"いきたなき","ねこき事也",1 "いをやすく","ねやすき事也。寢安と書也",2 "いさとき","よざとなる事",3 "いねがて","ねがたき也。宿の字なり",4 "いやます","いよいよます也",5 "いささめ","かりそめなり",6 "いぬへ/\","いぬる也。可備也",7 "いにけり","いねにけり也。又いきけり也",8 "いつて舟","ろを五立事也。二人を一手と云也",9 "いすすくれ月","六月の事也",10 "いちはやき","打つけなる心。又すみやかなる心。早卒(さうそつ)と云也",11 "いささを川","ほそきながれ也",12 "いろとる月","月の事也",13 "いさ","しらす也。不知",14 "いざ","さそふこころ也",15 "いへはへに","いはんとすれとえいはぬ也",16 "いもせ山","妹(いも)山背(せ)山二の名也",17 "いたつき","なやみくるしむ也。煩勞(はんらう)と書。いたつくも同事也。又かしつく心も有",18 "いさり","魚取事。川には有へからす。いさり火同前",19 "いさよふ雲","まよふ雲なり",20 "いさよひの月","十六日の月也",21 "いさよひ","やすらふ心也",22 "いはさくの神","天河の邊に住神也。又いはさきともいふ",23 "いもせの中","夫婦(ふうふ)の中也",24 "いささかけ舟","帆(ほ)かけ舟也",25 "いも","女の事也。妹(いも)",26 "いそきの筏(いかた)","杉のいかた也",27 "いつはり","そらごとなり",28 "いみたけ","そうしやの門に立竹也",29 "いちしるき","もつともしるきなり",30 "いちしろく","あらはなる也",31 "いまやうの色","こうはいの衣也。又ゆるし色も同",32 "いさよふ波","はいくはいする心也",33 "いくその人","いくばくの人也",34 "いや遠さかる","いよいよ遠さかるなり",35 "いさこ","少魚也",36 "いちしの花","いちこの花也",37 "いざなふ","さそふ事也",38 "いれひも","かり衣のひもなり。又いもかり衣のひもなり",39 "いくくすり","不老不死の薬なり",40 "いきのを","出入いきの事",41 "いと水","軒より落雨たれ也",42 "いも日も","はかまのこし也",43 "いささ村竹","すこし一村つつ有竹也",44 "いゑのこ","家来の人也",45 "いそう","あらそふなり",46 "いどむ","同あらそふ也。又たふらかす心にもいふ也",47 "いづさいるさ","いでさま入さま也",48 "いなせ","いやおふ也",49 "いさめ","けうくんなり",50 "いやとしのは","いよいよ年毎也。はは助(たすけ)也",51 "いさけき","いさめなといふ心也",52 "いつのちわけ","神明の心の照見するといふ事なり",53 "いろたつのこ","好色物といふ心なり",54 "いはたおひ","女のはたへにする帯也。又はらみたる時はたへにするともいふ",55 "いな舟","いやと云心。最上河によむ也",56 "いろいろ衣","つつり也。色々衣",57 "いりあや","舞に有入綾",58 "いかめしう","おそるへき也",59 "いつつのにごり","五濁也",60 "いかまほしき","いきたき也。生の字也",61 "いはけなき人","わかき心。又おさなきをも云。又いはけたる共云なり",62 "いきすたま","いき霊(れう)也",63 "いとせめて","つよく物おもふ心也",64 "いさむ","たけき心也。勇(ゆう)とかく也",65 "いまはた","今又と云心也。今将也",66 "いさき人","忠節の人也。いさをし人。同前也",67 "いつも","常住なり。恒也",68 "いなむしろ","稲を風の吹しく躰なり。又川柳の下折水にうき流をもいふ也",69 "いとたけ","こと笛の類也。糸竹なり",70 "いつまで","かきりなき事",71 "いろなき人","心なき人也。色無人",72 "いせ渡る川","伊勢にあらす渡心也。五十瀬渡とかくいくせもわたる也",73 "いかにあたる","五十日にあたる也",74 "いはけく","驚(おどろく)也。日本記に見えたり",75 "いつかれ","いつきかしづく心也",76 "いかきひたふる","からき心也。ひたふるはふてたるをも云。いかき心とも云",77 "いりあひ","くれての鐘也。入相",78 "家風","家々の作法也",79 "いねし","かりにねたる心也",80 "色々のみてくら","五色の幣(へい)なり",81 "いたはりなく","よせもなく也。勞なり",82 "いさら井","ちいさき井也。又細やり水也。いさり井。又いさら川。同前也",83 "いられ心","いらいらしき也。心いられなり",84 "いゑづかさ","家司也",85 "いはき","ものに動(どう)せぬ心也",86 "いちなふくるし","いとまなくくるしきなり。いとなく共云",87 "いとことか","いつくとか也。五音通也",88 "いむてふ月","月にむかへは死するといふ古事なり",89 "いきまき","腹立いかる躰也。又いきまく共云",90 "いひそし","云ころす也。云殺なり",91 "いひおとす","云くだす也",92 "いといたし","かたはらいたき也。又能したる也。いとは最の字也",93 "いぬき","人の名なり。きは公なり。何若といふ心也",94 "いて","ものをこうにいてやなといふ心也",95 "いそしく","いそかはしくなり",96 "いかみさま","たけき也。猛様とかく也",97 "いつらく","下女を云也",98 "いそのかみ","ふるきと云。枕ことは也",99 "いそのみや","五十鈴川の上に有",100 "いそてら","五十寺也。四十寺同事也",101 "いららきたる","とりはたのたつかほをいふなり",102 "泉川の舟渡","木津川也。舟にてわたる川",103 "いたかき","はた板也",104 "市めの商人","物うる女也",105 "いてきえ","人中へ出て見たてなき人也。常より見をとりする事也",106 "いせのこ","女房をかしつく心也",107 "いかたうめ","媒(なかだち)の事也",108 "いつ重の扇","櫻の三重の繪扇のはしを五色の糸にてまとふ也",109 "いなをふせ鳥","山鳥なり。鴈庭たゝきなと共云",110 "岩はしの契","かつらき山の神一夜にかくるはし也。夜のちきりとよめり",111 "いくきのこま","四尺を馬の長といふ",112 "いはふね","まきはや姫の尊(みこと)乗てくたり給ふ舟なり",113 "いし舟","天の岩船也。河内國岩舟明神也。又つり舟かろき故に石を入るを云也",114 "岩切とをし","岩にせかれて水よこきる也",115 "いをへ","いくへもなり。五十重とかく也",116 "いけのい井","つゝみをつきて水をとをす穴也",117 "いくしたて","水口祭に五十のくしに見てくらをはさみをく也",118 "いをしろ小田","すこしある田なり",119 "いなにしをれは","いかに居は也",120 "いはとかしは","石也。舟人の詞に岩を柏のあるといふ也",121 "いふせし","物かなしき躰也。又おそろしき事也",122 "いみにさしこめて","神の邊に榊をさす也。これにあへはまつり過る迄よそへ行さる也",123 "いはみかた","うらむと云心也",124 "いなはの雲","いねのほなみの躰也。雲のなひくに似たる也",125 "いての下帯","女に約束して出したる帯",126 "いかほ風","上野國伊香保。沼にふく風也",127 "いちはら","しけき躰也。物のあつまりたる所の事也",128 "いもこひしら","たゝこひしきなり。妹戀とかくなり",129 "いろくさ","種々の草也",130 "色のてこき","色のてりまさる事也",131 "いましは","いまはと云詞也",132 "いつはとは","いつとは也。ははやすめ也",133 "命にむかふ","命とひとしきなり",134 "岩の結ひ松","松の枝と(〇をカ)結ひおもふ事を祈なり",135 "いたう","いたしといふと同問事",136 "いますかり","おはします也",137 "いきさらし","おもひしつむ也。いけらし也",138 "いぬかひほし","牽牛(たなはた)なり",139 "いちいの木","棟木なり",140 "いなふ","しらす也",141 "いかし","からしなり。辛",142 "いなのめの明","しのゝめの事也",143 "いさらしみつ","にはたつみの事也",144 "いしかみ","ひんつるの事也",145 "いつまて草","かべに生たる草なり",146 "いのちの星","七星の事也",147 "いそ枕","七夕のあふ夜の枕也",148 "いのちの水","地水火風也。又なみた共云",149 "いなみ","いやといふ心。しんしやくなり",150 "いもかり","女を戀るを云。妹駈とかく也",151 "いひしろふ","いひあらそふ也",152 "いとおり姫","七夕也。糸織姫也",153 "いつら","とりやといふ事也",154 "いゑつと","みやけ也",155 "いつくしみ","めくみなり",156 "いかれる魚","くしらなり",157 "いをとせ","五百年也",158 "いをはた","五百機と書也",159 "いけのい井","水はなつ所也",160 "いはかき淵","石のまはりたる所也",161 "いささ波","あさき浪也。又こまかにたつなみをもいふ也",162 "いなしき","ひな也。又いなこき同前",163 "いをえ","枝おほき事也。五百枝とかく也",164 "いはなとく","男の事也",165 "いはなひ","同前なり",166 "いたやくし","流矢。あめわかひこの矢也",167 "いはつな","世の大綱也",168 "いつつの宮","第五の宮也",169 "いぬ人","はや人なり",170 "いとはやも","はや也。最早也",171 "いかるか","まめまし也",172 "いともかしこき","おそるゝ心也。又かしこきはかたしけなしと云心也",173 "いくち山","石見の名所也",174 "いをへ山","つくしを云。たゝ山をもいふ歟",175 "いかつち山","名所也",176 "いなむの川","播广のいなみ川也",177 "いしのかた代","石塔なり",178 "五草のたなつ物","五穀也",179 "いへつ鳥","には鳥也",180 "いけるをはなつ","八月十五日八幡の御 事也",181 "いむしろ","弓場(ゆば)殿にて弓を射場也",182 "いつつの人","五人の撰者(センジャ)なり",183 "いととしく","彌也。しくは助也",184 "いせをのあつま","たゝあま也。をに心なし",185 "いてん佛","みろく佛也",186 "いとけの車","糸にてかさる車也",187 "いらこの鷹","はらのあしきたか也",188 "いきにしの海","生死の海也",189 "いはおろす","あみの事也",190 "いはぬ色","山ふきの花の色也",191 "いそな鳥","千鳥なり",192 "いたたくわた","天子にしきを給かさしにして踏歌(タフカ)の時うたふ也",193 "いつみ","瀧なり",194 "いねの蔵まち","稲を納めたる蔵也",195 "いはくら打","石くらうつ也。石垣也",196 "いめ人の伏見","枕詞也。夢人も同前也",197 "いそ枕","礒にあらす石枕也。七夕に有。めなうといふ石なり。秋也",198 "いかほ","衣かくる物也。いかうの事也",199 "いくり","石なり。俗に小石をくりいしといふ",200 "ろふ","路ふかくなり",201 "はらから","兄弟也。一腹也",202 "はしたなく","さとき心也",203 "はめなて","くらはせて也",204 "はまひさし","眞沙のくつれをもいふ。又とまひさしをもいふ也。濱庇也",205 "はたら","またらなり",206 "はつき","八月の事也。初月",207 "はならしの鷹","羽はらへ也。飛くらふる也",208 "はにふする","きしのくつれを云也",209 "はりめ衣","つゝり也。針目衣",210 "はくさ","こまかなる草也",211 "はまおき","芦を云也。濱荻とかく也",212 "はみつきのは","かしは也",213 "はしに","なかは也。はしたなると云もたらぬ事也",214 "はしきやし","女房也。又あひする心也",215 "春かけて","春にかゝる事なり",216 "はた","また也。将字也。まさになり",217 "はきにあけて","たえかねたる躰の事なり",218 "はとふく","鳩を取とてまねをするなり。秋になる也",219 "はやくの事","むかし也。過たる事",220 "はとのうつら","たかのとるうつら也",221 "はとのきす","同羽二重有てたかのとらさるをいふなり",222 "はなやかなる","はな/\敷心也",223 "羽をならふる契","比翼(ヨクの)鳥也",224 "はうしたかはす","ひやうし也。拍子",225 "はなしろめる","是もおくしたる躰也",226 "はえなし","榮なき事也",227 "はふりこ","神人の事也",228 "はたうつ","山畠なり",229 "花のすす","花に鈴を付て鳥を止事也",230 "はちかはす","たかひにはづる也。恥返也",231 "はつを鏡","山鳥の尾なり。初尾のかゝみとは篭にかゝみをかけて置は我かけを見てなく古事也",232 "はけし","風雲なとの荒き事也",233 "はけまし","かせく事也",234 "花かたみ","花つむ篭也",235 "花見かてら","花見るつゐてなり",236 "はなたの紙","縹とかく。そら色なり。又はなた からかみと有",237 "はちふく","蜂をはらふ時うそをふく也",238 "はやく住し所","むかし住し所也",239 "はや舟","あしはや舟也",240 "はかりとの","装束はる所也",241 "はかための祝","はしめてかねを付る事なり。又齒固のいわひとは元三によはひをのふる祝也",242 "はしさす","茵(しとね)よる敷物也",243 "はるのしらへ","春につかさとる調子也",244 "はうかね","其器用也。はうは坊の字也",245 "はくくむ","やしなふ心也",246 "はかりこと","たはかり也",247 "はは打すきて","老たるは齒透(はわく)なり",248 "はらたたしき","はらあしき腹立心也",249 "はうそく","あらはなる心也",250 "はしとみ","半蔀なり。おろしかけたるをいふ",251 "はなちかき","文字の一つゝ書事也。又手本なしに心まゝに書をもいふ",252 "はひをくれたる","色のをくれたる也。むらさきにあくのたらぬゆへ也",253 "はな散里","中川のあたりなり。又花のふる里。花散跡也。非名所也。",254 "はこやの年","物語の名也",255 "はらはふ","虫のはふ也",256 "はかたの祝","口のよはひに非す。年の齒の事也",257 "はこ鳥","かほ鳥也。うつくしき鳥也。又毛詩にふくろうといふ也",258 "はふき","省字を書也。かへりみるとよむ也",259 "はちすの宿","蓮のやとり也",260 "はやりかなるかく","万秋樂也",261 "ははきき","遠くみれは森のことく近よりてみれはなしと也。さし出たる木也",262 "はなたの帯","中たへなる心也。そら色也。縹帯と書也",263 "はなかつみ","こもといふ草也。あやめとも云",264 "はねすいろ","月草の事也。うつろひやすきによりて也",265 "はすいろ","同事なり。但赤色によむは不審也",266 "はたすすき","はなすゝきをいふ",267 "はし鷹","いろ/\の説有。たゝたかまて也",268 "はすなは","うつらのやうにてうみにうきて有もの也",269 "はまつはき","たゝ玉椿也。玉はほめたるなり",270 "はまゆふ","三熊野の浦に有草也。彼紙の様にへくるもの也",271 "はふらさし","おとろへし也。ははふらしてともいふ同事也",272 "はるの色","春のけしき也",273 "はこやの山","仙人の住所なり。おりゐの御門のまします所也。これをたとへて云也",274 "はちすはひ","蓮のねに有もの也。是を灰によそへて云也",275 "はしきよし","朝參と書。御門の御本にゐるをいふなり",276 "はねかつら","さねかつら也。さなかつら共。又花かつらとも云也",277 "はつはつ","はつかにと云こゝろ也",278 "はなつま","萩を鹿啼草(かなくさと)いふ也。鹿の妻也",279 "はくりなく","鳥はなかんとて何鳥も羽をうちたゝくなり",280 "はけし地","あしき道也",281 "はつえ","木のはしめの枝也",282 "はなちのかみ","あけぬかみをいふなり",283 "はるまけて","春の来也。はるまかりて也",284 "はなひる","事のはしめに鼻のひれはあしき也",285 "ははか","木也。三輪の山本に有こと也",286 "はまひさき","はまに有ひさきなり。濱楸",287 "はるされ","春なれはといふ心。冬され同前",288 "花のみやこ","たゝ都の事也",289 "はなの姿","うつくしき事なり。花のすかた",290 "花の袖","是もうつくしき事也。花袖",291 "花見月","三月なり",292 "はかる","たはかり事也。人はかるとよむ",293 "はもりの神","木ヲ守神也",294 "花すり衣","すりかり衣也。又秋の野を分袖也",295 "はなかつら","柳にてしたるかつらなり。三月三日なとにかけるもの也。又かふりのかさりをもいふ",296 "花やま","都東山にあり。花山なり",297 "はなれそ","さし出たる磯也。やまふき色也",298 "はなち鳥","人死時飼鳥を放なり",299 "はかなき","あたなる心也",300 "花のなかのやとり","蓮のせる",301 "はかりこちて","あさむく心",302 "はらかのにへ","はらあかき魚也。九州宇佐郡長濱より元日に御門へ奉る也",303 "はきにこ鳥","萩をとり柴にしたる也",304 "はふり","はうふりとよむ",305 "はなはとは","山のさし出たる所といふ",306 "はしゐ","家のあたり縁なとに居事也",307 "はしたなめ","はちしむる心なり",308 "はなましろき","はなのうこきほめやく事也。又はなのまはゆき是もはなうそやく事也",309 "はすの盃","蓮子のことくなるあをきさかつきなり",310 "はなのえ","花の枝なり",311 "はるの木","筆の名也。又椿をもよめり。",312 "はきの戸","大内の庭に萩を植たるつほね也",313 "はき殿","同。清涼殿の北方也",314 "はるの色","親王也。春宮(トウクウのみや)也",315 "はてゆふ","いねをかくる木也",316 "はらひ草","御祓の時の麻の事也。但みそきの人形の事。",317 "花しつめ","花をちらさしとまつりをする也",318 "春くしく","春の行事。早速なり",319 "花のあに","梅なり",320 "花のおとと","菊の事也",321 "はなのうれ","木すゑの事なり",322 "はつせめ","女にてはなし。はつせの山姫也",323 "橋柱のちかひ","司馬相如(シバシヤウジヨ)位のそむにかなはすは歸らしと橋はしらにかき付るなり",324 "はつか草","ほたん也。ふかみ草共いふなり",325 "はやち吹","海神の吹する風也。龍宮の事也",326 "はなひけ","篭なり",327 "はよきりのたち","そさのをの尊(みこと)の太刀",328 "はあかる玉","羽明玉と書也",329 "ははこ","はうこ草也",330 "はたくら","草なり",331 "はるへ","たゝ春と云事也",332 "はしそめ","王のめす物也",333 "はにふの匂","土の香也。赤土",334 "柱玉の御橋","いさなきいさなみのみことまくはひの時のはしなり",335 "花のきみ","杜若をいふ也",336 "春のみなと","春の暮行事也。秋のみなと同前也。水邊に非す。春皆といふ心也",337 "はひあひ","染物は椿のあくにて色をよくする物也",338 "はやしの鐘","六月の名也",339 "はと吹風","にしより吹風",340 "春つけ草","櫻の事也",341 "はしふる露","鳥の水なとついはむ時口はしをふる事也",342 "はつ木","舟をつなく木也。又物をほすさほ也",343 "はたつもり","田を守神也。つは助也",344 "花をそふ","したふ事也",345 "はきにあけて","いそきありく躰也。袴のすそ也。賀茂川をはきにありて渡とあり",346 "はしきなき","たけく戀しとなり",347 "はの草","少の草也",348 "はねす花","はちす也。はねすとはかりも云",349 "はなにたつ","漸(やうやう)名の立也",350 "はうる","わたるといふ事也",351 "はり道","今造たる道也",352 "はやたつ","川の名也",353 "はやとり","舟の名也。鳥のことく早故也",354 "はなれ石","庭の立石にあり",355 "はに山姫","土神なり",356 "花むしろ","花の座也。莚の文に花あり",357 "花のしへゆふ","細雨糸に似をいふなり",358 "はつ代草","正月三日の夜大内に植松なり。はつみ草共云",359 "春ちくさ","冬の梅をいふ也",360 "はしろ","おくてのいね也",361 "はつ色の梅","薄紅梅也",362 "はちのを","琴の第一のを也",363 "はつみ草","咲初萩也",364 "はたてひろ物","ちいさき魚なり。はたてせはものとあり",365 "にゐ枕","はしめて契る枕を云",366 "にけなく","似合ぬ事也",367 "にはつ鳥","庭鳥也。庭都鳥とかく",368 "にゑや","うつくしきなり",369 "にしき木","思ふ女の門に立木也。にしこきも同前なり",370 "にしはつ","牧の事也。二四八也",371 "になく","二なき也。になう同事也",372 "にはめる色","うすき心にひ色の也。紙なとにいふ事也",373 "にきはふ","さとなとのさかんなる事也",374 "にはたつみ","雨水にはにたまるを云也",375 "にはひ","夜神楽の火也",376 "にはもせ","せはき心也",377 "にゐないのこや","新殿をよめり。万葉にあり",378 "にけつきたり","えんの事也",379 "にほてる","水うみの名也",380 "にのまち","つきのまち也",381 "にのみち","ひんふくの二道也",382 "によろしく","につかはしく宜也",383 "にし河","桂川なり",384 "にふき","をそきこゝろ也。かしこからさるをいふ",385 "にゐ桑まゆ","はしめて桑にてかいたるを云",386 "にはのこと","七夕の手向に庭に立琴也",387 "にしき馬","戀のなかたち也。又鹿の名なり",388 "にゐはり","郡の名なり",389 "にきたへ","七夕のをれる衣。又にきたへの布共有",390 "庭のをしへ","物の本の名也",391 "にふの山","大和の名所也",392 "にまの里","備中二万里也",393 "にゐなめ","霜月中卯新甞會に神に初稲を奉る也",394 "にほひ鳥","うくひすの事也",395 "にしきの車","天照太神の御帳を錦に車を紋に織れり",396 "にけ水","くまんとすれはにくる水なり。東國に有",397 "にしきこ","にしき綾の中につゝみたる子也",398 "にゐしき地","あたらしきつりはりなり",399 "にはふこ","つくしの女也",400 "には見草","萩の事也。庭見草と書也",401 "にはさくら","庭櫻と云草有",402 "にくさ井","船に有事也。風つよき時ろ二つ結付を云",403 "にきたへ衣","七夕のをる布にてしたる衣也",404 "にゐしま","新嶋也。又守とは流人也",405 "ほいなくて","本意にあらすなり",406 "ほにこもる","心にくき也",407 "ほたし","はなれかたき事也",408 "ほの見る月","ほのかにみる也",409 "ほそとの","廊の事也。細殿なり",410 "ほとほと","殆(ほとんと)なり",411 "ほくし","山畠に立て鹿を追もの也。火串",412 "ほのめく","ほのかなる也",413 "ほしあひ","七月七日の夜也",414 "ほほゆかみ","方曲也",415 "ほのほの","ほのかなる事也",416 "ほほまし","稲のかつら也。ほをむすひてかつらに仕なり",417 "ほつき","枝の事也",418 "ほしうたふ","神祇也",419 "佛の出難波","津國にあらす。大和の難波塀江也",420 "細めうすめ","天照太神に贄奉り神也",421 "ほほゑみて","少わらふ事也",422 "螢聲する","うたひ物にや。又聲を穂に出といふ心なり",423 "佛の別","二月十五日也",424 "星の舟","七夕の舟也",425 "星をとなふる","帝王元日のあかつきほしを祈給也",426 "ほすゑ","木の枝のすゑの事なり",427 "ほこるらし","ほこるなり",428 "ほのくらし","ほのかにくらきなり",429 "ほつつしめ","帆はしら立に中にうつほなるふとき木有をいふ",430 "ほに出る","あらはるゝなり",431 "ほたのかりは","穂に出たるをかる也",432 "ほとほとしき","うとき心に用。又おそろしき心也。