駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  226701 / 心理学
 開講年度・期  2020年 通年  開講曜日・時限  木曜日 2時限
 単位数  4
 付記  ◎予・〔人間関係を考える〕
 主担当教員氏名(カナ)  小野 洋平(オノ ヨウヘイ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要  本講義では、人が何を感じ、どのように考え、どう行動するのかといったこころの働きについて基礎的な領域を中心にアプローチしていきます。一方、心理学は多くの学生が興味を抱く講義科目でありながら、その興味の中心はメディアなどで紹介されるような応用的な内容ですので、講義と学生のニーズにはややギャップがあるようです。そこで本講義では、映像教材の活用や具体的事例の紹介、体験学習の実施を通して学修のモチベーションを低減させないように講義設計しています。また、講義の中心は基礎的領域ですが、心理学の一般的なイメージに則した応用的な内容についても随時触れていきます。この講義を通じて、社会生活の中で直面する心理的問題に対処し、心理的な疑問に対して自分なりの回答を導くヒントを学んでいってください。
 到達目標(ねらい)  教育課程の編成方針(CP)には、「大学生活への適応性、幅広い教養、語学能力、将来の社会生活の基礎、健康維持に関する知識を有する人材を育成する」ことが挙げられています。ここに挙げられる内容はいずれも心理学と密接に関連すると考えられます。

例えば、
大学生活への適応性 → 大学での学び、友人関係 etc.
幅広い教養 → 多岐にわたる心理学領域とその関連領域の学び etc.
語学能力 → 言語学習、記憶のメカニズムの理解と実践、文化の影響 etc.
将来の社会生活の基礎 → 印象形成、対人コミュニケーション、マーケティングの心理 etc.
健康維持に関する知識 → 性格の理解、こころのケアや予防、ストレス対処 etc.
などです。

 本授業の受講で方針に挙げられる人材として成長できるように、心理学の基礎的な知識を習得し、下記の5点について明確に説明・実践できるようになることを到達目標とします。

  (1)心理学が実用性が高く有用な科学的学問であることを具体的に説明できる
  (2)基礎的な知識をもとに、日常の出来事の心理的背景について考えることができる
  (3)自己および他者の性格とそれを理解するための方法を説明できる
  (4)生活の中で直面する問題の改善方法を心理学の知見に基づいて考えることができる
  (5)心理的な諸問題に対して学んだ知識を活かし、実践・評価・改善を考えることができる。
 授業スケジュール
第 1 回
授業の計画・内容 オリエンテーション

  年間の授業スケジュール、評価基準など
  ※1 単位取得に関する重要なアナウンスがありますので必ず受講してください。
  ※2 各単元でYeStudy上に学習のしおり(予習内容)・学習コンテンツ(復習内容)を用意しています。詳細はYeStudyを参照してください。

準備学習
(予習・復習等)
予習
 シラバスを熟読し、1年の受講を通じて何を学びたいか目標を立ててみましょう。

復習
 各回の計画・内容を読み、自身に照らし合わせて日常の疑問を見つけてください。

60分
第 2 回
授業の計画・内容 心理学の定義と歴史―こころを科学的に理解する

  心理学を学ぶと何ができるようになるのだろう?
  メンタリズムと心理学の違いは?
  目に見えないこころをどのように調べたらよいだろう?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 発問に対する自分なりの答えを考えておきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・体験学習からわかることをまとめるとともに、日常への応用事例を考えましょう。
自分の専攻に心理学をいかに応用するか考えましょう。

60分
第 3 回
授業の計画・内容 教育心理学—学習動機と学習方略

  あなたは勉強が好きですか?好きになりたいですか?
  大学で何のために何をどのように学びたいと思いますか?
  これまでの学習方法は心理学的に効果的といえるだろうか?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 発問に対する自分なりの答えを考えましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・体験学習をふまえて大学での学びを改めて考えましょう。

