1 フリーソフトウエアと通信インフラの整備
◎ インターネットを支えたフリーソフトウエア
インターネットを支えた代表的なフリーソフトウエアを紹介しました。
例えば、リナックスは使用に関する制限はないがトラブル時のサポートは受けられない。企業がリナックスとしてパッケージ化し、販売とサポート事業で使われてます。
◎通信インフラの充実―市内固定料金と安いISP接続料金
アメリカで代表的なISPの契約者数と月額料金で例をあげました。
ローカルエリア内にインターネット・サービス・プロバイダのアクセスポイントがある場合は、何回あるいは何時間電話しても電話料金が一定です。時間制限なく、固定料金サービスです。
日本やヨーロッパでもローカル通話料金でインターネットに接続することができます。
ケープル通信サービスの欠点、速度が低下。
DSLサービスがこの欠点がなく、通信データを盗まれる危険性が低いから、普及していますが通信距離が短い欠点がある。
そして、ADSLの場合電話による通話と同時にDSLサービスを利用することができます。
用語
フリーソフトウェア(free software)
ユーザがその扱いを「自由」にできるソフトウェアのことで、「自由」の定義は文脈によって異なる。「自由」の内容は主に2つあり、「無償で利用できる」という意味か、「ソースコードが入手でき、改変・再配布が制限なく行なえる」という意味で使われることが多い。前者は主に、1990年代の日本で、パソコン通信を利用して形成されたソフトウェア開発者のコミュニティで定着した概念で、従来の商業ベースのソフトウェアとの対比で「無料で利用できる」ことに力点が置かれている。後者は主に、インターネットの普及と共に国境を越えて形成されたソフトウェア開発者のコミュニティで広まってきた概念で、無料で利用できるだけでなく、ソフトウェアの設計図にあたるソースコードの入手や、その改変・再配布、派生ソフトウェアの開発と公開、さらには、ソフトウェアを「販売する自由」さえ含む、一切の制約が排除された状態を重視する。フリーソフトウェアの中でも、特に、ソースコードが公開されているソフトウェアのことを「オープンソースソフトウェア」と呼ぶことがある。
Java(ジャバ)
Sun
Microsystems社が開発したプログラミング言語。JavaはC言語に似た表記法を採用しているが、C言語など、既存の言語の欠点を踏まえて一から設計された言語であり、今までの言語にない完全なオブジェクト指向性を備えている。また、強力なセキュリティ機構や豊富なネットワーク関連の機能が標準で搭載されており、ネットワーク環境で利用されることを強く意識した仕様になっている。Javaで開発されたソフトウェアは特定のOSやマイクロプロセッサに依存することなく、基本的にはどのようなプラットフォームでも動作する。Javaの汎用性の高さはJava最大の特長であり、「Write
Once, Run Anywhere(一度コードを書けばどんな環境でも動作する)」というキャッチコピーで、その利便性が強く主張されている。Javaで記述されたソースコードは、コンパイル時にJavaバイトコードと呼ばれる中間コードにいったん変換される。ソフトウェアはJavaバイトコードの状態で配布され、実行時にはJava仮想マシンと呼ばれるソフトウェアによって、実行するプラットフォームに対応した形式(ネイティブコード)に変換され、実行される。プラットフォーム間の違いはJava仮想マシンが吸収してしまうため、仮想マシン上で動作するJavaプログラムは、プラットフォームの違いを意識しなくてもよくなる。一方、Javaの欠点として、プログラムをJavaバイトコードからネイティブコードに変換する際にある程度時間がかかるため、通常のプログラミング言語で開発されたソフトウェアよりも動作は遅くなってしまう。また、どのプラットフォームでも動作させるために、どのプラットフォームでも実現できる、いわば最大公約数的な機能しか使用できないため、プラットフォーム固有の強力な機能を利用することはできない。このような欠点を補うため、特定のプラットフォームでしか動作しないがその分高速で、プラットフォーム固有の強力な機能を利用できるJava開発環境を提供しているメーカーもある。ちなみに、1999年には機能を大幅に拡充したJava
2が発表され、現在はJava 2をベースにした改良が行われている。
オープンソース
(open source)
ソフトウェアの設計図にあたるソースコードを、インターネットなどを通じて無償で公開し、誰でもそのソフトウェアの改良、再配布が行なえるようにすること。ソースコードがあれば、そのソフトウェアの類似品を作成したり、そのソフトウェアで利用されている技術を転用することが容易に可能なため、企業などでは自社の開発したソフトウェアのソースコードは極秘になっており、他社に供与するときには高額のライセンス料を取っている。それに対し、オープンソースの考え方は、ソースコードを公開して有用な技術を共有することで、世界中の誰もが自由にソフトウェアの開発に参加することができ、その方がずっと素晴らしいソフトウェアが生まれるはずだという思想に基づいている。オープンソースで開発されたソフトウェアには、UNIX系OSのLinuxや、世界で最も普及しているWebサーバであるApacheなどがある。Netscape
Communicatorのように、通常の商用ソフトウェアとして開発されながら、途中からソースコードが公開され、オープンソース化したソフトウェアもある
ソースコード (source code)
人間がプログラミング言語を用いて記述したソフトウェアの設計図。そのままではコンピュータ上で実行することはできないため、コンパイラなどのソフトウェアを用いてオブジェクトコード(ネイティブコード)と呼ばれるコンピュータの理解できる形式に変換され、実行される。
2 アウトソーシング・ビジネスの拡大
◆人材の流動が激しいアメリカには、ジョブマッチングとよばれる求人と求職の仲介をする企業が多く存在する。
◆アウトソーシングを依頼する企業にとっては社内に技術者を雇い入れ、さらに設備を購入し管理・運用するよりもコストを削減でき、アクセスレスポンスの向上と高い可用性を実現してくれるメリットがある。
◆中小企業にとってはオンラインeコマースを容易に実現できるメリットも大きい。
◆データセンタではエクソダス、デジタル・アイランド、アバブ・ネット、ナビサイトなど、日本にも進出している。
用語
アウトソーシング 【outsourcing】
(1)業務を外注すること。特に,情報通信システムの設計・運用・保守を企業外の専門業者に全面的に委託すること。資源の有効活用,費用の削減をめざして行われる。
(2)海外で部品を安く調達すること。国際調達。海外部品調達。
インフラインフラストラクチャー 【infrastructure】
生産や生活の基盤を形成する構造物。ダム・道路・港湾・発電所・通信施設などの産業基盤,および学校・病院・公園などの社会福祉・環境施設がこれに該当する。社会的生産基盤。
エクソダス 【exodus】
集団での国外脱出。大量出国。
質問:
インターネットの普及により法律は具体的にどうやって、整備するのか?