又木を伐音也",433 "ほからほから","あきらか也",434 "ほそなか","かり衣の様なる物也。藏人のきる也",435 "ほそろくせり","すゑの事也",436 "ほきたる","めつらしき事也",437 "ほなみ","秋の田一方になひきたる躰也",438 "ほや","あらこもにねていもゐする所也",439 "ほのゆける","霧の名也",440 "ほなひ","かゝはゆき心也",441 "ほろし","ひえとり上戸といふ心也",442 "ほとの位","百官を云星位",443 "ほかけ","火のかけ也",444 "ほく","さかふる心也",445 "ほそら(○ちカ)","爪(〇)瓜(〇瓜カ)なり",446 "ほて","帆をまく綱也",447 "ほやの薄","神殿も人家も薄にて作をいふ也",448 "へら","へし也。可と書。へみ同前也",449 "へたて心有虫","松虫は人におつる故也",450 "へた","海のはたなり。邊",451 "へみのみまき","甲斐國に有。みちのくにも有之 ",452 "へつも","海草也",453 "とをゝ","たはむ心也。尾遠と書也",454 "とをたはゝ","枝たはみて遠くなる事也",455 "とのもつかさ","きよめなとする女也",456 "とよらの寺","大和に有",457 "とみの事","俄なる事也",458 "とは","常住の事也",459 "とゝろ","うこく心也",460 "とを玉ほこ","遠き道也",461 "ともつ人","友たち也",462 "としのは","年毎也。又年のはしめ也",463 "とよ年のは","豐年なり",464 "年よつむ月","十二月なり",465 "とみ草","いねなり",466 "とろみ","いね也。東路子",467 "とつかの太刀","神の太刀也",468 "ときはいくもき","黄〓(艸+今)と云木也",469 "とことは","常不心とかく也。常にといふ心也",470 "とよむ","ひゝき也",471 "ともし","夏山の鹿をいる事也。され共生るには不嫌。狩しても同前",472 "とまて","田かる手也",473 "とこよ","ときはの國也。又蓬莱山をもいふなり",474 "ときよくて","時宜よきなり",475 "所せき迄","所もせきあへぬ迄也。たゝひろき心也",476 "とよのあかり","大内の節會也",477 "とりさけふ","それたる鷹よふ事也",478 "としなみ","年なみ月なみ日なみ同前也",479 "とめこかし","たつねこよかし也",480 "とこしなへ","たえぬといふ事也。つねにといふ事也",481 "年たけて","年重たる事也。としふかき共云",482 "とよはた雲","はたの手のことくなる雲なり",483 "とかへりの松","千年に一度花咲松なり",484 "としのはをもき","たかの鳥木の枝。竹なとにははさみたるを云也。鳥柴と書",485 "とにかくに","左右と書也",486 "とのゐ物の袋","宿直人の名字を裏に書付也",487 "とをつらの人","十烈也。馬共也",488 "とはかり","時しはしの事也",489 "年のわたり","天河を云。年に一夜の渡也",490 "とのゆみして","灯臺ひらきなり",491 "ところほる","拾遺に春野によむ。かき物也",492 "とふひ野","春日野に有",493 "と見かう見","菟見角見也",494 "豊のみそき","大やけの御祓なり。大嘗會の御はらへ也",495 "ともの宮つこ","諸司渡て使部を云と也。説々有",496 "鳥の空音","孟君と云人函谷(かんこく)にて庭鳥の啼まねをして關をあけさせとをりし事也",497 "とかへる鷹","とやかゆる也。何も毛をかゆる事也",498 "とのゐまうし","宿直申と書。夜行戌の刻より子まて左近丑の時とり卯まて右近司の役也",499 "年たちかへる","たゝあらたまる義なり",500 "鳥ほころふ","鳥の聲高き事也",501 "とのゐ姿","直衣すかた也",502 "とも/\","ともにといふ心。さかへん時は我もとも/\とあり",503 "とふき","こけらの事也。木のきりくつ也。又こつみ共いふ",504 "年のを","たゝ年をいふ。をは置字也",505 "とふのすかこも","奥州とふ郡のとふにあみたるこもの事也",506 "とかけ","常に物の陰なる所也",507 "とかりする","鷹を取を云也。鷹狩",508 "とよみき","さけ也。豐御酒",509 "とまおちめ","はつせめを云。をとめ也",510 "とたえ","たえはつる事にはなし。かつえたる事也",511 "ときつ風","時の風也。津は休め字也",512 "ときはかきは","たゝときはなる色なり",513 "と見かくみ","菟見角見也",514 "とものそめ木","そめ木はさはかしき心也",515 "とはて給","外へ出る也",516 "とのもりのくそ","女の名也。古今の作者にも有",517 "とこ奉る","佛具なり",518 "とめて","尋也。又とむ共",519 "ところうみ","なみた也",520 "となりくさ","ふかみ草也",521 "となり男","業平の名也",522 "ともし火姫","七夕の事也",523 "とうもなく","とうてんせぬなり",524 "とうて給","取出給なり",525 "とこなへ","めとよむ也。なへらかなる事",526 "とはり","たれ布なとの事也",527 "年たかき","老たる人也。年へたる也",528 "とこつみかと","帝の御在所也",529 "とつき教鳥","せきれいと云鳥也。此鳥故にみとのまくはひ有",530 "とのもり","衛府也",531 "ときしほの枕","小麥わらにてしたる枕也",532 "とりすら","すらはやすめ字也",533 "とつなのはし","觀際手綱を取て渡也。まことの橋にはあらす",534 "とよくに","ゆたかなる國也。豐國",535 "年こひの祭","太神宮以下三千一百三十二廣の神をまつり年災を祈也",536 "鳥のみち","空の事也",537 "とよをか姫","五節の舞姫。天てらす御神共云",538 "十のいしり","ゆひの事也",539 "ところの法","所の法度也",540 "とものを","伴男なり",541 "とこよ物","橘也。とこよの花共いふ",542 "とをのたちはな","遠き心也",543 "とこなめ","水底の石也",544 "鳥かなく東","庭鳥東より鳴はしむるといふ",545 "友まつ雪","友に非す。雪のふるを待心也",546 "としの坂","年のこゆる事",547 "としほ草","むきなり",548 "とまり草","なてしこなり",549 "とはかり詠","時也。しはしはかりなり",550 "時かたまく","すくなき心まうけたる儀也",551 "とよりてこそ","末の世に成てこそ也。外より也",552 "とのくもり","たなひき曇也",553 "とこめ","水と石との名也。とこなかめはしるとよむ也",554 "とを山おち","鳥也。たかの古毛おち残たる也",555 "時に日に","時毎日毎に也",556 "としきり","花実としきりする也",557 "年きはる","年の極也",558 "とをのみかと","朝庭と書てよむ也",559 "とを君","せり川の大将也",560 "とくら","栖鷹飼時わらうたのことくくみて置所也。鴨子にも有",561 "とあみ","鳥取網也",562 "灯の花","光也。丁子かしら共云",563 "とやくとり","行方の通り也。たかの事共云",564 "とりよろふ","取こめたるなり",565 "とこよの鳥","日神岩戸にかくれ給時龍宮城の鳥を取りて夜は明たりと啼せし事也",566 "とよ宮人","とよは目出度事につかふ也。豊御神楽。とよ年同前也",567 "とよさかのほる","出る事也。さかくたるは入事也。月にはなし",568 "と申も","うつくしきといふ事也",569 "とをち","市の名也",570 "ちひろの陰","竹の事也。千尋なり。ちひろ草とも。又仙郷の竹也。清涼殿の御前にうゆるをもいふ",571 "ちりかひくもれ","かきくもれといふ心也",572 "ちゝろむし","きりきりすをいふなり",573 "ちはやふる","久しき心也。神共松とも云なり",574 "ちよ木","松をいふ也",575 "ちくさに","さまさまになり",576 "ちなにたつ","さまさまに名のたつ也",577 "ちりはかり","すこしはかりなり",578 "ちゝのこかね","千数のこかね也",579 "ち人にかつ","一人當千の心",580 "ちしのおとゝ","致仕大臣を辞して後又つかゆるをいふ也",581 "塵の數世","五百塵點劫也",582 "ちこ君","明石の中宮也",583 "千とせの坂","年の数也。年越る故に坂と云也",584 "ちの涙","なみたにつきて後血の泪出と也。卞和(へんくわ)足をきらるるをかなします至不知とての事也",585 "ちひきの石","千人して引石なり",586 "ちから車","物をあまたつみ牛にひかする車也",587 "ちき","社の上に打ちかへて有木也",588 "ちゑのくす","篠田の社に有木也",589 "塵ほひ來る","ちりはみ来なり。ちりにましはる心也",590 "ちいろにかへる","千尋のかや。葛なとにや",591 "ちふさのむくひ","母の恩を思ふ事也",592 "ちまた","みちのつしをいふ。巷なり",593 "ちりひち","すこしの事也。物のはしめを云。塵積て山となる心也",594 "塵もすへし","ちりをもゐかしと也",595 "千尋のたく繩","天のむすひの宮作の時百結ひにして付るなり",596 "ちくさの聲","笛に不限さまさまの聲也",597 "ちりのまかひ","散まきれ也",598 "ちよの坂","千代のさかひ也。久しき心也",599 "ちゝこ草","なてしこの事",600 "ちり/\とり","千鳥なり",601 "ちりのをそり","いささか成。ちりといふ心也",602 "ちまりゐて","とまりゐて也",603 "ちりかまし","塵のつもりたると云心也",604 "地しき","さし莚也。唐莚に大文ある也",605 "ちかへしの神","陰神隠給をめいとより追返す神也。めいとに通ふ神也",606 "ちかきまもり","近衛所とて禁中に座敷有",607 "ちよみ草","しめなはを付松をいふなり",608 "ちのはのゆき","天照太神有やなく打也",609 "ちまきの柱","丸木柱也",610 "ちまきのほこ","神楽時鉾を茅の葉にて巻なり",611 "ちなは","水無月の祓の具也。茅縄なり",612 "ちすのかさり","経也。すににしきをおしてへりをさしてくみ緒を付たる物也",613 "ち原のとら","真の虎となる也",614 "りちのしらへ","秋冬の調子也。律秋呂は春也",615 "ぬきす","たらひの上に竹をあみてをく物也",616 "ぬれきぬ","人の料ををふ事也。なき名立也",617 "ぬきみたる","つらぬく也。貫乱",618 "ぬる玉","夢をいふ。寝谷と書なり",619 "ぬのかた衣","かた衣のやれたる也",620 "ぬさ","御幣なり",621 "ぬかつく","礼拝の事也",622 "ぬくめ鳥","たかの足をあたたむる鳥也",623 "ぬすたつ鳥","たかにあひて草のかけを飛也",624 "ぬすまれ出","しのふ心也。ぬすまれ也",625 "ぬなは","水草なり",626 "ぬけ出たる","我とし出たる躰也",627 "ぬきかは","催馬楽(さいはら)の哥也",628 "ぬるゝか","さのみ急事なき也。人の心のぬるきをいふ也",629 "ぬはたま","夜の枕詞也。むは玉同前歟",630 "ぬま","水なかれす底ごみなる所なり",631 "ぬれせぬ山","つくし高良山の事也",632 "ぬき草","あさの事",633 "ぬすまへ","人なとにはからるる事也",634 "ぬきて","すまふの後すくりて出をいふ。始をは食合といふなり",635 "ぬとすと","物にけかるる事",636 "ぬる夜をちす","夜毎に懸さるなり",637 "ぬり舟","あかき絵を書たる船也",638 "ぬさ袋","よそへ行人にぬさを結てふくろにいれてつかはす。むすひふくろとはすきふくろなり",639 "るいひろく","一類の廣を云也",640 "るりの君","玉かつらの内侍のすけのわらんへの名也",641 "をくらす","をくらかす也",642 "をうな/\","女々しきなり",643 "をゝしき","男男しき也",644 "をひらか","おひれたる由也。ねおひれたるをいふ也",645 "をしまさへ","おはしませ也。後撰の哥に足ををさへてまさへと有これもをさへておはしませ也",646 "をこつか取","誘取と書。日本記に有",647 "鬼しうして","鬼のやうにしておそろしき人なり。をにしき人ともいふ",648 "をにのしこ草","紫苑なり。蘭共云也",649 "をはすて山","信濃のかふふり山の事也。伯母をすてしよりの名也",650 "を車の錦","目出度錦也。宮のみそに用。紋に少き車のかさり有也",651 "をふちみ月","木の間に出月はまたらなるとなり",652 "をふちのこま","同也。但奥州をふちといふ所也",653 "をろのはつを","をろは雄也。はつをはひとり有。雄をいふにや",654 "をと女","をさなき女也。又は舞姫をいふ",655 "をみ衣","まひ人の着青すりのきぬなり",656 "をきつ鳥","鴨をいふ也",657 "をそはや","をそくともといふ事也",658 "をきつき","つかの名也",659 "をそのたはれ","川うそ。始はたはれ。後くひ合物なり",660 "をよすけ","おとなしき心也",661 "をそまし","うとくおそろしき心なり。又をそき人共也",662 "をすまし","同事也",663 "をれもの","をろかなる者なり。おれて年ふる共あり",664 "をれをれ敷","ほれほれ敷也",665 "をさめみかは","不淨を洗下女也。みかはゝすまし也",666 "をひれ","おさなきひれ也",667 "をしとめ","をしは物をしいる事なり",668 "をのら","をのれら也",669 "をけら","白朮也",670 "をこ","海草也",671 "をもとの人","侍従也",672 "をへさること","物のをはらさる事也",673 "をろ","馬牛のをろと有",674 "をつた所","大嘗會の時の事なり。大歌所也",675 "をたやもり","田の庵をもる人なり",676 "をちこち","ほかとこゝとを云。遠近也",677 "をしへやし","男を云。愛八師と書。あひする也",678 "をのか世々","それそれ也",679 "をのかしし","をのかさま/\也",680 "をちかた","とをきかたなり",681 "をしなへて","いつれも也",682 "をめりくたす","山なとにて見下心也",683 "をにやらひ","儺一字をも鬼やらひとよむなり。追字もやらふとよむ也。諸家に行事也",684 "をこに","嗚呼(をご)なり",685 "をか玉の木","正月松竹のかけ木也。又榊をもいふ也",686 "をにうち木","右と同",687 "をり姫","七夕の事也。織女と書也",688 "をしねもる","田をもる也",689 "をた巻","山谷のかれ木なり。又女のうむへそといふものをもいふ",690 "をちふるゝ","おとろへたる也",691 "をろか","ぐちなる心也",692 "をはしま","らんかんの事也",693 "をちみか鳴","時鳥おほくなく事也。百千返鳴とかく也",694 "をりはへて","かすみの衣をりはへてなとつゝくなり",695 "をののえくつる","晉王質石室山の事也",696 "をはをとと","祖母殿也",697 "をうなに成","老たる由也",698 "をしてる","塩梅也",699 "をくりの翅","飛鳥の尾羽の事也",700 "をとろへ行","すかた見苦なる事也",701 "をひさき","おさなき人の行末よき人にならんすちの見ゆるなり",702 "をとなひ","をとのする事也",703 "をくかなる","すると成也",704 "をろち","小蛇と書也",705 "をき中河","川のみほの事奥中川也",706 "をしの釼羽","むかし思羽といふ羽にて皇の首を切事有。それよりの名なり。隆白靈の事",707 "をとと草","菊なり",708 "をとめ草","同前也",709 "をのの湊","鈴鹿川の末海へ人たるをいふ",710 "をしかひ鳥","には鳥也",711 "をしまつき","つくゑの事",712 "をはしま","禁中にてらんかんの事也",713 "をにつく人","伴々事也",714 "をしやな","風の名也。たつみよりふく風なり",715 "を花さかふき","くろきもて作屋はさかさまにふく也",716 "をし草","虫の損したる田をなをすを云",717 "をとろ","むはら也",718 "をしてる宮","なにはの宮",719 "をか玉の木","御即位の時御守を置て朱にて書付木也",720 "をそよる事","をそろしき事なり",721 "をとろの道","蕀路とて公卿の事也",722 "をかひ","岡邊也",723 "をたける","ねたきなり",724 "をくれも","をそくふる霜也。をくれ霜也",725 "をし國","すへての國也。我國をいふなり",726 "をなみ","女なり",727 "をしの浪の綾","波の綾に鴛を織ませたる也",728 "をんな車","人給と云車也。別車同事也",729 "織姫の水","余吾の海に織女天下て松に衣をかけし事有。織女の水あめるともあり",730 "をはき","うわきといふ草也。葉は紫苑のことく也",731 "を角のふえ","軍笛なり。或説にえひす鐵ふえをふくと也",732 "をそ馬","あしき馬也",733 "をにのこ","蓑虫の事也。鬼之子",734 "鬼のますらを","おそろしき心也",735 "をしへ草","落草の上を羽を引知なり",736 "をのころ嶋","淡路嶋也。神代の事也",737 "をはしまを折","勅檻の事也",738 "をしほ井の水","伊勢外宮に有。天河水を下て置給也",739 "われから","藻に住むしの名也。えひのことく也",740 "わりてあはん","わりなくあはんと也",741 "わたつみ","海の惣名也。又海底の神をもいふ山の神を山すみといふ心也",742 "わらうた","えんさ也",743 "渡しゐて","わたしかねたる也",744 "わくなみ","こふる心也",745 "わかねけ","神に祈事を禰宜に告申を云",746 "わくらは","まれに也。たまさかにとも",747 "わひしら","物わひしき也",748 "わなへ","物をくひる事也",749 "わわしく","分明なり",750 "わらてくむ","賎か垣をわらにてくみたる也",751 "我かのけしき","我か人かなとうたかふ事也",752 "わさみの","野の名なり",753 "わか友","竹也。白樂天竹を愛し友とするうきふししけき故なり",754 "忘水","野中に有水也。たえて又有故也。すこしの水を云",755 "わたのへ大江岸","ろふのきしの事也",756 "わすれ霜","春なとは霜をわするゝにや",757 "わわら","やわらく心也。和なり",758 "わらはやみ","ぎやへいの事也。おこりの病をいふなり",759 "わひにて","わひて也。には付たる詞也",760 "わりなし","いみしくあなかちわひしき色々有",761 "忘れ草","唐けしに似たる草也。枕にすれは人をわするゝと也。萓草也。此草に神供をつゝみてすみよしの神に奉る也",762 "われもかう","草也。秋",763 "われて","別てなり",764 "われわけて","方分て也",765 "わくら葉","夏山に紅葉のことくあかき葉をいふ病葉と書也。又葉をむしのきして朽たるをもいふ也",766 "わけなう","わけもなき事。はやき稲の事",767 "和田の原","大海の事を云",768 "別のくし","齋宮下向の時のわかれの櫛なり",769 "我たちの人","我館人也",770 "わかきとち","ともたち也",771 "わかこたち","女の名也。悪後達と書",772 "若なへの色","若き苗の色",773 "わうみやうふ","王は姓也。命ハ官也",774 "わかかみ","若き髪なり",775 "わた花","かさしの花をわたにて作也。踏哥の時なり",776 "渡り川","三途川の事也",777 "我せこ","夫なり",778 "わきもこ","妻の事也",779 "わらけて","わらんべのけしきといふ心也",780 "わかんとをり","皇孫也",781 "わたぬき","四月一日也",782 "わななく","ふるう事也",783 "わさいね","假初に少ぬる事なり",784 "わいた","風の名なり。八雲にあり", "わきたつ","衣の名也。七夕のをれるをいふ",785 "我山","ひえの山なり",786 "わさのほる","田植はてたる事なり",787 "わをかけ山","相模國の名所なり",788 "わけいかつち","賀茂の末社也",789 "わた殿","渡り殿也。居所に非す",790 "わさおき","天の岩戸の神樂せし事也",791 "わきへの苑(その)","我家の薗也",792 "わけ","をのれなり",793 "わらひの神","いざなぎ衣をなけしか神となる衣の名なり。わつらひの神とも云なり",794 "わかひこ","妻なり",795 "わきかけ","わき草也",796 "わたひ草","めを苅て世を過る也",797 "わきたえの布","社に奉るもの也",798 "神さひて","宮居久敷心也",799 "かへりまうし","神に祈かへす事なり",800 "かはやしろ","川の中にたなをかきやしろのかたちをし水神を祭事也",801 "かみしま","蓬莱宮の事神嶋といふなり",802 "神こころ","神のめくみの事也",803 "かみ風","吹風に非す。神の威勢の事也。みもすそ川に神風そふくとよみたり",804 "かさしの錦","正月七日に大内にて錦をかふりて舞也。踏哥の人わたをもつて花を作かさす故にかさしの花ともよめり",805 "かたみ","わかれて後見る物也",806 "かこつ","うらみ也",807 "かとて","旅の初也。居所に非",808 "かはたれ星","明星より前に出星なり。かれわたれ星ともいふ",809 "川たれ時","あかつきの事也。水邊に非す",810 "髪のさかりは","けつりさけたる髪也",811 "からきよ","辛勞の事也。又からきめをみるも辛勞する心也",812 "かかし","人形を田に立也",813 "かんや紙","紙や川にて紙をすき初る也",814 "からのき","からのうす物也",815 "からめく船","龍頭鷁首(をしゆ)の事也",816 "かとめく","りこんたて也",817 "かくろふ","かくるゝ也",818 "かこふ","かきなとする事也",819 "かよれる袖","舞に袖をひる返す事也。かよへるすかた共有",820 "かかやかし","はちかゝやく心なり",821 "かやかやといふ","かしましきといふ事也",822 "かほ鳥","鳥の一名也。うつくしき鳥なり。定家卿もさためかたしと也。又雉の事共",823 "かほ花","杜若をいふ也",824 "かたはなる","かたくなしき事也。又かたほも同前",825 "かはらか","さはやかにきれいなる也",826 "かこかに","かこ/\とかこひたる也",827 "かかるきほひ","かゝるまきれなり",828 "かかけの箱","ひんくしなと入物也",829 "かそいろ","父母の事也",830 "かくれは","隠遁(ゐんとん)したる所を云也",831 "かはふえ","そとふく躰也",832 "かり人","山のわさ也。狩する事也",833 "かさまつり","花の時風をしつめんためのまつり事也。花の時に不限なり",834 "河くま","岸の水にうつる事也。又水のまはるかとをもいふ。川隈也",835 "かやり火","賤か蚊をゝふ煙也",836 "かみみそ","神の御めし物にや。神衣",837 "かうくしく","ほめたる心也。神々しき也。又かんくしき共いふ",838 "かもつくしま","舟つなくしまなり。鴨によそへて云也。鴨の飛路ともいふ。舟鴨に似たるといふ事也",839 "かうなる人","物をかんかゆる事也。考の字なり。かうかへてとも有",840 "かいつもの","海のかつき物也",841 "かたかけて","人につかふる心也。かたいるゝといふ事也",842 "かめのうへの山","蓬來山はかめの背に負なり",843 "かかつらふ","かゝはる心也。かけしらふ也",844 "かすまへられ","かすへらるゝ事也",845 "かつらひけ","おもつらひけなり。かつらをかけたる様に生たる也",846 "かへしろ","壁代。又一間に渡てかけたる絹也",847 "かひとほし","終夜火をけさぬなり",848 "かみ酒","神酒也。又むかしは米を口にてかみくたきてさけ作也",849 "かもする","醸の字也。米をかひさせて酒に造なり",850 "かたかと","心の才學也。又かと/\しきも同前也。日本記にかたはしと有",851 "かさやとり","雨やとり也",852 "かいねり","紅の色也。ふくさにてうらも表も紅なり",853 "かるのこ","鴨の子也",854 "かいなて","そとうはへはかりの心也",855 "かはほり","かうふりといふ鳥也。あふきも云。かうもりの羽を見て扇をつくると也",856 "から野","舟の名也。崇神天皇伊豆にて長十丈に作給舟也。