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ことばの溜め池
ふだん何氣なく思っている「ことば」を、池の中にポチャンと投げ込んでいきます。ふと立ち寄ってお氣づきのことがございましたらご連絡ください。
先例(レイ) 。〔元亀二年本352八〕〔静嘉堂本424八〕
加之諸社神拝宮々奉幣寺社入堂節々法会先例佛事守先例無慢怠候也〔至徳三年本〕
加之諸社神拝宮々奉幣寺社入堂節々法會先例佛事守先例無怠慢候也〔宝徳三年本〕
加之諸社神拝宮々奉弊寺社入堂節々法會先例仏事守先例無怠慢候也〔建部傳内本〕
加レ之諸社ノ神拝宮々ノ奉幣寺社之入堂節々ノ法會先例ノ仏事守テ‖先例ヲ|無‖怠慢|也〔山田俊雄藏本〕
加レ之(シカノミナラス)諸社ノ神拝宮々ノ奉幣(ホウヘイ)寺々ノ入堂節々(セツセツ)ノ法會先例ノ佛事守テ‖先例ヲ|无‖怠慢|候也〔経覺筆本〕
加之(シカノミナラス)諸社ノ神拝宮々(ミヤ/\)ノ奉弊(ホウヘイ)寺社(ヂシヤ)入堂節々(せツ/\)之(ノ)法會(ホウエ)連-々ノ仏事守(マホツテ)レ先例(レイ)ヲ|無レ怠慢(タイマン)候也〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「先例」と表記し、訓みは文明四年本に「(セン)レイ」と記載する。
先例(センレイ/マヅ、ナラブ)[平・去] 。〔態藝門1087七〕
先例(レイ) 。〔弘・言語進退門265三〕
先規(センキ) ―判(ハン)。―例(レイ)。―榁(ぜウ)。―途(ド)。―条(デウ)。〔永・言語門226四〕
先規(センキ) ―判。―例。―榁。―途。―条。〔堯・言語門213二〕
先コ(センドク) ―度(ド)。―條(デウ)。―代(ダイ)。―例(レイ)。―規(キ)。―陣(ヂン)。―約(ヤク)。―榁(ぜウ)。―非(ヒ)。〔言辞門235七・天理図書館蔵下50ウ七〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「先例」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「先例」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也/守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|候也先例怠慢の注並に前に見へたり。こゝにいふこゝろハ政事(せいじ)なとの能とゝのひたるはかりならす又神事(じんじ)仏事(ぶつじ)ともに前々よりし來りしなしかに怠(おこた)りなく取行ふと也。〔103オ三〜四〕
とあって、この標記語「先例」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)寺社(じしや)の入堂(にうだう)節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也/加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|候也〔75ウ三〕
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)寺社(じしや)の入堂(にうだう)節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也〔135ウ二〜136オ二〕
Xenrei.センレイ(先例) Mayeno tamexi.(前の例)すなわち,Mayeno catagui.(前の形儀)昔の習わし,すなわち,慣例.〔邦訳752r〕
せん-れい〔名〕【先例】先先(さきざき)、行ひ來りし例(ためし)。前例。舊慣。先儀。梁書、袁昴傳「事有二先例一」源平盛衰記、二、額打論事「北京には、一番に、延暦寺の行を立て、額を打ち、山山、寺寺、次第を守りて、立て囹ぶるは、先例也」〔1134-4〕
加之諸社神拝宮々奉幣寺社入堂節々法会連々佛事守先例無慢怠候也〔至徳三年本〕
加之諸社神拝宮々奉幣寺社入堂節々法會連々佛事守先例無怠慢候也〔宝徳三年本〕
加之諸社神拝宮々奉弊寺社入堂節々法會連々仏事守先例無怠慢候也〔建部傳内本〕
加レ之諸社ノ神拝宮々ノ奉幣寺社之入堂節々ノ法會連々ノ仏事守テ‖先例ヲ|無‖怠慢|也〔山田俊雄藏本〕
加レ之(シカノミナラス)諸社ノ神拝宮々ノ奉幣(ホウヘイ)寺々ノ入堂節々(セツセツ)ノ法會連々ノ佛事守テ‖先例ヲ|无‖怠慢|候也〔経覺筆本〕
加之(シカノミナラス)諸社ノ神拝宮々(ミヤ/\)ノ奉弊(ホウヘイ)寺社(ヂシヤ)入堂節々(せツ/\)之(ノ)法會(ホウエ)連-々ノ仏事守(マホツテ)レ先例(レイ)ヲ|無レ怠慢(タイマン)候也〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「節々」と表記し、訓みは経覺筆本・文明四年本に「セツセツ」と記載する。
節々(せツせツ) 。〔言辞門236六・天理図書館蔵下51オ六〕
このように、上記当代の古辞書においては、易林本『節用集』に標記語「節々」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「節々」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)/節々ノ法會連々ノ仏事節々連々は絶間(たへま)なきをいふなり。〔103オ二〜三〕
とあって、この標記語「節々」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)寺社(じしや)の入堂(にうだう)節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也/加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也〔75ウ三〕
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)寺社(じしや)の入堂(にうだう)節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也〔135ウ二〜136オ二〕
Xetxet.セツセツ(節々) Xexxetni(切々に・節々に)の条を見よ.〔邦訳757l〕
せつ-せつ〔副〕【節節】鳳凰の鳴く聲に云ふ語。宋書、符瑞志「鳳凰其鳴、雄二曰二節節一、雌曰二足足一」〔1112-3〕
せつ-せつ〔副〕【節節】をりをり。ときどき。時時。「節節、見舞ふ」〔1112-3〕
加之諸社神拝宮々奉幣寺社入堂節々法会連々佛事守先例無慢怠候也〔至徳三年本〕
加之諸社神拝宮々奉幣寺社入堂節々法會連々佛事守先例無怠慢候也〔宝徳三年本〕
加之諸社神拝宮々奉弊寺社入堂節々法會連々仏事守先例無怠慢候也〔建部傳内本〕
加レ之諸社ノ神拝宮々ノ奉幣寺社之入堂節々ノ法會連々ノ仏事守テ‖先例ヲ|無‖怠慢|也〔山田俊雄藏本〕
加レ之(シカノミナラス)諸社ノ神拝宮々ノ奉幣(ホウヘイ)寺々ノ入堂節々(セツセツ)ノ法會連々ノ佛事守テ‖先例ヲ|无‖怠慢|候也〔経覺筆本〕
加之(シカノミナラス)諸社ノ神拝宮々(ミヤ/\)ノ奉弊(ホウヘイ)寺社(ヂシヤ)入堂節々(せツ/\)之(ノ)法會(ホウエ)連-々ノ仏事守(マホツテ)レ先例(レイ)ヲ|無レ怠慢(タイマン)候也〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「入堂」と記載する。
入堂(ニフダウ) 。〔言辞門27五・天理図書館蔵上14オ五〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「入堂」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「入堂」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
寺社(じしや)の入堂(にうだう)/寺社ノ入堂入堂とハ堂に登り佛を礼拝するを云也。〔103オ一〜二〕
とあって、この標記語「入堂」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)寺社(じしや)の入堂(にうだう)節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也/加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也〔75ウ三〕
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)寺社(じしや)の入堂(にうだう)節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也〔135ウ二〜136オ二〕
Nhu<do<.ニフダウ(入堂) Do<ye iru.(堂へ入る)祈りをするために寺(Tera)へ入ること.〔邦訳461l〕
にふ-だう〔名〕【入堂】佛堂に入ること。又、佛參をすること。庭訓往來、十二月「宮宮奉幣、寺寺入堂等、節節法會、連連佛事」〔1501-2〕
捧弊(ヘイ) 。〔元亀二年本42一〕
× 。〔静嘉堂本〕
× 。〔天正十七年本〕〔西來寺本〕
加之諸社神拝宮々奉幣寺社入堂節々法会連々佛事守先例無慢怠候也〔至徳三年本〕
加之諸社神拝宮々奉幣寺社入堂節々法會連々佛事守先例無怠慢候也〔宝徳三年本〕
加之諸社神拝宮々奉弊寺社入堂節々法會連々仏事守先例無怠慢候也〔建部傳内本〕
加レ之諸社ノ神拝宮々ノ奉幣寺社之入堂節々ノ法會連々ノ仏事守テ‖先例ヲ|無‖怠慢|也〔山田俊雄藏本〕
加レ之(シカノミナラス)諸社ノ神拝宮々ノ奉幣(ホウヘイ)寺々ノ入堂節々(セツセツ)ノ法會連々ノ佛事守テ‖先例ヲ|无‖怠慢|候也〔経覺筆本〕
加之(シカノミナラス)諸社ノ神拝宮々(ミヤ/\)ノ奉弊(ホウヘイ)寺社(ヂシヤ)入堂節々(せツ/\)之(ノ)法會(ホウエ)連-々ノ仏事守(マホツテ)レ先例(レイ)ヲ|無レ怠慢(タイマン)候也〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「奉幣」と表記し、訓みは経覺筆本・文明四年本に「ホウヘイ」と記載する。
奉幣(ホウヘイ/タテマツル、コハク)[上・去] 。〔神祇門95八〕
奉弊(ホウヘイ) 。〔弘・言語進退門35一〕
奉弊(ホウヘイ) ―仕(ホウジ)。―入(ニウ)。―送(ソウ)。―勅(チヨク)。―借(シヤク)。―納(ナウ)。―謁(エツ)。―物(モツ)。―加(カ)。―公(コウ)。〔永・言語門34五〕
奉弊(ホウヘイ) ―謝。―任。―入。―送。―勅。―借。―納。―謁。―物。〔堯・言語門31七〕
