九楊著『「書」で解く日本文化
 2,縦書き〔文字〕の文
○「縦書き」にこだわる…「天に向かって垂直に話して水平に書く西洋人と異なって、天に対して垂直に書き水平に話す東アジア」(石川九楊氏)
○「天地」の概念
 『古事記』の初句「天地(アメツチ)初發(ハジメ)之()時(トキ)」〔本居宣長『訂正古訓古事記』上より〕は、「あめつちのはじめのとき」と訓む。師である賀茂真淵の『万葉集』卷五・八一四の古歌「阿米都知(アメツチ)の共に久しく言ひ継げとこの奇御魂(くしみたま)敷かしけらしも<山上憶良>」にもとづき、「天地」の訓を「あめくに」から「あめつち」へと訂正する。
※《補遺》「天地」の語を「あめつち」で収載する古辞書は、室町時代の古辞書元龜二年本『運歩色葉集』に「天地(ツチ)」〔二五八@〕静嘉堂文庫藏『運歩色葉集』に「天地(アメツチ)」〔二九一D〕、印度本系統の弘治二年本『節用集』「(アメ)―地(ツチ)」〔天地門二〇一B〕永禄二年『節用集』「天地(アメツチ)」〔天地門一六六G〕尭空本『節用集』「天地(アメツチ)」〔天地門一五五D〕及び饅頭屋本『節用集』に「天地(アメツチ)」〔天象部一二一A〕と見えるまでその収載を見ない。では、それまでどう表記していたのかが問題となってくるのだが、同じく室町時代の古辞書『温故知新書』に、「開闢(アメツチヒラク)」〔あ(梵字)乾坤門上三B〕と訓読されているが如く訓読されていたようである。
 
《余談義》『万葉集』卷一・九の「幸紀伊温泉之時額田王作歌=紀の温泉(いでゆ)に幸(いでま)せる時(齊明天皇四年)、額田王(ぬかたのおおきみ)の作()める歌 莫囂圓隣之大相七兄爪謁氣吾瀬子之射立爲兼五可新何本」をどう訓じているかご存じですか?
 実際にこの歌を西本願寺本『万葉集』に遵って訓読してみますと、「莫__(ユフツキ)_之大__(アフキ)_兄爪(トヒ)()(ワカ)瀬子(せコ)()射立爲(イタヽせル)(カネ)五可(イツカ)_(アハナム)_」ですから、「ゆふづきの あふぎてとひし わがせこが いたたせるかね いつかあはなむ」となるのでしょう。ですが、これを「みもろのやま みつつゆけ わがせこが いてたたしけむ いつかしがもと」と訓む説もあるのです。いわば、この時代でも未解読の歌となっています。
 
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cx6037 投稿日: 5月19日(金)13時26分11秒 
  谷川俊太郎さんのように、何十年も前の人がすでに、日本語を日本人としてではなく、客観的に評価していて、その価値観が今に通ずるものがあって面白いと思いました。そして手書きの文献の中にまさかあんな「遊び」が隠されていたとは…驚きです!ただの活字だけではなく、多くの原文にも出逢いたいなぁ、と思えました。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:ck6201 投稿日: 5月18日(木)10時33分58秒 
  手書きの文字を見ると、人の性格までわかってくるというのがおもしろかったです。
普段は活字の字しか見ることがない有名な作家の直筆の原稿を見ることができたのは、貴重な体験でした。石原慎太郎さんの字には驚きでした!  
--------------------------------------------------------------------------------
fs 投稿者:ck6011 投稿日: 5月18日(木)10時32分18秒 
  直筆の原稿に感動しました。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cb6157 投稿日: 5月18日(木)10時30分33秒 
  文字の遊び心なんてことは全く考えたことが無かったです。昔の字でも今と同じ人それぞれ違いますが、昔の字は私が読める字と読めないような外国文字のもありました。本当にその人の性格が文字に現れるんですね!!
課題レポートがんばります☆★  
--------------------------------------------------------------------------------
 