根[○枯カ]野と書也",857 "かとりのなをし","たゝ衣の装束なり。白無文也。かとりの綾共有",858 "からもり","物語の名也。かこもり共いふ",859 "かくや姫","竹取の翁にやしなはれし天人也",860 "かともり","御門守なり",861 "かへとの","きさきの御座所柏梁殿也",862 "からの焼物","唐様の合香なり",863 "かしはて","供御なとつかまつる人なり。膳部と書也",864 "かへり聲","律なり",865 "かふりをかへす","七十以後也",866 "かり衣","狩衣の事也。旅に着するをも云也",867 "かへる立のあるし","禁中に弓の勝負の事也。のもしの所にくはしく有",868 "かやすく","たゝやすく也",869 "かさしの臺","作花のうてななり。銀山銀水とて金銀の花の樹木有",870 "かけかけしく","便無也。かけまくもかたしけなしなと同心也",871 "かんなき","男かんなき。女かんなき也",872 "かまのさう","おそろしき躰なり",873 "かさのかりて","笠のをゝ付る所也",874 "かひや","鹿を追ふ火也。鹿火やと書也。又蚊をしりそけんためにけふりをくゆらかすをもいふ也",875 "烏羽の文","むかしからより烏の羽に文を書て渡を白衣にうつして讀也",876 "かをさして","趙高鹿を馬と書て王に見せし事也",877 "壁よ人を見る","とうり天七寶の宮殿のかへに人のすかたうつると也",878 "かつらの緒","琴に有事也。隠遁の人琴の緒をたやす時くすかつらを用也",879 "かさし","いろ/\有。狩人鹿に見えしとて柴なと折かさすをもいふなり",880 "かはと","川の瀬を云也。河門也",881 "かくれか","かくれ住所也",882 "かこ","船こくものをいふ也。水手とかく也",883 "かしこし","おそろしきといふ心也。又かたしけなしとも云",884 "かしはき","兵衛司をいふ。ならのはかしはをもいふなり",885 "かつらきの神","一言神主也",886 "かくれぬ","浮草の下に水有。ぬまなり。隠沼也",887 "かくらく","泊瀬の枕詞也。極樂とゆふ心也",888 "かりふの薄","かりたる跡に生たる薄也",889 "かはちめ","河内國女也。糸をうつくしく染_事也",890 "かたしろ","かたちのかはり也。人形をいふ",891 "金かはらけ","祝の時の盃",892 "かりほ","かりほの事也。苅穂。又假に作たる庵也。ほのいほとは重たる詞也",893 "かくみ","小船に木をたはめてやかたのほねにしたるをいふなり",894 "神のもろに(○ふ)し","神も共に臥給はんと也。戀を祈る也。千引石をもき故に",895 "かこ山","生たる鹿を入て筮家をいふ也",896 "かたぬく鹿","百日飼。右のてのかたのほねを取て物を合矢の尻にさす也",897 "かささき","からす也",898 "かたそき作","むねに千木有社也。かたそきの行あひとも。千木の行合ともいふ",899 "かはつ","かはる也",900 "かには櫻","花少葉おほきをいふ。又かは櫻也",901 "かけろふ","とんはうのちいさきもの也。春の空にとふ虫をもいふ。又日かけなとのかたふくをも云。かけろふ國とは日本の事をいふ也",902 "かくなは","くたものゝ木に有。とかくちかへたる物也。思亂とよむ也",903 "かとふ","さそふ心也",904 "かこめ","香なからといふ心也。香をこめたる也",905 "かりはのすく","かる時の過る田なり",906 "かみそき","髪の末をはやす事也",907 "かしつく","てうあひする心也。寵の字",908 "かはす","ましへたる心也。詞をかはす枝をかはす同",909 "かて","かつ/\なり。又かたき心也",910 "かつら","男三人戀けれは耳無池に身をなけし人也",911 "かへさふ","ふし/\といふ心也。うけこひ申さぬ心も有",912 "かみわさ","神事也",913 "鵲の行合","七夕を渡さんとて烏鵲橋をなしなる也",914 "かりのみそ","御狩にめすなり。狩御衣とかく也",915 "からくしけ","唐やうの箱也",916 "かたむ","かたましき也",917 "かみなからの人","上さまの人也",918 "かけりこま","來りたけ成也",919 "しけ童","さかりならさる女わらは也",920 "かたを波","たゝ浪の事也",921 "かさみ","きぬの上に着する物也。薄物也",922 "かひまみ","物こしにほのかに見る。心垣間見と書",923 "かれいひ","たゝ飯の事也",924 "かれかれ","わかれ/\なり",925 "かたみ","花つむ籠也",926 "風すさふ","吹事也。しくめる同前",927 "風吹すさふ","吹やむ事",928 "かたくつれ","所々くつれたる也",929 "神無月","十月なり",930 "かましめ立","家中に鎌鍬をたてゝ菅笠をきせてまつりことする也",931 "からわらは","山伏なり",932 "角はしら","竹を云。角柱",933 "河原よもき","菊をいふ也",934 "苅ほのとまて","秋の田をかる手なり",935 "かて","かたきなり。過かてなり",936 "かこと","かこつけ也。又せいもんする事也。假言とかく",937 "かやや小鳥","豆〓(豆鳥)をいふ也",938 "かたへ","かたはら也",939 "かもなから","かつもなから也",940 "かくしつつ","隠乍とかく也。伊勢物語に有",941 "かさしの紅葉","かふりの角指也",942 "かへさひおほひ","くつ返す也。うけひかさる事をいふ",943 "からのきのなをし","うすきから綾",944 "川つつみ","七夕の事",945 "かた見の水","ひんの水也",946 "からみ草","大根也",947 "冠にさす花","つほにいけたるなり",948 "かふしさす","追儺(ついな)の夜門にいはしの首をこかしてさす事也",949 "かちのは姫","七夕なり",950 "かかみの宮","さよ姫の靈神也。かゝ見の里に住給故也。又伊勢神明也",951 "かほよ鳥","ひすいと云鳥也。そな鳥共云",952 "かひひそめ","ひそかなる事也",953 "鏡の影を恨","王照君は形を頼て畫師を不頼故に胡國へわたさるゝ也",954 "鴈の玉札","蘓武か古事也",955 "かた糸鳥","是蘓武か事",956 "かすならぬ","つちの事",957 "かた見の雲","巫山の神女をその懷王晉照王二人戀給むなしく成て後朝に雲となり夕には雨となる故なり。形見雨同前",958 "かつみ","草也。又かつみ草と云はまこもなり",959 "かはな草","岩苔也。水底ににらのことく成物なり。又河ほね正説なり",960 "川たけ","まこもを云。又うき草をもいふ。又川の異名也。又清凉殿に川竹とて臺あり",961 "霞のほら","仙人の住所也。又帝王のすへり所をもいふ也",962 "かきくらし","俄にくらく成心なり",963 "からはし","竹の名也",964 "かつらの花","月の光也",965 "かけのたれを","鶏の尾也",966 "かはまき舟","櫻のかはをまきたる船也。櫻船とも有",967 "かなたく","鍛冶也。かなたくみともいふ也",968 "かよはく","よはき也。かに心なし",969 "かせき","鹿也。角からの名也",970 "かもかね","かねをくひにかけてありくをいふなり",971 "かなうす","やけんの事なり",972 "かたあらし","田畠年ませにあるゝを云。片荒と書",973 "かひそら","具たにもといふこゝろ也",974 "かいこのすかる","蠶にあらす。わらむへのとりつきたる事也",975 "かしと山","紀伊國に有",976 "かるもかく","藻に非す。ゐのしゝのかきよするものなり",977 "かみのこ山","大和の名所也。神香山なり",978 "かつらの花衣","仙人の着衣也。莚にも仕と也",979 "かめのますら","龜の甲の占する人をいふ。八卦の事也。かめの文とも有",980 "かをいわふ","四十五十の賀なり",981 "かしこ所","内侍所をいふ。御神樂所也",982 "かやなし","所領の名なり",983 "川すかき","河の上にすをはりて居也",984 "かゝるへき","所によりかくあるへきと云心にも用也",985 "かくのこのみ","たち花也。蓬莱より取來植し木也",986 "かしはて打","佛神に參手をうつ事也",987 "かへるにはしかし","郭公の聲なり。不如歸と書",988 "かさり馬","まつりにかさりたる馬なり",989 "かさりちまき","五色の糸にてかさる也",990 "かぜのぬる","夜のしつかなる事なり",991 "かつま","櫛の名なり",992 "かれぬる聲","遠さかる聲也",993 "かはよと","川のよとみ也",994 "かたそきのみ殿","住吉の宮也。玉の御殿と有",995 "神のみ室","やしろ也",996 "かなつる","神樂の舞の手にあり",997 "かしこ鳥","鷹なり",998 "かいねり","紅の裏はりたるものなり",999 "かうこし","かさしの錦をかくる物なり",1000 "かみち山","伊勢内外宮の間の山也",1001 "かかるをしへ","密教なり",1002 "かけなろく","大臣の事也",1003 "かける","うつくしき色のかはる事也",1004 "かきつくし","老人なとのくりことを云事也",1005 "かうふり柳","津國にかふり大塚とてあり。其所に有柳也",1006 "かも","車の敷物也。車のかもとあり",1007 "香はへ草","梅也。香とり草ともいふ",1008 "河ききす","かはつ也",1009 "かたもかた","形有物は其形有もの也",1010 "かかはふ","ほのかなる也",1011 "かそけき","悲なる也",1012 "かたしなる","御かんたうを云なり",1013 "かへらひ","歸りぬれは也",1014 "かひつつり","いそる世のかひ也。なくをいふ也",1015 "かたもひのそ","すい河の石ほしとなると云のこひ川石ほしとなる新羅國の誓言なり",1016 "霞しく","春の名なり",1017 "風のむた","波のむた共いふ",1018 "かはうち","山の中なる川也。河上の流出はしめ也",1019 "風のはうつ","風の祭同事也",1020 "かた見山","一方はしん山。一方は野山なるをいふ",1021 "かみのま","たゝ神の事也",1022 "神あつめ","神あつまりちる也",1023 "懸ける太刀","史記に季札か。釼を徐君かつかにかけし古事也",1024 "亀のはしら","かさりたるはしらなり",1025 "門ひろけ","一門さかふる事也",1026 "かきほ草","卯花を云となり",1027 "かはな草","河骨也",1028 "かせき草","荻を云なり。風草ともいふ也",1029 "かまつかの花","鴈來花をいふ也",1030 "かはらふち","こまつなき草也。河原藤",1031 "かはせみ衣","そな鳥の毛にて織たる也。川蝉と書",1032 "かしらかかけ","水鳥也",1033 "かひたつる","蚊やり火立也",1034 "かそひく","夏の名也。(○かはそひく:藻塩草)",1035 "かあを","海物。但食物に非す",1036 "かせうくさ","扇也。風有草也",1037 "からこ","香人たるつほなり",1038 "からすさけふ弓","黄帝天にのほり給時おとし給弓の名也",1039 "かくろき紙","黒紙也。か文字は休字也",1040 "かはた草","柳の異名也",1041 "かみのみかさ","神の御かさへなり",1042 "かけなひく","大臣の異名也",1043 "かけても","假にもと云心也",1044 "かりの池","親王の御名也",1045 "かひらへ","中天竺世尊出生の國の名也",1046 "風のいはひ","風伯神也",1047 "かしふり立て","舟つなくさほなり",1048 "かいこほち焼","垣こほち薪にする也",1049 "鴨鐘","半鐘とて鴨のすかたに似たる鐘の事也",1050 "から荻","枯れたる荻也",1051 "霞のみを","空の霞渡るを水尾とて海にたとへたるなり",1052 "かはらひ","かはらにてする樋也",1053 "かかみの神","太宰小貳の靈神也。鏡神也",1054 "かとりの衣","ふせこの上に衣を一重置て其上に衣をかけたる也",1055 "鵲の川","名所也。七夕によせてよむなり",1056 "かたかへり","鳥屋飼のたか也。二鳥屋は諸歸也",1057 "川ゆすり","河波兩方の岸にあたりひまなきを云",1058 "より所なく","據なく也。又無頼なり",1059 "よしやさは","よしさらは也",1060 "ようせすは","あしくせは也",1061 "よろしき","よき事なり。宜",1062 "よろひ草","牡丹の事也",1063 "よそめい","よそほひなり",1064 "よしやし","わらふ事也",1065 "よせをもく","寄重也。よせなきはえんなきなり",1066 "よそひ","かさる心か。衣裳の惣名也。よそひなきはかさりなきなり。よそほひとも云れき/\なる事をいふなり",1067 "よそち","よそちは四十のがの事也",1068 "よを待月","ひる出る月也。時分夜分にあらす",1069 "よもすから","夜をあかす事也",1070 "よととも","常住の事也",1071 "よなとり","うたふ事也",1072 "よすめ","たよりなり",1073 "よと","水のよとむ所也",1074 "よるへ","たのむえんあるあたりを云。よるかたなり",1075 "よろの舟","唐へ使舟也。四綱船をそへらるゝ事也",1076 "よしよし敷","由ある心なり",1077 "よろかはしく","世つかはしく也。世付なり", "よろきたり","同事也", "よかれ","夜をへたてたる躰也", "よのつね","いつもの事也。尋常也", "よたゝなく","よもすから鳴也", "よきて","よくるなり", "よそへて","なそらへて也", "よな/\","よる/\なり。なは助なり", "よすて人","世をのかるゝ人也。桑門", "よふこ鳥","小鳥の友をよへは也。又猿を云といふ説有。又鳩ともいふ", "よこもり","世にましらす籠り居たるなり", "よしなからす","由なき事也", "よる光る玉","夜光の玉也。随侯に蛇あたゆる玉也", "よるへの水","神社に瓶ををくたまり水也。諸~にあるといへとも鴨のやしろに限事なり。よるへの水とも云。神によるといふ心也", "よくら","口占の事也", "よのさか","よからぬ事也。悪の字也", "よとき草","なてしこ也。四季草と書なり", "よおりの袖","神服の心也。節折の命婦といふもの有。十二月晦日御贖(みあ)物奉なり。節折袖也", "より","神人の口に寄てつき給ふ", "よりき","みこをいふ", "夜のおとゞ","清凉殿の事也。夜御殿御寝所也", "よつかぬ","世になれぬ也", "よひゐ","宵居なり", "よひらの紙","四まい也。四牧と書なり", "よるかたらす","夢をよるかたらぬものなり", "蓬のまろね","たゝよもきの草やにねたる也", "よしえやし","男をいふ也", "よたゝ","さはかしく也", "よるの契","かつらきの神の事也", "夜の衣を返す","衣を返してぬれは思人を数に見るなり", "よきりなく","又ことかたによこ入みちもなき事也", "よとての姿","よるとへ出たる姿なり。夜戸出姿也", "夜月","終夜の月也", "夜渡る月","更行心かたふくこゝろなり", "よつのすかた","地水火風也", "よつのたから","士農工商也", "よらの山","大和國に有", "よこ山","むさしの國にあり", "よわひ人","天子御元服の時公卿第一の老人御酒をたてまつるなり", "よこほりふせる","四郡に臥たる山を云。佐夜の中山也。よこほりくやると云も同前なり。くやるもふせる同事也", "よのかため","世の掟なり", "よはふ","よふなり", "よなひ","たをやかなる事也", "万世の聲","大内に万歳を唱よけふと云なり", "よふこの嶋","肥前に松浦の名所也。よふこのわたりも同前", "夜くたけ","ふくるなり", "よそねしま","いはほの事也", "よもつの國","黄泉の事也", "よみつ鳥","恠鳥なり", "よもきか洞","大内の事也", "よるの錦","せんなき事也", "よとの","寝所也。夜殿也", "世にしみて","世をはなれかねたるなり", "よきの神","天神也。大和國に有", "よりけに","けにはすくれてと云心也。勝の字なり", "よられし草","草の雨なとによられたる事也", "たゝまく","立といふ事也。まくは置字なり", "たつか弓","にきりたる弓也。手束弓なり", "たつかまき","是も弓のにきり巻なり", "たふましき","たへましき。又堪忍。すましき也", "高みそき","河原に高く棚をかき御祓の神供をそなふるなり", "たれしかも","誰かも也。しは詞の助なり", "たなきりあひ","空のきりわたれる心也", "たすきひき","むすひ衿少人すかたなり", "たそかれ","くれふかき時分の事也", "たれとき","同たそかれ時也", "たまれを柳","たゝ柳也。玉はほめたる詞也", "たなこひ","てぬくひなり", "たえ入にけり","しする事也", "たかつき","臺也。高出と書。手也", "たはれを","色好人。風流也", "たはつけ","髪なとの乱る事也", "たゆけなふ","おちふれひまなき事也", "たひし河原","河原に有人はてのゆた也。又たみしかはらともいふ。五音通るなり。ひとみと同音也", "たをやか","よはき心也", "たまはゝき","はゝきと云草也。掃", "たゝあしき","たゝしき也。たゝはしき共", "玉かつら","たゝかつらなり。玉はそへことは也。又女のかんさしを云", "玉のをはかり","少の間の事也", "たまきつこ","薪をいふ也", "玉ゆら","玉の聲也。又露のおほくをきたる躰を云也", "たゆらの間","暫時の事也。又めてたき事也", "たはれめ","まことならぬ也。風流女なり。又たはれたる女共有", "たはれ嶋","同。風流嶋とかく", "七夕つめ","七夕つま也", "たなゝし小舟","ちいさき舟也", "玉むすひ","たましゐを結とむるなり", "たゆたふ","うこく心也", "たつき","たより也。たつきなきはたよりなき也", "たまほこ","みちなり", "たまきはる","物をほす事也。又命きはまるといふ事也。又玉をかさりたる躰にも用。又ほめたる心なり", "たらちを","ちゝ也。たらちめ母の事也", "たゆます","をやます也", "たまえ草","芦の若葉なり。玉江草と書也", "たれとき星","明星也", "たまひま","朔を云。玉間也", "たつ","たゝ鶴也", "たまかしは","石をいふ也。うつくしきかしは共いふ。玉柏なり", "たはゝ","たはむ心也", "たはれむ","あそふ心也。風流也", "たゝち","眞の字也。たんてきの事也", "たむく","佛神に物參らするをいふ", "たきつこゝろ","心瀧の水のことくわくなり。心のたきるかた也", "玉くしけ","箱也。くしはこ也", "たのもの鴈","かりを田にをけは思ふ方に向也", "たのもし狩","たかみにかりする事也", "たまの男","其人玉のことく也", "たまの人","玉人也。褒美の詞也", "たゝ人","凡俗の諸人共", "たひしかはら","下臈の心", "竹の宮古","伊勢のいつきの宮の事也", "たつの都","龍宮の事也。又吉野の名所也", "鷹の山別","七月廿五日に巣をはなるゝたかなり", "たはれめ","傾城の事也", "たまさか","まれなる事也", "鷹のいもかり","女鷹こふる事也。鷹駈妹", "たとり行","尋行まよふ心也", "たみかた","民百姓の事也", "たまも","宮人の袴の腰にまくものなり", "たまゝつり","死人をとふ事。秋なり", "たうけ","みなの事也", "たけ","岡をもいふ。嶽也", "たなくもり","段々くもる事也。棚雲とかく也", "たはなつ","たかなとあらき故とりはんしたるなり", "たつの車","天子の車には龍をゑかく。九龍の事を云", "たひやつれ","おちふるゝ躰也", "たけ川","河内國の名所也。大和共いふ也", "たみしは","渡守なり", "たむけ","齋なり", "たはやすく","たやすく也", "谷の戸","非居所。たにの口をいふ也", "たかへ","手にかへるを云也。又手をかゆる事を云也", "たまよる浦","合浦の此玉惡は去善は來玉なり", "たまき","女のへそとてをゝまく木なり", "立田姫","秋を守る神也", "たくかの煙","香のけふり也", "たむけの神","道祖神也。世俗にさへの神といふ也", "たみたる聲","なまりたる詞なり", "竹川うたふ","催馬樂(さいば)のうたひものなり", "玉のうてな","玉臺也。天子の御座所なとをいふなり", "たゝり","糸をくるものなり", "たはかる","ゆたんさする心也", "たけくいかき","猛辛と書也", "玉のありか","魂在所也", "たはゝしき","たえ/\しき也", "たきとの","瀧殿也。泉殿共あり", "たけたちて","かたちのたけのほると也。長高也", "たをやめ","婦人と書也", "誰名おしき","誰名惜也", "たまとの","死人置所也", "たにのきは","谷のはし也。居所にあらす", "竹のうてな","神前に有。雀を可宿用也", "玉のえた","玉枝とて蓬莱宮にたから有。龍宮の木也。玉のなる木也", "たき物姫","七夕なり", "玉つやの都","河内の宮", "たけかり","木の子を取事也", "たうのこかれは","此鳥音を不鳴思ひに羽をこかす〓(率鳥)薫羽", "玉箔の姫","琴引の宮也。筑紫高良山なり", "たかむしろ","納涼のために夏敷むしろ也。夜分なり", "たはつく","まくらなとの跡有事也。髪也", "たつみ","雨ふりたる時の水也。國たつみともいふ", "玉きるあられ","玉に似る也", "たはしる","とはしる也", "玉くしけ","あかつきの名也", "たるひ","こほり也。捶氷", "たみの草","いね也。民草", "たか殿","ろうかく也。本記に高殿也", "玉くしの葉","榊也", "玉のこゑ","攝衣の事也", "たくふする(○まカ)","たゝきぬ也。唐織なとにや", "たちからをの神","天岩戸より神を引出かみなり。大和城郡に有かみ也", "たきつひめ","天照太神のふき給ふ。いき神となる也", "たれこめて","すたれの事也", "たまの塵","雪の玉塵", "たるみの","たまり水也。津の國の名所也。捶水と書", "たくくし","袖よりくしを取いてやきて女を恨給ふ也", "たかつの山","石見の國なり。高角山と書", "たかつの宮","難波の宮なり", "たゆらき山","石見の國に有", "玉敷露の臺","大内也。關白殿御宿直に參給所也", "たけ姫","かくや姫也。月の宮の天人なり", "竹の葉","酒の名也。酒のはやしに竹の葉を仕也", "たかみくら","公座なり", "たつたひこ","男也。立田姫俗躰なり", "玉のいつみ","天台に玉の泉と云山あり", "玉まくくす","くすの葉の手をまきたるを云也。四月", "たふな/\","戀の事也", "たむろする","はやくしよむする也", "玉かき","けつかうなる垣也。非神祇", "たかは","竹の葉也。五音相通也", "たかせ","小舟の一名也。舟に高瀬付さる也", "鷹の忘かひ","鷹屋へ入さまにかふ事也。夏也", "高みそき","庭鳥に惡事をまつり付て神に奉物也。鳥御祓也", "たかとりの翁","たけとりなり。五音相通也", "玉ちるはかり","たましゐのちるほとの也", "たまのいかき","すゝり也。源氏にあり", "高草かくれ","たか詞也。草こめ同事也", "たまきれたる","おひへおとろく也。つくし詞也", "瀧の宮","よし野の事也", "玉花","あられなり", "たぬきのさひ","田の岸也。又小魚の事共云。山田のさひとも有", "たうひて","竹也", "たゝみあへて","つゐてありてなり", "たつのとゝろ","なくこゑ也", "谷から行は","山の尾なり", "たかてらす","帝王の御事なり。高照", "たかひめ","見めあしきをはちて車より身をなけし人なり", "たての","我野也。はやしたる野也", "たちの床岩","みよし野に有。ほむしといふいし也", "たよはめ","女のよは/\としたる也", "たち縫の神","衣をたち縫し神也", "たつのみかほ","龍顔なり。天子の御かほ也", "たまかつま","女也。つま也。戀の魂とも", "竹のその","親王の名也。竹薗", "玉の村菊","ものかたりの名也", "たつか枝","手につく枝也", "玉の灯","玉を光にする也", "たふて","つふて也。石也", "たゝみ鳥","けらつゝき也", "谷渡しの羽","たかすくに飛羽。逸物也", "たかとき","午刻以前は小たかをつかふなり", "たに入する鷹","えせたか也", "玉ひこ","こたまなり", "七夕のをして","始ての契の事也。印天", "玉手の岸","すみよしのきし也", "たま手の水","秋井水なり", "たくさの枝","御湯の時もつ竹の葉なり", "たつの馬","天の龍也。