奉弊(ホウヘイ) 〔両・言語門38三〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「奉幣」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「奉幣」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)/加之諸社ノ神拝宮々ノ奉幣神拝ハ神を禮拝(らいはい)する事也。奉幣ハ幣帛(へいハく)を奉納(ほうのう)するなり。是ハ文をにかひにしたるなれハかゝハるへからす〔102ウ八〜103オ一〕
とあって、この標記語「奉幣」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)寺社(じしや)の入堂(にうだう)節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也/加之諸社神拝宮々奉幣寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也〔75ウ三〕
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)寺社(じしや)の入堂(にうだう)節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也〔135ウ二〜136オ二〕
Fo>fei.ホゥヘイ(奉幣) 紙を細かく切って一本の木の先端にくっつけたもので,ある礼式を行って神(Camis)の前に供えるもの.〔邦訳257r〕
ほう-へい〔名〕【奉幣】~に幣(ぬさ)を奉ること。書經、召誥篇「惟恭奉レ幣、用供三王能祈二天永命一」字類抄「奉幣」辨内侍日記、上「寛治三年二月、二十七日は、七社のほうへいなり」「奉幣使」〔1827-5〕
加之諸社神拝宮々奉幣寺社入堂節々法会連々佛事守先例無慢怠候也〔至徳三年本〕
加之諸社神拝宮々奉幣寺社入堂節々法會連々佛事守先例無怠慢候也〔宝徳三年本〕
加之諸社神拝宮々奉弊寺社入堂節々法會連々仏事守先例無怠慢候也〔建部傳内本〕
加レ之諸社ノ神拝宮々ノ奉幣寺社之入堂節々ノ法會連々ノ仏事守テ‖先例ヲ|無‖怠慢|也〔山田俊雄藏本〕
加レ之(シカノミナラス)諸社ノ神拝宮々ノ奉幣(ホウヘイ)寺々ノ入堂節々(セツセツ)ノ法會連々ノ佛事守テ‖先例ヲ|无‖怠慢|候也〔経覺筆本〕
加之(シカノミナラス)諸社ノ神拝宮々(ミヤ/\)ノ奉弊(ホウヘイ)寺社(ヂシヤ)入堂節々(せツ/\)之(ノ)法會(ホウエ)連-々ノ仏事守(マホツテ)レ先例(レイ)ヲ|無レ怠慢(タイマン)候也〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「宮々」と表記し、訓みは文明四年本に「みや/\」と記載する。
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「宮々」の語は未収載あって、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「宮々」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)/加之諸社ノ神拝宮々ノ奉幣神拝ハ神を禮拝(らいはい)する事也。奉幣ハ幣帛(へいハく)を奉納(ほうのう)するなり。是ハ文をにかひにしたるなれハかゝハるへからす〔102ウ八〜103オ一〕
とあって、この標記語「宮々」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)寺社(じしや)の入堂(にうだう)節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也/加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也〔75ウ三〕
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)寺社(じしや)の入堂(にうだう)節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也〔135ウ二〜136オ二〕
加之諸社神拝宮々奉幣寺社入堂節々法会連々佛事守先例無慢怠候也〔至徳三年本〕
加之諸社神拝宮々奉幣寺社入堂節々法會連々佛事守先例無怠慢候也〔宝徳三年本〕
加之諸社神拝宮々奉弊寺社入堂節々法會連々仏事守先例無怠慢候也〔建部傳内本〕
加レ之諸社ノ神拝宮々ノ奉幣寺社之入堂節々ノ法會連々ノ仏事守テ‖先例ヲ|無‖怠慢|也〔山田俊雄藏本〕
加レ之(シカノミナラス)諸社ノ神拝宮々ノ奉幣(ホウヘイ)寺々ノ入堂節々(セツセツ)ノ法會連々ノ佛事守テ‖先例ヲ|无‖怠慢|候也〔経覺筆本〕
加之(シカノミナラス)諸社ノ神拝宮々(ミヤ/\)ノ奉弊(ホウヘイ)寺社(ヂシヤ)入堂節々(せツ/\)之(ノ)法會(ホウエ)連-々ノ仏事守(マホツテ)レ先例(レイ)ヲ|無レ怠慢(タイマン)候也〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「神拝」と記載する。
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「神拝」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「神拝」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)/加之諸社ノ神拝宮々ノ奉幣神拝ハ神を禮拝(らいはい)する事也。奉幣ハ幣帛(へいハく)を奉納(ほうのう)するなり。是ハ文をにかひにしたるなれハかゝハるへからす〔102ウ八〜103オ一〕
とあって、この標記語「神拝」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)寺社(じしや)の入堂(にうだう)節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也/加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也▲神拝ハ神(かミ)を礼拝(らいはい)する也。〔76オ六・七〕
加之(しかのみならす)諸社(しよしや)神拝(しんはい)宮々(ミや/\)の奉幣(ほうへい)寺社(じしや)の入堂(にうだう)節々(せつせつ)の法會(ほうゑ)連々(れん/\)の仏事(ぶつじ)先例(せんれい)を守(まもつ)て怠慢(たいまん)無(なく)候也▲神拝ハ神(かミ)を礼拝(らいはい)する也。〔136オ四〜136ウ五・六〕
Xinpai.シンパイ(神拝) Cami vogamu.(神拝む)神(Camis)を拝むこと.文書語.〔邦訳772l〕
しん-ぱい〔名〕【~拝】~を、拜むこと。兼盛集「駿河の守にて、~ぱいして歸るに、磯のほとりを行くとて」更級日記「東國(あづま)より、人、來たる、~拜と云ふわざして、國の内、歩きしに」〔950-2〕
煩(ワヅラウ) ワツライ。〔元亀二年本90六〕
煩(ワツラウ) 。〔静嘉堂本111六〕
煩(ワツラウ) 。〔天正十七年本上55オ一〕〔西來寺本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏(サン)-用(ヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「煩」と表記し、訓みは文明四年本に「(わづら)ひ」と記載する。
煩(ハン) ワヅラヒ/ワツラハシ。〔黒川本・人事門上70オ七〕
煩 ワツラハシ。〔卷第三・人事門113三〕
煩(ワツライ/ハン)[平] 。〔態藝門250二〕
煩(ワヅライ)費(ツイヘ) 。〔弘・言語進退門24六〕 煩(ワツラウ)。〔弘・言語進退門72三〕
煩(ワツライ) 悩。戀。累。滿。究。労。〔永・言語門72四〕
煩(ワツラウ) 悩。惡。累。滿。究。労。〔堯・言語門66二〕
煩 悩。戀。累。滿。究。労。〔両・言語門78四〕
煩(ワツラフ) 。惱(同) 。〔言語門68四・天理図書館蔵上34ウ四〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「煩」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「煩」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/聊無シ二其煩一大介税所の留地文書といふより?用の散失といふもの種々事をそれ/\の彼人しらへ等を能するゆへ別に事わつらハしき世話(せわ)もなしと也。是迄ハ前状に兩樣の納法郡司判官代等の沙汰承り度候とあるに答し也。〔102ウ六〜八〕
とあって、この標記語「煩」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損検田ノ不熟ヲ損-亡之勘注ノ熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一。〔75ウ三〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一。〔135ウ二〜136オ二〕
Vazzurai.わずらひ(煩) 病気.¶また,骨折りと辛労.〔邦訳682l〕
わずらひ〔名〕【煩】{わづらふこと。思ひなやむこと。惱。~代紀、上十四「煩~(ワヅラヒノカミ)」孟子、滕文公、上篇「何許子之不レ憚レ煩」(二){心の惱みとなること。苦勞のたね。ほだし。累。字類抄、「累、ワツラヒ」源氏物語、三十四、下、若菜、下十五「ひびき世の常ならず、いみじく事どもそぎすてて、世のわづらひあるまじくと、はぶかせ給へど」(三)うるさきこと。めんだうなること。十訓抄、上、第四、第三條「やがて打立てからめに行くほどに、思ひもよらぬほどなりければ、わづらひなくからめて歸る」(四)病(やまひ)。疾病。御湯殿上の日記、慶長三年十一月八日「御わづらひの御祈?に、武田兵庫守ひきめを射參らせ候」幸、直衣御裝束、自二何處一令二旱水一哉、煩所未定之閨A不審、云云、今度彌、關白被二煩一可レ宜歟」〔717-4〕
勘合(ガウ) 自二太唐一出ス二日本ニ一象牙之破符也。〔元亀二年本91八〕
勘合 自大唐出日夲象牙之破符也。〔静嘉堂本113六〕
勘合(カウ) 自太唐出日本象牙之破符也。〔天正十七年本上55ウ七〕〔西來寺本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏(サン)-用(ヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカフ)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「勘合」と表記し、訓みは経覺筆本・文明四年本に「カンカフ」と記載する。
勘合(カンガフ/カンガウ、アワス)[去・入] 。〔態藝門274三〕
