駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  323901 / 刑事政策
 開講年度・期  2020年 通年  開講曜日・時限  木曜日 6時限
 単位数  4
 付記  ◎予
 主担当教員氏名(カナ)  覚正 豊和(カクシヨウ トヨカズ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要  犯罪とは何か、刑罰とは何か、非収容者の処遇の実態、犯罪者をどのように再社会化させるかなどについて単なる犯罪対策にとどまるのではなく、その社会的・文化的要因や身体的要因、犯罪学仮説、警察機構、刑事司法対策等の諸問題にわたり比較犯罪学的展開を踏まえた上で理解させていきたい。そして、犯罪学における基本理念をわが国の理論的現状をも対比しつつ、国際的動向との関係から正しく捉え犯罪を防衛するための合理的、合目的な手段・方法を探究していくことを目的とする。今日、とうとうと流れる国際社会において、犯罪者という社会のもっとも片隅においやられた人権の在り方を考えるということは、ますます重要な問題になってくるはずである。講義を通じてそれを概観していきたい。
 到達目標(ねらい) この講義の到達目標は、「犯罪とは」「犯罪者とは」「犯罪の増減について(認知件数と暗数)」などのキーワードを基に刑事司法制度の在りかた及び課題についての理解を深めることにある。
 授業スケジュール
第 1 回
授業の計画・内容 受講のガイダンス
刑事政策の意義と課題 刑事政策、犯罪学と規範学の相違について学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 2 回
授業の計画・内容 犯罪学の歴史と展開 その起源から近代学説までを学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 3 回
授業の計画・内容 現代犯罪学の課題
ラベリング理論、非犯罪化、非刑罰化、社会的統制理論などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 4 回
授業の計画・内容 犯罪の理念
犯罪とはなにか。日常わたしたちが用いるよりも広義なものであることを学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 5 回
授業の計画・内容 刑事政策と暗数
犯罪統計と暗数の意味、被害調査、事故報告調査などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 6 回
授業の計画・内容 犯罪の原因(1) 身体的・生理的要因について学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 7 回
授業の計画・内容 犯罪の原因(2) 個人環境的要因について学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 8 回
授業の計画・内容 犯罪の原因(3) 社会環境的要因について学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 9 回
授業の計画・内容 刑罰の意義・機能・沿革
意義機能はもちろん一般予防、特別予防、抑制主義、処罰の種類などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 10 回
授業の計画・内容 死刑 憲法と死刑、存廃論、代替刑について学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 11 回
授業の計画・内容 自由刑
意義、歴史的考察、短期自由刑、不定期刑などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 12 回
授業の計画・内容 財産刑 罰金の意義、特質、罰金と科料などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 13 回
授業の計画・内容 保安処分 意義、種類、要件などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 14 回
授業の計画・内容 少年保護手続
家庭裁判所と少年審判、少年法改正問題について学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 15 回
授業の計画・内容 理解度の確認。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 16 回
授業の計画・内容 犯罪者の処遇 意義、原則、動向について学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 17 回
授業の計画・内容 犯罪者の刑事司法政策(1)警察
微罰処分、ダイヴァーションなどについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 18 回
授業の計画・内容 犯罪者の刑事司法政策(2)検察 起訴猶予などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 19 回
授業の計画・内容 犯罪者の刑事司法政策(3)裁判
量刑基準、宣告猶予、執行猶予、判決前調査などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 20 回
授業の計画・内容 矯正の意義・目的
矯正処遇の意義、目的、観念、矯正処遇の原則などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 21 回
授業の計画・内容 受刑者の処遇
法的地位、処遇原則、分類処遇、死刑確定者の処遇などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 22 回
授業の計画・内容 犯罪の予防
意義、予防、予防活動、予測、問題点などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 23 回
授業の計画・内容 更生保護 意義、措置、概況などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 24 回
授業の計画・内容 恩赦・資格制度
恩赦の種類、効力、存在理由などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 25 回
授業の計画・内容 被害者補償
意義、歴史、必要性、法的性質などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 26 回
授業の計画・内容 各犯罪と対策 少年非行、女性犯罪などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 27 回
授業の計画・内容 各種犯罪と対策
組織犯罪、ホワイトカラー犯罪などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 28 回
授業の計画・内容 各種犯罪と対策 薬物、アルコール犯罪などについて学ぶ。
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 29 回
授業の計画・内容 まとめ 討論及び質疑
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
第 30 回
授業の計画・内容 定期試験
準備学習
(予習・復習等)
授業内で指示 60分
 履修上の留意点等 初回の授業において指示する。
 成績評価の方法
100 % 試験
レポート
小テスト
平常点




定期試験
(詳しくは、初回の授業において説明)
 教科書/テキスト
覚正豊和「刑事政策論」(八千代出版)3,500円 ISBN978-4-8429-1707-8
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
授業において指示する。
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 前年度「学生による授業アンケート」において「内容の理解」「興味」「達成」などの項目で高評価であった。また、自由記述でも「大切なところを何度もわかりやすく説明してくれる」「話が面白い」などの評価をうけた。今後、なお一層、学生にとって興味ある有意な授業展開に努めていくことは勿論、改善点については真摯に受け止めて学生への授業満足度の向上に心がけていきたい。
 関連リンク
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 アクティブラーニング型の授業科目