 
2006.05.25(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容
  06の講義内容 日本語表現の多様さ、美しさを生かすその2(入力そして横書き)
 私は、日本語研究者として縦書きの書物を大いに読む。このとき、いつも感じていたこととして、本文が縦書きの書式を用いているのに、なぜか卷末に付載された事項索引だけが横書きの体裁を採っていることに気づかされてきた。慥かに横に読むことで捜したい項目とその頁・行数を見つけやすいのかもしれない。
 現在、日本語で書かれた書物の多くが横書き化が進んで非常に多くの分野で用いられいることにも気づく。街を歩いていて、商店の軒先の看板などにも日本語の文字(漢字・ひらがな・カタカナ)で書いた横書きの標示看板が見受けられる。いま、目前にある近刊図書情報も「これから出る本」も左から右へ読む横書き仕立てである。新刊本の題名・本文概略内容なども同じである。そして、興味を惹いたのは半ば中間の図表示の資料である。横書き中心のなかに枠付けをして本の題名と作者名だけを縦書きで表示しているからだ。こうした混在型も今やごく当たり前のように使用されている。
 ここで、日本人が最初に「横書き」と出会ったのは、いつの頃だったのだろうか? この問いかけに迫ってみよう。本の題名に惣郷正明著『サムライと横文字』〔ブリタニカ出版〕というのがある。この「横文字」とは西洋語という意味で用いている。横文字で書かれた資料に出会ったサムライは、横書きでその文字を筆と墨で認めはじめた。江戸幕府の書物方の青木昆陽が將軍吉宗の許しを得て江戸參府のオランダ商館長やオランダ通詞についてオランダ語を学び、実際に書き始めている。漢字の文字に続いて、オランダ語、これにカタカナで上下に訓みかたを記載する。公刊資料として、はじめて横文字を用いたものとしては、大槻玄沢『蘭學楷梯』(今は『蘭学階梯』と表記する)が知られている。日本の家紋にオランダ文字を組み込んだ『古今紋本集』〔寛政九(1797)年〕も現されているのもこの時代である。であるが、日本語を本格的に横書きにして示し用いることはまだまだであった。ずっと後の幕末明治期になる。
 だが、横書き表記法が古い日本になかったわけではない。鎌倉時代に造られた奈良寺院の瓦文字を見ると、「東大寺大佛殿瓦」(中央から右に訓み、左に移行していく)や「藥師寺東院弘安辛巳」(中央から右左と右左と訓む)に至っては、この手法が用いられた尤も古い実例だと認識している。※前原平三郎 異体文字 地域相研究 1 16-17 1977.4 地域相研究会 奈良県法隆寺中世瓦文字 
 横書き資料でいえば、夏目漱石の大学時代のノート「美学の起源」筆記断片(東北大学附屬図書館藏)が屋名池誠(やないけまこと)著『横書き登場―日本語表記の近代』岩波新書・2003.11で、漱石の学生時代の受講ノート「美学の起源」掲載があって確認できる。漱石が明治二五年、帝国大学文科大学英文学科三年次の必修科目の講義ノートと云われている。この講義者が西洋人教師であったことも横書きを助長する要因となっていた。
 また、明治時代には、縦書きが途絶えることはないのだが、郵便切手及び貨幣の文字などにもその影響が現れてくることも見逃せない。横書きが大いに利用されていく要因としては、効率性と合理性を上げねばなるまい。一九五一年、国語審議会建議「公文書の左横書きについて」→「北本市文書の左横書き実施要領」(参考まで)などへと発展してきた。
 学校教科書などでは、理数系の教科書が横書きを採用し、尤も早かった一つであろう。では、肝心の国語の教科書では如何なものだったのかについては、それぞれが探ってみることもよかろう。大衆の娯楽を主とした雑誌類の記事・小説の文章・マンガのせりふなどが、なぜ、横書きに変貌しにくいのかということを考察して見ておいてほしいところである。
 最後に、電子媒体での入力作業の多くが横書きを増化させたことも否めないが、昨年、ジャストシステムから発売された「文豪」は、縦書き入力を目的としたこだわりの世界で誕生した日本語入力ソフトであった。
 