たつのまとも有", "たまきまき","女手に祓入玉にて仕もの也", "玉手指かへ","手枕をさしちかへたるなり", "たかために","たかため也", "れいなれたる","物になれたるなり。例馴", "れいならぬ","わつらふ心也", "れい人","よのつね人なり", "れんよする","輦の事也", "れうえんしやう","美女也", "そくとをし","そき捨たるなり。かみなとの事", "空もとゝろ","そらさはかしき心也", "そへにとて","此ゆへに也。さらはといふ心也", "そうるい","一族の事也", "そくひしり","うはそくうはいなり", "そかひ","山のかた下りなる所也", "そかきく","かた下りなる所にさく菊也。又黄菊とも。又承和きく共云", "そなれ木","風なとになれたる木なり", "そよ","そよくこゝろ也", "袖つく","水つく心也。又そてをかはすこゝろもあり。袖續と書", "そして","俗に卒てなと云心也", "そのこま","神樂の名なり", "そしらはし","そしる也", "そしうなる","如在の心也", "そろゝか","するとなる心也", "そほれるる","たはふれ居たる也", "そがならはし","たかならはしといふ心也", "そほふる雨","細雨の樣なり", "そきたもて","そき板もつてなり", "袖あひ月","七月なり", "そみかくた","山ふし也", "そとも","家の外を云也", "そゝや","そよといふ心也。又されはなといふ心也", "そのかみ","其時なり。むかしをもいふ", "そこはかと","そこはかり也", "袖つくすみ","人に戀らるゝ人の事也", "空色の紙","よき色の唐紙なり", "そほつ","ぬれたる事也", "そらたき","たきものゝ事也", "それかあらぬか","そかそてないか也。又聞所おほつかなきこゝろ也", "杣人","材木をとる人也", "それ行","たかにけ行事也", "そよく","木草につけて云事也", "そびえつる","けんそなる山を云なり", "そは","山のかたそはなり", "そこそ","それこそ也。そも同前也", "そをたに","それをたに也", "そひ/\しき","物はつかしく身のすへらるる事を云なり", "そこひなき","そこなき也。ひはをき字なり", "そはへなす神","あら神たちあつまるなり", "そこ","人をさけしむ心なり", "そゝろさむし","鳥はたの立事也", "そはこゝろ","それは心也", "そきて","物を疎略する事也。ことそきて共有", "空のみたれ","雲のみたれ也", "そめいろ月","八月の事也。染色月", "そめ色の山","すみせん也", "そまかた","山類に非杣人倫也", "そろゐ","ほそくそろ/\となかるゝ井也", "染やかた","そめ物する所也", "そゝこと","そゝろこと也", "そのかみ山","かみをかけたる也。神山は賀茂山なり", "そらおほれ","まことには忘れぬなり", "そのかみの親","佛也。一切衆生皆是吾子となり", "空にたく香","そらたき也", "ぞうひろく","けんそく也。おほき心也", "そはく","中のわろき事也", "そり","雪の上に乗物也", "そみたれ","そら醉なり", "そは/\しく","たゝしからぬ心おもふ樣ならぬ躰也", "そゝりあけ","子なとをいたきあくる也", "そらくして","たかそらくしたる日はゑをひかへ鈴をもとかぬ也", "袖ふり天をとめ","清見原天王吉野にての事とも有", "そよみとも","すみよし三座也", "そてう草","なてしこ也", "そともの國","津國なり", "そりの花","仙翁花を云なり", "そしろ田","一町の田也", "袖つき衣","色々の錦にてつきたる袖なり", "つゝ井つゝ","重詞也。井筒といはんため也", "つと","つゝみ物也。土産と書也", "つれ/\","さひしき事也。又打つゝきたる事也", "つくもかみ","老人の髪也", "ついまつ","たいまつなり", "つとにおくる","朝とくおくる也", "つゐに行道","誰ものかれぬ道。無常也。", "つかなくに","ふかく思ふ事也。無常也", "つかのまへ","ときの間也。すこしの間をいふ也", "つや夏の空","夏の朝也", "露こもり月","十一月なり", "つま心みる","雄鷹のゆふせいを見る也", "翅たま鳥","わし也。鷲", "露むすひみゝ","菟の事也。うみて後おやをしらさるなり", "つきよめ","月なみをかそふる也。日よみ同事也", "つゝみいひ","下臈に給ふ飯也。包食と書", "つきしろひ","〓(雨友)と書なり", "月よみの宮","伊勢外宮の事也", "つかさめし","秋京方の官を任せらるゝ。司食", "つきの都","月宮殿の事なり。月をいふ", "つれなき","色もかはらぬ事也。又心のおれぬかた也", "つほみ笠","梅の花によみ合るかさなり", "ついはむ","鳥なとのものくう事也", "つくりゑ","すみゑの上をさいするをいふ。さいしき繪也", "つなし","つれなし也。れを略するなり", "つはいち","大和國の名所。椿市也", "つるはみ衣","黒色也。すみに服を染也", "ついなの夜","十二月晦日の夜也", "つねこと","常のことし也", "ついきり","ふつきりなる心也", "つまはしき","彈指と日本記に見えたり", "つしやか","をも/\しき也。又けす/\敷方にも用。つしなきといへはまとしからぬ心にも用", "つへたましく","つへ/\しき也。人にくさうの躰也", "つたみ","おさなきものちかへする心也", "つふさい","御こゝろにあふ也", "つかまつり人","奉公人也", "つかひ去鳥","水鳥のつかひはなるゝ也。一番", "月のてしほ","月出さまにしほさすなり", "つかひかさね","使器量となり", "つち車","荷なとはこふ車也", "つねからす","不常なり", "つましるし","文のふしん成所につめにてしるしをするなり。つまなしともいふ也", "つけのをくし","たゝくしの事也", "つまひき","琵琶はちなくてつめにて引事也", "つきくさ","露草也。月の草は秋なり", "つなひき","嫉妬(しつと)より出たる事也。足に綱をつけたる事有なり", "月しろい","月白あかりたる事也。只月代とはかりも有", "つゝらをり","坂の事也。九折", "つき/\しう","方便と書也。こまやかにと云也", "つまかけ","かたはしの躰也", "つぬけり","つらぬけりと讀。白紅貫日也", "つかさとけ","解官也", "つりとの","六條院今万壽寺也。釣殿", "つらをみたさぬ","かりは兄より先にゆかぬものなり", "つるはみ","とくりといふ木也", "つはいもち","椿葉を合て中に飯のこに耳葛を入て色々の薄樣を切てゆひたる物也", "つらつえ","ほうつえ也", "つく鳥の國","つくしの事也。つく鳥の嶋も同前", "露とり草","いものはのつゆにて七夕に手向の哥を書也", "つや/\","たしかにといふ心也", "つゝしりうたふ","つゝかぬ事をうたふ也", "つほの石文","田村將軍石に日本中央と書なり", "つれなし作","つれなき顔をするなり", "つるのはやし","佛人滅の所也。鶴の林", "つめくはるゝ","はつかしき心也", "月待空","ほの/\と出るを待事也", "つとはかり","しひて也。つと思ふ同前。つととふとも", "ついなめし","出家の官也。冬つゆなめし共云", "つとむる","奉公なり", "つくしね","沙なり", "つちはり","草也", "つちくも","人の名也。身短あし長也。神武天皇御宇の人なり", "つゝなはせ鳥","いしたゝきを云也。又鳫共いふ", "つなきこひ","身をまゝにせぬ心也", "月弓うたふ","神樂なり", "つら/\つはき","枝のしげき椿也", "つほすみれ","俗につほ草なといふ也", "月よみの神","春日の明神也", "月のたゝち","たんてきの事なり", "月のひらく","あきらかなり。あきの月關やの山赤なり", "つるのけ衣","鶴の毛衣に似たる心也", "つゝみ井","春の若水の事也", "露のくま","つゆのかけ也", "つまこゑ","物を人にいはせ我はかたはしを時々云と也", "露のはへなき","月もやとらぬ心也", "つけ種","さくらなり", "つみまし草","せり也", "つはら/\","つまひらか也", "つのふくし","腹立をいふ也", "つくら","とくらなり", "つやゝかにはく","きよく掃除する事", "つれにくゝ","つれなくにくきなり", "つき人男","月の名也。桂男也", "月よは男","月の名也。月よみともいふ也", "月よめは","月をかそへたる也", "つふれ石","つふて也", "つらゝ","氷雪なり", "つはく(○らカ)","舟のかち音也", "つふら井","くつれたる井也", "つふさめ","老たるをいふ也", "つゆそ草","尾花也。露惣草と書也", "つゝりさせ","きり/\すの名也", "つき見草","萩也", "つのしらへ","催馬樂律哥也", "つまや","妻向の家也", "つくも所","造物所也", "月はえは","花色の月にはえ合て見所有", "つらなへ","苗のみしかき也", "つらめ","龍女成佛の事也", "つゝみ草","たんほゝ也", "つゝめのたき","肥後國の名所なり", "つるきたち","兩方にはの有つるき也", "つれなし草","蓮也", "ねけ","神に祈事禰宜に付て申を云", "ねたか(○くたカ)れ髪","かみのみたれたる事也", "ねかひの糸","七夕に手向のいとなり", "ねらひかり","夏山の狩物陰のかり也", "ねちけ人","表裏有人也", "ねたれまし","はけましき心也", "ねひれて","ねほれたる躰也。ねくたれさま同前", "ねひたる","とゝのほりたる也。ねひ行共云。調行と書", "寢ての朝け","ねてのあした也", "ねひとつ","一刻を四に分る也。子一", "ねもそ","草木をねちて物をいふなり。ねりそ共あり", "ねきこと","禰宜言神祇に非す。吉者にあしき事を教心也", "鼠の家","あなこひしと云心也", "ね待の月","はつかの月也。子待月", "ねりこと","とゝのほらぬ事を云なり。練言也", "ねぬに目覺","おひたゝしき事は目をさますといふ也", "ねたる萩","さきはねふる物なれは也", "ねから草","はき也", "ね山","山のねの事也", "ねこして植","草木を根引にしてうへたる也。ねくして同前也", "ねよとの鐘","初夜のかね也", "ねろ","たゝね也。ろは助也。あをねろともいふなり", "鼠の社","ひよしの社に有", "ねく","祈也。禰宜こと共有", "ねさう","年に三度せんしを仕事也", "ねつゝ草","ねこま草也。こくさ皆同前", "ねりの村戸","つまとの所々に有を云也", "なまめいたる","ほめたる事なり", "なを人","けすしき也。諸大夫也。なを/\人も同事", "なすらへて","たゝへて也", "なみたこほるゝ","そゝく事なり", "なかなく","なんちかなく也。汝鳴", "なきぬ","やはらく心也", "なめし","ひんなき也。無禮とも。なめけにといふも同事也", "なれ","をのれなり", "なかつき","九月也", "なるさほ","なるこ付たるさほ也", "なけの情","眞實のなき情なり", "なからふ","なかくいくる也", "なかれて","行末の事を云なり", "なみに思人","人なみに思へは也", "なりはひ","世のすきはひの事。けんしに有", "なよ/\","柔字やはらか也。なよはかともいふ也", "なよひか","右と同心。但なよひなり。麗の字也", "なたらか","平字なり。かとなき心也", "なつさひ","むつひなるゝ心也。なつさはる共いふ也", "なかはし","禁中に有。長階也", "なやらふ","追儺(ついな)の事也", "なこし","六月晦日御祓する事也", "なる神","いかつちの事也。鳴神なり", "なこやか","あたゝかなる躰也。やはらか也", "なをさり","とうかんなる事なり", "なひく","したかふ事也。草木人にも有事也", "なひや姿","うつくしきすかたなり", "なまこゝろ","なましいの心さし也", "なかたち","とりあつかひする人也。媒", "なかむる","詩哥をゑひする也。詠", "なこり","おもかけの殘る事也", "なりけり","いひきりたる詞也", "なつかしき","したしむる事なり", "なた","海川落合所也", "なかめ","久ふる雨也。長雨をいふ", "なたやか","やはらか也", "なれき","馴公と書。女の名也", "なか神","天一神のふさかりの方也", "なみ/\人","つき/\也", "なを/\し","よきほとの事也", "なかや","中居也。中屋", "なにかし寺","くらま寺也", "なたゝる","名に立也", "なかのを","和琴第二の緒也。又十三番目の緒共いふ", "なゝはかり","七つはかり也", "なゝの車","七車也", "ならなくに","ならぬにといふ心也", "なけ","なし也", "なのめ","よのつねなり", "情つくる","うはへに情あるよしを作也", "なこみつゝ","やはらきつゝ也。和字也", "なけの詞","なをさり也。ないかしろ共云", "中川","京極川二条より上をいふ也", "なにはつ","いろは四十八字をいふ事也", "なりもならすとも","とにもかくにもといふこゝろ也", "なくさみ草","たゝなくさみの事なり", "なき物草","なにもなき也。合草の時名はかり出なり。八雲には萍となり", "なかれ木","流人の事也", "なよ竹","ほそくよはき竹也", "七わたの玉","蟻通の明神糸を通玉七まかり也", "なへてならす","をしなへてならす也", "なこう","うつくしくなめらかなるなり", "なかさた","中比也。さた過と同こゝろ也", "なれ姿","なれるすかた也。なれ/\敷心も有", "半なるけ","雪山童子半偈の事也", "なへはみ","衣のなへはみたる也", "なへに","からにといふ詞也", "なよれる","舞に袖かへす也。かよへる同", "なま/\","なましゐ也。なみ/\の心也", "なゝく","なんなく也", "なてもの","身ふれの物也。はらへの具", "なをし物","集目集着事等なをす故也。直物と書也", "なにかしの獄","大峯尺迦のたけ也。花鳥に浅間のたけといふ也", "なをし","直衣也", "なにしおふ","名にたかはぬ也", "なのりそ","藻の事也。神馬草をいふ", "なしつほ","大内の庭の事也", "なづむ","つかれたる心。くたひれたる心也", "なけきこる","歎のひまなき事なり。木によそへたるなり", "夏ををくらす","夏又跡にをくらかす也", "なにくれ","なにやかやといふ心也", "なとり草","ふかみ草。牡丹の事也", "波間かしは","海中の岩に付たる貝也", "なん","下知也。ふらなんふると云心也", "夏ひきの糸","あさの事也。なつそ同前", "なつひきの白糸","是は夏このかひこなり", "なをき木","すくなる木也", "なころ","荒きなみ風にたちてしほのうねる事也", "ならくの底","地獄の名なり", "なてしこ","床夏をいふ也", "なゝの杜","山王七社也。三如来四菩薩也", "なには草","芦の異名なり。難波草", "なけの筆遣","なをさり也。なひかしろ共", "なつさひ吹","風の名なり", "なつき山","摂津國の名所也", "なこし山","土佐の名所也。莫越山", "なるとみ","渡也。迫門也。鳴門。難波。明石の門。なみ同", "なけの花","情の花也。なさけの中を略し", "なゝへの植木","極樂の七重の寳樹也", "涙の水すみ","僞の泪。平貞文かせし事也", "なかの衣","女のはたき也。中衣", "なめしかたし","はゝかりなる。又かたしけなき心也", "なつかし鳥","うくひす也", "なにはつの道","名所也。あさか山に對しての事也", "なかれ枕","すなとりのことは也", "なれ衣","破れ損たる衣", "なかるゝ年","年の行事。冬也", "なみのを","二十五絃の初のを也", "なる","海の事也", "なかるゝ霞","酒の事也", "なつかし草","なてしこ也", "夏ゆき草","卯花也", "なつらす","うをつるを云", "なへのうら","苗の教なとゝいふ。なへの占也", "中さたのすち","中比の手書なり", "なまほの","なまは生也。なま/\しきなり", "なにかしの念佛","引聲の阿弥陀經なり", "なかとみ","空の名なり", "長ちはの神","いさなきの尊神と成名也", "なきさはめの尊","いさなみうせ給にいさなき泣給。涙の神と成也", "なりきこ","玉かつらの君のわらは也", "なはのり","海草也。繩のことくなるこけ也", "なきのあつ物","水草のたくひなり", "七草のたから","七珎也", "七つこの鏡","くらの人尊に奉しかゝみ也", "なかれの泉","酒の事也", "なゝくりの湯","信濃の名所也", "なみ松","加賀國の名所也", "なかの夜","夜半也", "名くはしき","名の面白と也。名細吉野と書也", "なそへなく","平等の事也", "らうたく","ほけ/\としたる心也。いとをしゝ也。又うつくしき心也", "らう/\しく","上臈しき心歟", "らう","廊なり", "らいし","ぬりおけのふたをあをのけ菓子つむもの也", "らし","らんのかはり也", "らにの花","らんの花也。蘭花と書也。假名にはむをにゝ用", "らてん","かいすたる也", "らちをゆふ","馬をいるゝ所也。結埓", "らうたけ成","くるしさうなる也", "らのへうし","きぬの名也。うす物の事也", "紫の庭","大内の事也", "むさゝひ","鳥のたくひ也", "室の友君","水邊に非す。傾城也", "むとく","水の上むとくとあり", "むこに","期もなき事也", "むかひはら","いまのはら也。當腹", "むもれいたらん","うつもれたらんと云心也", "紫ね摺の衣","ならのき根にてすれる衣を云也", "室の八嶋の煙","下野國野中の水氣けふりに似たるをいふなり", "むくらの宿","あれたるを云。むくらの門。同前", "むかひ火","たかひに腹立也。向焼。日本記に有", "むねはしりひ","思ひの事也", "むつれけん","なるゝ心也", "むしのこ","虫籠なり", "むらこ","村濃。うすくこき也", "六日の物いみ","天一の方を違也", "むつかり","腹立事也", "むすひ松","岩代の松也。契を祈なり。さいはひ有はとくるなり", "むや/\の關","すゝかを云也。奥州にも有", "むまやち","驛(ゑき)路也", "むめつほ","秋好中宮につほね。又大内の庭をも云", "武蔵あふみ","かけておもふ心也", "むへ","道理也。ことはり也。けにも也。宜又", "むくつけき","いふせき心也", "むつまし","ねんころなる事也", "むめつさを花","李の花也", "むつき","正月也", "むめつさ月","二月也", "むつこと","むつましき也。夜分也", "むまや","いまやと云心也。又驛(ゑき)路", "むつのしな","哥の六義也", "むなしきから","死たる人也", "むもれ木","くちたる木也", "むもれる","草なとにかくれたる水也", "むねとゝろく","さはく事也", "むまは","馬は殿なり", "むかしへ","なかし也。へはをき字也", "無ゐの都","浄土の事也", "むな車","のらぬ車也。迎なとに人のこぬ心也", "むつの花","雪の事也", "むつらゝ花","是も雪也", "六のさかひ","六道也。六の道共有", "むすき","若椙也", "紫の雪","仙家の雪也", "虫のしるし","ゐもりの血を女に付事也。仔細有", "梅かえうたふ","正月七日まつりこと有也", "むかし男","業平の名也", "結の神","うふすな也", "むらさきの塵","わらひなり", "むろ木","枝なとなき木也", "梅こよみ","梅にて春をしれは也", "むなしき舟","院の御事也", "むは玉の髪","くろき髪の事也。むははくろき枕ことは也", "紫の袖","四位よりも上は皆着也", "むく/\し","むつかしき也", "むへ/\しき","よろしき也", "むなて","むなしき手也", "むねはしり","むなさはき也", "むかへを","向たる峯也", "むつまか","夫妻不合の事也", "むまはのや","一条大宮に有", "むれのかね","山の鐘也", "むろつみ","客舎也。むろつみとよむ也", "むしかさ","熊野參の女笠の有", "紫のつはめ","馬をいふと也", "むつ田","六田也", "うちとの","裳束の衣打所也", "うちきせ","男女共に着物也。貴人の事也", "うみまつ","みるの事也。海松とかく", "うらふれ","くたひれと云事也。うらひれ共いふころものうらなとによそへていふなり", "うつせみ","たゝせみの事也", "うの花くたし","卯月の雨也。又五月共云", "うるさし","いやなる躰。なやましきにもいふなり", "鶯の袖","はきあけたる衣也", "うつゝ","夢のやうなる事也。現", "うつら衣","みしかき衣也。鶉衣", "うちはふき","鳥の羽をならす事也", "折むれて","あまたの事打つれてなり", "うたかた","いかにしてと云心也", "うたゝこゝろ","うつり安き心也", "うはも","女はゝかまの上に裳を着也", "うつたへ","うちつけ也。やかてともいふ。又うつたいといふ心。定家の哥に見えたり", "うちまき","散米の事也", "うつゝ人","現人なり", "うつし馬","くらをき馬なり。くらをうつしと云也", "うつ木のいみ","賀茂のまつりの事也。卯月忌", "うつせかい","みのなき貝なり。たゝかいの事をも云", "うちつけ","やかてといふ心", "うち吹風","そとふく風也", "うつなへに","うつかしにといふ心也", "うつふし染","ふしそめの衣也", "うつ田姫","冬を守神なり", "うらかなし","やゝかなしき也。うらはそへ字也", "うらとけて","うちとけて也", "うたつかさ","雅楽寮也", "浦嶋か子","丹後水江人也", "うちまつ","たゝたいまつの事なり", "うなひこ","男女ともにおさなきを云。ほとときすをいふ説も有", "うはそく","俗の戒行をたもつ人也", "うへわらは","殿上童也", "うしろめたく","心もとなき心也", "うなつく","領状したる也", "うけはしき","いろいろ敷躰也", "打見たりの筥","女房の具足入箱也", "うちけふり","あなかちにけふりに非す。たゝくもる躰也", "うゐ琴なふ","初てことをならふ也", "うちはし立","はしめく事なり。野分なといふ心も同前", "うれ葉","うら葉也。梢の事なり", "打わたす","行歩の躰也", "うれたき","うき也。うれいなり", "うちきらし","空はきりわたれる也。あまきらし同", "うたへて","うつたふる也", "うらめつらし","やゝめつらしなり。うらはそへ字なり", "宇治の橋姫","うちはしの本におはします大明神也", "うち玉姫","右と同事。離宮夜毎に通給となり。又すみよし共有", "うすらきいて","口をつほめ肩すへ身のさむき躰也", "うつえ","春御門へ卯杖參らするなり", "うまやのおさ","たひのあるし也。驛長と書也", "うりはへ","瓜守者なり", "うゐかふり","元服の事也", "うふとたに","うふるとたに也", "うるはしみ","まことなり", "うらなく","うらおもてなく也", "うらうへ","表裏なり", "うなひ松","霊廟(れいへう)の小松を云となり", "うきつこつむ","舟をいふ也", "うけひ","契りをいふなり", "うなはら","海の面也", "うたかたも","すこしもといふ心なり", "うちきらし","きたる也。打來", "うつろふ","うつるなり", "うたゝ","轉也。又しゐて共。又うたてき共少といふ心にも用", "うはへなき","なさけなき也", "うかろふ","うかかふ也", "うけひく","承引なり。したかふ事也", "うらゝか","長閑なる躰なり", "うかれめ","傾城の事也", "うちとくる","思ひあひたる事也", "うとむ","とうかんの事也", "うたゝね","そとねたる也", "うすらひ","こほり也。薄氷", "うす花染","うす紅の衣也", "うそふく","哥なと吟する事也", "うき世の峯","世界の事也", "うきつ海","天河也", "うち野","いにしへの内裏のあと也", "うみの月","くらけをよむ也", "うめきたる","なけきの心也", "うつ木の雪","うの花也。うつきの花同前", "うすもの","羅字也。しら重卯花を似せたるものなり", "うすき命","みしかき事也。薄命", "うけく","たゝうき也。つらけく同前", "うるまの國","りうきうなり", "うみの都","龍宮の事。海都", "うらしま","人の名也。浦嶋", "うちの花薗","宇治也。秋草なり。花合草。つくし同前", "海やしにする","海はしほひて山はくれぬといふ心也。