インテル社を中心とする半導体技術・産業史

出所:玉置直司『インテルとともに ゴードン・ムーア私の半導体人生』日本経済新聞社、1995

 

1947

12月: バーディーンとブラッテン、点接触型トランジスターを発明。

1948

1月: ショックレー、接合型トランジスターの特許出願。 1951年に増幅作用を確認。

1948

26日: バーディーンとブラッテンが連名でウェスタン・エレクトリック社から点接触型トランジスターの特許を出願。

1954

テキサス・インスツルメンツ(TI)社、接合型シリコン・トランジスターを発売。

1955

ショックレー半導体研究所、創立。企業経営者アーノルド・ベックマンがスポンサー。

1957

8月:「8人の裏切り者」、ショックレー社を退社。
10
月:Robert NoyceGordon Mooreら、Fairchild Semiconductor社を創立。general managerとしてエド・ボールドウィンを雇用。 アーサー・ロック(のちのベンチャー・キャピタリスト)の協力で、シャーマン・フェアチャイルドが130万ドルを出資。

1958

エド・ボールドウィン、退社してリーム・セミコンダクター社を設立。

1958

ジーン・ホーニー、プレーナー型トランジスターを発明。60   1958年に特許出願

1959

ジャック・キルビー、IC(集積回路)の特許出願。TI
ノイス、プレーナー技術を使った IC(集積回路)を特許出願。60

1961

フェアチャイルド社、最初のICを発売。「11ドルで」。軍需 61

1968

ノイスとムーア、フェアチャイルド社を退社して新+会社を創立。ロック氏がベンチャー・キャピタルを調達し、会長になる。社名を"Intel"(インテル)とする(Integrated Electronicsより)。 76

1969*

620日:日本計算機製造(のちビジコン社)の技術者が電卓用汎用LSIの共同開発のため渡米。

1969

9月:インテル、MOS型の256ビットのSRAM1101」を発売。85

1970

インテル、世界初のDRAM 1103を発売し、成功。1KビットDRAM

1970*

26日:ビジコン社とインテルが4種類の電卓用LSIを設計製造する正式契約を結ぶ。そのうちの一つがのちの4004

1971

インテル、世界初のMPU4004を発売。87  4ビット、2300個のトランジスター、108KHz

1972

インテル、世界初の8ビットのMPU 8008を発売。

1973*

4月:ビジコン社、4004を含む4種類のLSIの独占販売権をインテル社に譲渡。

1976

インテルジャパン株式会社、設立。

1977

アップル・コンピューター社、パソコンのアップルIIを発売。MPUはモス・テクノロジー社製の6502

1978

インテル、16ビットのマイクロプロセサー8086を発売。

1979

インテル、8ビットのマイクロプロセサー8088を発売。

1981

IBM、インテルの8088をベースにしたパソコン ”IBM PC”を発売、世界標準へ。98

1982

インテル、16ビットのMPU 80286を発売。13.4万個のトランジスター、6 -12.5MHz

1983

Compaq社、8086をベースにしたパソコンを発売。世界初のIBM互換機。

1984

IBMPC/AT(パソコン)を発売、MPU80286を搭載。

1985

コンパック、80286を搭載したパソコンDeskpro286を発売。

1985

インテル、DRAM事業からの撤退を決定。110-115

1985

インテル、32ビットのMPU 386プロセサーを発売。27.5万個のトランジスター、16-33MHz

1986

コンパック、386プロセサーを搭載したパソコンDeskpro386を発売。

1989

インテル、486プロセサーを発売。120万個のトランジスター、25-55MHz

1992

インテル、売上高58.44億ドルで、世界最大の半導体製造会社になる。

1993

インテル、(MPU)ペンティアム・プロセサーを発売。310万個のトランジスター、60-66MHz

1997

インテル、(MPUPentium II Processorを発売。750万個のトランジスター、200-300MHz

DRAM: dynamic random access memory 記憶保持動作が必要な随時読み取り書き込み記憶装置。
MPU: micro processor unit 超小型演算処置装置。


origin: Intel02.doc;  2008-10-30