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:ck6201 投稿日: 5月25日(木)10時34分36秒 
  横書きの歴史が、自分が思っていたよりもずっと古かったことに驚きました。
宣教師シドッチの話は全く知らなかったので、ちゃんと日本史の勉強をしなければいけないなと反省しました。
横書きが主流になってきているけれど、日本語の文章が全て横書きになってしまっては味気なくてつまらないと思います。縦書きと横書きの両方の良さを生かし、上手く使い分けていくことが大事だと思いました。
来週の授業も楽しみです。  
--------------------------------------------------------------------------------
fs 投稿者:ck6011 投稿日: 5月25日(木)10時33分11秒 
  私は日本の横書きが西洋 (主にシドッチ)からの由来に初めてしりました。日本人が縦書き文化でしたのに、これがキッカケでしたんですね。夏目漱石の横書きもしんせんでした。でも、横書きは日本のひらがなに似合わないなかんじました。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cb6171 投稿日: 5月25日(木)10時31分25秒 
  横書きの登場のエピソ−ドが面白かったです!また漱石の美学の起源の17枚にわたるノートが1時間半で書いたことがすごいし、また横書きでいろんな言葉で書いてあってすごかったです。  
--------------------------------------------------------------------------------
 
 
2006.06.01(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容
  07の講義内容 日本語表現の多様さ、美しさを生かすその3(四種類の文字と融合)
日本語が漢字、カタカナ、ひらがな、ローマ字といった四種類の文字を使用した書記言語として用いられるようになった時代を考えてみたい。おぎゃぁと生まれたとき既にこの四種の文字が必然的に目の前にあった世代とそれを未来の子どもたちにどう伝えていくかを試行錯誤していた日本語専門の教育に携わる人たちの軌跡を見つめてみることで、実際の四種融合体表記の文章を今回取り上げてみよう。
 現代の日本語文字教育で最初に習得する文字表記は、ひらがなである。そして、カタカナ、やがて漢字が登場する。小学校に上がる手前の六歳児がどのようにこれらの文字と出会っているのかと云えば、家の茶の間に置かれたテレビの番組から流れてくるテロップ、たとえば天気予報で用いられる例、「先月の日照時間観測史上最低」「ほうれんそう」「トマト」「高」「寒」「梅雨のはしり」「きょう」「6月の天候」「真夏の暑さ」などとこれを見て知ることがある。母親が寝しなに読み聞かせてくれた絵本もインパクットがあるに違いない。「これなぁーに」と聞き学習する世界にも文字が含まれている。さらには外出先で大きく書かれた宣伝広告・看板。会社の社名文字など暇がないほど書記文字との出会いがあることに気づくであるまいか。これらの文章や文字を通じて、日本人が身近な生活のうえで必要とする漢字は、凡そ五千字あるかなきかである。一文字ずつの単漢字と単漢字を膠着させながら習得すべき語彙を増加させていく仕組みも見逃せない。日本語が「膠着語」と云う所以である。
 自然・社会・文化といった概念を自身のなかで構築していく準備段階にあって、人は人からその書記情報をすかさず読み解き、情報の要項を手にし、事物の中味を習得していくのである。
「自然」「社会」「文化」という三つの言語概念に順って、自己を中心にしてそのことばの習得を図っていく。
 「自然」…天象・地儀・時節・動物・植物・昆虫・魚介
 「社会」…人倫・人名・態藝・官職
 「文化」…財寳・色彩・衣服・飲食・言語・数量
 日本語1
「じみち」「じみ」「じっとしている」「じっと見る」「じりじりしている」「じわじわ動く」「汗がじっとり」「じめじめ」「じーんと感じる」「信じる」「通じる」「捻る」「よじる」「いじる」「くじる」「そらんじる」「齧る」「こじ開ける」「まじまじと見る」「みじめ」「あじわう」「にじり寄る」「にじ=虹」「ドジ」「もじもじ」「いじける」「いじらしい」「おじけづく」「かじかむ」「くじける」「たじろぐ」「おじいさん」「じろじろ見る」「やじろべえ」「うじむし」「なめくじ」
 日本語2
「実は」「自慢」「文字」「事件」「類似」「指示」「炊事」「意地悪」
「いじめる」「始まる」「同じ」「混じる」「舵(かじ)」
 英語1
「JACK=ジャッキ=目立たぬよう、徐々に事が行われる」「JAM=ギッシリ詰め込む=徐々に、危険が、増す」「JEWEL=宝石=徐々に光沢が現われる」「JINGLE=小鈴の音=小さな音の継続」「JOIN=接合=個体の静かな継続」「JUGGLE=手品=小手先な判断不能の継続」「JUST=公正な=判断の積み重ね」
 英語2
「JUNGLE」と「ZUNGLE」。「JUDGE」と「ZUDGE=さまざまな判断」。「JORNEY=ZO=さまざまな区域」「JAG=ZAG=さまざまな危険」。「ZIGZAG」と「JIGSAW」。
 漢語1
「時」「地」「次」「治」「児(成長)」「持続」「自」「餌」「侍」「而」「耳」「拾」「呪」「寿」「樹」「需」「充」「重」「住」「渋滞」「絨毯」「序」「徐」「助」「女」「情」「常」「錠」「条」「丞」「浄」「成」「醸」「茸」「尚」「譲」「静(じょう)」
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cx6037 投稿日: 6月 2日(金)05時05分50秒 
  今回の授業は、今までで特に感動しました!「X(くす)」による言葉の解釈に始まり、ローマ字の変遷や四仮名の存在する意味など…なんだか日本人に生まれてよかったと思えた日でした!!
また「てふてふ」と「ちょうちょう」をアルファベットの意味に当ててみたら、それぞれ「行きつ戻りつ 方角を知る 遮られる矢印 判断不能」と「行きつ戻りつ 移りゆく 個体 判断不能」が繰り返されたもので、ヒラヒラ舞うからどこに飛んでいくか分からないということなのかなぁ、と勝手に思ってみました。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:ck6201 投稿日: 6月 1日(木)11時00分40秒 
  四仮名は前からとても気になっていました。
小学校の時に「じ」と「ぢ」の使いわけの話で「地面」は「じめん」だと習い、なんで「地」は「ち」なのに「ぢめん」じゃないんだろう?と納得いかなかったのを覚えています。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:ck6011 投稿日: 6月 1日(木)10時34分12秒 
  今日は4つのげんごをやりましたが、ギリシャ人の顔が日本人に似てる事と狼に育てられた少女のはなしの方にインパクトがありました(笑)でも、小癪にもアルファベットにたくさんの意味があるのは生意気だとおもいます。  
--------------------------------------------------------------------------------
fs 投稿者:cb6157 投稿日: 6月 1日(木)10時32分32秒 
  携帯電話にある〔記号入力〕にギリシャ文字、ロシア文字が実際あることを知りましたが何故携帯電話にこのような文字が存在するのか、いつ活用するのか不思議です!!顔文字を作るために日本の携帯に存在するとは思えないのです。。。
今日の20枚のプリントを読んでて、普段使っている文字のたったアルファベット1字が単語だと考えられる事感動!!ワラ  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:6171 投稿日: 6月 1日(木)10時30分39秒 
  聖書では全地は同じ発音、同じ言葉であったことに驚きました。ますますイタリアにいきたくなりました。時間ができたら言葉遊びをしたいと思います。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cx6037 投稿日: 6月 1日(木)08時40分49秒 
  一週間も遅れて申し訳ございません↓
公式文書に横書きについての規定があったなんて初めて知りました!!思い返してみればたしかに表彰状には縦のものも多いと思います。また、美学のノートからは、横書きは何となく無機質というか機械的で、カタカナとにているかな、と思いました。  
--------------------------------------------------------------------------------
 