60分
第 4 回
授業の計画・内容 行動と学習1—レスポンデント条件づけ

  食べ物の好き嫌いはなぜ生じる?
  緊張や不安が生じる背景とその改善

準備学習
(予習・復習等)
予習
 教科書・YeStudyの学習のしおりを参考に人の生得的行動と習得的行動をまとめておきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・レスポンデント条件づけの具体的な事例を考えましょう。

60分
第 5 回
授業の計画・内容 行動と学習2—オペラント条件づけ

  ダイエットがうまくいかないのはなぜだろう?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 教科書を参考にレスポンデント行動とオペラント行動の違いを理解しましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・オペラント条件づけの具体的な事例を考えましょう。

60分
第 6 回
授業の計画・内容 行動と学習3—強化と弱化

  SNSで炎上する理由とは?
  課金ガチャやギャンブルにはまるのはなぜだろう?
  これらの行動を改善することはできるだろうか?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 発問に対する自分なりの答えを考えておきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・具体的なオペラント行動を取り上げ、強化と弱化の観点で行動の増減を予想してみましょう。

60分
第 7 回
授業の計画・内容 行動と学習4 - さまざまな学習のかたち

  言葉はどのようにして獲得されるか?
  CMに好感度タレントが起用され、不祥事で降板される理由とは?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 発問に対する自分なりの答えをこれまでの学習内容をふまえて考えましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・日常に見られる行動を取り上げ、どのように行動が獲得・維持されるか、変容させるにはどうすればよいかを考えましょう。

60分
第 8 回
授業の計画・内容 神経系1 - 中枢神経系

  お酒を飲むとこころや行動が変化する理由とは?
  夢や金縛りと脳、こころの関係は?
  脳の活動からこころをどのように理解するか?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 高校までで学んだ大脳の構造をおさらいしておきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・体験学習をふまえて、大脳の機能についてまとめるとともに、日常場面にいかに応用するか考えよう。

60分
第 9 回
授業の計画・内容 神経系2 - 末梢神経系

  緊張するとドキドキするのはなぜなのか?
  試合や発表などにおけるリラクゼーションの効果

準備学習
(予習・復習等)
予習
 高校までの学習を振り返り、自律神経系の働きについて理解しましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・既習のレスポンデント条件づけのメカニズムに基づいて心身の変化について考えましょう。

60分
第 10 回
授業の計画・内容 神経系3

  心理テストに科学的な根拠があるのか?(心理テストの実施)

準備学習
(予習・復習等)
予習
 大脳皮質と大脳辺縁系、それぞれの機能についてまとめておきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・体験学習をふまえて自身の性格を脳の構造と機能から理解しましょう。

60分
第 11 回
授業の計画・内容 情動—情動生起のメカニズム

  ポジティブな感情とネガティブな感情が人に備わっている理由は?
  恋のつり橋効果とは?
  感情を制御するには?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 教科書・YeStudyの学習のしおりを参考に情動・感情・気分について理解しましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・発問に対する自身の考えをまとめ、今後の生活にいかに応用するかまとめましょう。

60分
第 12 回
授業の計画・内容 動機づけ―内発的動機と外発的動機

  周りが勉強しているとやる気が無くなる理由は?
  試験間近になると勉強以外のことをやり始めるのはなぜだろう?
  モチベーションを高めるには?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 教科書・YeStudyの学習のしおりを参考に防衛機制を理解し、具体例を考えておきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・学習理論や中枢神経系の働きの観点から欲求や動機づけについて考えてみましょう。

60分
第 13 回
授業の計画・内容 犯罪 - 科学的捜査における心理学の貢献

  これまでの学習内容は日常にどのように活用されているのだろう?
  なぜプロファイリングで犯人像を予想できるのか?
  ポリグラフ検査で嘘は見抜けるのだろうか?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 これまでの学習内容が日常にどのように活用されているか考えてみましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・これまでの学習内容を復習しましょう。

60分
第 14 回
授業の計画・内容 前期のまとめ - 理解度の確認

準備学習
(予習・復習等)
前期学習内容の振り返りと試験勉強
自身の専攻と心理学の関連性について考えましょう。

60分
第 15 回
授業の計画・内容 課題授業①

準備学習
(予習・復習等)
これまでの学習内容の復習
調査学習

120分
第 16 回
授業の計画・内容 知覚と認知1 - 感覚と知覚

  心が見る世界とありのままの世界は一致するか?
  梅雨時の和歌に紫陽花の歌が多いのはなぜだろう?
  住環境や景観は心にどのような影響をあたえるか?
  
