2004.01.12〜2021.02.24更新
脚下照顧
情報言語学研究室(萩原義雄)からのメッセージ
 
 
 
 夏は緑豊かな大地、冬は真っ白な雪国といった自然のあふれる北海道岩見沢市から東京(八王子)へと家族ともども移転してきました。丘の上にいて、近くの長居公園・平山城址公園を走ります。学校は、世田谷区駒沢にあり、休み時間を利用し駒沢公園周回2qのランニングコースを走ったり、通勤途中、砧公園や玉川校舎に立ち寄っての通勤ランの日々が続きました。二〇一一年已後の吾人は、通勤方法を自転車に切り替え今も続けています。この歩みは、先駆者あっての吾人ですから、名古屋大学・愛知学院大学名誉教授である田島毓堂先生の蹉跌を行えているからです。
 走ることを続けて50有余年が経ちました。そして、さまざまな人々と出会い、多くの心と心とを紡ぐことで、その感動をエネルギーにして生きています。
 素晴らしいことばは、私たちに生きる元氣を与えてくれます。だから、命とことばとを大切にしていきたい。いつも笑顏であなたに話しかけたいのです。
 
「脚下照顧」―自分の脚もとをしっかりみつめることからはじまる
 
Back to the Basic,Big Tomorrow!
 
プロフィール
萩原 義雄 1951年 静岡県生まれ
 
現職:駒澤大学総合教育研究部 日本文化部門教授
専門:国語学研究:日本古辞書の研究
   (仏教の経典・教養に関係した辞書類を目下、調査整理中)
   *これにともなう古典籍資料のテキストデータを只今公開中
   情報言語学(地域情報の発信や交流活動と“生きていることば”をテーマに)
   ウルトラ・マラソンにおける人間の精神活動とその研究
 
研究実績
【著書】
・西来寺藏『仮名書き法華經』影印編(〓(木+?)伽林)・飜字編(勉誠社、平成六年)刊
・同自立語索引及び研究編(勉誠出版、平成二六年刊刊)
・同カラー版影印資料と小論(勉誠出版、二〇一七年刊)
・十返舎一九著『近世美談小嶌に寄せる仇の白浪』(勉誠社)刊
・日本古辞書学ぶ人のために(主に室町時代編を担当執筆)世界思想社刊
・日本庭園学の源流『作庭記』における日本語研究(勉誠出版、二〇一一年刊)。
【論文】
 広本『節用集』態藝門所収『論語』一文再考(駒澤日本文化第12号、平成三〇年刊)
 観智院本『類聚名義抄』和訓語彙から垣間見たことばの運行(駒澤日本文化第13号、令和元年刊)
 広本『節用集』所引『文選』成句一覧(駒澤日本文化第14号、令和二年刊)
【共著】
 ・古辞書叢刊 西来寺本『運歩色葉集』(共著)大空社刊
 ・唐話資料の語彙(シリーズ〈日本語の語彙ー身分階層の時代ー小野正弘編〉第一三章、朝倉書店刊二〇二〇年八月刊)
 
【校務】
 ・駒澤大学コミュニティ・ケアセンター所長
 
【社会奉仕活動】
 志士リリトリアを中心にしたボランティア活動
  @灘区鷹匠中学校における神戸大震災救済活動(有志学生と)
  A北に呼ぼうよ神戸っ子(冬と夏の二度岩見沢にて実施)
 全国大学国語国文学学会 現在大会運営理事
 独立国立国語研究所共同研究員(古辞書コーパス活用)
 
【走る世界】
 宗谷岬から札幌ノンストップ走(365q)木戸孝美さんと完走
 ギリシャ・スパルタスロン(246q)完走
 さくら道国際ネイチャーラン(246q)二度完走
 関西山岳周遊マラニック(317q)二度完走
 サロマ湖100qウルトラマラソン大会、20回完走(グレート・サロマニアン認定) 
 義士ラン(東京から赤穂600q)にスタッフとして参加
 1998年4月  徳川ウルトラマラソン1300q(11日間)
         三河岡崎から京都福知山を経由して、そして長崎島原へ。完走
 駒澤大学日曜公開講座指導員兼KOCC顧問
 現在:ランニング学会会員・URC会員
 
【企画運営協力】
 岩見沢/夕張80qランニング大会(本年は十二回めです)
 高石ともやと有志の“ワイルドラン”(本年回目です)
 村岡ダブルマラソン80q→100q 大会創始顧問
 屋久島夢の島ウルトラマラソン一周105q 企画発案
 伊豆半島八十八所巡りウルトラマラソンに支援協力
【趣味】
 @旅をすること。
 A野山をかけめぐること。
 B古い文字資料を読むこと。
 C絵画・美術工藝品の鑑賞。
 D温泉めぐりなど。
 
その他:思いつくままに
 北海道を走るなかで、札幌在住木戸孝美(URC現会長)さんと出会いました。誰もが尊敬する頑張りやのランナーです。一緒に走っていても実に樂しい人です。
 フォーク・シンガーで走る高石ともやさんと出会いました。第一回のサロマ湖をだいぶ一緒に走ったのがご縁でしょうか。奧さまの光絵さんは自転車で伴走。そんな素敵な出会いからはじまりました。月日が流れ、サロマ湖でゴールしたとき、アメリカ縦断4200qを完走したともやさんが待っていました。そして、ウルトラを走り続けているなかで、高石さんとその同窓生(みやます会)の思いからワイルドラン(11回継続)が始まりました。このときサロマ湖から札幌まで一緒に心の時間と空間を共有して過ごしたのです。以来、夏の宵々山コンサート(京都円山)に足を運んだり、ともやさんとその家族、またその友人の金子国彦(北海道札幌在住、元北海道新聞社社会編集長)さんたちとしだいに心の輪が広がっていきました。この樂しい人とのおつきあいを私はなぜか続けていきたいのです。どうぞ、こんこんと湧き出る清水のようにながく、ゆっくり、じっくりと、おつきあいくださいませ。
 東京に来て、ちょうど二十年めを迎えました。東京八王子(南陽台)の自宅から世田谷の駒沢まで、通勤ランがいちばん似合います。平日には、駒沢公園周回コースでの散歩。日曜日は、駒澤大学玉川校舎グランドで、森本葵先生のもと、駒澤大学日曜公開講座―健康づくり教室Aジョギングコース(指導員兼KOCC顧問)で走る皆さん方とこれも樂しく過ごしてきました。
 とはいえ紆余曲折ありで、二〇一一年最愛の妻に先立たれ、一〇〇歳の天寿全うした祖母も他界しました。
 二〇二〇年には、二月下旬頃からコロナ禍に世界中がつつまれ、身動きできない日々となり、東京五輪の祭典も延期を余儀なくなった顛末のなかで、皆さんと同じように一所懸命、上記の1,研究、2,教育、3,校務、4,社会奉仕のテーマ活動を継続してきています。
 
<私の好きなことば>
 暇多きよりも 暇少なき者の方が 功をなすものなり   本居宣長
 
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