 
2006.06.08(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容
  08の講義内容 日本語表現の多様さ、美しさを生かすその4(漢語と和語)
  漢語と和語 PDF版
※漱石の小説に『三四郎(さんしろう)』は「サン」なのに、さぶちゃんこと「北島三郎」はなぜ「三郎(さぶろう)」か?。→「sam」と「sab」字音相通語にあり、もともとは「samro」が「sabro」となった経緯を見ることが可能である。
※「伊我(いかんが)」〔音の万葉仮名〕→兵庫「鵤寺(いかるが)」出土木簡遺跡。
地名・人名には、「n」音をラ行音で表記する用例が見えている。※「信楽(しがらき)」は元の字音は、「シンラク」であり、「しならき」「しにらき」と発音していたのではなかろうか?同じように「敦賀(つるが)」も字音読みは「トンガ」であり、漢和辞書『大字典』で「敦」の文字を繙くと、漢音呉音ともに「トン」他に「タイ/テ」「タン/ダン」「テウ」「タイ」「タウ/ダウ」「チウ/ヂユ」「トン/ドン」「シユン」の音が掲載されている。ここで「ツンガ」を「つるが」と表記したとすれば、この字音に「ツン」の字音があったことになる。
※「男信(なましな)」〔長野県地名〕→ワープロソフトで「なましな」と入力し、これを漢字に変換を試みるに変換されない。でも、「平郡(へぐり)」〔奈良県地名〕は変換されて出力できる。
 和製漢語
 1、欧米語彙の音訳
   瓦斯、基督、基督教、倶楽部、珈琲など
 2、欧米語彙の意訳
鉛、暗示、意訳、演出、大熊座、温度、概算、概念、概略、会談、会話、回収、改訂、解放、科学、化学、化膿、拡散、歌劇、仮定、活躍、関係、幹線、幹部、観点、間接、寒帯、議員、議院、議会、企業、喜劇、基準、基地、擬人法、帰納、義務、客観、教育学、教科書、教養、協会、協定、共産主義、共鳴、強制、業務、金婚式、金牌、金融、銀行、銀婚式、銀幕、緊張、空間、組合、軍国主義、警察、景気、契機、経験、経済学、経済恐慌、軽工業、形而上学、芸術、系統、劇場、化粧品、下水道、決算、権威、原子、原則、原理、現役、現金、現実、元素、建築、公民、講演、講座、講師、効果、広告、工業、高潮、高利貸、光線、光年、酵素、肯定、小熊座、国際、国税、国教、固体、固定、最恵国、債権、債務、採光、雑誌、紫外線、時間、時候、刺激、施工、施行、市場、市長、自治領、指数、指導、事務員、実感、実業、失恋、質量、資本家、資料、社会学、社会主義、宗教、集団、重工業、終点、主観、手工業、出発点、出版、出版物、将軍、消費、乗客、商業、証券、情報、常識、上水道、承認、所得税、所有権、進化、進化論、進度、人権、神経衰弱、信号、信託、新聞記者、心理学、図案、水素、成分、制限、清算、政策、政党、性能、積極、絶対、接吻、繊維、選挙、宣伝、総合、総理、総領事、速度、体育、体操、退役、退化、大気、代議士、代表、対象、単位、単元、探検、蛋白質、窒素、抽象、直径、直接、通貨収縮、通貨膨張、定義、哲学、電子、電車、電池、電波、電報、電流、電話、伝染病、展覧会、動員、動産、投資、独裁、図書館、特権、内閣、内容、任命、熱帯、年度、能率、背景、覇権、派遣、反響、反射、反応、悲劇、美術、否定、否認、必要、批評、評価、標語、不動産、舞台、物質、物理学、平面、方案、方式、方程式、放射、法人、母校、本質、漫画、蜜月、密度、無産階級、目的、目標、唯心論、唯物論、輸出、要素、理想、理念、立憲、流行病、了解、領海、領空、領土、倫理学、類型、冷戦、労働組合、労働者、論壇、論理学など
 3、日本漢字が中国へ逆輸入
腺、糎など
 4、和製漢語語が中国へ
味之素、入口、奥巴桑(オバサン)、海抜、学会、歌舞伎、仮名、簡単、記号、巨星、金額、権限、原作、堅持、公認、公立、小型、克服、故障、財閥、作者、茶道、参観、支配、支部、実権、実績、失効、私立、重点、就任、主動、成員、銭、組成、大局、榻榻米(タタミ)、立場、単純、出口、手続、取消、内服、日程、場合、場所、備品、平仮名、広場、服務、不景気、方針、明確、流感、和服など
 5、古代漢文語彙を欧米語彙に意訳
胃潰瘍(周礼)、医学(旧唐書)、意義、階級、綱領、労働(三国志)、意識、専売(北斎書)、遺伝、右翼、教授、共和、経費、交通、左翼、主義、侵略、生産、天主、博士、輸入(史記)、印象(大集経)、衛生(荘子)、演習、投機(新唐書)、演説(尚書)、鉛筆(東観漢記)、会計、具体、交際(孟子)、革命(易経)、科目、経済(宋史)、学士(礼儀)、学府(晋書)、課程(詩経)、環境(元史)、機関(易林)、記録、抗議、自由、柔道、神経、節約、分析、分配、理性(後漢書)、気質、身分(宋書)、気分(孔子家語)、規則(李群玉)、規範(孔安国)、偶然(列子)、計画、同情、理事(漢書)、現象(宝行経)、憲法(国語)、交換(魏志)、時事、信用、封建、保障(左伝)、思想(曹植)、事変(詩序)、資本(釈名)、社会(東京夢華)、主食(通鑑)、消極(周書)、条件(北史)、世紀(晋皇甫謐)、精神(庄子)、想像(楚辞)、相対(儀礼)、組織(遼史)、素質、白金(璽雅)、知識(孔融)、登記(斎民宝要)、道具(釈氏要覧)、能力(柳宗元)、発明(宋玉)、反対(文心彫竜)、美化(南史)、悲観(法華経)、標本(劉伯温)、服用(礼起)、物理(晋書)、文化(束哲)、文学(論語)、文明(易・乾)、分子(殻梁伝)、法則(周礼)、法律(管子)、保険(隋書)、民主(書・多方)、民法(書・湯誥)、予算(耶律楚材)、理論(鄭谷)《上記漢語語彙は、HP南京どんぶりの語彙を引用》
 