生死無常のたとへ也", "うなて","溝の名なり", "卯の花月夜","卯の花白く月に似たり", "うくは","盃の名なり", "うるさからす","うるはしからすなり", "うけはりて","もてひらひたる事也。請給といふ心也", "うつもの","ひつものなり", "うち山","土佐の名所也。配所也", "うつたの山","石見の名所也", "うるまのしま","えそか嶋也", "海のふすま","海の面くもりたるけしき也", "うけふのみ","六位也。左近なとをいふ", "うましめのこ","わかき事", "う浪さ波","卯月五月に立波をいふ。日向邊の事にや", "うつすみ繩","大工のすみつほ也", "うらこし","風の名なり", "打けかし降雨","空かきくもりふる也", "うきねの鳥","水鳥也", "うつふさ","うつむき也", "うつし入","うつしはべにさら也", "うまや/\","いまやいまやといふ事也", "うさかの杖","越中卯坂明神なり。祭におとこしたる數ほと女を神主か打也", "うへなう","うけかうなり", "うすの玉かけ","水口祭に幣串に大豆をつらぬきてをく也。又冠のかさりに花をさすをうすといふ。くらふ山にうすさくらと讀は唐くらをきたる馬のかさりにさす故也", "うろの身","また煩ん悩ふをはなれさる身なり。むろの身は佛なり", "うたつか","人丸の墓。泊瀬へ參る道也", "うさき河","宇治川なと也", "うすらき居て","さむきけしきなり", "うら思","やゝおもふなり", "うつしさま","よのつねのさま也。うつし人とも", "うら待をる","占待居也", "うとむ","踈也。うとし共", "うらへかた焼","うらなひする事なり", "うつほ水","半天河と也", "うけひ玉","いさなきの尊飢て神となりし名なり", "うからや","妻子からめ共有", "うはつ枝","足をいふ", "うやつほね","對やならて一しめたる殿舎をいふなり", "うつほ柱","水落也", "うらひめ","七夕の名也。うらことも有", "うすはな","かさしの花也。かさり也", "うすさくら","まことの花なり。冠のかさりの花なり", "うたかた草","鹿の事也", "うつし","たきものなり", "うけもちの神","家の神也", "うすめ","天照太神に贄(にへ)奉ー神也", "鶯ひめ","かくや姫なり", "うさき馬","路馬なり", "うつの山踏","業平かの山より都へ言傳しなり", "うはたまり","酒賣女なり", "うたかた","水の淡也", "うすの玉かけ","位によりてうすといふものをかふりに懸る也", "うた/\","おほき心也", "うつせ","むなしき瀬也。うつせかひとも", "うしろ見","まことの心也。後見也", "うちとの文","内典外典也", "ゐて行","さそひ行也", "田舎わたらひ","京ゐ中かけて住也", "ゐ中ひたる","田舎めきたる也", "井ての玉水","約束をへんしたる事也", "ゐなみ","居ならふ事也", "ゐのこもち","十月いの日にもちを食なり。是を用れは人無病也", "ゐのこ雲","いのこの爪のことくくろくまたらなる雲をいふ", "ゐての下帯","おさなき女に男とらせし帯なり。女は後まてこれを不忘也", "ゐもりのしるし","ゐもりの血を取て女の身にぬる他婬を犯事あれは落也", "ゐたち","居たけ也", "ゐやしく","うやうや敷也", "ゐひかりの神","神祇天皇よし野へ御幸の時井の中光也。他の神の光をはなし給ふなり", "のとこ人","獵師を云。野の狩人也", "野わきたつ","暴風めく也", "のとか","しつかなる心なり", "野もりの鏡","野中の水也。野守", "のもせ","せはき心也。野狹と書也", "野つかさ","のさかひ也。又山のさかひ。又うくひすの事共有", "のふし","世をのかれて山林に伏心也", "のら","野等と書也。万葉に草の字をのらとよむ。又野原也", "のはりて","物毎にのひ行事也", "のり弓","源氏に有。天子弓場殿にて御覧す。射手に饗を給事也。又かへりあるしとてまけたる方酒を出して振舞也", "のりもち","かけ物の事を云。賭也。菊をもつてかけものとする也", "のしひとへ","練たるひとへの絹也", "のほり舟","夕の躰也", "後のおや","まゝちゝ。まゝ母也", "のさきの使","御廟へ御名代の勅使有也。荷前使七月十二月兩度也。のさきの箱共有", "法のすへらき","法皇也", "のへふす松","よこたはりたる松也。草同前", "野もり草","萩なり", "のゝを","野に住ますらを也", "のほる雲井","おなしくなるをいふなり", "のゝそき","野のつゝきなり", "のきふ草","たち花也", "のへのむま","遊懸名なり", "のき端うつ","羽を打也。一説に野きはうつ也", "のふし","佛名の導師也。野臥と書也", "のへ","野のほとり也", "大うち山","内裏の事也", "おのへ","峯の事也", "おほきみ","御門也。大君", "おほろ舟","朽ちたる舟なり。大古舟と書也", "おとめこ","若女の事。少女なり", "おさめ","下女也。又おさ賣女なり。納女と書也", "おきつ鳥","かもめなり", "おほゐとの","大炊殿とかく。かしきやなり", "おもとの人","近習の人なり", "おくまれる","おくの事なり。又おくしたるなり。又せはき心", "おもゝち","かほのもち樣なり", "おもひ草","たしかなる事なし。一説に竹と有。唐に二人の女の塚より生故なり。又芽を云と也。思草。但八雲には露草となり", "おとろかし","鹿鳥なとのために人形を作田に立也", "おもわすれ","見忘る事也", "おもひくさ","りんたう也", "おほし立","そたつるこゝろ也。生立", "おもひくま","おもひのまきるゝ也", "老らく","只老也。らくは置字なり", "思あへす","おもひ定ぬ心也", "老かれ","おひをとろへ也", "折ひつ物","折櫃物と書。ひつの事なり", "おほとか","ゆるやかなり。おほとき同前", "大君すち","大やうなる躰也", "おん年みつ","御賀也。御年滿とかく", "大君姿","直衣のすかたなり", "おほむね","たいかひなり。大概", "おもへらく","おもはくなり", "おかしき形","うつくしき事也", "おいさき籠","苗なとの茂り行躰なり", "おほしくたす","思下也", "おくたかき","物不覺也。おく病の事也", "おみあそひ","大みき遊歟。大きなる御遊也", "おいらか","眞實といふ心也。老人はうるはしけれは云也", "大ひちりき","ふく物也。一尺八寸舌一寸八分。又ひちりきに大小有", "おほとち","女郎花の白花也。男郎花といふ也", "おきな草","白頭花菊也", "おやなしに","たよりなき事也", "おとなひ","おとなしき也", "おほなんち","大三輪の神也", "おめて","おくしたるなといふこゝろ也", "おろし物の司","濫物のつほねなり", "おりゐ","法皇の御名なり。院也", "大なほひの哥","神樂の曲也", "おとしむ","をとる心也。又をとしめいやしむるこゝろ也", "おいすかふ","老過るなり", "思ひの家","火宅なり。", "おもてふせ","つらうちといふこゝろ也", "おふとなふら","あふら火也", "おほをそ鳥","からす也。東には大おそ鳥と云", "おもふとち","おもふとうしといふ事也", "おれもの","おろかなる物也", "おもなくて","無面目也。又おもはゆき心共有", "おうな","老女の名也", "おひすきて","人の年たけたる事也", "おほきさき","こき殿の事也", "おもひきさす","思ひそめたる也。萠字也", "おんなて","かなの事也", "おきなさひ","ふるく成行也。又髪黄色になりたるをもいふ", "おもほえす","おほえす也", "おほぬさ","幣の事也", "おさもあさや","はらたちやといふ事也", "おもすみ","山の端をいふ", "およすけて","をとなひたる也", "おもたゝしき","めんほんの心也。面立なり", "おもの","大床子のをもの御膳也", "おゝしく","雄々しき也", "おふる","草なとのはゆる事也", "おもひのきつな","中のつゝきたる躰也", "おほかうち","伶人の姓也。太神氏也", "おさ","衣織具也", "おまし","座席なり", "おさおさし","長々敷事也。又おさおさしからぬはよからぬ事にも用也", "おとゝの瓦","殿上のかはらまき也。大臣ならても殿をおとゝといふ。これは大臣事なり", "落くりの色","あかきはかまのこき也。少は黒色也", "おもかけ","ゆめのやうなる事也", "おほろけ","少のえにし也。小縁と書也", "おほそら","たゝ空の事也", "おとり","たかなとつかまゆる鳥也", "老かくるや","老隱なり", "大き三の位","正三位也", "大うちき","きぬ也。男の着物。こうちき。女の着物也", "おまへの海","四宮の事也", "おも山","美濃國に有", "おもひのたきゝ","五躰の火なり。如薪盡火滅", "大荷うたふ","うたひもの也。水邊にも植ものにも二句きらふ也", "おろすかさり","落髪の事也。出家するを云也", "おほなは","大すかたといふ詞也", "おほのひ","ゆたかに長閑の心也", "おもたかすり","人丸の旅衣也", "おもひの色","火の色の衣也。紅也", "おほめく","ほのかなる心。又たしかになき事也", "おほき人","將軍をいふ也", "おほみ","小忌をきぬ人の束帶したるを大忌の公卿といふなり", "おれたること","すくになき事也", "おれおれしき","たいくつする也。又人にしたかふこゝろなり", "おそ","空言(そらごと)なり", "面もこれも","かのもこのも同事也", "おきな河","おきなか川也", "おきつ嶋姫","そさのおの子なり", "大なおひ","宿直するをいふ也", "大ぬし","大臣をいふなり", "おほとけ","ほけほけしき人也", "大江との","斎宮歸路の時旅館なり", "おつる梅","曲笛に有", "おやこ草","ゆつり葉也", "おほよそ衣","宮人出仕の衣也", "おほみま","大御馬也", "おほみはみ","大床の名也", "おろし立","雜舎の事也。下屋をいふ", "おほひは","雨おほひとて鳥毎に有也", "おひ舌出て","老は齒皆落也。物いへは舌出る也", "おろしこめ","すたれをまかさる躰也", "くはの戸","桑門なり", "くにす","よし野のくにすとて人の名也。國栖とかく也", "くに見","帝高山にのほり國の榮衰を御覧有", "くしも見し","男旅に出跡にて三日かみいはすと也", "くたに","りんたうの一名也。又岩藤なり", "雲かくれ","人逝去の事也", "くへ越にはむ","くへはくへかきの事也。くへかきはくゐの計有垣也。こしは物こしなり。くへこしにはむと馬の物くふ事によめり", "雲のはたて","雲はたの手のことく也", "くにの都","山城瓶原に有。又何も守護所を云", "くたち","かたふく心。本くたつよくたつ同事也", "くめの岩橋","かつらき山に有。坂間共。一言主明神懸し橋也。久米路のはしとも。又つきはし共有", "くつろき","しとけなき躰也。黒きかましとよむなり", "紅のこし","女のはかまの腰也", "くうつきて","功なり", "くねくねしき","くねかましき心也", "くみはかり","推量なり", "くきたの關","菊田の關也。俗にはきくたといふをくきと云也", "くちつから","ひとりことと云心也", "くたり舟","あしたの躰也", "くすら","國のふせひの民也", "國すら","是も民ふせいなり", "くまなき","さはりなき事也", "くもてに思","しけく物をおもふ也。くもの手のことく思亂るゝ也", "くれはとり","綾織の名也", "暮はくれし","綾織召時かうらいへの案内者二人の名久禮波久禮志", "くさしるし","ササ[菩薩]に蕨奉所也", "雲のみを","雲のふかき心也。雲の水尾", "くはゐ","草の根に有物也", "くたかけ","庭鳥也。をしかひ鳥共云。東國のならひには鳥をかけと云なり", "くきら","郭公なり", "草火煙たつ","草火の煙也", "くつをるな","たいくつ也", "黒き霜","仙郷に降霜也", "くゐなとふ","たかに恐きかさまに草に立鳥也", "くらゐの鳥","五位さきの事也。位鳥と書也", "くすみ","化相の人也。天子をなくさめ申云也", "くし給ふ","口詩給不審して口にて云詩なり", "くちさた","おなし心也。口定也", "くろきかみ","黒紙服者の斷紙なり", "くしにける","窮屈しける也。又苦し共也", "くるみ色かみ","裏白表薄紅の色なり", "くかにまとふ","魚水鳥なとの事也", "くたくたしう","細碎事也", "くちつきよく","哥なとのよき事也", "くちとく","口のさとき也。口利とかく也", "くすたま","藥玉端午に命を延祝事を仕也", "くたら","天竺百齋國なり", "くゆる","後悔也", "くちかろなり","かろかろしく物いふなり", "位みしかく","位いやしき也", "くさはひ","種字也。すき物共の心を盡すくさはひにせんとのたまふと有", "黒あはせ","鈍色也。服者着也", "黒き木丁","服者の調度也", "くろ木のや","仁徳天皇の御時作初也。皮付木也。何木にても木にかはの有を云", "黒木の鳥居","くろもんさといふ木也。これもかはの付たるを云", "雲のつゝみ","雪の事也", "くにつかみ","地神の事也。山王第二の宮なり", "くらへ馬","賀茂の祭の事也", "くひ","くやしき也。くひのやちたひとよむ也。やちは悔事八千度なり", "くれ竹","呉國より來る竹成。故に呉竹と云也", "くちつ哥","同心也。口號也。日本記に書也", "黒き御車","服者の車也。坂車なとゝ云也", "くるとあくと","くるゝとあくると也", "口さきら","さけらなる也", "くるま舟","津國和田のみさきをこく舟也", "くさころも","世すて人の衣也。述懐也。又草の袂同前", "雲の嶺","にほふ雲の事也。夏の雲のみね也", "草のなく","露なみたのことくなれはなり。鳴露千般の草とあれ也", "くろもて作屋","さかさまにふける屋也", "くちめ","魚なり。釣はりのみし魚也", "草なきのけん","蛇の尾にある釼也。日本武尊(やまとたけのみこと)野火にあいたまふ時に向火したる釼也。是よりくさなきのけんといふなり", "くろくし","つりはり失し時竹原に成たる櫛なり", "くつて","沓の代也。郭公をくつてこひ鳥といふ。子細有。くつこい鳥共云也", "くち木書","ゑの下かきなとにや", "くはこ","かいこなり", "くた見山","土佐の國に有", "くろうかた","津國也。黒牢潟と書。又くろうし共有", "くすりこ","元日に屠蘇白散を童女に甞初させて天皇聞食なり。藥子と書也。未嫁女と也。とそを酒に入てのましむる也", "くに","麻布なとにや", "草の五月雨","みたるゝ心也", "雲のは袖","たゝ雲のことゝてまてなり", "くれなゐ草","はき也", "くゝつもち","籠をもちたる也", "くち笛","うそふく事也", "桑のえひら","かいこかふ具に有。俊頼説", "くちゝゆき","民の名也", "國の柱","國王の御事也", "くさとふ火","鳥のつかれの跡を越て行を云", "くすりかり","五月五日鹿狩を云。又百草をとる事をも云", "くるしき海","世界の事をいふ", "くまくましき","とふにかくれたる心也", "くをの名","催馬樂の詞也。落くほ谷くほなといふかことし", "くたら野","冬の野也", "くさらなみ","霧の名也", "くなとの神","蘆原中津國の使の神なり", "くさの人形","かやにても木にても作也。見草是人形也", "くさや","ぬかわら入所也。草屋也", "くらの地","木生しはしめける名也", "くゝたち","木間くゝ立と云。くゝり立事也", "草の香","大芹と云物也", "くもとり","麥の名也。雲鳥", "くれの雪","藥なり", "雲にとふ葉","同前", "くさのいとゝ","草縷と云ものなり", "くしみ玉","神功皇后腰にはさみ給し石の名なり", "くらきにしき","やみ夜の錦なり", "くかたち","ぬす人の實否をしらんために起請といふ事いへり。天原岡のくかたち清けれはとあり", "くほふね","くみ舟也。七夕によむなり", "車の紐","くるまのおほひなり。絹共いふ", "車のしとね","敷物なり", "沓を重ぬる","女の他婬する時男の沓をかさぬると也", "車屋形","車蓋と書也", "くるまのかも","輪のくさひ也", "くらかき","くら垣也", "くにいみ","國忌天子父のもに居給ふ事也", "やまひと","仙人なり", "やよひ","三月也。彌生", "やきしめ","馬の尾を焼。鹿を追也", "やんことなき","止事なき也", "やもめすみ","ひとり住也", "やそ氏人","八十氏人。氏姓のおほき也", "やな","秋也。のほるは春也。うつは夏也。くつるは秋也。たゝやな秋也", "やつれ姿","無紋の平絹也", "やをとめ","神の舞姫也", "やよしくれ","次第\/につよくふる也", "やたけ心","武士の心也", "山ふし","世をのかれたる人也。野伏も同前", "やはらに","やふはら也", "やらはるゝ","遂也。日本記に追出事也。やゝらふと共。わらふ共。源氏にもやらはせ給ふと有。やらひやか共云也", "山里ひたる","山里めける也。いやしき心也", "山かたつきて","暮深に山も見えぬ也。山形盡と書", "やゝむせふ","ともすれはなといふ心なり", "やゝ見て","やゝありてといふこゝろ也", "やるかたなし","やるせもなきなり", "やゝましき","心やましき也。やましけ共", "やとりき","非木。宿木にたとゆる也", "やゝ見く","よく\/見るなり。良見", "山口まつり","山口とは事の始なり。伊勢造宮杣山の山くまつりを云是也。たゝ狩人なともする事也", "やさし","はつかしき也", "やそさか","さかは敷也。八十石とかく也", "やまゝと","山のあひ也。物の見ゆる躰也", "山あひの袖","あゐそめの青色也", "山かすみ","哀傷の詞也", "大和なてしこ","石竹也", "やたからす","日の事也", "やよやまて","やいしはしまて也", "やふしかくれ","ものしけきかけ也。しはをき字也", "山まゆ","遠山をなかめて眉に似たるをいふ也", "山かつら","あかつきの雲の事也。夜分也", "やもめ草","菊の事也。子細有", "やそ伴のを","おほき心也。伴氏也。やそは八十也", "山鳥尾の鏡","をのれか影を見てなく故也", "やつ橋","橋はしらつよくせんためにぬきをすちかひに入る也。此故にくもりてといふ也", "大和玉しゐ","日本の目あかしなといふ事也", "山まと鞍","かねにてふくりんかけたるをいふなり", "山田のそうつ","かゝし也", "山下とよみ","ひゝく事也", "山姫","山の神をいふなり。雜也", "やまひこ","木玉の類也。ひゝき也", "山くま","物かけ也。まはるかとの心也", "山鳥のはつを","尾に一の長を有これを云。おろのはつをと有", "やまとしま","日本の事也。大和嶋根同前", "やはたのこし","寺宮也。八幡の五師也", "山のかひ","山奥の間也", "やないはこ","たゝ柳の箱也", "やまし","風の名也", "山をんな","めけい也", "やたかゝみ","神祇也。八尺の鏡也", "や舟こく","天のことく早く行舟也", "柳の衣","柳をり付たる衣也", "やすの渡り","天河の事也。天照太神住給ふ所をいふ", "山のそかひ","かたそは也", "やまちくさ","菊也", "山たち花","ふかみ草也", "やまと河","初瀬川の事也。立田川に落合所", "山ほら","皇のすへり所。仙洞の字二句きらふ也", "山や死する","海しほひて山はくれぬると云心也。生死無常のたとへ也", "やたけ","みね也。峯", "やをか行濱","遠心八百日行濱也。唐に有", "やつほの稲","大なるいね也。八穂のいね也", "やまゐ","やまあゐ也。山藍と書也", "やつかさになく","鳥の山谷越て啼也", "やかた尾の鷹","尾のまたらかなり", "山すけ哥","古事也", "山むれのかね","山のくゝみ金也。むれは山の名也", "やまたつ","杣人也。木造者也", "やまつみ","山の神也", "や立の杉","あしからの明神に矢を射立手向也。武士を守神也。湯本と云所に有", "柳のいな莚","柳水に瀉たるも稲莚に似たるとなり", "山のうつはり","きしの事也", "やみのにしき","いたつらの事也", "山のくき","山の根也。岫と云也", "やさかみ","やするなり", "やいし","ものくはせすうへたる也", "八重山","心かさなる也。深心を云", "やまちもの","木の名なり", "やたけの雉","いよいよ武也。春は妻戀故たけきか", "やす國","我國なり", "やらの關守","つくし也", "やかち","とりかちなり", "やつかれ","我といふ詞也", "やまとまひ","五節の舞也", "やゝましき","わつらはしき也。かしましき也", "やそくま","かくれおほき所也", "やよけれは","いよいよすれはなり", "やすみ","女の名也。安見とかく", "山のたをり","ふもとなり", "やまけ","峯たけ共也", "やくも","出雲國也", "やちほ","神の名也。八千戈さからかひめ共いふ也", "やかつの神","家神也。うけもちの神共云", "やを萬の神","諸神也。八百万神と書也", "やくらの司","宰相を云。後拾遺序に有", "やかのたつみ","家のたつみ也", "やしま","日本國八の嶋なるによりていふなり", "八平てにもる","柏八に神供を備也", "やすみ知","八方の國をしる事也", "まてこみて","まては絹也。こみては籠なり。おほくあつまる心也", "またゝく","ともし火風にふかれきえんとして動目をたゝくやう也", "まらふとゐ","客人と家主也", "まうと","眞人の姓也", "まゆ","眉間也。又まみのわたり共いふ。門柱二色を云", "まうけの物","ひきて物也", "ましか","汝か也。我といふ心也。紫明には丸なり", "まうち君達","公卿事也。大夫とかく", "まかまかしき","いまいましきなり", "まし水","眞清水。又まさる心也", "松葉を過て","松の葉を食也。過てとはのみいるゝ事沙門隠士行也", "まきの山邊","宇治の槙尾山なり", "まめ人","眞人也。まことしき人なり。まめたちて共云", "まめやかに","眞實なり", "まさくり物","もてあそひ物なり", "まなこひ","眼の定たる躰也。又めのひと見の事ともいふ", "またかた成","いまた不調也", "松のおい末","松の生末也", "またふり","木の枝也", "ま袖","うつくしき袖也", "まとり","鴉の事眞鳥", "まなつる","白鶴也", "まつらさよ姫","唐へ行人をしたひて松浦山にてひれふす人也", "まさきく","まさしく也", "まてかた","まては蛤を取具なり", "まてかり","是も二またにしたる金の具也。はまくりをさし取也", "まはゆく","目もあてられぬこと也", "まててふ","まてといふ心也", "まうて","参詣なり", "まにまに","まゝ也。随意", "まそをの原","尾花を云。眞麻の心也", "またき","はやく也。又またと云はをそき心も有", "枕の神","まくらには神のおはす也", "ましら","猿也", "ましこ","おなしく猿也", "ましさす","木の枝をさして鳥をとる事也", "ましらひ","ましはり也", "まうけの君","儲君春宮也", "まうのほる","參進なり", "まけたる","すくならぬ也。曲とかく", "まくらこと","枕言也。まくら草子なと云", "まかは","眼のかは也。年よれは黒み落入也。まかふらたかく共云", "まつり","神事也。四季にかはる祭也", "まつりこと","世中のまつりこと。法度を云", "まゆねかき","人にこひらるゝ時眉かゆき也。まゆかゆかり共有", "まへのこと","世中のをこなひなり", "ますらを","男の事也", "ますみの鏡","すみたる也。眞清鏡と書", "まくさかり","草苅る也", "まほろし","夢のやうなる事。神通なる事をもいふなり", "まとをの衣","透間有衣なり", "松かえの手向","松に不限花紅葉を折てたむけるをいふ", "まつちかた","命はるかの事なり。眞土方", "まさこち","路に非す。眞砂地なり", "まとふ","心のみたるゝ方也", "まよふ","道なとにふみまかふなり", "まくなき","むしの名なり", "まくなき作","かる/\しき躰をするを云。此虫はいのことくひらめきとふ也", "まゆはゝや","結はゝや也", "まかねふく","くろかね也。眞金吹", "まほなる人","うるはしくうつくしきをいふ。又うるはしからぬ共いふ也", "まほならぬ","まんきならぬなり", "まさかり","よくさかり也", "まなく時なく","ひまなく也", "まとゐ","まるく居也。圓居とかく也", "まさり草","草なり", "まこひさし","ひさしの又ひさしなり。