勘合(カンガウ) 。〔弘・言語進退門85六〕
勘氣(カンキ) ―文(モン)暦家所為。―落(ラク)。―判(ハン)。―責(セキ)。―望(バウ)。―合(ガウ)。―辨(ベン)。―發(ホツ)。―定(ヂヤウ)。―略(リヤク)。〔永・言語門82七〕
勘當(カンダウ) 爲ニ二君父ノ一所擯(コハム)。―落。―判。―責。―望。―過関過書文言義。―氣。―文暦家所為。―定。―合。―弁。―發。―略。〔堯・言語門75一〕
勘氣(カンキ) ―文暦家所為。―落。―判。―責。―望。―合。―辨。―發。―定。―略。〔両・言語門90三〕
勘合(カンガフ) 。〔言語門52七・天理図書館蔵上26ウ七〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「勘合」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「勘合」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
都合(つがふ)勘合(かんがふ)して/都合勘合兎都合ハ前の事をくゝりたる詞なり。勘合ハしらへる事也。〔102ウ三〜五〕
とあって、この標記語「勘合」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損検田ノ不熟ヲ損-亡之勘注ノ熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一。〔75ウ三〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一。〔135ウ二〜136オ二〕
Cango<.カンガゥ(勘合) Cangaye auasuru.(勘へ合はする)推算して判断すること.〔邦訳90l〕
かんがふ-の-いん〔名〕【勘合印】〔勘合は勘へ合はする義、勘合印底簿と稱する臺帳ありて、一一引合せて、眞僞を鑒別せしとぞ〕室町幕府より、使を明國(ミンコク)の朝廷に遣して修交し、其通商、貿易に用ゐるために、彼の朝より受けたる金印の名。若干枚の紙、これに添へり、此印を紙に押したるを、勘合紙と云ひ、貿易船は、これを持ち行きて證として、彼の地の寧波に至りて、貿易したるなり、後に、周防の大内氏、代代、異國徃來の事を掌りしに因りて、此印を預り居たりしが、天文二十年、大内氏滅亡の時、失せたりと云ふ。蔭涼軒日録、寛正六年六月十二日「遺レ唐書、云云、於殿中、可レ被レ印二御印一之由、云云、宣コ年中(明宣宗の年號なり)勘合紙、先領二置之一。八十四枚之分也、云云、龜形金印、光輝照レ人、斤兩尤重、而以二兩手一難二提持一、實國家之遺寶也」〔二703-3〕
都合(ツガウ) 。〔元亀二年本157五〕
都合(ガウ) 。〔静嘉堂本172五〕
都合(ツカウ) 。〔天正十七年本中17ウ六〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏(サン)-用(ヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「都合」と表記し、訓みは経覺筆本・文明四年本に「ツ(ガウ)」と記載する。
都合(スヘアハス) 同(資用部)/ツカフ。〔黒川本・畳字門中28オ八〕
都合 。〔卷第四・畳字門632二〕
都合(ツガフ/ト・ミヤコ・スヘテ、アワス)[○・入] 。〔態藝門629四〕
都合(ツカウ) 以上義。〔弘・言語進退門131一〕
都合(ツガウ) 已上義。〔両・言語門117八〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「都合」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「都合」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
都合(つがふ)勘合(かんがふ)して/都合勘合兎都合ハ前の事をくゝりたる詞なり。勘合ハしらへる事也。〔102ウ三〜五〕
とあって、この標記語「都合」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損検田ノ不熟ヲ損-亡之勘注ノ熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一。〔75ウ三〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一。〔135ウ二〜136オ二〕
Tcugo<.ツガゥ(都合) 計算全部の総計,または,全部を総計して,など.¶Tcugo<ua icafodozo?(都合は如何程ぞ)総額はいくらか.あるいは,
総計するといくらか.〔邦訳626r〕
つ-がふ〔名〕【都合】すべてあはせて。數(かぞ)へ締めて。總計して。全部で。保元物語、一、新院御所各門門固事「父子五人、囹びに多田藏人大夫頼憲、都合二百餘騎にて固めたり」〔三386ー1〕
散失 。〔元亀二年本65六〕
散失 。〔静嘉堂本76六〕
散失 。〔天正十七年本上38ウ二〕〔西來寺本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏(サン)-用(ヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本に「熏失」、宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「散失」と表記し、訓みは経覺筆本・文明四年本に「サンシツ」と記載する。
散失(サンシツ/チル、ウシナフ)[上・入] 。〔態藝門791一〕
散失(サンシツ) 夏。〔弘・言語進退門193一〕
散失 ―上。―旱。〔永・言語門161一〕
散失 ―旱。―上。〔堯・言語門148四〕
散失 ―上。―旱。〔両・言語門150二〕
散失(サンシツ) 。〔言語門52七・天理図書館蔵上26ウ七〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「散失」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「散失」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
算用(さんよう)の散失(さんしつ)ハ/熏用ノ散失諸勘定の相違(さうい)したるを云也。こゝの文段(もんたん)明ならさる事多し。今其大ことを解(かい)するに大介税所と云より交文宛文と云迄ハ政事(せいじ)并に公事(くし)の事をいひ名主百姓といふより敬失といふ迄ハ課役貢物并に田畑の招見諸勘定の改等の事をいえるなり。〔102ウ三〜五〕
とあって、この標記語「散失」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損検田ノ不熟ヲ損-亡之勘注ノ熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一。〔75ウ三〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一。〔135ウ二〜136オ二〕
さん-しつ〔名〕【散失】散り、失すること。紛失。散逸。「書類の散失を防ぐ」。〔548-4〕
熏用(サンユウ) 。〔元亀二年本269一〕
熏用(サンヨウ) 。〔静嘉堂本306三〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏(サン)-用(ヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、宝徳三年本・経覺筆本は「算用」、至徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・文明四年本に「熏用」と表記し、訓みは経覺筆本・文明四年本に「サンヨウ」と記載する。
算用(サンヨウ) 。〔態藝門75一〕
熏用(サンヨウ・カズウ/モチヰル)[去・去] 。〔態藝門801六〕
熏用(サンヨウ) 或散用。〔弘・言語進退門215八〕
散用 ―状――。―向。〔永・言語門178八〕
熏用(サンヨウ) ―失。―勘。〔堯・言語門167八〕
熏術(サンジユツ) ―道(ダウ)。―用(ヨウ)。〔言語門180五・天理図書館蔵下23オ五〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「?用」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「熏用」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
算用(さんよう)の散失(さんしつ)ハ/熏用ノ散失諸勘定の相違(さうい)したるを云也。こゝの文段(もんたん)明ならさる事多し。今其大ことを解(かい)するに大介税所と云より交文宛文と云迄ハ政事(せいじ)并に公事(くし)の事をいひ名主百姓といふより敬失といふ迄ハ課役貢物并に田畑の招見諸勘定の改等の事をいえるなり。〔102ウ三〜五〕
とあって、この標記語「熏用」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損検田ノ不熟ヲ損-亡之勘注ノ熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一。〔75ウ三〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一。〔135ウ二〜136オ二〕
‡Sannho>.サンニョウ(算用) →Issat(一撮).〔邦訳555r〕
さん-よう〔名〕【熏用】〔算木にて、計るなり〕數へ、つもること。サンニョウ。計算。勘定。狂言記、胸突「今日は、自身まゐり、算用を致そと存ずる」漢書、東方朔傳「教二書計一」注「計、謂レ用レ算也」〔576-2〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏(サン)-用(ヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「勘注」と表記し、訓みは経覺筆本・文明四年本に「(リヤウ)ソン」と記載する。
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「勘注」の語は未収載にあって、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「勘注」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
不熟(ふじゆく)損亡(そんバう)の勘注(かんちう)/不熟損-亡ノ之勘注不熟とハ穀物(こくもつ)の不作(ふさく)也。損亡ハ出水なとにて作物田地等を失ひたる也。勘注ハ其員数を考(かんか)へ起(をこ)す事也。〔102ウ一、二〕