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cx6037 投稿日: 6月14日(水)23時54分41秒 
  またもや遅くなってすみません!!
「ふな」と「ふね」、「いね」と「いな」など、無意識に自分達が使いわけている言葉は、意識してみると、実はかなり複雑というか紛らわしいように思えました。これから新しい地名を見つけたら、読み方などにも注意してみたいと思います!  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:ck6201 投稿日: 6月 8日(木)10時59分40秒 
  普段、意識しないで読んでいる「船」という漢字の読みに、こんな規則性があったなんて知りませんでした。
そして規則性があると同時に例外もあるという一筋縄ではいかない感じがおもしろいと思いました。
現在、非常に多くの和製漢語が中国で使われているという話は驚きでした!  
--------------------------------------------------------------------------------
(無題) 投稿者:cb6157 投稿日: 6月 8日(木)10時28分15秒 
  地名・人名には、n音をラ行音で表記する用例について、確かに人名は時々他の人と違う読みの人がいるなぁと思いながら話を聞いていました!!  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:ck6011 投稿日: 6月 8日(木)10時26分6秒 
  <ふな>と<ふね>の読み方の違いは文字の前後に関係していることを初めて知りました。このほかに、mとbの音が日本語では密接なことも意外でしたが妙に納得させられました。こうして考えますと日本語とは曖昧なものだと感無量です。  
--------------------------------------------------------------------------------
 
