駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  010001 / 演習Ⅰ 010002 / 演習Ⅱ
 開講年度・期  2020年 通年  開講曜日・時限  木曜日 5時限
 単位数  4
 付記  
 主担当教員氏名(カナ)  山口 弘江(ヤマグチ ヒロエ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要  文献講読と個人発表を行う。前者では、「天台教学よりみる『維摩経』」というテーマで、6世紀に中国の江南で活躍した天台大師智顗の『維摩経文疏』二十八巻のうち、履修者の関心の高い巻を取り上げ講読する。東アジアの思想や文化に大きな影響を与えた『維摩経』がどのように理解されたか、その解釈の特徴や問題点についてグループディスカッションを交えつつ検討する。後者では、指定されたテーマに基づき年2回の発表を行う。また、仏教文化を実見する機会として、年1回学外の博物館を見学する。
 到達目標(ねらい)  『維摩経文疏』はその名のとおり『維摩経』の注釈書であるが、その注釈に対して更に解釈を加えた末注書がいくつか残されている。これらを参照しつつ智顗の注釈を講読することによって、彼が確立した天台教学の体系を学び、後代の解釈の変遷をたどる。このような考察の過程を通じて、中国仏教の教理学研究における基本的な手法を身につける。また年2回の研究発表を通じて、卒業論文執筆に主体的に取り組むための力を養う。
 本科目は、仏教学部の学位授与の方針DP5に特に関連するほか、DP1、3、4とも関連する。
 授業スケジュール
第 1 回
授業の計画・内容 前期ガイダンス(ゼミ役員の選出)
準備学習
(予習・復習等)
シラバスの確認、4年生発表順の決定 60分
第 2 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』概説(講読グループおよび講読担当順の決定)
準備学習
(予習・復習等)
演習要項の確認 60分
第 3 回
授業の計画・内容 4年生前期研究発表会(卒論テーマに関する構想について)①
準備学習
(予習・復習等)
発表レジュメの作成
*発表者は発表日の前日までにC-Learningレポート「前期卒論発表」にレジュメのファイルを提出すること。
60分
第 4 回
授業の計画・内容 4年生前期研究発表会(卒論テーマに関する構想について)②
準備学習
(予習・復習等)
発表レジュメの作成 60分
第 5 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』の講読①
準備学習
(予習・復習等)
講読文の語釈・書き下しの準備、および講読の現代語訳の作成
*担当グループは講読日の前日までにC-Learningレポート「講読」にレジュメのファイルを提出する。準備はグループメンバー全員で分担・協力し、4年生が不備がないことを確認してから提出すること。
*講読終了後、翌週までにレジュメを訂正し、C-Learningレポート「講読(完成版)」に提出すること。
60分
第 6 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』の講読②
準備学習
(予習・復習等)
講読文の語釈・書き下しの準備、および講読の現代語訳の作成 60分
第 7 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』の講読③
準備学習
(予習・復習等)
講読文の語釈・書き下しの準備、および講読の現代語訳の作成 60分
第 8 回
授業の計画・内容 3年生前期研究発表準備会(テーマの設定+発表順の決定)
準備学習
(予習・復習等)
発表テーマの下調べ
*3年生は関連分野の概説書を読了し、研究テーマの候補を第3希望まで選んでおくこと。
60分
第 9 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』の講読④
準備学習
(予習・復習等)
講読文の語釈・書き下しの準備、および講読の現代語訳の作成 60分
第 10 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』の講読⑤
準備学習
(予習・復習等)
講読文の語釈・書き下しの準備、および講読の現代語訳の作成 60分
第 11 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』の講読⑥
準備学習
(予習・復習等)
講読文の語釈・書き下しの準備、および講読の現代語訳の作成 60分
第 12 回
授業の計画・内容 3年生前期研究発表会(研究テーマの紹介)①
準備学習
(予習・復習等)
発表レジュメの作成、訂正版の提出
*発表者は発表日の前日までにC-Learningレポート「前期発表」にレジュメのファイルを提出すること。
*発表終了後、翌週までにレジュメを訂正し、C-Learningレポート「前期発表(完成版)」に提出すること。
60分
第 13 回
授業の計画・内容 3年生前期研究発表会(研究テーマの紹介)②
準備学習
(予習・復習等)
発表レジュメの作成、訂正版の提出 60分