とあって、この標記語「勘注」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損検田ノ不熟ヲ損-亡之勘注ノ熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一。〔75ウ三〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一。〔135ウ二〜136オ二〕
かん-ちゅう〔名〕【勘注】勘定して、帳に記し入るること。庭訓往來、十二月「損亡勘注、算二用散出一」〔428-5〕
損亡(マウ) 。〔元亀二年本153四〕
× 。〔静嘉堂本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏(サン)-用(ヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「損亡」と表記し、訓みは経覺筆本に「ソンマウ」と記載する。
損亡(ソンマウ) 。〔畳字門159四〕
損亡(ソンバウ/ソコナウ、ホロブ)[上・平] 年貢。〔態藝門404六〕
損亡(ソンマウ) 年貢不熟。〔弘・言語進退門121八〕
損失(ソンシツ) ―亡。〔永・言語門101九〕
損失(ソンシツ) ―亡。―免。―料。〔堯・言語門92三〕
損失(ソンシツ) ―亡。―免。―料。〔両・言語門112五〕
損益(ソンヱキ) ―得(トク)。―免(メン)。―亡(ハウ)。―失(シツ)。〔言辞門100七・天理図書館蔵上50ウ七〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「損亡」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「損亡」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
不熟(ふじゆく)損亡(そんバう)の勘注(かんちう)/不熟損-亡ノ之勘注不熟とハ穀物(こくもつ)の不作(ふさく)也。損亡ハ出水なとにて作物田地等を失ひたる也。勘注ハ其員数を考(かんか)へ起(をこ)す事也。〔102ウ一、二〕
とあって、この標記語「損亡」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損検田ノ不熟ヲ損-亡之勘注ノ熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一。〔75ウ三〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一。〔135ウ二〜136オ二〕
So~bo<.l,sonmo<.ソンバウ.または,ソンマウ(損亡) So~ji foroburu.(損じ亡ぶる)損失,あるいは,被害.〔邦訳573l〕
そん-まう〔名〕【損亡・損毛】(一)利を失ふこと。損失。(二)害(そこな)ひ、ほろぼすこと。平家物語、七、木曾山門牒状事「有罪無罪を云はず、卿相侍臣を損亡す」〔717-4〕
不熟(ジユク) 。〔元亀二年本221五〕〔静嘉堂本252八〕
不熟(シユク) 。〔天正十七年本中55ウ四〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏(サン)-用(ヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「不熟」と表記し、訓みは経覺筆本・文明四年本に「(リヤウ)ソン」と記載する。
不作(フサク・―、ナス/―、ツクル)[○・入]。不熟(フジユク/―、ネヤス)[○・入] 二共耕作惡義也。〔態藝門628六〕
不熟( ジユク) 耕作悪。〔弘・言語進退門182五〕
不慮(フリヨ) ―日(ジツ)。―直(チヨク)。―熟(シユク)。―淨(ジヤウ)。―足(ソク)。―通(ツウ)。―滿(マン)。―律。―弁(ヘン)。―明(ミヤウ)。―陳(チン)。―便(ビン)悼(イタム)意。―定(ヂヤウ)。―敵(テキ)。―具(ク)。―犯(ボン)。―運(ウン)。―審(シン)。―食(シヨク)。―當(タウ)。―実(ジツ)。―見(ケン)。―易(エキ)。―断。―敏(ビン)鈍(ドンナル)皃。―調(デウ)婬乱義。―辨(ベン)不足之義。―快(クハイ)心中悪皃。―會(クハイ)不合義。―覺(カク)失錯義。―孝(カウ)――其子不レ随二順父母ノ一之命也。―祥(シヤウ)無心義。―悉(シツ)書札ノ末ニ用。―備(ビ)同上。―合(ガウ)不和合義。―法(ホウ)懈怠(ケタイ)。―和義(ワノギ)。―得心(トクシン)。―肖(せウ)卑体也。肖ハ似也。――トハ不レ似レ人倫ニ義(ギ)卑下(ヒゲ)ノ詞也。―思儀(シギ)。〔永・言語門149三〕
不慮(フリヨ) ―日。―直。―熟。―浄。―足。―通。―滿。―律。―弁。―明。―便。―陳。―定。―?。―具。―犯。―運。―審。―食。―當。―實。―見。―易。―断。―敏鈍皃也。―調婬乱義。―快。―會。―覚。―孝其子不レ随二父母之命ニ一也。―作。―同。―如意。―祥无義。―悉書札未用。―備同上。―合不和義。―法懈怠。―和。―肖。―遜。〔堯・言語門139三〕
不審(フシン) ―儀(ギ)。―信(シン)。―便(ビン)。―法(ホフ)。―淨(ジヤウ)。―祥(シヤウ)。―説(せツ)。―調(デウ)。―堪(カン)。―運(ウン)。―増(ゾウ)。―減(ゲン)。―退(タイ)。―通(ツウ)。―婬(イン)。―忠(チウ)。―安(アン)。―出(シユツ)。―熟(ジク)。―孝(カウ)。―定(ヂヤウ)。―實。―慮(リヨ)。―覺(カク)。―闕(ケツ)。―快(クワイ)。―犯(ボン)。―断(ダン)。―動(ドウ)。―當(タウ)。―日(ジツ)。―具(グ)。―易(エキ)。―辨(ベン)。―敵(テキ)。―參(サン)。―如意(ニヨイ)。―知案内(チアンナイ)。―思議(シギ)。―得心(トクシン)。〔言語門151一・天理図書館蔵下8ウ一〕
このように、上記当代の古辞書においては、広本『節用集』『運歩色葉集』に標記語「不熟」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「不熟」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
不熟(ふじゆく)損亡(そんバう)の勘注(かんちう)/不熟損-亡ノ之勘注不熟とハ穀物(こくもつ)の不作(ふさく)也。損亡ハ出水なとにて作物田地等を失ひたる也。勘注ハ其員数を考(かんか)へ起(をこ)す事也。〔102ウ一、二〕
とあって、この標記語「不熟」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損検田ノ不熟ヲ損-亡之勘注ノ熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一。〔75ウ三〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一。〔135ウ二〜136オ二〕
Fujucu.フジュク(不熟) Iucuxezu.(熟せず)成熟していないこと.〔邦訳274l〕
ふ-じゅく〔名〕【不熟】(一)熟えぬこと。成熟せぬこと。禮記、月令篇「仲春、云云、行二冬令一、則陽氣不レ勝、麥乃不熟、民多相掠」不熟の果」(二)親しまぬこと。「家内不熟」〔1749-4〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏(サン)-用(ヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「檢田」と表記し、訓みは経覺筆本・文明四年本に「(リヤウ)ソン」と記載する。
杉田 同/ケンテン。〔黒川本・畳字門中99オ六〕
檢校 〃田。〃納。〃畠。〃注。〃對。〃察。〃知。〃網マウ。〔卷第七・畳字門19三〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「檢田」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「檢田」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
旱水(かんすい)兩損(りやうそん)の檢田(けんでん)/旱-水兩-損ノ検田旱損ハひてりの損毛(そんもう)。水損ハ出水(でミづ)の損毛なり。檢田ハ旱損水損の程を吟味(きんミ)して年貢の員数(いんず)を定るを云。〔102オ八〜ウ一〕
とあって、この標記語「兩損」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損検田ノ不熟ヲ損-亡之勘注ノ熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一。〔75ウ三〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一。〔135ウ二〜136オ二〕
けん-でん〔名〕【檢田】田の段別を、檢(あらた)むること。田の檢地。檢注。其職を、檢出使と云ふ。今昔物語集、十七、第五語「彼國の守にて有ける時、件の男を以て、檢田の使として、云云、田に立ちて檢田する閧ノ」〔634-5〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏(サン)-用(ヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「兩損」と表記し、訓みは経覺筆本・文明四年本に「(リヤウ)ソン」と記載する。
兩損(リヤウソン/フタツ、ソコナウ)[上去・上] 。〔態藝門198二〕
このように、上記当代の古辞書においては、広本『節用集』に標記語「兩損」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「兩損」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
旱水(かんすい)兩損(りやうそん)の檢田(けんでん)/旱-水兩-損ノ検田旱損ハひてりの損毛(そんもう)。水損ハ出水(でミづ)の損毛なり。檢田ハ旱損水損の程を吟味(きんミ)して年貢の員数(いんず)を定るを云。〔102オ八〜ウ一〕
とあって、この標記語「兩損」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘注熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一▲旱水両損ハ旱損(ひやけ)水損(ミづゝき)也。〔75ウ三、75ウ八〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一▲旱水両損ハ旱損(ひやけ)水損(ミづゝき)也。〔135ウ二〜136オ二〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏-用(サンヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「旱水」と表記し、訓みは文明四年本に「カン(スイ)」と記載する。
