世界半導体産業略史

1949

ベル研究所が(点接触型)トランジスターの特許を公開

1958

TI (Texas Instruments)社のジャック・キルビーが集積回路を試作。59年に特許申請(キルビー特許)

1964

TI100%出資の製造子会社を設立する申請を通産省に。68年に50%出資で実現

1968

Intel社を設立。(integrated electronicsを短縮)

1970

IntelDRAMを発売(世界初)。1kilobitDRAM、トランジスター数3000

1971

Intel4004(世界初のMPU)を発表。トランジスター2300個。

1976*

LSI技術研究組合が発足。通産省が呼びかけ、コンピューター・メーカー5社(富士通、日立、三菱電機、日本電気、東芝)が参加。1 megabit半導体メモリのための製造技術の開発をめざす。通産省が300億円、企業が400億円出資。1980年まで。DRAM 5社体制の開始。

1977

サムスン電子工業(1969設立)が韓国半導体(株)を買収し半導体事業に参入

1980.5*

ヒューレット・パッカード社が日本製LSIメモリの品質の高さを公表。ワシントンで

1980

UMC(聯華電子)を創設。台湾の政府機関が全額出資

1981

IBMIBM PCを発売。10月から出荷。PCの世界標準へ。

1985*

IntelDRAMから撤退。MPU事業に特化

1985*

日本電気が半導体の売上高で世界一。91年まで

1986*

日米半導体協定を締結。91年延長。96年まで

1985

サムスン電子が64kilobitDRAMの量産を開始。トランジスター数200万?

1987

TSMC(台湾積体電路製造公司)を創設。受託加工生産工場(ファウンドリ)

1988

Intelがマイクロン・テクノロジー社(米国)とDRAMOEM契約(3年間)、出資。

1988*

日本が世界の半導体生産額の50%を占める。89年も

1988*

三菱電機の西条工場が大河内記念生産賞を受賞。90年にNHK番組で紹介される

1991

DEC社(米国、コンピューター)が半導体製造部門を売却し、開発に特化

1992

Intelが世界最大の半導体メーカーに

1993

Intelが(MPUの)ペンティアムを発売。トランジスター310万個

1994*

日本の半導体5社が16megabitDRAMで世界市場の60%を占める

1996

韓国の半導体メーカー3社が64megabitDRAMで世界の70%を占める

1998

サムスン電子がDRAMのシェアで世界一に

1998

モトローラ(米国)がDRAM事業から撤退

1998

マイクロンがTIからDRAM事業を買収。TIDSP事業に特化

1999

ハイニックス社が成立。現代電子(韓国)がLG半導体(韓国)を吸収合併

1999*

富士通が汎用DRAMから撤退。高機能DRAMは残す

1999.12*

エルピーダメモリ(株)が発足。日本電気と日立製作所がDRAM事業を統合

2001.12*

東芝がDRAM部門をマイクロンに売却

2002.11*

NECエレクトロニクス(株)が発足。日本電気が半導体事業を分社化し、システムLSI事業の強化をめざす

2002

マイクロンがハイニックスのDRAM部門を買収し世界シェア30%めざすが挫折

2003.3*

三菱電機のDRAM事業をエルピーダが吸収

2003.4*

ルネサステクノロジー(株)が発足。日立製作所と三菱電機のフラッシュメモリ、マイコン、システムLSIの各事業を統合。

2003.7*

FASLが発足。富士通(出資率40%)とAMD(同60%)がフラッシュメモリ事業を統合

2007.10*

エルピーダメモリと台湾企業の合弁のDRAM工場が完成。01年までに1.6兆円の投資を予定。08年中にDRAM世界一を目指すと宣言。

2006117