準備学習
(予習・復習等)
予習
 教科書や高校までの学習を参考に五感について復習しておきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・体験学習をふまえて、こころの世界がどのように作られるかをまとめてみましょう。誘目性の観点から広告にどのように応用したらよいか考えよう。

60分
第 17 回
授業の計画・内容 知覚と認知2 - 形態の認識と錯覚

  なぜメイクで目が大きく見えるのだろう?
  錯覚はなぜ生じるのか、なぜ備わっているか?
  ドレスの色が人によって異なって見えるのはなぜだろう?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 これまでの学習内容が日常にどのように活用されているか考えてみましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・錯覚のメカニズムを理解するとともに、メイクやファッションに錯覚をいかに応用するか考えてみましょう。

60分
第 18 回
授業の計画・内容 知覚と認知3 - 注意と情報処理:見逃すはずのないものを見逃す心理
  
  ながらスマホを禁止する条例が施行された心理的背景はなんだろう?
  どのような商品・広告に注意が向けられるか?
  注意・集中力を高める、コントロールするには?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 自身の心が他者の影響を受ける場面を複数考えてみましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・体験学習をふまえ、注意の時間的・空間的特性について理解しましょう。

60分
第 19 回
授業の計画・内容 知覚と認知3 - 記憶:効率的な勉強方法を考える

  一度に勉強するのと少しずつ勉強するのではどちらが効果的?
  一夜漬け、丸暗記による記憶成績はどのような過程を経るか?
  目撃証言は信用できるか?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 注意の単元を復習し、記憶との関連について考えてみましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・体験学習の結果をふまえ、効率よく記憶できる方法を考え、実践してみよう。

60分
第 20 回
授業の計画・内容 知覚と認知4 - 思考:考え方にも癖がある

  スーパーの商品が端数の価格設定になっている理由は何だろう?
  AIと人の思考の違いは何だろう?
  思考の癖を改善する方法とは?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 YeStudyの反転学習コンテンツを利用し、思考の発達過程について学んでおきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・認知の歪みやヒューリスティックが生じる心理的背景について、具体例を挙げて説明しましょう。

60分
第 21 回
授業の計画・内容 発達1 - 胎児期~児童期
  
  こころはいつから生まれ、どのように成長するのか?
  赤ちゃんは外界をどのように知覚しているのだろうか?
  3歳前の記憶は覚えていない?
  
準備学習
(予習・復習等)
予習
 こころの成長を学ぶ前に、教科書を参考に身体的な成長について学んでおきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・講義をふまえて、反転学習コンテンツを改めて復習しなおしましょう。

60分
第 22 回
授業の計画・内容 発達2 - 青年期

  自分とは何者で、今後何を成す人間かをと自信をもって言えますか?
  親や祖父母のこころの成長過程と心理的問題とは?
  
  
準備学習
(予習・復習等)
予習
 事前にアナウンスする映像コンテンツを視聴し、登場人物の心の様相をまとめておきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・アイデンティティの獲得、変容の面から、予習時の登場人物の心の様相を再検討しましょう。

60分
第 23 回
授業の計画・内容 対人関係と社会1 - 対人行動:人を助ける心理

  あなたはボランティア活動や些細な援助をしていますか?
  目上の人の理不尽な指示に従いますか?
  いじめが生じる理由はなんだろうか?