乾水兩損(カンスイノリヤウソン/カワク、―、フタツ、ソコナウ)[平軽・上・上去・上] 或作二旱水一。〔態藝門297七・八〕
このように、上記当代の古辞書においては、広本『節用集』に標記語「旱水兩損」の語を収載し、これは古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているところである。
763旱_水ノ兩損検(ケン)-田不熟損亡之勘-註算‖-用散-失都合勘-合聊無其煩加之諸社神拝宮々奉弊寺_々入堂節-々法會連-々佛-亊守‖先例ヲ|无シテ‖怠慢|也。惣シテ而无シテ‖異儀黎民|而納法之利潤ハ莫太也。无∨難‖-渋スルコト郷保ヲ| 郷保ハ五邑ヲ云∨保ト。或郷ノ内是ヲ云∨保ト也。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「旱水」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
旱水(かんすい)兩損(りやうそん)の檢田(けんでん)/旱-水兩-損ノ検田旱損ハひてりの損毛(そんもう)。水損ハ出水(でミづ)の損毛なり。檢田ハ旱損水損の程を吟味(きんミ)して年貢の員数(いんず)を定るを云。〔102オ八〜ウ一〕
とあって、この標記語「旱水」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘注熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一▲旱水両損ハ旱損(ひやけ)水損(ミづゝき)也。〔75ウ三、75ウ八〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一▲旱水両損ハ旱損(ひやけ)水損(ミづゝき)也。〔135ウ二〜136オ二〕
Cansui.カンスイ(旱水) すなわち,Cansonto suison.(旱損と水損)旱魃や大水によって起こる損害.〔邦訳92l〕
かん-すい〔名〕【旱水】。山槐記、治承四年二月五日「初度御幸、直衣御裝束、自二何處一令二旱水一哉、旱水所未定之閨A不審、云云、今度彌、關白被二旱水一可レ宜歟」〔717-4〕
凖據(キヨ) 。〔元亀二年本318三〕
凖據(シユンキヨ) 。〔静嘉堂本374四〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏-用(サンヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「准據」と表記し、訓みは山田俊雄藏本に「(シユン)キヨ」、文明四年本に「シユンキヨ」と記載する。
准據 シユンキヨ。〔黒川本・畳字門下81オ八〕
准據 〃量。〃擬。〃的。〃物。〃疋。〔卷第九・畳字門219四〕
凖據(シユンキヨ/タイラカ・ナソラウ、ヨンドコロ)[平去・入] 。〔態藝門951一〕
凖據(ジユンキヨ) 。〔弘・言語進退門246二〕
可(ヘシ)レ准(シユンス) ―拠。〔永・言語門211四〕
可( シ)レ准(シユンス) ―拠。〔堯・言語門195五〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「准據」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
762来納過上ノ準拠(シユンキヨ) 来年ノ土貢。今年云‖頭取|。其ヲ一年過上タル準拠ニシテ年々ニ過上シテ可∨取。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「準拠」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
来納(らいのう)過上(くわじやう)の准據(じゆんきよ)/来納過上ノ准據來納とハ取越して納る事也。過上とハ定りたるより多く納る事也。準拠とハ其分量の定りあるをいふなり。〔102オ七・八〕
とあって、この標記語「准據」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘注熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一▲來納過上ノ凖據ハ來年(らいねん)の年貢を今年(ことし)に取納(とり )むる所ハ其一年分(ぶん)の過上(くハじやう)を凖據(きハめ)にして年々(とし/\)過上を取る也。〔75ウ三、75ウ八〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一▲來納過上ノ凖據ハ來年(らいねん)の年貢を今年(ことし)に取納(とりをさ)むる所ハ其一年分(ぶん)の過上を凖據(きハめ)にして年々(とし/\)過上を取る也。〔135ウ二〜136オ二〕
†Iunqio.ジュンキョ(準拠) 他の人々同列になり一つになって,同じ仲間に属すること.文書語.¶Iunqionimoruru.(準拠に洩るる)他の人々は領地を貰ったのに自分は貰えないで,仲間外れになる. ※準拠じゅんきょ,如同にょどうの義(和漢通用集).〔邦訳372r〕
じゅん-きょ〔名〕【准據】のり。標準。太平記、廿四、依山門嗷訴公卿僉議事「天龍寺供養事、非二嚴重勅願時供養一、凖二據當寺一、奉レ爲二後醍醐天皇御菩提一、被二建立一訖」(當時ハ、延暦寺なり)〔1000-2〕
過上(シヤウ) 。〔元亀二年本192六〕
過上 。〔静嘉堂本217六〕
過上 。〔天正十七年本中38オ七〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏-用(サンヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「過上」と表記する。
過上(クワジヤウ/スギル、―)[平去・上去] 熏用而残分也。〔態藝門537八〕
過上(クハジヤウ) 。〔弘・言語進退門161六〕
過役(クハヤク) ―分(ブン)。―下(ゲ)。―度(ド)。―怠(タイ)。―上(ジヤウ)。―失(シツ)。―言(ゴン)。―差(サ)。〔永・言語門131六〕
過役(クハヤク) ―分。―下。―度。―言。―怠。―上。―失。―差。〔堯・言語門120七〕
過役(クハヤク) ―分(ブン)。―下(ゲ)。―度(ト)。―言。―怠。―上。―失。―差。〔両・言語門146六〕
過當(クワタウ) ―現(ゲン)。―書(シヨ)。―半(ハン)。―上(ジヤウ)。―錢(せン)。―分(ブン)。―怠(タイ)。―去(コ)。―料(レウ)。〔言辞門133四・天理図書館蔵上67オ四〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「過上」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
762来納過上ノ準拠(シユンキヨ) 来年ノ土貢。今年云‖頭取|。其ヲ一年過上タル準拠ニシテ年々ニ過上シテ可∨取。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「過上」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
来納(らいのう)過上(くわじやう)の准據(じゆんきよ)/来納過上ノ准據來納とハ取越して納る事也。過上とハ定りたるより多く納る事也。準拠とハ其分量の定りあるをいふなり。〔102オ七・八〕
とあって、この標記語「過上」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘注熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一▲來納過上ノ凖據ハ來年(らいねん)の年貢を今年(ことし)に取納(とり )むる所ハ其一年分(ぶん)の過上(くハじやう)を凖據(きハめ)にして年々(とし/\)過上を取る也。〔75ウ三、75ウ八〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一▲來納過上ノ凖據ハ來年(らいねん)の年貢を今年(ことし)に取納(とりをさ)むる所ハ其一年分(ぶん)の過上を凖據(きハめ)にして年々(とし/\)過上を取る也。〔135ウ二〜136オ二〕
Quajo<.クヮジャゥ(過上) すなわち,Aguesgosu.(上げ過ごす)費用などを計算した後に残る余り.〔邦訳517r〕
來納(ナウ) 。〔元亀二年本172八〕〔静嘉堂本192五〕〔天正十七年本中26ウ三〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘註熏用熏失都合勘合聊無其煩〔至徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損檢田不熟損亡之勘註算用散失都合勘合聊無其煩〔宝徳三年本〕
來納過上准據旱水兩損検田不熟損亡之勘注熏用散失都合勘定聊無其煩〔建部傳内本〕
來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘-注熏-用散-失ノ都-合勘-合敢テ無シ二其煩一〔山田俊雄藏本〕
來納過上ノ凖拠旱水ノ兩損(ソン)検田(ケンテン)不熟損亡(ソンマウ)ノ之勘注(カンチウ)算二用シ散-失一都(ツ)合勘合聊カ无シ二其ノ煩一〔経覺筆本〕
來納(ライナフ)過上准據(シユンキヨ)旱(カン)-水ノ兩-損(ソン)檢田(ケンデン)不熟(フジユク)損-亡之勘-注(カンチウ)熏-用(サンヨウ)散-失(サンシツ)都(ツ)-合勘-合(カンカン)聊(イサヽカ)無シ二其ノ煩ヒ一〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「來納」と表記し、訓みは文明四年本に「ライナフ」と記載する。
來納(ライナフ/キタル、ヲサム)[○・入] 年貢義也。〔態藝門453四〕
來納(ライナウ) 年貢。〔弘・言語進退門144五〕
來納 年貢。〔両・言語門128五〕
來(ライ) ―迎(カウ)。―臨(リン)。―徃(ワウ)。―頭(トウ)。―縁(エン)。―話(ワ)。―納(ナフ)。―去(キヨ)。―入(ニフ)。―集(シフ)。―生(シヤウ)。―世(せ)。―歴(レキ)。―駕(カ)。〔言辞門113五・天理図書館蔵上57オ五〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「來納」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