第 14 回
授業の計画・内容 3年生前期研究発表会(研究テーマの紹介)③
前期のまとめ(4年生発表順の決定)
準備学習
(予習・復習等)
発表レジュメの作成、訂正版の提出 60分
第 15 回
授業の計画・内容 博物館見学
*授業日以外になることがある
準備学習
(予習・復習等)
展示品の下調べ 60分
第 16 回
授業の計画・内容 後期ガイダンス(講読グループおよび講読担当順の決定)
準備学習
(予習・復習等)
4年生発表順の決定 60分
第 17 回
授業の計画・内容 4年生後期研究発表会(卒論中間報告)①
準備学習
(予習・復習等)
発表レジュメの作成
*発表者は発表日の前日までにC-Learningレポート「後期卒論発表」にレジュメのファイルを提出すること。
60分
第 18 回
授業の計画・内容 4年生後期研究発表会(卒論中間報告)②
準備学習
(予習・復習等)
発表レジュメの作成 60分
第 19 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』の講読⑦
準備学習
(予習・復習等)
講読文の語釈・書き下しの準備、および講読の現代語訳の作成 60分
第 20 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』の講読⑧
準備学習
(予習・復習等)
講読文の語釈・書き下しの準備、および講読の現代語訳の作成 60分
第 21 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』の講読⑨
準備学習
(予習・復習等)
講読文の語釈・書き下しの準備、および講読の現代語訳の作成 60分
第 22 回
授業の計画・内容 3年生後期研究発表準備会(テーマの確定+発表順の決定)
準備学習
(予習・復習等)
先行研究の下調べ
*主要な先行研究5本を印刷しておくこと。
60分
第 23 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』の講読⑩
準備学習
(予習・復習等)
講読文の語釈・書き下しの準備、および講読の現代語訳の作成 60分
第 24 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』の講読⑪
準備学習
(予習・復習等)
講読文の語釈・書き下しの準備、および講読の現代語訳の作成 60分
第 25 回
授業の計画・内容 『維摩経文疏』の講読⑫
準備学習
(予習・復習等)
講読文の語釈・書き下しの準備、および講読の現代語訳の作成 60分
第 26 回
授業の計画・内容 3年生後期研究発表会(先行研究の要約)①
準備学習
(予習・復習等)
レジュメの作成
*発表者は発表日の前日までにC-Learningレポート「後期発表」にレジュメのファイルを提出すること。
*発表終了後、翌週までにレジュメを訂正し、C-Learningレポート「後期発表(完成版)」に提出すること。
60分
第 27 回
授業の計画・内容 3年生後期研究発表会(先行研究の要約)②
準備学習
(予習・復習等)
レジュメの作成 60分
第 28 回
授業の計画・内容 3年生後期研究発表会(先行研究の要約)③
準備学習
(予習・復習等)
レジュメの作成 60分
第 29 回
授業の計画・内容 卒業論文報告会
準備学習
(予習・復習等)
ゼミ論文集原稿の執筆 60分
第 30 回
授業の計画・内容 ゼミ論文集の原稿提出
準備学習
(予習・復習等)
ゼミ論文集原稿の執筆 60分
 履修上の留意点等  演習を通して関心を抱いた点などについて発表し議論しあう場として、研究発表会を設けている。発表の内容は、4年生は卒業論文に関するもの、3年生前期は仏教学に関するものであれば分野は問わないが、後期は担当教員の指導範囲のものに絞っていくこと。テーマの設定や研究及び発表方法については随時相談に応じるので、積極的な参加を望む。また、4年生の卒業論文、3年生の発表レジュメを収載した論文集を年度末に作成するので、掲載に向け内容のブラッシュアップに努めること。
 成績評価の方法
試験
レポート
小テスト
50 % 平常点
40 %
研究発表
10 %
講読


 出席率8割未満の場合は単位認定をしない。また研究発表では、研究成果だけでなく、そこに至るまでの準備過程が周到に行われたかも評価の対象とする。講読では、グループで事前に資料を作成するが、提出期限を守らなかった場合には減点となるので、期限厳守に努めること。
 教科書/テキスト
 授業中に講読テキストのコピーを配布する。
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
 授業中に随時紹介する。
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について  グループチューター制を導入し、4年生が3年生の指導にあたっている。その成果で、円滑なゼミ運営ができているで、今年度も学生の協力のもとより一層、演習活動を充実させていきたい。
 関連リンク
 実務経験がある教員による授業科目
 アクティブラーニング型の授業科目 グループワーク、ディスカッション、個人発表を行う。