 
2006.06.15(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容
  09の講義内容 日本語表現の多様さ、美しさを生かすその5(洋語と日本語)
  洋語と日本語 PDF版
 
FS 投稿者:ck6201 投稿日: 6月21日(水)11時35分58秒 
  支倉常長がローマに椿を持っていったというお話。あの有名なオペラの「椿姫」に日本人が関係していたということに驚きました。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cb6157 投稿日: 6月15日(木)10時34分34秒 
  日本人はポルトガル人に威力兵器、火薬を伝授される前からしっていたはずなのに何故、伝授される前に使用していなかったのか?母国の歴史の奥が気になります☆
それから納得させられたのが『赤鬼、青鬼』の話です!実際鬼がいたのか分からないけれども、絵本で話されるイメージを私たちは持っていると思います!しかし昔の日本人は外国人の事を言っていたんだと!!!!  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cx6037 投稿日: 6月15日(木)10時33分4秒 
  前に授業で紹介された『エソポ物語』の出版までの経緯を知ることができて、なんとなく今までの授業がつながってきたような感じがして少し感激しました。また、秀吉とポルトガル人が直接「日本語で」会話し、それによって西洋の技術などが取り入れられたり、支倉さんが茶と間違えて持っていった椿が『椿姫』に関係していたということは、なかなか面白い話だと思いました!!  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cb6171 投稿日: 6月15日(木)10時31分32秒 
  ローマにも白い椿がいっぱい咲いているなんてびっくりしました。また12月が梅雨なんて大変だけどますますローマに行きたくなりました。こんな昔からスペインとローマと深いかかわりがあることがわかりいろいろ調べてみたいと思います  
--------------------------------------------------------------------------------
 