762来納過上ノ準拠(シユンキヨ) 来年ノ土貢。今年云‖頭取|。其ヲ一年過上タル準拠ニシテ年々ニ過上シテ可∨取。〔謙堂文庫蔵六五右@〕
とあって、標記語「來納」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
来納(らいのう)過上(くわじやう)の准據(じゆんきよ)/来納過上ノ准據來納とハ取越して納る事也。過上とハ定りたるより多く納る事也。準拠とハ其分量の定りあるをいふなり。〔102オ七・八〕
とあって、この標記語「來納」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
来納(らいなふ)過上(くハじやう)の准據(しゆんきよ)旱水(かんすい)乃兩損(りやうそん)ハ田(た)の不熟(ふじゆく)を檢(かんが)え損亡(そんはう)之(の)勘注(かんちう)ハ散失(さんしつ)を算用(さんよう)し都合(つがふ)勘合(かんがふ)して聊(いさゝか)其(その)煩(わづらひ)無(な)し/來納過上ノ准拠(キヨ)旱-水兩-損ノ検田不熟損-亡ノ之勘注熏用散失ノ都合勘合敢テ無シ二其煩一▲來納過上ノ凖據ハ來年(らいねん)の年貢を今年(ことし)に取納(とり )むる所ハ其一年分(ぶん)の過上(くハじやう)を凖據(きハめ)にして年々(とし/\)過上を取る也。〔75ウ三、75ウ八〕
来納(らいなう)過上(くわじやうの)凖據(じゆんきよ)旱水(かんすゐ)兩損(りやうぞんハ)検(かんがミ)二田(たの)不熟(ふじゆくを)一損亡(そんばう)之(の)勘注(かんちゆうハ)散失(さんしつ)熏-用(さんようし)都合(つがふ)勘合(かんがふして)聊(いさゝか)無(なく)二其煩(そのわづらひ)一▲來納過上ノ凖據ハ來年(らいねん)の年貢を今年(ことし)に取納(とりをさ)むる所ハ其一年分(ぶん)の過上を凖據(きハめ)にして年々(とし/\)過上を取る也。〔135ウ二〜136オ二〕
Raino<.ライナゥ(來納) Qitaru vosame.(来たる納め)次の所得,または,収穫.〔邦訳524l〕
らい-なふ〔名〕【來納】來年の年貢を、今年中に上納すること。庭訓往來、十二月「現物色代之償、來納過上ノ(凖)據」〔2105-3〕
償 。〔元亀二年本65六〕
償 。〔静嘉堂本76六〕
償 。〔天正十七年本上38ウ二〕〔西來寺本〕
収納徴納之濟期現物色代之償〔至徳三年本〕
収納徴納之濟期現物色代之償〔宝徳三年本〕
収納徴納濟期現物色代之償〔建部傳内本〕
収納徴(テウ)納濟期現物色代之(ノ)償(ツクノイ)〔山田俊雄藏本〕
収納徴(テウ)納濟期(サイキ)現物ノ色(シキ)代之償(ツクノイ)〔経覺筆本〕
収納(ナウ)徴納(テウナウ)濟期(サイゴ)現(ゲン)物色(シキ)代之(ノ)償(ツクノヒ)〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「償」と表記し、訓みは山田俊雄藏本・経覺筆本に「つくのい」、文明四年本に「つくのひ」と記載する。
償(ツクノウ/シヤウ)[平] 返(カヘス)二負(ヲイ)物ヲ一義。〔態藝門423三〕
償(ツクノウ) 。〔弘・言語進退門128七〕
償(ツクノフ) 。〔言辞門106六・天理図書館蔵上53ウ六〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「償」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
761納所(/シヨ)ノ卒法収(シユク)-納徴(/テウ)-納之濟-期(/サイキ)現-物色-代之-償(/ツクノイ) 易色ノ義也。言ハ納∨代之地ニ色々ノ物ヲ易∨代ニ納ナリ也。〔謙堂文庫蔵六四左G〕
とあって、標記語「償」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
収納(しゆなふ)徴納(てふなふ)濟期(さいき)現物(げんもつ)色代(しきたい)の償(つぐのひ)/収納徴納濟期現物色代之償納所ハ年貢(ねんく)運上(うんしやう)の事をあつかふ役所也。りつぽうハのりと訓す。定法の事なり。〔102オ三・四〕
とあって、この標記語「償」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
収納(しゆなふ)徴納(てふなふ)濟期(さいき)現物(げんもつ)色代(しきたい)の償(つぐのひ)/収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)▲。〔75ウ一、75ウ六〕
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)▲ハ。〔135オ六、135ウ六〜136オ一〕
Tcucunoi.ツクノヒ(償) 弁済,または,補償.¶Togano tcucunoiuo suru.(科の償ひをする)罪科に対するつぐないをする.〔邦訳624l〕
つくのひ〔名〕【償】つくのふこと。まどふこと。あがなひ。うめあはせ。日本靈異記、下、第廿五縁、訓釋「傭賃、知加良豆玖乃比春」〔1312-5〕
収納徴納之濟期現物色代之償〔至徳三年本〕
収納徴納之濟期現物色代之償〔宝徳三年本〕
収納徴納濟期現物色代之償〔建部傳内本〕
収納徴(テウ)納濟期現物色代之(ノ)償(ツクノイ)〔山田俊雄藏本〕
収納徴(テウ)納濟期(サイキ)現物ノ色(シキ)代之償(ツクノイ)〔経覺筆本〕
収納(ナウ)徴納(テウナウ)濟期(サイゴ)現(ゲン)物色(シキ)代之(ノ)償(ツクノヒ)〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「色代」と表記し、訓みは経覺筆本・文明四年本に「シキ(ダイ)」と記載する。
色體(シキダイ/シヨクテイ・イロ、カタチ)[○・○] 礼。〔態藝門971二〕
色体(シキダイ) 礼。〔弘・言語進退門248七〕
色躰(シキダイ) 礼也。〔永・言語門212三〕
色躰(シキタイ) 礼也。〔堯・天地門196一〕
色掌(シキシヤウ) ―代(ダイ)。―目(モク)。〔言語門217二・天理図書館蔵下41ウ二〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「色代」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
761納所(/シヨ)ノ卒法収(シユク)-納徴(/テウ)-納之濟-期(/サイキ)現-物色-代之-償(/ツクノイ) 易色ノ義也。言ハ納∨代之地ニ色々ノ物ヲ易∨代ニ納ナリ也。〔謙堂文庫蔵六四左G〕
とあって、標記語「色代」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
現物(げんもつ)色代(しきたい)の償(つぐのひ)/現物色代之償是ハ未進(ミしん)の償(つくない)を云也。償とハ返弁(へんべん)する事也。今ある物にて返弁するを現物の償と云。今返弁すへき物ハなく唯其手段のミあるを色代乃償といふなり。〔102オ五〜八〕
とあって、この標記語「色代」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
収納(しゆなふ)徴納(てふなふ)濟期(さいき)現物(げんもつ)色代(しきたい)の償(つぐのひ)/収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)▲現物色代之償ハ未進(ミしん)の節(せつ)あるひハ銀納(ぎんなふ)等の所に色々(いろ/\)有物(あるもの)を以て年貢(ねんぐ)に代(よ)へ納むるをいふ。〔75ウ一、75ウ七〕
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)▲現物色代之償ハ未進(ミしん)の節(せつ)あるひハ銀納(ぎんなふ)等の所に色々(いろ/\)有物(あるもの)を以て年貢(ねんぐ)に代(か)へ納(をさ)むるをいふ。〔135オ六、136オ二〕
Xiqidai.シキダイ(色代) 謙遜し他人を敬ってする礼儀,礼法.〔邦訳775r〕
しき-だい〔名〕【色代】〔顔色を改めて禮する意か〕(一)人に、禮すること。挨拶すること。禮容。會釋。揖禮。源平盛衰記、三、一院御出家事「雲の上人、御前に候ひて、めでたき御事と、色代申して」同、九、中宮御懷姙事「一定、皇子にてぞおはしまさむとて、よそ人も、色代申しけり」(二)轉じて、口に、追從(ツ井シヨウ)を言ふこと。世辭(セジ)。諛言。沙石集、七、上、第三條「色代にも、御年よりも、遙かに若く見え給ふ、と云ふは、嬉しく、殊の外に老てこそ見え給へ、と言へば、心細く」同、七、下、第六條「或人、妻を送りけるが、雨の降りければ、色代に、今日は雨降れば、留まり給へと云ふを」平家物語、十一、八島軍事「爰をば何處と云ふぞと問ひ給へば、勝浦と申候、判官、笑て、色代なと宣へば、一定、勝浦候、云云、と申す」(三)他の品物を以て、其の代用とすること。江家次第、十一、十二月、被レ補二次侍從一事「近代、帥、大貳、申二色代一、綿三百兩、代絹一匹、仍無下望レ預二節會一人上」(四)江戸時代以前、絹、布、麻、絲などの類を以て、租米に代へしこと。〔883-1〕
現物(モツ) 。〔元亀二年本214五〕
現物(ケンモツ) 。〔静嘉堂本243八〕
現物(ケンモツ) 。〔天正十七年本中51オ七〕
収納徴納之濟期現物色代之償〔至徳三年本〕
収納徴納之濟期現物色代之償〔宝徳三年本〕
収納徴納濟期現物色代之償〔建部傳内本〕
収納徴(テウ)納濟期現物色代之(ノ)償(ツクノイ)〔山田俊雄藏本〕
収納徴(テウ)納濟期(サイキ)現物ノ色(シキ)代之償(ツクノイ)〔経覺筆本〕
収納(ナウ)徴納(テウナウ)濟期(サイゴ)現(ゲン)物色(シキ)代之(ノ)償(ツクノヒ)〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「現物」と表記し、訓みは文明四年本に「サイゴ」と記載する。
現物(ゲンモツ/アラワス、モノ)[去・入] 。〔態藝門597四〕
現物(ゲンモツ) 。〔弘・言語進退門176六〕
現物(ゲンモツ) ―存(ゾン)。―證(せウ)。―管。―當(タウ)。―然(ネン)。―世(ぜ)。〔永・言語門144二〕
現物(ゲンモツ) ―存。―證。―管。―當。―然。―世。〔堯・言語門133九〕
現當(ゲンタウ) ―在(ザイ)。―形(ギヤウ)。―物(モツ)。―錢(せン)。―前(ぜン)。―世(ぜ)。―來(ライ)。―存(ゾン)。―果(クワ)。〔言語門146四・天理図書館蔵下6オ四〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「現物」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
