駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  141401 / 日本経済論
 開講年度・期  2020年 通年  開講曜日・時限  月曜日 2時限
 単位数  4
 付記  ◎予
 主担当教員氏名(カナ)  田原 啓祐(タハラ ケイスケ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要  1990年代、バブル崩壊後の日本経済は、長期にわたる経済停滞に陥っています。1990年代前半から約20年以上にわたり低迷した期間は、「失われた20年」と呼ばれています。1980年代までは、世界から注目されるほど高い経済成長率と低い失業率、安定した物価水準を維持してきた日本経済が、90年代以降長期にわたる経済停滞に陥ったのか、その疑問に答えることが、経済政策の大きな課題であり、経済学者の使命でもありました。本講義では、日本経済について学んでいきます。
 この講義では、経済学の考え方と、分析ツールを元に、現代の日本経済が抱える諸問題を取り上げ、それらの解決策について考察するヒントを提示し、受講生が徐々に経済学的思考を身につけていくことを目的とします。
 到達目標(ねらい)  現在抱える日本経済の諸問題をより深く考えるきっかけを提供したいと考えます。日本経済論という学問を通じて、経済学や経済事情に対し関心・問題意識を持ち、各トピックに関する基礎的な知識、さらに諸問題について論理的に考察できる能力を身につけることを目指します。
 授業スケジュール
前期講義では、経済学の用語の意味、統計の見方等基礎的ツールを学び、その上で当時の経済事情および人々の経済活動などを戦後経済(1945年)から時代順にたどることにより、現代日本経済の流れを理解することを目指します。
後期講義では、現在日本経済が直面する課題を取り上げ、その原因を分析し、どのような解決法が求められるのかについて考察し、解決へのヒントを提示します。具体的には、デフレ経済の長期化、財政破綻、所得格差の拡大、少子高齢化、農業問題、環境・エネルギー問題等アベノミクス(2012年12月に成立した第2次安倍内閣において掲げた一連の経済政策。「財政出動」「金融緩和」「成長戦略」という「3本の矢」で、長期のデフレを脱却し、名目経済成長率3%を目指す)の内容と現状についても取り扱います。
 履修上の留意点等  本講義では、1つの方法論に基づいた見解のみを示し、それを正解と見なすようなことはしません。あまり細かいところにはこだわらず、現代日本経済の特徴を正確にとらえ、受講生独自の日本経済のビジョンを構築してほしいと考えます。
 成績評価の方法
70 % 試験
レポート
小テスト
平常点
30 %
前期試験もしくは前期末レポート



 受講生の状況、進捗具合によって前期試験、前期末レポートいずれかを実施します。前期試験を受験しない、もしくは前期末レポートの提出がない場合、期末試験の受験資格が無くなりますので注意してください。期末試験は論述問題を出題し、設問の内容を長文で論じてもらうことになります。史実を正確に把握しているだけではなく、なぜそうなったのか、それがどのような意味を持つのかまで論じてもらうので、解答するためには相応の論理力が必要となります。また、講義の理解度の確認のため、時々リアクションペーパーを配布し、小クイズに解答してもらうことがあります。こちらは正解した場合平常点として加点しますが、効力を発するのは、前期試験(もしくはレポート)と期末試験で合計50点以上得点した場合に限ります。
 教科書/テキスト
特に指定しない。毎回プリントを配布し、それに基づいて講義を行う。講義内容について理解を深めるために、DVDやVHS等を利用することがある。
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
講義中に適宜指示します。
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 講義時に配布するリアクションペーパーは、小クイズの回答だけでなく、授業への意見・要望書も兼ねています。授業内容・方法について学生からの要望等が出た場合、必要に応じて変更・改善していくつもりです。
 関連リンク
 実務経験がある教員による授業科目
 アクティブラーニング型の授業科目