 
2006.06.22(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容
  10の講義内容 日本語表現の多様さ、美しさを生かすその6(東アジア漢文文化圏のことば)
  東アジア漢文文化圏のことば PDF版
 
FS 投稿者:ck6201 投稿日: 6月22日(木)11時14分49秒 
  日本は単一民族の国だと誤解していたので、列島から様々な国の人が来て溶け込んでできた国だという説明を聞いて驚きました。
書き言葉の生まれた経緯には、なるほどと思いました。
今昔物語集のホームページで、翻刻テキストが透けて見えるという仕掛けに感動しました!
これなら、私でも読むことができそうです。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cx6037 投稿日: 6月22日(木)10時29分55秒 
  現代となっては和語と漢語が自然に入り混じっているため気付きませんでしたが、和語よりも漢語のほうが形容詞などを示す語数が多く、また感情表現を表す語も多いことに気付きました!それに比べ「朝」や「雪」や「音」など、なんとなく風情のあるようなものについては和語の方が表現の幅が広い気もしました。「男」と「女」がそれぞれ比率が違うのは、日本と中国においての男女の地位や扱いの違いも関係しているのかと思い、そこのところをもう少し知ってみたいと思いました。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cb6157 投稿日: 6月22日(木)10時28分36秒 
  和語と漢語の量が違う、書き言葉と読み言葉(初期言語)があることの理由、日本に文字を伝えた国、など知ることが出来た!日本語は複雑だけれども私たちの祖先が作り上げた言語の意味を私たちが忘れてはいけないと思いました。  
--------------------------------------------------------------------------------
2006.06.29(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容
  11の講義内容 日本語表現文章と国際政治社会における文章
国際写象の日本 PDF版
―特命全権大使『米欧回覧実記』〔岩波文庫〕を中心に―
 
 
FS 投稿者:ck6201 投稿日: 7月 2日(日)22時23分7秒 
  我が郷里を語る。簡単そうで難しいです。わたしは東京出身なのですが、先生のおっしゃっていた、「人が多い」ということくらいしか思いつかないです。ただ、私が住んでいる小平市に限って言うならば特産品はブルーベリーです。(なんでも国産ブルーベリー発祥の地だそうです。)
蜿蜿蜒蜒という誇張表現がおもしろいと思いました。
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:CK6011 投稿日: 6月29日(木)10時31分44秒 
  遅れてすいません。今日の講義で外国は自国の誇れる貼について学ぶことがありましたが、これは良いことのようにおもわれました。そして、文字においては(我)と(予)の違い、蜿蜿蜒蜒の表現の工夫、癪(うりわた)が新発見でした。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cx6037 投稿日: 6月29日(木)10時30分20秒 
  120年以上前の人の遺した文章の中にある教養教授についての記述があり、それぞれの学問についての定義づけを、今読んでみても「たしかにそうかもしれないなあ」と思うところがありました。自分は歴史学科ですが、やはり自分の国、自分の県、自分の家のような身近なものから歴史も地理も広げていくことも大切なんだと思いました。
 ちなみに、やはり福島県は桃が日本一で、他に日本梨、さやいんげん、きゅうり、桐などが日本一のようです。
--------------------------------------------------------------------------------
fs 投稿者:cb6157 投稿日: 6月29日(木)10時27分29秒 
  自分の国(県)の一番の物産、土地を聞かれてもきっと知らないことばかりだと思います。国際交流が増えている今、当たり前のように知っているべき事だと思うので今日の授業を機会に調べてみようと思いました!!!!! 
--------------------------------------------------------------------------------
 
2006.07.06(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容
  12の講義内容 文章作成能力開発その1 PDF版
 
FS 投稿者:cx6037 投稿日: 7月 7日(金)21時41分46秒 
  今回の授業では、名文・名言に出会うことができました!自分はくさい言葉が大好きなのですが、そのくらいの言葉こそ、人の心を揺さぶる大きな力があると思っています!自分もそんな文章を書くことが出来るように頑張ってみたいと思います。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:ck6201 投稿日: 7月 6日(木)11時05分1秒 
  文章を読むのは好きなのですが、いざ自分が書くとなると本当に難しいです。全然まとまらず、ただダラダラと書いて時間切れになってしまいました。
これを機に文章を書く練習をしたいと思います!  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:1ck6011 投稿日: 7月 6日(木)10時35分19秒 
  今日の出来事でしたが、勘違いして物語を創作したのでただの妄想トークのようになってしまいました。そこらへんは情状酌量をおねがいします。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cb6157 投稿日: 7月 6日(木)10時32分51秒 
  今日初めてPC使って文書作成しました!!自分で書くより簡単で楽しかった!!  
 