761納所(/シヨ)ノ卒法収(シユク)-納徴(/テウ)-納之濟-期(/サイキ)現-物色-代之-償(/ツクノイ) 易色ノ義也。言ハ納∨代之地ニ色々ノ物ヲ易∨代ニ納ナリ也。〔謙堂文庫蔵六四左G〕
とあって、標記語「現物」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
現物(げんもつ)色代(しきたい)の償(つぐのひ)/現物色代之償是ハ未進の償を云也。償とハ返弁する事也。今ある物にて返弁するを現物の償と云。今返弁すへき物ハなく唯其手段のミあるを色代乃償といふなり。〔102オ五〜八〕
とあって、この標記語「現物」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
収納(しゆなふ)徴納(てふなふ)濟期(さいき)現物(げんもつ)色代(しきたい)の償(つぐのひ)/収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)▲現物色代之償ハ未進(ミしん)の節(せつ)あるひハ銀納(ぎんなふ)等の所に色々(いろ/\)有物(あるもの)を以て年貢(ねんぐ)に代(よ)へ納むるをいふ。〔75ウ一、75ウ七〕
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)▲現物色代之償ハ未進(ミしん)の節(せつ)あるひハ銀納(ぎんなふ)等の所に色々(いろ/\)有物(あるもの)を以て年貢(ねんぐ)に代(か)へ納(をさ)むるをいふ。〔135オ六、136オ二〕
げん-ぶつ〔名〕【現物】現在の物。生の物。現品。實物。(雛形などに對す)〔637-2〕
収納徴納之濟期現物色代之償〔至徳三年本〕
収納徴納之濟期現物色代之償〔宝徳三年本〕
収納徴納濟期現物色代之償〔建部傳内本〕
収納徴(テウ)納濟期現物色代之(ノ)償(ツクノイ)〔山田俊雄藏本〕
収納徴(テウ)納濟期(サイキ)現物ノ色(シキ)代之償(ツクノイ)〔経覺筆本〕
収納(ナウ)徴納(テウナウ)濟期(サイゴ)現(ゲン)物色(シキ)代之(ノ)償(ツクノヒ)〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「濟期」と表記し、訓みは経覺筆本に「サイキ」、文明四年本に「サイゴ」と記載する。
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「濟期」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
761納所(/シヨ)ノ卒法収(シユク)-納徴(/テウ)-納之濟-期(/サイキ)現-物色-代之-償(/ツクノイ) 易色ノ義也。言ハ納∨代之地ニ色々ノ物ヲ易∨代ニ納ナリ也。〔謙堂文庫蔵六四左G〕
とあって、標記語「濟期」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
収納(しゆなふ)徴納(てふなふ)濟期(さいき)/収納徴納濟期収納ハ定式の年貢を納るを云。徴納ハ定式の外に申付らるゝ物を納るを云也。濟期とハ皆濟乃日きりなり。〔102オ四・五〕
とあって、この標記語「濟期」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
収納(しゆなふ)徴納(てふなふ)濟期(さいき)現物(げんもつ)色代(しきたい)の償(つぐのひ)/収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)▲濟期ハ年貢(ねんく)皆濟(かいさい)の日限(ひきり)也。〔75ウ一、75ウ七〕
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)▲濟期ハ年貢皆濟(かいさい)の日限(ひぎり)也。〔135オ六、135ウ六〜136オ一・二〕
さい-き〔名〕【濟期】上納皆濟の日限。庭訓往來、十二月「收納徴納之濟期」〔754-5〕
収納徴納之濟期現物色代之償〔至徳三年本〕
収納徴納之濟期現物色代之償〔宝徳三年本〕
収納徴納濟期現物色代之償〔建部傳内本〕
収納徴(テウ)納濟期現物色代之(ノ)償(ツクノイ)〔山田俊雄藏本〕
収納徴(テウ)納濟期(サイキ)現物ノ色(シキ)代之償(ツクノイ)〔経覺筆本〕
収納(ナウ)徴納(テウナウ)濟期(サイゴ)現(ゲン)物色(シキ)代之(ノ)償(ツクノヒ)〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「徴納」と表記し、訓みは山田俊雄藏本・経覺筆本に「テウ(ナフ)」、文明四年本に「テウナウ」と記載する。
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「徴納」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
761納所(/シヨ)ノ卒法収(シユク)-納徴(/テウ)-納之濟-期(/サイキ)現-物色-代之-償(/ツクノイ) 易色ノ義也。言ハ納∨代之地ニ色々ノ物ヲ易∨代ニ納ナリ也。〔謙堂文庫蔵六四左G〕
とあって、標記語「徴納」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
収納(しゆなふ)徴納(てふなふ)濟期(さいき)/収納徴納濟期収納ハ定式の年貢を納るを云。徴納ハ定式の外に申付らるゝ物を納るを云也。濟期とハ皆濟乃日きりなり。〔102オ四・五〕
とあって、この標記語「徴納」の語を収載し、語注記は未記載にする。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
収納(しゆなふ)徴納(てふなふ)濟期(さいき)現物(げんもつ)色代(しきたい)の償(つぐのひ)/収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)▲徴納ハ役所(やくしよ)へ召(め)され催促(さいそく)にあふて納(おさ)むる年貢(ねんぐ)也。〔75ウ二、75ウ六・七〕
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)▲徴納ハ役所(やくしよ)へ召(め)され催促(さいそく)にあふて納(おさ)むる年貢(ねんぐ)也。〔135ウ一、136オ一〕
収納徴納之濟期現物色代之償〔至徳三年本〕
収納徴納之濟期現物色代之償〔宝徳三年本〕
収納徴納濟期現物色代之償〔建部傳内本〕
収納徴(テウ)納濟期現物色代之(ノ)償(ツクノイ)〔山田俊雄藏本〕
収納徴(テウ)納濟期(サイキ)現物ノ色(シキ)代之償(ツクノイ)〔経覺筆本〕
収納(ナウ)徴納(テウナウ)濟期(サイゴ)現(ゲン)物色(シキ)代之(ノ)償(ツクノヒ)〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「収納」と表記し、訓みは文明四年本に「(シウ)ナウ」と記載する。
収納(シユウナフ/ヲサム・ヲサム)[平・入] 年貢(ネンク)祝(イワイ)義。〔態藝門944五〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「収納」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
761納所(/シヨ)ノ卒法収(シユウ)-納徴(/テウ)-納之濟-期(/サイキ)現-物色-代之-償(/ツクノイ) 易色ノ義也。言ハ納∨代之地ニ色々ノ物ヲ易∨代ニ納ナリ也。〔謙堂文庫蔵六四左G〕
とあって、標記語「収納」の語を収載する。
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)來納(ライナフ)過上(クハジヤフ)准據(ジユンキヨ)拠旱_水(カンスイ)ノ兩損(リヤウソン)検田(ケンテン)ノ不熟(フジユク)損亡(ソンハフ)之勘-註(カンチウ)熏-用(サンヨウ)ノ散-失(サンシツ)都合(ツカウ)勘-合(カンガウ)聊(イサヽカ)無兎其(ソノ)煩(ワスラヒ)加∨之(シカノミナラズ)諸社(シヨシヤ)神拝(シンハイ)宮(ミヤ)々ノ奉弊(ホウヘイ)寺_社(ジシヤ)ノ入堂(ダウ)節(せツ)-々ノ法會(ホフヱ)連(レン)-連ノ佛事(ブツジ)守(マボリ)‖先例(せンレイ)ヲ|無ク‖懈怠(ケダイ)|也。惣(ソウ)ジテ而無兎‖實儀(ジツギノ)黎民(レイミン)|而納法(ナツホウ)之利潤(リジユン)ハ莫太(バクタイ)也。無シテ∨難‖-澁(ナンジウ)郷保(ケイホ)ニ|而土貢(トコウ)之(ノ)現利(ゲンリ)巨多(コタ)也萬事(ハンジ)任‖収納(シユナフ)徴納(テフナフ)ハ。ヲサメキハマル事ナリ。〔下42オ四〜42ウ二〕
収納(しゆなふ)徴納(てふなふ)濟期(さいき)/収納徴納濟期収納ハ定式の年貢を納るを云。徴納ハ定式の外に申付らるゝ物を納るを云也。濟期とハ皆濟乃日きりなり。〔102オ四・五〕
とあって、この標記語「収納」の語を収載し、語注記は上記の如く記載する。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
収納(しゆなふ)徴納(てふなふ)濟期(さいき)現物(げんもつ)色代(しきたい)の償(つぐのひ)/収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)▲収納ハ無事(ふし)に納(おさ)むる年貢也。〔75ウ一、75ウ六〕
収納(シユナフ)徴納(テフナフ)濟期(サイキ)現物(ゲンモツ)色代(シキタイ)之(ノ)償(ツクノヒ)▲収納ハ無事(ふし)に納(をさ)むる年貢也。〔135オ六、135ウ六〜136オ一〕
しう-なふ〔名〕【収納】。山槐記、治承四年二月五日「初度御幸、直衣御裝束、自二何處一令二収納一哉、収納所未定之閨A不審、云云、今度彌、關白被二収納一可レ宜歟」〔717-4〕
租穀租米送状納所率法〔至徳三年本〕
租穀租米送状納所卒法〔宝徳三年本〕
租穀租米送状納所率法〔建部傳内本〕
租穀(ソコク)租米(マイ)ノ送状納所率法〔山田俊雄藏本〕
租穀(コク)租米ノ送リ状納所ノ卒法〔経覺筆本〕
租穀(ソゴク)租米(ソマイ)ノ送状(ヲクリ )納所(ナツシヨ)ノ率法(ソツハウ)〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・文明四年本に「率法」、宝徳三年本・経覺筆本に「卒法」と表記し、訓みは文明四年本に「ソツハウ」と記載する。
卒法(ソツハウ・ヲモシ/ウケトリカサナル、キル)[平去・入] 。〔態藝門172四〕
率尓(ソツジ) ―法(ハフ)。―度(ド)。〔言辞門101四・天理図書館蔵上51オ四〕
このように、上記当代の古辞書においては、広本『節用集』に標記語「卒法」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