孫庇と書なり", "まろ","われなり", "まへわたり","とふ人のあたりを行歸るなり", "まゆみ","紅葉する物也", "ますほの薄","穂に出そむる色の事也。ますほの糸共", "まつり月","卯月と書てよむ也", "まゝのてこ","昔東に有ける女の名なり", "まかに","朱の事也", "まさなき","邪路なる事也", "枕つく","小枕とて柱の上に有ものなり", "まきもくのひ原","大和に有。巻向檜原と書なり", "まつち山","駿河赤打の事也", "まやのあまり","たゝ家也。軒端をいふ也", "まくりて","たゝそてまくり也", "まうちかた","後世の道也", "まゆかく月","半月眉に似也", "枕をまき置","枕をする事なり", "まさき","草也。惣別かつらは草なり", "まことの教へ","眞言なり", "まいこん","參こん也。めくりこんとなり", "またけん","さしあたりてといふ詞也", "松なくさ","藤なり", "まちく","まつしき也", "またく心","さし越て待心也", "まろかしら","かうしなり", "まゆとしめ","女の名なり", "まけみそ","用水の爲に構へたる溝也", "まかも","まこもなり", "まにま","まに/\を略したる也。まゝに同前", "まかなしみ","まことにかなしきなり", "まつかほ","待間なり", "ますみの色","顔の事也", "まれ","あれ也。鬼にもあれ人にもあれなといふ", "まはに","あかつちなり", "まなか日","誠に永日也", "まそゆふ","よき緒にてしたる幣也", "まそふね","たゝよふをいふ。舞舟也", "まめ","いち人なり", "まき殿","ふとしきと云。神殿のはしら也", "まさきつな","かつらをないつなにして木を引をいふ也", "またら衣","斑衣と書。すれる衣ともよむ也。またら衾同前", "まゆかの被","あそひのふすま也", "まくらかみ","枕上の事也", "ますく","くい物なり", "まつらをとめ","つりする女也。さよ姫にあらす。松浦をとめ", "まひはせん","まひなひをする事を云也", "まつり人","郡司庄司等をいふなり", "まき庵","草にてもわらにてもつゝみまはしたるをいふ", "まつゐ","松井也", "けしう","あやしむる心也。又けすしき心也", "けさうして","我身をつくろふ也", "けなはけなん","きえなはきえよとなり。けなずけなゝん共", "けちめ","しるしといふ心。又物のちかひめを云", "けさやか","きよき事也。けはよみ付也。清也", "けしの香","護摩に芥子をたく也", "けちて","きえて也", "けはしき","かたさかりなる所也。けんそなる事也", "けやけし","すくれなからすさましき心なり。又けうとき物をも云。過たる事をいふ", "けそし給","見助給也", "けさはかし","さはかしき也", "けそく","子のこのもち入物也。花足", "けせう","いちしるしくあらはなる心也", "けたぬ心","こゝろをうしなはぬ也", "けに","すくれて也。勝の字をかく。又まことにと云心も有。けにもなとゝ云也。", "けしきを取","氣嫌を取也", "けふのほそ布","狹郡のぬの故にせはき", "けちさす","ためさす也。結也", "けはひ","人のけしき也", "けちかく","ちかく也。けは□字也", "けふりのまゆ","只作まゆの事なり", "けうそく","よりかゝる物也。脇息と書", "けゝらなく","心なく也", "けふりのみの","ものみたれたるをたとふ。煙蓑とかく也", "けいめい","いとなむ事也", "けうとく","おそろしきなり", "けんたつ文","けんは所領のてつきの文そなり", "けゝしき","うやまふ心也。けゝしやう共云", "けいせき","中宮春宮にもの申はけいするといふ也", "けふりたゝん","けをされたるなり", "けた","方也。家の具にもあり。はしら也", "けつりひ","ひのお物をけつりたる也", "けそん","家のきす也", "けこ鳥","ほろ/\鳥の名なり", "獣雲にほふ","仙藥をなめて鷹犬皆仙に成て雲に吠也", "けつけ","毛付のこま也", "けくるま","糸けの車也。よくかさりたるを云也", "けにもる飯","まけ物にもる也", "臥居(ふすゐ)の床","猪のふしとなり", "ふしつけ","柴を水に入魚を寄也", "ふたむら","あや二たん也", "ふくつけき","欲かましき也", "ふれはい","ふれはみ也。又せふるはい給と有。ふるまひ也", "ふたつの道","福家ひん家也", "ふるさるゝ","捨らるゝ事也", "ふりさけ見る","あふきて見る也。振放也。又ふり歸見る心も有", "ふりいへ見る","右同前同字", "ふつき","七月也。又文月と書也", "ふてつむし","きり/\す也", "ふりはへて","わさとゝいふ心。又打はへて共いふなり", "ふつゝか","太也。やはらかならす無道のこゝろ也", "ふち衣","藤の皮にて織賤か衣也。又服者の色衣を云。また藤のみそともいふそは衣也", "船もよひ","舟出んとする也。舟よそひは船のしやうそく也", "二あひの帶","二藍帶也。紫のこき色をいふ。また二あひはあかはなた青色なり", "ふとの","文なと取納所也。文殿", "ふちはかま","秋草也。蘭", "ふさいのかた","このむすち", "ふいに","こゝろならす也。不意と書", "ふるきのかは衣","てんの皮の事也", "ふてのすそ","すそはねもと也", "ふすま","被帝王もめす也。女御入内の夜女御の御母きせ奉也。四方ににしきを入袋のことくうはさしをする也", "ふところ紙","たゝうかみ也", "ふすく","しときのやうなる物なり", "ふるき枕","哀傷也。いにしへの妻にならへし枕なり。今は戀也。古莚古衾は何も戀也", "ふたこもり","かいこの中にふたこもりたるをいふなり", "ふなおさ","舟人也。舟長", "ふちつほ","大内の庭の事也", "ふくと吹","風吹か上に吹也。つよき也。ふく年吹も同前", "ふた柱の神","天兒屋根命玉命也", "ふくたむ文","たゝくれたる文なり", "筆こゝろむる","試筆也。春", "ふたしへ心","二重心也", "ふたつの海","生死の海也", "ふし待の月","廿日也。臥待月とかく也", "ふたかた","木のしけき也。浮麻形", "ふかみ草","牡丹也", "ふたきの松","武隈の松也", "ふみうた","あられはしりの事也", "二葉の紅葉","いたとり也。いたつま同", "舟きをふ","舟のきそふなり", "ふしのま","すこしの間也", "ふくみなへ","衣なとのふくみなへたる也", "舟のしふく","舟のさはりたるこゝろ也", "二聲鳥","はと也。鳩", "ふての海","硯なり", "ふしみつ","つくるかね", "ふたき鳥","鴈也。二季鳥", "ふつか草","櫻也。二日草", "ふし原","ふし柴也", "船はてゝ","舟泊也。舟はつるとも云", "ふせ屋","野をいふ小屋ともいふなり", "ふかうの里","仙境也。常なる栖なり", "ふたき草","藤也。二季草", "ふと笛","神樂のふえ也", "文をへる龜","明王の代に出現也。易の事をいふ", "ふし庵","軒地に付程の小家なり", "ふくめる花","つほめる也", "ふれはらせ","ふるゝ心也", "こもりえ","ふるき江に草生て見えぬ心也", "ことならは","かくのことくならはなり", "ことくさ","常のことはなり", "こゝたくに","こゝになり", "こやた","ふるき室也", "こさかの道","木こる道也", "こもり","畠をいふ", "ことたま春","明年の春也", "このはとり月","四月なり", "こゐをして","鷹の木居也", "こゝろはせ","心のさま也", "こまうと","高麗人也", "こよなふ","無越と書こるせくなり。又は齒玄の儀也", "こゝら","おほき事也", "こゝしう","ふるめかしき也。又もの/\敷事也", "心ゆるひ","心ゆるし也。心ゆるひなきと有", "ことかはす","言かよふなり", "こゝろの鬼","おそろしき心也", "心しらひて","こゝろしるといへるなり", "こかれに渡鷹","秋の末に來たかなり", "ことりつかひ","七夕に大内にて夕かほの花をかふりにさして童のとるすまひなり。小鳥番", "氷のためし","内裏に水をこほらせて年の吉凶をしり給。これを氷樣といふ也", "こまのみやひ","さうやくをこふる也", "駒もすさめす","草もはまぬなり", "こうちき","色めく花衣也", "こそみの衣","こくそめたる衣なり", "このてかしは","人の手に似たるをいふ。又宗長の説に女郎花と也。又このて柏の花草の名にも有。いはれ野粟津野によむ類也", "ことたま","詞をほめたる事也", "ことひく","引の字にあらす。琴也", "こゝろつから","心からなり。手つから共。みつから共", "ことなしひ","無事の事也", "ことなし草","しのふ草の一名也。秋也", "濃かなる直衣","色のこき事也", "こたま","ものゝ精也。木靈と書也", "こまかへる","草枯て又あをむ也", "こもまねひ","こもはわれも也", "こたに","つたの類也", "こゝろやまし","こほ/\と雪のふる音也", "心いられ","心のはやりかなる心也", "こしをのへて","官位を辭して不仕事也", "こしを屈たる","當官にて仕をいふ也", "こしさし","一疋の緒也。卷きぬの事也", "こたひ","むかしの樣也", "こめき","ふるめきたる也。古", "こゝろは","金にて梅の枝を作。冠にさす也。心葉也。青組の糸。日影草をもつてかふるのひたひを結也", "こゝろはへ","銀にて菊櫻を作。かふりにさす也", "ことたつ","祝言なり", "ことふき","右同前", "此殿うたふ","此殿哥也。催馬樂の名也", "こま","かうらいなり", "こきにひ色","服者着色也", "心をしむる","思をしむる也", "こもの","菓子等也。籠物とも書。こものよそへとは四十牧也", "ことか中に","異中に也", "こたみは","此度は也", "こちたし","おほきこちたう共。こと/\しきなり。又こち/\しきとも。また木かけのくらきをもいふ", "こけたき","ひろき躰也", "こちこちしく","無骨也", "こひの山","たゝ戀の事也", "ことつひ","琴粗ひきたる躰也", "ことさき","はち也。鯨の鬚にてする也", "こしからす","大儀ならす也", "心ほころふる","心あらはるゝ也", "心たゝせ給","思ひ立せ給ふ也", "ことのはるね","調子のかちたるなり", "心ときめき","きもつきたる躰也", "此世かの世","二世の事を云也", "心しらへ","こゝろしり也", "こてのせに","皇子御誕生にかならす碁をうつ也。懸手錢也", "このねぬる","こよひねぬる也。又少まとろむ也", "心あひの風","北國の風の名也。又人の媒をも云", "聲のあや","あやしき躰也", "こひち","沼の中の水也。戀路", "こひくさ","こひの事也", "こもりく","こもり江を云。口と云字に讀違也", "こりしく雲","あつくかさなる雲をいふ", "こゝろの松","つ■なき事也", "心の椙","すくなる事也", "こゝろのくま","くらき心也", "心のこま","いさむ心也", "こゝろの霧","まよふ心也", "心の猿","さかしき心也", "こゝろの池","やるかたもなき心也", "心の水","淺心也", "こゝろの月","清き心にや", "心の花","こゝろうつくしきかた也", "心の塵","むさ/\としたる心なり", "こゝろの雨","はれぬ躰也", "心のせき","人をとむる躰也", "こゝろの麻","すくなる事", "詞の花","うつくしき也", "こてふに似","木と云に似たりと也", "こゝろかへ","我心を人の心にかゆる也", "戀のやつこ","こひにつかるゝ心也", "心はなきぬ","心をやはらくるなり。なくさめたる心也", "ことそなく","なに事となく也", "ことえり","言えらひ也", "こいし","天子出御の時まします床也", "九のしな上","九品上品上生也。九つのしな也", "こゝろは","説■おほし。箱に付組糸也", "ことくも","絃物の名也。御こと共めすと有", "衣のみる","布衣すそはつれて海松のことくなるをいふ。ふたかた衣のみるとあり", "こかのしらへ","琴の調子也", "こもき","女の名也。こは公なり", "こゝのえ","都の事也", "こまむかへ","八月十五日也。こま引同前", "こりすま","こりせぬ也。すまによそへたるなり", "こたふるかね","十月霜夜に寒てひとりなるなり", "こすの下水","けしやうの渡し水", "こそめの月","九月の名也。木染月", "心の空","むなしき事也", "こゝのえの草","菊也。袖の下にあり", "ころもを返す","衣をかへしてぬれはおもふ人を夢に見る也", "こけむしろ","苔莚をしきたるやう也", "この殿","關白殿を申也", "こや","とれや也。小家にも有", "この葉の沖","近江湖のおき也。名所也", "ことひきの宮","八幡也。妹玉箔の姫也。筑後國也", "ことよ姫","七夕の事也", "心おさなき","分別なき也", "こまくら","木枕なり", "衣のたま","法をもとむる人の事也。法花に見ゆ",1078 "こつみ","木のきりくつ也。又水によるあくた也",1079 "ころしき","海の名也",1080 "ころいな","同前(海の名也)",1081 "氷のくさひ","氷閇たる也",1082 "九つの世","冥途なり", "こすの床夏","住吉のこす也。こすは濱也", "こまなへて","こまならへて也", "こちなく","心なく也", "こき","水草也。鳴海によむ也", "こまのわたり","賀茂川の異名なり。天河をもいふ也", "九つの枝","唐には九枝とておほく灯をするなり", "こと/\に","こと/\くに也", "こすゑの秋","九月の異名也。木末のかれたる方に仕立たる句も有", "こさふく","えそかいき也。海に入てうきあかりしほを吹也。いきは霧のことくに曇となり。又角笛のやうなるものともあり", "こなきつむ","澤田なとにせりのことくなるものなり", "こさけ","俄に造酒也", "こかねの葉","ゆつり葉也", "こちく","もろこしより鷹初來を請取女也", "こちくてふ","うちへくるといふ事也", "こかね草","草也", "ことそき","省略する事也", "こる露","氷をいふ。冬也", "ことわさ","言にいふ事也。わさは葉也", "心にのる","心にかゝる也", "心なくさ","心なくさみ也", "木の葉の文","男のかたへ女柳葉に哥を書軒の糸水になかしつかはしゝ事也", "こまそつまつく","人にこひらるゝ人の乘馬はつまつくこと也", "こもち月","十四日の月也", "心をくむ","すいりやう仕る也", "紅葉草","せんおうけの事也", "木葉の宮","泊瀬に有", "琴引草","松也", "腰のしるし","しるしの帶也", "ことかなる","ことなる也", "こぬれ","梢也。小末こぬれかくれとよむ也", "こまけそ","紐分也", "こめやはらか","ほめたる詞也。こめかしき詞とも。又くはしき也。こめかき。こめからき同前", "心のしからみ","心にかゝりたる也", "心のたけ","心長なり", "こたる","さかり過たる也。木老さかへてしたりたるをいふなり", "ころね","帶とかす丸寢の事也", "こほしき","こひしき也", "こしおれふみ","詩の事也。こしおれ哥同事也", "こほる","ものゝやふれたるを云", "こひみつ","なみた也。戀水", "こし雨","北雨也。腰雨とも", "九つの霞","仙郷によむ也", "こもまくら","~樂の採物也", "こほりの山","人のおこりたるたとへ事也", "ころ","ひとりこと也", "こもすたれ","山田の庵の箔なり", "こたう","木に付たる虫の名也", "こなこは","鯉の子なり", "心さすか","刀なり", "こしまのくま","所の名也。皇子の尊の御在所", "こまぬきて","袖に入てくむこゝろ也", "こよなけ","今夜なけ也", "ころくとそ啼","ころくは人也。人來となくなり", "こやすの森","美濃の名所なり", "ことのしたひ","腹をいふ。琴下檜とかく也", "えにしなき","えんなき也", "えんひな鳥","うたふの子也", "枝をかはす","連理の枝也", "えならぬ","えこらへぬ也。面白心也", "えひかつら","たゝ髪の事也。つくろふ心也", "えんすへき","うらむへき也。怨と云", "えひのか","たきものゝ異名也", "えひそめ","むらさきのあさき也", "えひかう","たきものゝ名也", "えんの法人","えんの行者也", "えみかち","笑かちなる也", "えひす心","たはむ方なき心なり", "えもいはす","云度事もえいはぬなり", "えさらぬ","苦不去也", "えこゝろ","艶心なり", "えやみ草","りんたう也", "えそしらぬ","えしらぬ也", "えふのかみ","閻浮の名也。又位にも有", "えふ","鳥契深物なり。おん鳥に馴てなくこゑ天下にひゝく也", "えまひの匂","瞿麥女のゑみ皃に似と也", "えふのすけ","官の名也", "えりうのかつら","えり物の事なり", "えひのしり","たきものゝ名也", "えひ曲","郢と云國の哥曲なり", "てふ","いふと云事也", "てこらさ","こき也。目出度事をいふ", "てくるまは","牛の不行所を乘車也", "てすさひ","もてあそふ也。手にふるゝ事也", "てつから","心つからなり", "てはしりき","筆を云。筆にてものかく事也", "てつさひの跡","是も筆のあと也", "てんつかれ","あしきものといはるゝ也", "てつゝり","賤かあさ布也", "てもたゆく","てたるく也", "手ならひの里","宇治のさとに有名所也", "手玉ゆら","機織樋左右へゆら/\と取渡をいふなり", "てもすま","手もやすめぬ事也。手もすまにうつる早苗とあり", "てりさき草","ほたん也", "てうたぬ心","心もとなき也。手打はたしかなる心なり", "てる日のみこ","~宮を申なり", "あなや","あらやと云心也", "あしすり","せつなる心也。足すりして泣と伊勢物かたりに有", "あてなる人","すくれたる人也。又よき事をあてといふ也", "あつさ弓","只弓の事也", "足たゆく","あしたるき事也", "あふこ","あへるこ也", "あた","むくひ也。恨心也", "あはを","あはせたる緒なり", "あかたへ行","遠方と書。田舎", "あな頼かた","あら頼かたき也", "あふな/\","懇成儀誠といふ心也", "あまのさかて","海に入時手にてなみを打入をいふ。逆手うつ也。又咒祖する時も打事也", "あやうし","あふなき事也", "あやなく","むやくなる事也。無益", "あやめも分ぬ","黒白も分ぬ心也。綾目と書也", "あさい","あさひさしくぬる事也", "あしろたまゝ","車を云也", "あへす","たへす。又とりあへす也", "あさはた","野へをいふ也", "あさはつね","あつくふる雪也", "あさまつの空","春のあさの空なり", "天のさよ橋","天河の橋也。夜わたれはなり", "あらしま風","俄に吹海風也", "あらみさき神","男女の中さまたくる~也。あらみかけ同前", "あらちを","狩する男也", "塰のしら","海の人數といふ事なり", "あさ草ぬま","天人也", "あらしふるなへ","吹こしなへ也", "あまつ人","天人なり", "あなた/\","あなかしこ/\", "あさまたき","朝はやき也", "あさなき","朝しつか成事也", "あたら夜","あつたら夜と云心", "あはれ","ほめたる事也。又あはれむ也。又いたむ也", "あさはか","淺はかりなり", "あさむく","たふらかしたる事なり", "あま雲","空の雲の事也", "あけまき","具足の上に結緒也。又小童の事也", "あやし","ふしんなる事也。いやしきをも云。又ことなりといふ心も有またよき事也", "あやにく","思ふことくになきなり", "あまひこ","ひゝき也。天彦", "あまきる","さいきる心也", "あまかつ","男子三歳に成を御幸の時に車に乘らるゝ也", "あたるゝ","人の中惡く成事", "あまの橋立","丹後の名所也", "あさな夕な","只朝夕也。なは助也。朝食夕食にも用。あさなけと云もあさ夕也", "あまつをとめ","天人也", "あつしく","あやうき心也。病なとをいふ", "あめのしたしる","御宇なり", "あめのうち","天裏と書也", "あか玉の光","我子を玉によそへたる也", "あちきなし","かなしくはかなき事也", "あはたゝし","ふためく也", "あかためし","春の除目を云。外國官也", "青にゐの紙","あを色少うすき也", "あをにきて","色々成幣也", "あまつかみ","天~七代也", "あまみつ神","天滿天~也", "歩をはこふ","~詣也", "あくかるゝ","思餘たる躰也", "あへなく","由もなき心也", "あられはしり","正月十四日の節會也", "あをむま","正月七日の節會也。白馬と書也", "あからさま","假初なる事也。白地と書也", "あちきなし","物おもふ心也", "あた人","たゝしからぬ人也", "あふより","あなたより也", "あふさす","はつれませす也", "あかぬ所","あく所なく也", "あのこと","あんのことく也", "あしか","竹にてくみたる物也", "朝しめり","朝ぬれたる樣なる事也", "足引","山の枕ことは也", "あふさきるさ","あふ樣來樣也", "あなかま","あらかしましといふ心也", "あはつけき","あはつる也。あは/\しき也", "あちむら","水鳥おほき也", "あしたつ","只つるの事也", "あしかも","只鴨也。蘆鴨也", "あまふゝき","風に雨のましりたるをいふ", "あしろ","魚取物也。網代", "あまそゝき","そとふる雨也", "あけほの","明方也。曙", "雨もよひ","雨ふらんとする事也", "あこへ","過分の議也。あまへたる心を世俗にあこへかすと云心也", "あえかなる","物よはき樣成心也。明成心も有。又あた成心共云也", "あはめられ","かろしめらるゝ事也", "あれは誰時","たそかれ時也", "あさへたる","しとけなき事也。へはやすめ字なり。あさ/\敷也。又あされたるすかたとはしやれたる也", "あまさかる","ひなと云枕詞", "あをすり姿","山藍にて摺", "あたし心","他心と日本に異意萬葉に有", "あるかたち","ありさま也", "あかるゝ","別也。分散する也。又あかれは分別也", "扇のこかし","香にしみたる也", "あてはかり","うつくしき躰なり", "あしわかの浦","和哥の浦也", "あをによし","青丹也。南良といふ枕詞也。又あには濃青也。黄をさしたる着物也", "あまそき","髪のふりそき也", "あしよは車","たゝ輪のよわき也", "あふなけに","奧なけに也。あさき心也", "ありあけ","十五日より後の月を云也", "あしろひやうふ","竹にてくみたるものなり", "あさかれい","朝の供御也", "あせたる","かはり損するなり。庭家池なとの荒なり", "東をすかく","和琴をすかくなり", "あつまや","門柱四有を四やといふ。いやしき家にあらす", "あひなく","うれしき事に用。眞實うれしき也", "あを","狩衣のみしかき物旅の御しやうそく也", "あまかつ","人形也。三才まて身にそひて持もの也", "あつらをめす","布にてしたるまんの事也", "あま衣","尼の衣也", "あをに色","大將なとの着物也", "あして","芦手也。惡字によそへたる也。惡筆也", "あたけ","あたなる氣也", "あをゝ","茶椀色絹也", "あかりたる世","上古の事也", "あやのよそひ","裝束の事也", "あたゝかくす","あたにかくすなり", "あさりとらて","もとめとらてなり", "あしとき馬","よき馬也", "あつかはしく","もてあつかひたる心也", "あやのれう","あやをるへき糸也", "あしこ","あそこ也。しとそと通る也", "あたこの聖","空也上人の事也", "あたわさ","いたつら事の心也", "あかほし","明星の事也", "あさ柏","たゝあしたのかしは也", "あへるらん","有時といふ心也", "あをはの山","小野に有。但非名所夏山の事なり", "天のさくめ","まきはや姫の事也。河内岩舟明~也。天~の名也。又説に天の岩戸閇給時の舞姫の名也", "あひろかひろ","あちこちの事なり。鹿のなくによむ也", "あしつゝ","あしのよの中なるうすき物也", "あち村こま","光陰の事也。鳴海野によめり。又巴説にあち村とはかりの句は小き鴨の樣成羽音の高き鳥なり", "あさひこ","たゝ朝日の異名也", "あけぬ此よ","あけたる也。をはんぬ也", "あしの丸屋","棟をもせぬ小家なり", "あけのそほ船","あかく色とりたる舟也", "ありのすさひ","有時は入興の餘何とも不思也。死て人を戀しく思ふなり。