  
準備学習
(予習・復習等)
予習
 自身の心が他者の影響を受ける場面を複数考えてみましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・問題基盤型学習に基づく講義をふまえ、問題に対する回答をまとめましょう。

60分
第 24 回
授業の計画・内容 対人関係と社会2 - 社会的影響:説得による態度変容

  投票行動に影響を及ぼす要因とは?
  営業が行う説得的テクニックとは?
  ネットで無実の人が誹謗中傷を受けるのはなぜだろう?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 集団生活において心に影響を及ぼす社会的規範についてYeStudyの学習のしおりを参考に学んでおきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・問題基盤型学習に基づく講義をふまえ、問題に対する回答をまとめましょう。

60分
第 25 回
授業の計画・内容 人格と知能1 - 類型論:タイプ分けによる性格の理解

  外見から性格を予測することはできるか?
  育った環境(国・都道府県)は性格と関連するか?
  血液型と性格には関連があるか?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 これまでの学習内容が日常にどのように活用されているか考えてみましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・身近な人の性格を類型論に当てはめて推測してみよう。類型論の長所と短所についてまとめてみよう。

60分
第 26 回
授業の計画・内容 人格と知能2 - 特性論:性格を数値化する(心理テストの実施)

  誰もが持つ性格の特徴とは?
  歴史上の人物の性格を予測するには?
  性格を数値化することで何がわかるか?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 これまでに行ってきた体験学習をふまえて、自身の性格をまとめておきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・特性論の長所と短所についてまとめてみよう。

60分
第 27 回
授業の計画・内容 人格と知能3 - 性格の形成と変容

  「孟母三遷の教え」を心理学的に考える
  親やきょうだい関係で性格は変わるのか?
  性格は変えられるのか?なぜ変えるのか?
  
準備学習
(予習・復習等)
予習
 今の自分の性格がどのように形成されたのか、これまでの人生を振り返ってみよう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・性格の形成と変容に影響を及ぼす心理学的な要因を理解し、大学生活や社会生活の中で、自分の性格が今後どのように変わっていか考えてみよう。

60分
第 28 回
授業の計画・内容 臨床と実践 - 心の病の概要とケア

  こころの病はいかにして生じるのか?
  どのようにケアするのか?
  予防するにはどうしたらよいか?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 双極性障害、発達障害などのこころの病について教科書を参考にまとめておきましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・学習内容を踏まえ、こころの病との向き合い方、こころに問題を抱える他者の理解について考えましょう。

60分
第 29 回
授業の計画・内容 講義のまとめ - 心理学を人生に活かす

  心理学に関連する資格は?
  心理学を活かした職業は?

準備学習
(予習・復習等)
予習
 これまでの学習内容が日常にどのように活用されているか考えてみましょう。

復習
 YeStudyの学習コンテンツ・今後の大学・社会生活にこれまでの学習内容をどのように生かすか考えましょう。また、心理学の更なる学習計画を考えてみましょう。

60分
第 30 回
授業の計画・内容 課題授業②

準備学習
(予習・復習等)
これまでの学習内容の復習
調査学習

120分
 履修上の留意点等 ※ 履修上の留意点を理解したうえで科目登録してください。
ありがたいことに、例年受講希望が多く、抽選になることが予想されます。
希望される多くの方に受講していただきたいので、留意点をご了承の上で
登録をお願いしたいです。なお、留意点の詳細については初回に説明します。

・パワーポイントによるスライドを用いて講義します。
    プリントやPDFなどで講義スライドは配布しません。
・講義に関係のない私語、携帯電話での通話など、他の受講生の学習機会を奪う行為を
 可能な限り慎しみ、より良い学習環境の維持に協力してください。
    皆さん一人一人の協力無くしてより良い学習環境は作れません。
    問題行動が目立つ場合には、退出させる場合があります。
・上記スケジュールは,進捗状況、受講生の要望により変更する場合があります。
    受講生の興味・関心を多く集める分野をできる限り扱っていきたいと思います。
    期待に沿えない場合もありますが、要望は歓迎します。
・e-Learningを授業内外で積極的に活用します。
    各自設定を行ったうえ、携帯電話やPCなどいずれかの
    電子媒体を授業時に持参していただけると内容理解がさらに進むと思います。
    ※アンケートや質疑応答、授業評価アンケートなどもe-Learningを介して行います。
 成績評価の方法
50 % 試験
15 % レポート
小テスト
35 % 平常点