761納所(/シヨ)ノ卒法収(シユク)-納徴(/テウ)-納之濟-期(/サイキ)現-物色-代之-償(/ツクノイ) 易色ノ義也。言ハ納∨代之地ニ色々ノ物ヲ易∨代ニ納ナリ也。〔謙堂文庫蔵六四左G〕
とあって、標記語「卒法」の語を収載する。
租穀(ソコク)租米(ソマイ)ノ送寔(ヲクリシヤウ)納所(ナツシヨ)ノ卒法(ソツハウ)租穀(ソコク)租米(ソマイ)ハ。何レモ飯米(ハンマイ)ナリ。〔下42オ三・四〕
納所(なつしよ)の率法(そつほう)/納所ノ率法納所ハ年貢(ねんく)運上(うんしやう)の事をあつかふ役所也。りつぽうハのりと訓す。定法の事なり。〔102オ三・四〕
とあって、この標記語「卒法」の語を収載し、語注記は上記の如く記載する。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
納所(なつしよ)の率法(そつほう)/納所ノ率法▲納所ノ率法ハ租税(そぜい)役所(やくしよ)の法度(はつと)也。〔75ウ一、75ウ六〕
納所ノ率法▲納所ノ率法ハ租税(そぜい)役所(やくしよ)の法度(はつと)也。〔135オ六、135ウ六〜136オ一〕
そッ-ぱふ〔名〕【率法】取り扱ひ方。太平記、三十、南朝與二義詮一佯御和睦事「承久以後、新補の卒法、並に國國の守護職」〔1155-3〕
租穀租米送状納所率法〔至徳三年本〕
租穀租米送状納所卒法〔宝徳三年本〕
租穀租米送状納所率法〔建部傳内本〕
租穀(ソコク)租米(マイ)ノ送状納所率法〔山田俊雄藏本〕
租穀(コク)租米ノ送リ状納所ノ卒法〔経覺筆本〕
租穀(ソゴク)租米(ソマイ)ノ送状(ヲクリ )納所(ナツシヨ)ノ率法(ソツハウ)〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「納所」と表記し、訓みは文明四年本に「ナツシヨ」と記載する。
納所(ナツシヨ/ヲサム、トコロ)[入・上] 。〔官位門436四〕
納所(ナツシヨ) 。〔弘・言語進退門141三〕
納所(ナツシヨ) 寺官。〔永・官名門110八〕
納所(ナマツシヨ) 寺官。〔堯・官名門101六〕
納所(ナツシヨ) 寺官。〔両・言語門124一〕
納受 ―得(ナツトク)。―法(ハフ)。―所(シヨ)。―蘇利(ソリ)。〔言辞門110七・天理図書館蔵上上55ウ七〕
このように、上記当代の古辞書においては、標記語「納所」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
761納所(/シヨ)ノ卒法収(シユク)-納徴(/テウ)-納之濟-期(/サイキ)現-物色-代之-償(/ツクノイ) 易色ノ義也。言ハ納∨代之地ニ色々ノ物ヲ易∨代ニ納ナリ也。〔謙堂文庫蔵六四左G〕
とあって、標記語「納所」の語を収載する。
租穀(ソコク)租米(ソマイ)ノ送寔(ヲクリシヤウ)納所(ナツシヨ)ノ卒法(ソツハウ)租穀(ソコク)租米(ソマイ)ハ。何レモ飯米(ハンマイ)ナリ。〔下42オ三・四〕
納所(なつしよ)の率法(そつほう)/納所ノ率法納所ハ年貢(ねんく)運上(うんしやう)の事をあつかふ役所也。りつぽうハのりと訓す。定法の事なり。〔102オ三・四〕
とあって、この標記語「納所」の語を収載し、語注記は上記の如く記載する。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
納所(なつしよ)の率法(そつほう)/納所ノ率法▲納所ノ率法ハ租税(そぜい)役所(やくしよ)の法度(はつと)也。〔75ウ一、75ウ六〕
納所ノ率法▲納所ノ率法ハ租税(そぜい)役所(やくしよ)の法度(はつと)也。〔135オ六、135ウ六〜136オ一〕
Naxxo.ナッショ(納所) Vosamuru tocoro.(納むる所)坊主(Bonzos)間における或る役職で,食料品庫係のようなもの.※原文はdespenserio.〔邦訳454r〕
なッ-しョ〔名〕【納所】(一)年貢など納むる所。南屏燕語、下「天如録、正宗記等に、出納の所と云ふ語あり、今略して稱す」(二)禪宗の寺院にて、施物を納むる所。又、其役の僧。納所坊主。知事僧。天如則禪師録、正宗寺記「崇佛之祠、止僧之舎、延賓之館、香積之廚、出納之所、悉如二叢林規制一」運歩色葉集「納所」蔭涼軒日録、文明十六年十一月十日「就納所寮斎、蓋料都寺納所所レ開也」太閤記、三、信長公御葬禮事「於二龍寳山大コ寺一、十月初旬より一七日の法事執り行ひ奉らんと、あし一萬貫、竝びに米は播州より精白にして千石、大コ寺納所へ相渡し」〔3-643-2〕
租穀租米送状納所率法〔至徳三年本〕
租穀租米送状納所卒法〔宝徳三年本〕
租穀租米送状納所率法〔建部傳内本〕
租穀(ソコク)租米(マイ)ノ送状納所率法〔山田俊雄藏本〕
租穀(コク)租米ノ送リ状納所ノ卒法〔経覺筆本〕
租穀(ソゴク)租米(ソマイ)ノ送状(ヲクリ )納所(ナツシヨ)ノ率法(ソツハウ)〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「送状」と表記し、訓みは経覺筆本に「(をく)リ(ジヤウ)」、文明四年本に「をくり(ジヤウ)」と記載する。
送状(ヲクリジヤウ/ソウ、カタチ)[去・○] 。〔態藝門228八〕
このように、上記当代の古辞書においては、広本『節用集』に標記語「送状」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
760租-穀(ソコク)粗米ノ之送_状 何モ年貢也。〔謙堂文庫蔵六四左G〕
とあって、標記語「送状」の語を収載し、「何れも年貢なり」と記載する。
租穀(ソコク)租米(ソマイ)ノ送寔(ヲクリシヤウ)納所(ナツシヨ)ノ卒法(ソツハウ)租穀(ソコク)租米(ソマイ)ハ。何レモ飯米(ハンマイ)ナリ。〔下42オ三・四〕
租穀(そこく)租米(そまい)の送状(おくりじやう)/租穀租米ノ送状租ハ租税として年貢(ねんく)運上(うんしやう)の事也。〔102オ二・三〕
とあって、この標記語「送状」の語を収載し、語注記は上記の如く記載する。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
租穀(そこく)租米(そまい)の送状(おくりじやう)/租穀租米ノ送状▲租穀租米ハ年貢(ねんく)の米穀(べいこく)なり。〔75ウ一、75ウ六〕
租穀(そこく)租米(そまい)の送状(おくりじやう)▲租穀租米ハ年貢(ねんぐ)の米穀(べいこく)なり。〔135オ六、135ウ六〕
おくり-じャう〔名〕【送状】他に送るべき物に添えて、其員數などを記したる書付。略して、おくり。庭訓往來、十二月「租穀租米送状」江戸政要「科人送状之覺」〔1-484-2〕
租穀租米送状納所率法〔至徳三年本〕
租穀租米送状納所卒法〔宝徳三年本〕
租穀租米送状納所率法〔建部傳内本〕
租穀(ソコク)租米(マイ)ノ送状納所率法〔山田俊雄藏本〕
租穀(コク)租米ノ送リ状納所ノ卒法〔経覺筆本〕
租穀(ソゴク)租米(ソマイ)ノ送状(ヲクリ )納所(ナツシヨ)ノ率法(ソツハウ)〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「租米」と表記し、訓みは山田俊雄藏本に「(ソ)マイ」、文明四年本に「ソマイ」と記載する。
租米(ソマイ/ツム・ハカル、ヘイ・コメ・ヨネ)[入・○] 。〔飲食門386三〕
租穀(ソコク) ―米(マイ)。〔食服門100二・天理図書館蔵上50ウ二〕
このように、上記当代の古辞書においては、広本『節用集』に標記語「租米」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
760租-穀(ソコク)粗米ノ之送_状 何モ年貢也。〔謙堂文庫蔵六四左G〕
とあって、標記語「粗米」の語を収載し、「何れも年貢なり」と記載する。
租穀(ソコク)租米(ソマイ)ノ送寔(ヲクリシヤウ)納所(ナツシヨ)ノ卒法(ソツハウ)租穀(ソコク)租米(ソマイ)ハ。何レモ飯米(ハンマイ)ナリ。〔下42オ三・四〕
租穀(そこく)租米(そまい)の送状(おくりじやう)/租穀租米ノ送状租ハ租税として年貢(ねんく)運上(うんしやう)の事也。〔102オ二・三〕
とあって、この標記語「租米」の語を収載し、語注記は上記の如く記載する。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
租穀(そこく)租米(そまい)の送状(おくりじやう)/租穀租米ノ送状▲租穀租米ハ年貢(ねんく)の米穀(べいこく)なり。〔75ウ一、75ウ六〕
租穀(そこく)租米(そまい)の送状(おくりじやう)▲租穀租米ハ年貢(ねんぐ)の米穀(べいこく)なり。〔135オ六、135ウ六〕
そ-まい〔名〕【租米】年貢米。年貢に、収むる米。陳造詩「傾レ挈指二金錢一交券襲二租米一」〔3-176-3〕
租穀租米送状納所率法〔至徳三年本〕
租穀租米送状納所卒法〔宝徳三年本〕
租穀租米送状納所率法〔建部傳内本〕
租穀(ソコク)租米(マイ)ノ送状納所率法〔山田俊雄藏本〕
租穀(コク)租米ノ送リ状納所ノ卒法〔経覺筆本〕
租穀(ソゴク)租米(ソマイ)ノ送状(ヲクリ )納所(ナツシヨ)ノ率法(ソツハウ)〔文明四年本〕
と見え、至徳三年本・宝徳三年本・建部傳内本・山田俊雄藏本・経覺筆本・文明四年本に「租穀」と表記し、訓みは山田俊雄藏本に「ソコク」、経覺筆本に「(ソ)コク」、文明四年本に「ソゴク」と記載する。
租穀(ソコク/ウム・ハカル、カラ)[○・入] 。〔飲食門386三〕
租穀(ソコク) ―米(マイ)。〔食服門100二・天理図書館蔵上50ウ二〕
このように、上記当代の古辞書においては、広本『節用集』・易林本『節用集』に標記語「租穀」の語を収載し、これを古写本『庭訓徃來』及び下記真字本が収載しているのである。
760租-穀(ソコク)粗米ノ之送_状 何モ年貢也。〔謙堂文庫蔵六四左G〕
とあって、標記語「租穀」の語を収載し、「何も年貢なり」と記載する。
租穀(ソコク)租米(ソマイ)ノ送寔(ヲクリシヤウ)納所(ナツシヨ)ノ卒法(ソツハウ)租穀(ソコク)租米(ソマイ)ハ。何レモ飯米(ハンマイ)ナリ。〔下42オ三・四〕
租穀(そこく)租米(そまい)の送状(おくりじやう)/租穀租米ノ送状租ハ租税として年貢(ねんく)運上(うんしやう)の事也。〔102オ二・三〕
とあって、この標記語「租穀」の語を収載し、語注記は上記の如く記載する。これを頭書訓読『庭訓徃來精注鈔』『庭訓徃來講釈』には、
租穀(そこく)租米(そまい)の送状(おくりじやう)/租穀租米ノ送状▲租穀租米ハ年貢(ねんく)の米穀(べいこく)なり。〔75ウ一、75ウ六〕
租穀(そこく)租米(そまい)の送状(おくりじやう)▲租穀租米ハ年貢(ねんぐ)の米穀(べいこく)なり。〔135オ六、135ウ六〕
そ-こく〔名〕【租穀】。山槐記、治承四年二月五日「初度御幸、直衣御裝束、自二何處一令二租穀一哉、租穀所未定之閨A不審、云云、今度彌、關白被二租穀一可レ宜歟」〔717-4〕
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