又蟻なとのはかなく物を引事にもいふ", "あやむしろ","うつくしくもんを付たるをいふ。綾莚へり取たるをも云", "あまのまてかき","塰のはまなとならし置たる躰也", "あちさゐ","りん四有花夏也。四ひらの花共云。あ知佐爲と書", "あくた川","禁中の塵なと流す川也", "あまのたく縄","なはをたくると云心也", "あなめ/\","あはれ/\也。かなしき心", "あやに","あやにくといふ詞。あひなくといふ心もあり", "あまきらし","空きりわたりたる心也。たなきりあひ同", "雨もよに","催す心。又夜の心にも", "あゆの風","俗語に東風を云", "あすはの神","下總國の~小柴をさしおもふ事を祈る宮あり。かまの~なり", "あまへたる薫","あまくさき也", "あらましき","あらきなり", "あへし","あんへしともよむ", "あへまし","あやからまし也", "あへもの","あやかりもの也。あやかとも有", "あひたちなき","あるする事なき也", "あはせの袴","女房馬の上に着すさしぬき也", "ありとき","あかつき也", "あら玉の年","正月也。年のはしめ", "あなはとり","あやをりの名なり", "あたうかたり","なそ/\語といふ事也", "あかの花","佛に供する花", "あつかはしく","あつき事也", "あにらん","有なんと云詞也", "あゆまひ","歩枯也", "あをかつら","防己の事也", "あをやき","催馬樂の一名也。青柳", "綾莚をに成","ふるくはつるゝ事也", "あけのいかき","赤くぬりたるなり", "扇を給ふ","四月卅日に扇を給はる事也", "あをはのすたれ","四月晦日に大内にかけ給ふなり", "あつかひ草","人の上もてあつかふなり", "あまのさえつり","塰の物云事也", "秋さり衣","七夕の衣也。別の衣をいふ", "秋さり姫","七夕の事也", "ありそ海","海の惣名也", "秋しへ","冬の菊なり", "天のなくさ","七夕に手向の物なり。天名種", "秋津野","よし野也。あきつすの宮同", "あき津國","日本也。あきつしま同。又秋津州同前", "あらかね","土と云。枕詞也。地を云", "あつこえ衣","あつくいやしき衣也。夜の物共いふこへたる衣と有", "秋の花","草花の事也", "あさかほの姫","七夕なり", "あつま男","業平の名也", "あやはとり","あやをりの名なり", "あしかきの郡","よし野の異名也", "あくた川","是は津國の名所也", "あこ","子也。おさなきを云。あはそへ字也", "淺きなめり","只あさき也", "あなし吹","風の名也", "あれあか","いつれも我也", "あてき","あてなる君也。すくれたる事也", "あさかせ","たかの名也。屏風になく也", "あまつめくみ","星のめくみ也", "あひなたのめ","間頼との心なり。あやなきたのみ也", "あしを山","筑波山のこしに有なり", "あまのやちま","空也。天つひこの尊と~にあひ給し所也", "あまはり","雨のはるゝ也", "あまそき","高嶺の事也", "あさもよひ","只木也。八雲にあり", "あそ","其地といふ心也。又云朝臣也", "跡たれて","~とあらはるゝ心なり", "あみとり","時鳥網にて取明年の夏迄なく也", "あきさ","川にゐる鳥也", "あやめ","くちなは也。蛇", "あらこま","くろかねの事也", "あはらたま","あはひなり。あつもの同", "天のとり舟","空行鳥をいふ", "あまのをや","八目のかふら", "あらたへ","木綿なり", "あをき宮","春宮也", "あしか","そうきなり", "あさむく","あひする事也", "あきつむし","とんほふ也", "あなたうと","あらたつとき也。佛~信向の事を云", "あけまきうたふ","~樂也", "あら人神","天~なとの類", "あせひ","あせほといふ草也。馬のとく也", "あゆかすな","うこかすなり", "あこき","伊勢の浦に有名所也。熱のために忍ひ引あみなり。たひかさなれはあらはるゝなり", "あをかき山","よし野なり", "天の村合田","天照太~の御出也。雨にも日にも不損田也", "あつまこと","和琴也", "あしのや","追儺に鬼を射矢なり。芦矢", "あかねさす","日とつゝくる枕詞", "あしの糸なき","あしのいとまなき也", "あまつゝみ","雨こしらへなり", "あなにかや","よろこはしきかなや也", "あけくれ","明ほのゝ事也", "あさて","麻の事也。人の手に似といふ", "あをあらし","五月六月に吹風也", "天津日つき","天子御位につき給事也。日本記", "あから柏","夏の若葉の事也", "あひき","あみ引事也", "秋の宮","后の御事也", "あからひく","赤事也。又明也。あからひく日とよめり。又女赤袴のすそ也", "あいろこいろ","あなたの山こなたの山也", "あこめの花","薄の花也", "あまのをし草","~代に虫のそんしたる田を押直すを云", "あけこと","佛~に物を手向事を云也。人間にも上たる方へはあくると云也", "あへもなく","あやられと云祝言也", "あをさふらひ","六位の事也。青侍", "天河井せきの山","伊賀の名所也。七夕によせてよむ", "あしつを","和琴のあしむらこ也", "さかなき","あら心。惡字也。あしき事なり。さかなふ人となるこれも同前", "さねこん","まことにこん也。眞來と書なり", "さきさかまき","檜垣をいふ", "さゝめめ雪","こまかにふる雪也", "さまもらぬ","けふりをいふなり", "さゝめ","なみなり", "さはたつま","草なり。いたとりをいふ", "さみとり月","正月の事也", "さ花は月","三月をいふなり", "さくも月","五月の事也", "さゝ花さ月","八月をいふなり", "さゝゐの風","積雪を吹ちらすをいふ也", "さはひこめ","雪をいふなり", "さころも","たゝ衣の事なり。更衣。承和天皇より初也", "さはつさ","峯をいふ也", "さゝえこ鳥","うくひすなり", "さよすみ人","夜ふけて~樂うたふ人なり", "さゝらをと鳥","百舌鳥と書也", "さゝめも","私語也。又かくしさゝやきいふなり", "さえかしこき","學問利根なる事なり", "さけさせす","不遠也。さけす同事也", "さんさし","參度也。參賀の事をいふ", "さたすくる","天子なとの上にいふ事也。なか貞過る年と哥によめり。五十年に過たるをいふ", "さのもと","さやうのものといふ詞也", "さほひめ","春を守~也", "さゝ波うたふ","夏~樂のうたひものなり", "さむしろ","せはきむしろの事なり", "さひし","雨風すこき躰也", "さはり","さしあひ有事也", "さまたけ","さはりをなす事也", "さそふ","もよほす心也", "さやけき","しるき心也。又たしかなる心なり", "さねぬる","たゝぬる事也", "さとり","さいはひ事也", "さかゆく","さかへ行也", "さても","さやうにもなり", "さゝかに","くもの事也", "さひえ","水くまりたる江也", "さかしら","さまたけ也", "さやか","さたかなりやとたと同ひゝき也", "さはらか","さはやか也", "されはみて","たゝしやれたるなり。まじやうになき事也", "さをりをび","ほそき帶の事也", "さしもくさ","萬人の事也", "さすらふ","流人の躰也", "さすか","ほめたる詞なり", "さゝれ石","ちいさき石也。細少石と書也", "さゝれ水","そとなかるゝ水也", "さゝ波","こまかにたつなみ也", "さゝはの笛","しやくはち也。源氏に有", "さらぬたに","さあらぬたにと云事也", "さえつる","春の鳥の啼事也。塰にもいふ", "さき草","初春に萠生する草歟。又~の名なり", "さいくさ祭","三枝の花折て酒瓶なとをかさるとなり", "さかしたつ人","かしこたてなる人なり", "さしくみに","さしよりに也。やかてといふ心也", "さかし心","さまたけ也", "さいつころ","をとゝひよりさきをいふなり", "さゝめく","さゝやく心也", "さうしみ","主人の事なり", "さかりは","かみのさかり也", "されたる竹","ゆかみたる竹也", "されたる心","なれたる心なり", "侍ひわらは","殿上童也", "さた/\と","さたかなるなり", "さゝやかなる","ちいさき也。家にもいふ也", "さはれ","さはあれといふ也。さらは共云", "さはらか成髪","かみのうすき躰也", "さうとき","はやきなり。早速", "さやぬ見ぬ","さやかにも見ぬ也", "さう/\しく","さうさうしき也。さひしき心にも用", "さきのこゑ","さきをふ事也。人なとはらふ事也", "さをに","いろのしろきなり", "櫻のほそない","おさなき上臈女房のきる物也。さくら色の事也", "さくらのみえ重","檜扇の兩方三特を薄樣につゝむ也", "さらかへる","よき中あしく成て又よくなるをいふ也", "さくしり","唐におとなしき人はみゝくしりを帶に付也", "さきら","舌といふ字なり。辭舌也", "さらしゐ","六月井のもとをさらゆる事也", "さしも草","よもきの事也。但蓬に似たる草也", "さは","さらはなり。さは見ん同事也", "さほなくるま","はた織ひの事也", "さらに","一向にといふこゝろ也", "さち草","檜木なり", "さそな","けにそなといふ心なり", "さくら戸","さくらの木にて作戸也", "されうた","はいかい也", "里ひたる","田舎めきたるこゑ也", "さくら人","風俗の人なり", "さらぬ別","不去別。死わかれ也", "さはかひ","さはきたるなり", "さえの神","道祖~也", "さいつゑ","笠の事也", "さやく","そよくなり。又さら/\としたる躰也。霜風に有", "され","冬され、春され也", "さぬらく","たゝぬる事也", "さしなから","さなからと云詞也。さすと云事にも用", "さくら狩","さくらを尋る也", "さくらこ","男二人戀けれは自害せし女也。櫻鬼と書也", "さくさめの年","老女也。又繼母共云也。又さくさめは雨風を云", "さみたれかみ","たゝたれかみ也。五月雨の心と有", "さかし","さそかし也。賢事にも用", "さまよふ","容儀のよき也", "されくつかへる","しとやかならぬ躰也", "さつを","ますらお也", "さぬる","たゝぬる也。さは助字也", "さもあらはあれ","ふてたる詞也", "さにぬり舟","唐船はぬると也", "さきすら","たゝ鷺なり。すらはさへといふ心か。木すら。貝すら。鳥すらとも云", "さくらあさ","色赤。紅葉したるを云なり。櫻麻也。さくら咲時分あさまけはいふなり", "さゝかに姫","七夕なり", "さくらの宮","伊勢の内宮の御事也", "櫻はの宮","さくらのみや也。北野にてはさくら葉の宮と云也", "さよ姫","左千彦妻也。松浦鏡のみや", "さしはへて","わさと也。態", "さうとけは","あちこちさはく心也", "さり/\","合點なり", "さくる","さまたけなり。さけし同前", "さひたる室","をとなひて住寺也", "さゝのはをくむ","酒の事也", "さはの螢","おほき事也", "さゝらへ男","月の名也", "さゝたのうなて","田の溝なり。うなては溝の名なり。", "され","石の名也。沙石也", "さふし木","九百七十五丈の伏木也", "さひのくま","檜原なり", "五月の玉","くす玉の事也", "さをとり","雉を取事也", "さはしる","はしる也", "さにつらふ","けしやうしたる人のかほ也", "さしふみ","すいする事也", "さはへ打神","はへのことくおほき心也", "さりけなき","世俗にさゝらけもなきといふ事也。又さらぬ躰なり", "さそひも","さそひ來と也", "さはへなす","わろき物也", "さへき山","攝津國也", "さくらたに","めいとをいふ", "さからす","遠さからす也", "さゝうたふ","~樂の名なり", "さゝ分あさる","篠分朝なり", "樣におはぬ","さまにもあはぬ也", "さとりの母","もんしゆ也", "さはかり","さかりなる事也", "さほの哥","舟さす人の哥也", "さかほかひ","盃さすなり", "さゝやか","ちいさき事を云なり", "さゝ波の國","近江の國の名也", "さゝ竹","枕詞也。さゝ竹はおほき心に用", "さのかたの花","藤也。さのかたとはかりもいふなり", "さゐ","魚也。俊頼云田草と也。山田のさゐもとるへきにとなり", "五月の鏡","百練鏡と云を五月五日午時江南舟中にてゐたる也", "さゝれ草","芦なり", "させとは","きり/\すの名也", "さゝめかる","〓〔艸+衣〕にひねる茅なり", "さすさほ","男をいふ。熊野路の詞にいふなり", "さつゆみ","弓は兵具の中にさときものなれはいふなり", "さよすき人","~樂男に成を云。早夜數寄人となり", "さゝやきの橋","北國なり", "さち","さいはひなり。幸の字也。能事也", "きたまつり","賀茂の臨時の祭なり。霜月也", "きのはて","四季のはて也", "きなるいつみ","黄泉冥途也", "きおひ馬","いとむ心也", "きなけつ","秋の空なり", "きさらき","二月の名也", "きぬさらき","二月更衣著なり", "きつにはめなて","狐にくはせてなり", "きゝら漕舟","いそきこく舟也", "きすかく塰","きすといふ貝をかき取也", "きよら","清なり", "きひわ","うつくしき也。又おさなき也", "きぬたうつ","衣うつ也。秋", "きぬ/\","わかるゝ事也", "きえかて","きえそむる也。きえかたき。といふ心も有", "木こり","薪とる山かつ也", "きそひかり","五月五日にとる百草の事なり", "きりたち人","へたゝりたる人なり", "きのふよりをち","遠きなり。あなたといふこゝろ", "きをひ帰り","いそき我さきにとかへるなり", "きよろしき","かけたる詞也", "きりかけ立","たてしとみ也", "木の枝","木末也。又草末ともあり", "きんちか","汝かなり", "きすくにて","こはきなり", "きりのみ中","霧の最中也", "きぬのなるゝ","しほれて身にまとふをいふ", "きぬくはり","正月の衣を給事也。衣配", "きやとる","きてやとる也", "きりふの薄","苅りたる跡に。生たるを云也", "きのみち","にかはつけしたる物をうるものなり", "きのみちつくる","番匠也", "きくの水","九月九日の酒の事也", "きくの渕","きくの花ふかく咲たるこゝろ也", "きちやう","木丁二季にかはる物也。きぬ。夏うすく。冬あつし", "きこと","梅也。木毎なり", "きさきかね","后器用といふこゝろなり", "蛬うたふ","神楽のうたひ物也", "きたの翁","さいわう也", "きよまはり","日数を定いもゐする也", "きおふ","あらそふ事なり", "きそひ","是もあらそふ也", "きかのか","香をたく事也。不断香なり", "きたうち","風の名なり", "きのまる殿","むかし名乗を仕る所也。天智王御在所。木丸殿", "きうた","きね哥也。物つくとき。女うたふ也", "きくする水","水を請たる也。掬水", "きすら","すはら木たにもと云こゝろ也", "きをまなふ","悪を学也。馬の名なり", "きかくに","きくなり", "きみとひと","君と臣と也", "きせわた","菊に霜をあてしとて。八月よりわたきをきすると也。但不咲時きくに似せて。當日にきする。巴説也", "菊うる市","昔山居の人花紅葉なとうりて世を渡也。住吉の市をも云", "きくのはま松","きくは豊前の國郡の名なり。菊濱松", "きのへうし","きぬのへうしなり", "きゝすへ鳥","鷹のうさにあり", "ゆふつゝ","ほしの名なり。大白星と書なり", "ゆたけつ","冬の朝事なり", "ゆたけのみそ","衣也。七尺にたつ也。大くひをわらぬ也", "ゆめのゝ鹿","つけ野の事也", "ゆつる","弓の弦なり", "ゆふすみ人","神楽うたふ輩なり", "ゆつかつら","神前に有枕木也", "ゆふかけて","夕にかゝるなり", "ゆきかひ","行かよふ也。かひは助字也。行かふとも云", "ゆゝしき","いま/\しき心。忌字。又よき事にも用也", "ゆし給ふ","由字なり", "ゆみのけち","弓結なり", "ゆするまいり","髪あらふ事也。又ゆあふる事なり", "ゆふたすき","しめ事也。十一面と書也。又かけ帯の事也。神楽の時。舞姫めの上にかくるなり", "ゆふして","しめ也。しては紙木綿也。七五三と書也", "ゆふはへ","花なとの夕に色まさるを云なり", "ゆくりなく","ゆる/\となきなり。心ならす也。又ゆくりかともいふ", "ゆるし色","こき紫也。紅共", "ゆくて","行ついてにとなり。行次", "ゆきもよひ","ふらんとする雪催なり。雪もめ。と云も同前。", "ゆるゝか","長閑なる心也。ゆる/\としたるなり", "ゆくとくと","行と来と也", "ゆをひかに","ひろき心。寛の字也", "ゆるひする","油断なり", "ゆするつき","ひん水入物也", "ゆしあんする","ゆしはゆるなり", "夢のたゝち","ゆめのまさしきこゝろ也", "ゆたのたゆた","波にゆられたゆたふ也。又たゆたといふは。煩こゝろ也", "ゆふかけ草","夕の草なり", "ゆふつくひ","ゆふへの日也", "ゆらく玉緒","命のふる心なり", "ゆふたゝみ","しての。たゝみたるやうに見ゆるを云也", "ゆかつら","ゆふして也", "ゆつのつまくし","稲田姫の髪指也。油津爪櫛と書", "ゆたけき","ゆたかに廣心也", "ゆふけ","夕かけ也。又浦の事也", "ゆふとゝろき","暮方にむねのさはく也", "雪をめくらす","まひの事也。哥の躰にも有", "行合のわせ","苗不足の時。色〃植ませたる心なり", "ゆくする","たかひにわさをするなり", "夕かへる","ほしの事也", "雪のしらへ","琴のしらへ也", "ゆふけとふ","占を問事也", "雪見草","卯花なり", "雪の声","寒時はしん/\声有物也。霜のこゑ。同前也", "ゆつき","つきなり。槻", "ゆるし","囚人獄舎に有。取出事也", "ゆらに","ひまなき也", "夕まとひ","宵にはやくぬるを云也", "行て生る","往生なり", "夢殿","聖徳太子禅定所也。和州法隆寺にあり", "雪ふむ鷹","落毛をつかむ事也。冬也", "夢のさとし","夢のつけ也", "夢かへ","夢まほろしの事也。過去。現在。未来也", "ゆきすり","袖すり合事なり。巴説", "雪をいとなむ","水で遊事也", "ゆこりの丸お","本宮湯岑を云なり", "ゆふつけ鳥","鶏なり", "めさし","女わらはの名也。又海士の藻を入る籠也", "めもあやに","綾に文也。綾有てうつくしき物を云也", "めそめ","紫のむらこに染たるなり", "めくらひ","めくるなり", "めをに","文珠櫻なり", "めてたけれ","見たきなり", "めなれ","みなれたる事也", "めさましき","すさましくみたるなり", "目をそはめ","そはつめなり", "めつらか","めつらしき也", "めつら川","是もめつらしき也。めつらと云詞は松浦河よりはしまるなり", "めつらしひ","是もめつらしき也。ひはそへ字なり", "めたゝしき","面目なり", "めつる","月花にめつるなり。はうひたしる詞也。あひしたるこゝろなり", "めち","見ゆる躰也。目路と書", "めもはるに","見渡したる躰也。又草木なとのめのはる事なり", "めさまし草","目をさます事。目覚程共いふなり", "め親たちて","女おやのことく。母めきてなり", "めゝしく","目たゝしく也。又目に立といふ心なり", "めかれす","めもはなさぬ也", "めてくつかへる","感しかへる也。又めて給ふ感情と書なり", "めくはし","見合心なり", "めもなをし","ほめたる詞也。又めもはなもをし共有", "めしうと","思人の事也。召人", "めしをんな","同宮人と書", "めそめ","めゆひの事也。目染", "めり","なりのかはり也", "めわたる鳥","物の早過る事をいふなり", "めに見ぬ鳥","蚊のまつ毛に巣をかくる鳥なり", "めやすき","只やすき事也", "めつら男","業平なり", "めもきりて","涙にくるゝ事なり", "めなる","こらゆる事也", "めならふ","見なうふる事也", "めくれす","對面もせぬ也", "みやひ","情をかはす事なり。嫁字なり", "みやこ鳥","かもめなり", "みけし","きぬ也。御上衣と書なり", "みやつかへ","奉公也。官学と書なり", "みむろ","おこなひ給所也。御室", "みをしる雨","只雨也。涙にあらす。心あり", "みたれさえ垣","萱にて組たるかき也", "みそ","御衣なり", "みな月","六月也", "みつくき","筆を云也。又名所にあり", "湊しらむ","あかつきの海の白を云", "みなせ鳥","梟を云。水瀬鳥", "みゝめ鳥","鶯なり", "みさゝめ","賞翫なり", "みそき","はらへの事也。御祓", "みはす","神の祭也", "みはに醉","酒にえひて也。神に奉をみはと云。又みき共云。みき給ふ共讀り", "みつむし","魚也。水虫。と書", "みなこさも鳥","みさこ鳥なり", "みつきすこ鳥","郭公也。三月過るとり也", "みゝひき草","鼠なり", "みすも草","むきなり", "みしは草","菅なり", "みくしあけ","かみをゆふ事なり", "みたり心ち","乱こゝろなり", "みつらゆひ","髪なとかさりてゆふ事", "みたちき人","御ひけとる人。無文の直衣を着故也", "御うちき人","御装束する人也", "みつの口","第三間にあたる戸なり。物語にあり", "みたらし川","神山より流出小川なり", "みかよのもち","女の年の数。調進なり", "みもすそ川","伊勢の宮川なり", "みつのおひ","身細て。二重を三重に也。三重帯", "みはやす","よく見て愛する也。見生", "みす","すたれなり", "みつき物","さゝけ物なり。御調物といふ", "みつせかは","三途河也。三瀬川", "みそかけ","御衣のほこ也", "みつから","我身から也。心つからとも", "みなは","水のあはなり", "みそひつ","御衣ひつ也", "みほつくし","海のしるし也。水尾", "みなれ衣","身ふれころもなり。君かみけしとも云", "みあかし文","御灯文と書。ともし火にて学文する事也", "みとりの袖","六位のしやうそくなり", "みさほ","物のへんせさるを云也", "みさほつくる","是も。物のへんせすつよき躰を云。又情をしると〔云〕心もあり", "みつわくむ","いなきの尊水神をうめるに老嫗の形なり", "みちかくる","月の事也。月のみつると。かくると也", "みとのまくはひ","〔夫〕婦和合の事。神代に天の浮橋の本にて", "みとりこ","四五歳かはりの子なり", "みつは四は","三棟。四棟の事也。四つはの殿作とあり", "みとりの林","ぬす人の事也", "みそさね","荷をおふ事にや", "御川たもち","商人なとを云也。賤心をもいふ也", "みてくら","へいの事也", "道ちかひ","道行ちかひ也", "みつの道","三徑也。門。井。厠の三なり", "みしろく","身をうこかす也", "みくり","水草なり", "みくしけ殿","しやうそく調する人を云也", "みつまよつま","三段。四たんなり。屋敷たんを重心也", "みるはしの面","硯なり", "みえ重の袴","中倍ゑあるはかまなり", "みちやう","御丁の帷なととあり", "みほかけ","ほのかなる御影也。又そは火のかけの事也", "みたけまうて","吉野詣の人。精進なり", "みつの友","琴。詩。酒の友也", "みとしみ","十にみちたる也。何十にても御賀なり", "み足まいり","あしらふ事なり。御足洗", "みそかこゝろ","ひそかなり", "みつにしたかふ","女は。親夫子の三にしたかふ故也", "みちしき","うちしきなり", "みてたり","みいてたる也。見出。と書", "みもきの事","明石中宮。十二才にて着裳の事也", "みたりあし","あなたこなた。あしき躰", "みやひやか","うつくしき躰也", "みちのく紙","まゆみのかみ也", "水に數かく","はかなき事也", "みのかたを","祓の時作人形なり", "みちくる人","おほき心也。滿来人と書", "みやはら","宮達のおほき事なり", "みかのよ","うふ屋の祝也。又七夜も同前", "みしめ繩","御注連を書也", "みのをこたり","あやまちおこたる也。過の事也", "みあれ","御生と書。御形共書なり。賀茂大明神御誕生日なり。さるの日なり", "みかきか原","名所にあらす。内裏仙洞以下の御垣事也", "みいし","主上御腰かけらるゝ物なり", "みのしろ衣","みのを衣と云也。〓草+衣代衣。又身を賈て。