 
2006.07.13(木)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容
  13の講義内容 文章作成能力開発その2 PDF版
不惜身命(ふしゃくしんみょう)なり、但惜身命(たんじゃくしんみょう)なり
山本有三の長編小説『ふしゃくしんみょう』(旺文社文庫)を読んで、人から注意や批判をされたとき、謙虚に耳を傾けることのできるのは、己の心がどういう状態のときだと思いますか?ご自身の意見を原稿用紙八〇〇字にしてまとめてみましょう。
 
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:ck6201 投稿日: 7月13日(木)10時53分33秒 
  怒りのあまり冷静さを欠いている十蔵に、わかりやすくクリの例を出して諭した柳生又右衛門の力量に感心しました。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:cx6037 投稿日: 7月13日(木)10時48分41秒 
  不惜身命でありながら但借身命であるということに、考えさせられつつも、なんとなく理想的な生き方なのかもしれないと思いました。
また、本題の文章作成ですが、思ったことをすべて書こうと思えば800字を遥かに超えてしまい、簡潔にまとめようとすれば800字に至らずに、思っていることもうまく伝わらないという事態が起きてしまい、自分の心を文章にして表現すること、伝えることの難しさを改めて実感しました。レポート課題も苦心すると思いますが、力の限り頑張ります。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:6171 投稿日: 7月13日(木)10時39分15秒 
  文章を書くのがひさしぶりで大変だったが、内容が面白くってすらすらかけました。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:CB6157 投稿日: 7月13日(木)10時34分39秒 
  昔と今の人間の心境は同じなんだなっと思い文章を納得しながら読んでいました。楽しかったです。  
--------------------------------------------------------------------------------
FS 投稿者:ck6011 投稿日: 7月13日(木)10時33分26秒 
  不惜身命とは難しい言葉です。でも、十蔵と柳生のやり取りにかんしんしました。  
--------------------------------------------------------------------------------
 
 
2006.07.18(火)9:00〜10:30〔4−302〕講義内容 [木曜日の振り替え授業]
  14の講義内容 文章作成能力開発その3
上記 提出課題のうち、07/08/09の文章の補正を試みます。また、本日01〜09の課題を提出出来る方はご提出願います。「4302works」のフォルダの「jyoho-h」→「 F-S」→ 「提出用フォルダ」にそれぞれ学籍番号と氏名を記入の上、ご提出願います。また、紙資料でご提出の場合は、黒ペン書きにてご提出ください。
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
前期提出課題の締め切り
2006年7月28日(金)19:00迄とします。提出場所は、第一研究棟3F総合教育研究部日本文化部門資料室(仕業時間内)&研究室(在室のみ)とします。
 
前期提出課題物の一覧
09◎ふしゃくしんみょう』原稿用紙八〇〇字
08◎「今日の出来事」を名言・名文に寄せて 原稿用紙八〇〇字
07☆自国のふるさとにある日本の文化について語ってみよう! 三〇〇字
06☆和語と漢語の一覧の語彙の意味を最寄りの国語辞書を用いて調べてみる。
05★洋語のルーツを知ろう!
04★和製漢語の中から五語を選択し、現代においてどのように用いられているかを実例を挙げて記述してみよう!
03◇道元禅師『普勸坐禪儀』(永平寺「普勧坐禅儀(複製)/道元 撰/安貞元(1227)年/大本山永平寺提供。注記に「森福寺蔵(鳥取県)の写本(万仭和尚直筆か?)を複写製本したもの」・本学図書館B1 001673458 H131.1/31 に所蔵)《課題》「普」「門」「道」「自」「有」の文字を鑑賞して、あなたが気づいたことをリポート用紙1枚にまとめてみましょう。
02◇明治の手紙文を一つ選び、その特徴点を箇条書きにしてしてみよう!
01▽天草版『伊曽保物語』の逸話一つを選択し、その「教訓戒」とのつながりを明確に記述しなさい。