 文部科学省の大学設置基準、駒澤大学学則およびGPAの基準に基づいて客観的に評価します。具体的な評価基準は第1回のオリエンテーションで説明します。

【試験】
 前期1回、後期1回の定期試験を実施します。
【レポート】
 基本的に通年で1回心理学に関するレポートをまとめていただきます。
 テーマや提出日については講義でお伝えします。
【平常点】
 e-Learningやリアクションペーパーを活用して理解度の確認、質疑応答、体験学習などのアクティブ・ラーニングを行います。
 これらの学習活動から受講状況や講義への参加の度合い等を客観的に評価します。
 教科書/テキスト
鈴木常元(編) 『心理学』 新曜社 2400円+税 978-4-7885-1381-5

本講義では上記教科書の内容に沿って進行します。
本著は初学者にもわかりやすいよう平易な文章となっており、イラストが多く視覚的に理解しやすい
構成になっています。また、巻末の索引も充実しているため、自学自習に最適と思います。
講義スライドと本著を併用し、心理学の理解を深めていただこうと考えています。
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
 各単元で参考となる図書やWebサイト、心理学に関連する映画や漫画、小説など、理解度の向上に役立つ情報は講義およびYeStudyにて単元ごとに紹介します。
 受講生から推薦された資料も紹介していきます。
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について  2019年度は、映像教材やスライドを効果的に使用しており、具体的な例を挙げているため説明がわかりやすいとの評価を得た。また、大人数の講義のメリットを生かし、体験学習の結果を即時にフィードバックして講義を進行した。このことは理解度と学習への動機づけ向上、他者の視点や考え方を吸収することにつながったと考えられる。教養科目でありながら、心理学の資格取得を目指す者、心理学系の進路選択を考慮する者、今後も学習を続けたい意向を示す者が数多く見受けられ、心理学に対する興味関心を高められたと考えている。
 過去数年の課題は理解度の確認や向上を目的とするリアクションペーパーのフィードバックに関する工夫であった。2019年はリアクションペーパーを毎回YeStudyを介して個別にフィードバックした。その結果、ほとんどの受講者が質の高い質問やリアクションを1年を通じて行い、この試みを高く評価していた。また、日常場面に心理学を当てはめて考えるなど、主体的な学びを行った者が多く見受けられたことから、双方向学習の質的向上、受講生の自己調整学習の促進に一定の効果が得られたと考えられる。一方、心理学自体は楽しいが、自身の専攻との関連性を見いだしにくいとのコメントも見受けられた。そのため、2020年は他講義との連携、応用可能性を高める工夫を行い、受講生の探究心を高めたいと考えている。
 関連リンク  2019年度の受講生に1年の受講経験を踏まえ、次年度の学生さんに送るアドバイスをうかがいました。学生視点の意見ですから、大変説得力のある有用な資料です。登録・受講の参考にしてください。
※文字数制限の都合上、下記の「実務経験が…」の項に記載されたリンクを参照してください。
 実務経験がある教員による授業科目 https://drive.google.com/file/d/1H0xrAGV1Bw4eoOgJfPYvALsJwxfKrfIc/view?usp=sharing
 アクティブラーニング型の授業科目 本講義では下記のアクティブ・ラーニングを行います。

(1)リアクションペーパー
  講義の疑問や発問への回答、心理学に関する日常の疑問等をリアクションペーパーを介して毎回行い、個別フィードバックを行います。
(2)双方向型学習
  PCやスマートフォン、YeStudy等を利用して、対話型の講義を行います。リアクションペーパーも双方向型学習に役立ててください。
(3)体験学習
  簡単な実験や調査、アンケートなどを行います。可能な限り即時に結果をフィードバックして講義内容に合わせて説明しますので、心理現象を体感的に理解できると思います。
(4)調査学習
  学んだ知識を応用・実践し、その結果をレポートなどにまとめてもらおうと考えています。活きた知識獲得に役立ててください。
(5)問題基盤型学習
  時事的な問題などを講義で取り上げ、その心理的背景を説明し改善点を受講生とともに考える講義を予定しています。