其代をもいふなり", "みかけ","水のかげなり", "みこもり","水の籠りたるをいふなり", "みかくれ","水にかくるゝ也。水隠。又見かくるゝ也。俊成説なり", "水のみわた","水のまく所なり", "みなから","みななからといふこゝろ也", "みなれ","水になるゝを云。見馴に取成なり", "都のてふり","都のふるまひなり", "三輪のしるし","とふらひ來ませ杉立と有。杉の事也", "みこき","天子崩御の日をいふ也", "みちかひ","見違也。又云。道のちまた也", "みとも","御供人なり", "みへ重の扇","両方の上三牧つゝ薄様にてつゝみ。色〃の糸にてあはひを結ひたるなり", "宮柱めくり合","伊勢造宮廿一年めの儀なり", "みあふる","みあはせ也", "みつのかしは","大神宮にて。かしはを取りて。うらなふ事也。三角柏也。かしはの葉を。水にうけて占也。しつめは凶。浮は吉。水のかしはとも又みつなかしはといふものなり", "みつゝかしは","右同前なり。立はかなふ。立されは思事かはさるなり", "みすへしたる","すへらかしたる也。ぬきすへし。同前", "三のつかさ","三位なり", "三の道にかへる","三途なり", "みふ","戸なとに封付事也", "みたれかき","琴を引事をいふなり", "みこもりの~","身の中に有神也。水神とも云", "み川水","内裏にちりを流す川也", "道のほこら","道祖神也", "みとりの洞","王の御すへり所也。霞のほこらも同事也", "みつの花","蓮の事也", "みさこ草","桃の異名也", "みとりの花","梅の事也", "水の衣","氷の事也。水のきぬとも云", "みき草","もゝの異名也", "みち草","同前。三千種也", "みそか","晦日也。卅日め也", "みさゝき","王の御はか所也", "みしふ","水さひたるを云也", "みたりの翁","三人のおきな。王傳にあり", "みなせ川","天川也。水無河", "みさこ","まさこ也。水沙", "みさえた","こ枝なり", "道しれる駒","老馬の知なり", "みもた","はゝのかほ也", "みをき玉","玉神奉様也。御祈玉なり", "みをき","帝皇に奉物をいふなり", "みなれさほ","水に馴る也", "みつかき","久しき心玉垣の事をも云。久といはんためなり。神道には。意の字を。みつかきとよます。三なから心の字よます", "道行ふり","道ゆかん次也", "水かけ草","いねをいふ也", "みさこ","まさこ也。水沙", "道もと草","卯花なり", "みとしろ","神田也。御戸代", "みゝかの山","吉野なり", "みかほし山","常陸筑波山をいふ", "みくさ祭","さいくさ祭也", "みくさの花","同三枝の花を折。酒たるをかさるなり。三枝花と書なり", "みけ","神供なとにや。神食也", "みつのちり","遠き事也。三千里と書", "みぬよの山","しての山也", "みしふつく","田つくる時。竹にてなはてつくるなり", "みなしろ草","いつまて草也", "都の塩かま","河原院なり", "みやこ草","松なり", "みつむまや","そさうなるもてなし也。水驛すへき共云", "三のすへらき","伏犠。神農。皇帝なり", "みことのり","天子の御詞也", "みことら","是も。勅定なり。", "水のむしろ","水に紋有事也", "水のすたれ","同水箔也", "三のはしめ","元日なり", "みすのあふひ","賀茂のまつりの比。都の家の簾に。葵を懸也", "三草のたから","三種の神宝也", "みこの宮","春宮の事なり", "みかきもり","衛門の事なり", "みくつたく","藻を燒事也", "みしは","かさにぬふすけ也", "耳堅からぬ","耳つよくなき人也", "みつのさかひ","欲界。色界。無色界なり", "みやこすり","殿上人の着てまつりこと仕る衣也", "みつの刀","國の名也。ь嘯夢にみて。國の主と成", "みつの灯","日月星也。又云。稲荷山に三の玉をうつみ給事有。是をもいふ", "見まし","錦のしとねにや。おましとも云", "みつの廣前","玉垣庭なり", "道口のたけ","越前の名所也。左近右近中将は御綱助と云", "みさほ","つゝむこゝろなり。又難面心なり", "みつは指","老いて赤歯三殘。口へさし出也", "みもり","田の水を守を云なり", "みそき","神躰を作木也。御衣木とかくなり", "しひら","女の漿束の上に着。すりしら共いふ也", "しやか","なんちなり", "しけち","やふなとに有あしき道也。又はけち共", "しこめ","あしきなり", "しかはあれと","しかれ共也", "しめをく","領したる事也", "しめさす","右同前", "しはたれ波","しけく立波也", "しは鳴鳥","しけく啼鳥也", "しほり山","ふしの山なり", "しもつやみ","廿日以後のやみなり", "しのすゝき","また穂出ぬ也", "しつはた帶","はた織時に。腰に巻物なり", "しつはた","是は。思に乱也", "しきたえの枕","たゝ枕也。敷妙はまくら詞也。又かんにんする事なり", "霜あさ","たゝ朝霜をいふ", "しほりする","いさめしほ", "しほり","道のしるへ也", "しゐ柴の山","紅葉せぬ山なり", "しゐのこやて","しゐの木の小枝なり", "しゐ柴の袖","いろのくろき袖也。しゐしはの衣共有", "しつけさ","しつかなり", "しうとく","しうねき心也", "しはやすむ","しはらくやすむなり", "しつ心なき","しつかならぬ心", "しのゝは草","只しのゝ事也", "白妙の帶","枕詞なり。白は衣の本色なれはなり", "しらぬひ","いとよむなり", "しなかとり","猪名なり", "しほしり","説〃おほし。俊成。定家も分明ならなすと也", "しつく","石なと。波にゆられ。あらはれかくるゝを云。しつく月日にも云", "しちのはしかき","百夜通事を。車のしちに書付る事也", "鴫の羽かき","しきは。しけく羽をかく物也。数書事に云", "しのふもし摺","陸奥信夫郡に。髪を乱様にする物也", "しみつの寺","清水寺なり", "しりゐ","はかゆかす。と云こゝろなり", "しらつかはみ","舞のしやうそくなり。袴なり", "しいつ","しいたすなり", "しら波","ぬす人をいふ。白浪。と書", "しりに立て","したふ心切なるなり", "賤のをたまき","はたをへるを云。又へそと云物也", "してのたおさ","ほとゝきす也", "しは/\","しけき事。数字なり", "しとゝにぬれて","いたうぬるゝ事也", "下ひものしるし","人戀る時は。とくる物なり", "しらたまひめ","霞を云。白玉姫。と書", "しらさゝめ","白波なり", "しまほしのかけ","月の影なり", "しはふね","柴つみたる舩也", "しかみさ枝","下枝なり", "しらにきて","白幣なり", "しらさゝ雲","白小雲なり", "しなゐとり","鵜なり", "しつこ鳥","時鳥。しつとり。ともいふ", "しほたれ","ぬれたる也", "しなかとて","さそ。なと云こゝろなり", "しきしのふ","いかにも忍ふ心也。又しきりにしのふ也", "しむる","心をとゝむる也", "しめゆふ","約束したる事也。能因哥に。ませをしめと云", "しからみ","雲波なとに云詞なり", "しかすか","さすか也。鹿をもたせても云。巴説なり", "しるへ","しるしの事也", "しのや","芦薄なとにて。ふきたる家也。篠や", "しとね","夜敷物なり。茵", "しはし","少の間の事也。又久しき事にも用也", "しのゝめ","明かたの事也", "しもや","雜舎也。下屋", "したゝみて","なまる事也", "しりやうこち","うしろことなり", "しもけいし","下家司", "しそきて","しりそ〔き〕てなり", "しゝま","物もいまはぬ也", "白かさね","更衣時。只きぬの白き重なり", "しほとけし","とけたる也。ぬれしほたるゝ也", "しなとの風","乾方の風なり", "しみ","紙食虫なり", "しうねき","田深こゝろなり", "しり引きり","つよき心。引はりこゝろなり", "しはふるひ人","賤のわさ也。木の葉ちりかゝるを打排心也。又老者のしはよりて。手足のふるう事也", "しほらぬ海","湖海なり", "しらき","しんらん國也", "しなてる","水うみの惣名也。又しなてるかた岡山。によめり。心かはる歟", "しいらたつ","たゝ裳の事也", "しらくらかし","しそひらかしたる也", "しかなとて","さそなとて。のこゝろなり", "したとに","舌のはやき事なり。又したときとも", "しほのあひ","しほのみちあふ事也。塩あひ共有", "しゝかみ","ちゝみたる躰也", "しみつの宮","住吉の事也", "しきなみ","しきりに立波也", "しのに物思","しけく物思也", "しのゝをふゝき","風の名也。しけく吹なり", "しらまゆみ","しらきの弓也", "しまつとり","水のからす也。又鴉とも云", "してうつ","しけくうつ也", "しみとけて","第五味とあはれなり", "しもとゆふ","もすへ也。薪をいふ", "しものまゆ","老のまゆ也", "しなか草","萩の事也。鹿啼草と書也", "しけぬき","ぬきのしけき也。まかちしけぬきと有", "しとゝこあかり","二色也", "しかそ住","かく住。と云こゝろなり", "霜の降は","ふりやうなり。はをすむなり", "しかまのかち","かちんとて黒染物なり", "しかなから","そのまゝ也", "しめ野","北野なり", "しつ/\しく","雨の名也。八雲にあり", "しまひね","かすみの名なり", "した夜の戀","夜中也。下夜", "しまのね","地なり", "しまのみはし","しまの宮の古郷にあり", "しもかなひぬ","舩なとに乗に。よくなれたる也", "鹿のしからみ","萩の中に入程に。むすほふれたる也", "しら人","新羅人なり", "敷たえの黒髪","乱かみをしきてぬる也", "したてる姫","あめわかみこのひめなり", "しのゝは草","ちいさき草也", "しら野","枯立躰也。白野", "しほさゐ","塩の指あふ浪也。さかひなり", "しほひの山海","生死の道也", "しかのつま","萩の事也。花のつま共云", "しまひこ","菓子の名なり", "しゐさほ","しゐの木にて。造たる舟のさほりなり", "しかの夢合","津國つけ野にての事也", "鹿のそのふ","鹿野薗也", "霜のこゑ","寒時。しん/\とこゑ有なり", "したひ山","大和下檜山也", "しはつ山","土佐しつは山也", "しかつの宮","近江大津の宮なり", "しくら川","備中なり", "しろこ草","いもなり。又あやめ共云也", "しは雨","急雨なり", "しは車","柴をつみて。山の高みより落すをいふ也", "しきつの浦","住吉の内に有名所なり", "しき/\","思しきりになるなり", "したつ岩根","天照太神の御在所なり", "塩つゝお","魚の事なり", "しのに吹風","しけく吹笹の心なし。植物にあらす", "しらぬひ","つくし枕詞也。不知に火有を見付て。つくしを知を云古事也", "しらちの錦","赤地。こんち。なとあれは也", "しみゝ","しけきと云詞也", "柴のは文","昔女柿の葉に文を書たる也", "しかぬくうら","鹿の肩の骨を拔て占なり", "しく/\降雨","しきりにふるなり", "しるしの煙","須磨と淡路と通舩とふ火を立なり。其を見て通なり", "しは摺衣","野すちをやりて。芝草織たるを云。旅人。野人の着をも云", "しにてるや","かたをか山によめるにや", "しかのすへかみ","すへかみ何も社とつゝけいふ。惣社といふこゝろなり", "しゝ田の稲","十六歩也。一段頭也。四〃十六なり", "しくめる","しきりに也。風そしくめる。とあり。又ふき敷共", "したまち","思人を待事也", "ゑふのすけ","衛門兵衛也", "ゑしまか崎","名所なり", "ゑんしまかき","同前", "ゑくの若な","せりなり", "ゑいまさ","縷冠なり", "ゑいかつら","ひたいのかつら也", "ゑし","火焼の名なり", "ゑむ","わらひゑむ事也", "ゑはらひ","是もゑみ笑也", "ひしきも","海草なり", "ひたふる","一向に。と云心也", "ひちまさる","ぬれまさるなり", "ひとの國","他國なり", "ひこほし","男七夕なり", "ひめまつ","只松の事也", "ひた","なるこなり", "ひをむし","ふゆう也。朝に生て。夕に死する虫なり", "ひなとしる","山のめくり。あさ日の出時に。あかくなるを云", "ひな","いなか也。田舎", "ひれふる","袖ふるなり", "ひとつもり","雲を云なり", "人めく","すくれてなり", "ひとの御門","唐の御門也", "ひとたまひ","出車の名也。人に給を出車と云。公方より。点せられて給故に。人給と名付なり", "ひめかや","もえ出草也", "ひやゝか","秋さむき事也", "ひもかゝみ","こほりの事也", "ひむろ","六月一日氷を帝奉也。ひむろもるとあり", "ひたやこもり","引籠居たる事なり。無意趣。しつかに住心歟", "ひなの長路","賤ましく遠心也。浮野長路", "ひなつる","巴説に。羽生そはぬ事をいふ", "ひなひたる","いなかめきたるなり", "ひとはしらの~","かつらきの神也。一言主神なり", "ひたみちに","ひたすら。と同前", "ひたき屋","火たき屋。雨の降時のれうに。庭におほいをするなり", "ひたゝけ","ひたゝくは放埒の躰也。とこ共なき。ひろきと也。ひた道の心也。", "ひちかさ雨","笠もなく。袖をかさしたるよしなり", "ひとつ涙","うれしきとかしきとなり", "ひもす鳥","〓火+鳥を云なり", "ひさめ","大雨をよめり。ひさめふりいかつちなとゝ有", "ひち雨","同前なり", "ひふり","いかつちなり", "ひるこ","蛭児と書。神の名なり", "ひめて","ひする也。めは詞字なり", "ひしりの世","賢王の代也", "ひそむ","まゆの間をしはむ事なり", "ひなの別","田舎の別れ也。又南海に鳥有子をそたてて。沖へつれて出て。はなちやるをいふ", "ひはりこ","わりこ也。檜破子と書なり", "ひのよそひ","漿束の赤色なり", "ひたおもて","おもてつれなきなり", "ひねすみ","火鼠。唐に長卅里の大山に。晝夜火有。火の中のねすみ三尺也。此毛にてぬのをゝる。是を浣布といふなり", "ひきさけ","引はなつなり", "人はかる","はかりこちてといふ事なり", "ひすいたち","鳥の名也。うつくしき姿也", "ひろはかり","尺の事なり。尺八を尋とす。佐傳に有", "ひれふし","物わひたる様也", "ひとの國のか","変魂香也。他國香。と書", "ひとかす","人なみなり", "ひゝらいたり","かろ/\敷居たる也。又ひゝらきゐるは。ひろこりをる心なり。又ひゝらくは。衣。折めしのしゝらなと云なり", "ひとそう","一孫。と書。一族のこゝろなりなり", "人わき","差別をする也", "ひふり","あられふる也。氷降。と書", "ひま有中","中の悪きを云", "引くんし","琵琶に功者也", "ひみつ","ひのお物を。水に入たるなり", "ひはた色の紙","紫のこく黒き色なり", "ひはたの袴","尼の着物也。茶染の色黒はみたる也", "ひねもす","一日の事也。終日と書なり", "人たのめ","空ためのめ。なと同心なり", "ひおりの日","五月五日也。左近右近かちを引折着也", "ひとりこち","ひとり言也", "ひたすら","ひとへになり", "ひいろ","火の色。尊者なとのきる物也", "ひつしの歩","屠所の羊の事なり", "ひをもちて","四月一日よりこほり持也", "ひとしなみ","ひとしきなり", "人やりならぬ","我と行道也", "人香","人のうつりか也", "ひとはへ","木伐跡に。枝生出をいふなり", "ひとつらふ","ひきしらふ心。又ひこしらふ。是も引く", "ひかた吹","只風也。ひつしさるより吹風也", "日のためし","元日。氷にて世をそうする氷様也", "ひま行こま","光陰の事也", "ひつちほ","田苅跡の二番はへなり", "ひれふる","袂つまなと衣のはしなり", "ひすいの箔","四月一日より懸葉のすたれなり", "ひもろき","宗廟を祭。其備物をいたゝく事也。又いかきをも。ひもろきと云也", "ひいけの水","こほりをこほらかす池也", "ひかたの鏡","伊勢の神を鏡にゐるに。きす有とて捨也。紀伊國吉野河の湊に流より給ふなり", "ひさゝ物","ものをこしらゆる事也", "ひもす","山からなり", "日のさふる","雲かくるゝ心也", "ひち","沼なり", "日のみつな","神殿にひく物也", "ひまの馬","ひまなきなり", "久かたの山","須彌山なり", "一夜めくりの~","さす神也。大白神也。天一の事", "火をけちたる世","佛入滅の事也", "ひたち帶","鹿嶋神に戀を祈。てかけおひなり", "ひいけ祭","氷のゐぬは凶年にて侍れは氷の御祈とて大法會有也", "ひかけのいと","かつらをかさしにする也。又日かけ糸これは日かけといふ草をくさりにてかんさしにかくる也", "ひとかね","柴なと一把の事也", "ひ立ての暦","しはすの事也", "庇の車","車の前にひさしの有をいふなり", "ひとへ草","きゝやうなり", "廣葉のかつら","うりなり", "ひろすらかす","みかゝれすなり", "ひとよ酒","六月に一夜に酒を造帝へ參らするなり", "ひ原のかさし","昔檜をかさして舞たる事と也", "ひかりの陰","光は晝の事。かけは夜なり。光陰なり", "ひかめの~","天照太~の御事なり", "ひらうけの車","ひんらうしの葉をまねひてかさる也", "ひめかき","うつくしきかき也。姫垣", "一日の宿","此世界也", "人の日","正月七日なり", "ひたの髪しらく","ひたひかみちゝむを云。戀らるゝ女はかみちゝむ也", "ひきまゆ","かひこの事也", "ひとりの手向","乞巧奠(きつかうてん)を行事也。七夕に手向なり", "ひろふ","ありく事也", "ひなの都","國母の府中也", "ひるの錦","故郷へにしきを着て歸る也。朱賣臣かこゝろ也", "ひいな草","植ものにあらす。少女のもてあそふ人形也", "物け給る","食物給なり", "もろし","よはき事也", "ものいみ","夢見あしき時斎此字札に書て門に立也", "鵙のはやにへ","郭公のくつてに草の莖にさしはさめるものをやる也。くつの替なり", "もすの草くき","はかなきしるへ也。秋也", "物へたてぬ親","祖父をへたてたるおやといへは也", "もなく","わさはひもなく也", "もはら","もつはらなり", "もとつく","ものゝ上手に成事也", "もゝちとり","鶯百鳥", "もゝしき","禁中を云。百官の座を敷故なり", "もろこしの哥","詩をも押こめて哥といふ", "もせ","せはき也。道もせ野もせ也", "もえ木の陰","もえたる木かけ也", "もちつき","十五夜也。望月と云。十五日の日をもちといふ", "もなか","まつさかなり", "本あらの萩","もとあらは成事也。又あらの梅とも有", "ものゝね","管弦の事。物音なり", "もゝあゆみ","百歩。又遠心", "もとめこの舞","神楽也。人倫に非す", "もとつか","本のか也。本香", "もとつ人","本人。萬葉に有", "もきゝ","枝のなきやうなる木也", "もときおひてん","人にもとかれてんと云心也", "もや/\の關","奥州に有と也。むや/\。ふや/\。いなむ也。うやむや。皆關也", "もゝさか","さかは數也。百石也", "もろふし","もろともに臥なり", "もみつる","紅葉なり", "もみたす","同前", "もみちぬ","同をはんぬ也", "もみち鳥","鹿の事也", "もろかつら","あふひのかつらの事也", "もろ葉草","同葵なり", "もてはやす","とりはやす也。見はやす同", "もや","家なり。まん中の家の事也。母屋", "もとこ姫","七夕也。百子姫を書。又ももこの池。是は天川の名也。又もゝこ池。てんちくの國の名也", "もちくたけ","もちのくたけたる也", "もしほ","藻にくみかけて塩たるゝ也", "もや","死人有所。日本記に有", "もすえた","梢なり。末枝", "藻臥のつか鮒","たゝふなの事", "もたい","かめなり", "もの見鳥","猿なり", "ものたき","唐の天白山に有瀧也", "もとゆひ","むらさきに染物也。又女をも云", "もとくたつ","草なとのすゑかたふきて本に成を云", "もる白玉の聲","漏刻の水の音也", "もと立道","我家のわさ也", "もよに","やすめ字也。露もよ。月もよ。花もよ。にと同前", "もしほの枕","藻に塩しみたるまくら也", "もこよふ","いさり。行事", "もよひの煙","あさもよ也。あさ飯なと仕事也", "もろはのかつら","藍の事也", "もかさり舟","魚取におほくならひたる舟也", "百さえつりの鳥","百千鳥也", "もゝ鳥","數のおほき事春の百鳥にあらす", "もすき","玉椙なり", "もてなやみ草","もてあつかひたる躰也", "もよひ草","さくらなり", "もとゆひ草","ちまきなり", "もみちの里","泊瀬也", "紅葉の戸帳","錦の戸也。七夕によせてよめり", "もゝせ川","百瀬川と書", "せな","夫なり", "せつた","下おとこ也", "せうと","あにをいふ也。兄弟何もいふ", "せんかたなし","しやうやうなき也", "せと","海河落合所也。瀬戸迫門", "せちにもあらぬ","大切ならぬ也", "せんすへなみ","せんかたなき也", "せんさせて","碁の事也", "せんかの翁","せみまる事也", "蝉のをりはへ","蝉織延也", "せちふ","四月の節分也", "せめてさは","せめてさらはなり", "せきむかへ","客を送迎に四方のせきを限", "せきの岩戸","天の岩戸也", "せき川","あふ坂の關也", "せきいる","せきに入なり", "せこ","男をいふ", "せんしかき","人にかゝする也", "せりつむ","怨するを云也", "せこ繩","狩になはを引て鹿を追出す也", "せは物","ちいさき魚也", "せゝらき","そろ/\なかるゝ水也", "すたく","あつまる也", "すさむる","めてたてぬ也", "する井はむ","たゝ^のはむ也", "涼しき玉","戀胎王之凉をまねく玉なり", "すくせ","しゆくしうの事也。あこめすくせとあり", "すかる","鹿の鳴を云。秋", "すきかて","すきかたき也", "すかのね鳥","雉なり", "すゝか","雌鹿をいふ也", "すけなう","しなもなき也", "すか/\","いそく心也。すみやかと云心も有。すかやか同詞也", "すく/\","すくやか也", "すくよか","右に同事也", "すゝふね","舟にすゝを付る事也", "すくう","人をたすくる心也", "すこき","心すさましき也", "すへなし","便なし也", "すゝろ","おもひの外也。心ならすといふ。そゝろ同前", "すなとり","浦人のわさ也", "すへらき","御門の御事也", "すへして","すへらかして也", "すそこのき","下濃几丁", "すのまへ","箔のまへなり", "すきこと","好色なり", "すのこ","えんの事也", "すかかき","和琴かきならす事也", "すみすきて","よき事の少すきたるなり", "すかね","す草の根也", "すかゝき","すけかきを云也", "すくろの薄","燒たる灰のよの内に入Kく成を云", "すゑの松山","山を波越時中絶といふ也", "すき/\しき","數寄/\也。心つよからぬ也", "すきたはめらん","色めき心つよからぬなり", "すまひのあるし","すまふのもてなし也", "すみの山","しゆみせんなり", "すゝしき道","極樂の事。納涼の躰にあらす", "すふねの國","日本の事也", "すかひ/\","すきま/\打ちかへ/\といふ心も有", "すかひ給","たゝし給也。又すかすといふ心", "すけの庭鳥","蛬の異名也", "すへかみ","星~なり", "すさめす","不愛なり", "すみ染の空","夕のくらき心也", "すゑつむ花","くれなゐ也", "すゝめ色時","夕也。雀色時", "すかる","蜂なり", "すか/\","ねんころなり", "すかぬく","しけき事也", "すこ","卜すの事也", "鈴むし","侍從の事也", "すゝたれ","すゝけたるといふ心なり", "すのみこ","さるの名なり", "すかたのむし","たぬきなり", "すゝけ花","夕かほなり", "すへらみ草","万葉の名也。帝王草と書也", "すかの村鳥","すか鳥とて海邊に有なり", "すもりめのと","下賤の乳母也。もりするものをいふ", "すかねとりて","山菅の占とてする事有なり", "すゝのすみか","伊丹有未考", ,"さゝ波やにほてる海の邊にかりのすまゐせし折節或人此一冊を袖にし來る。予是を見るにそのかみ誰人によらすんは有へからす。しかれは末代の重寳たるへき間染筆者也。 慶長二年三月上旬 法眼 紹巴 寛永拾五年孟夏吉辰刊行",