駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  324201 / 法思想史
 開講年度・期  2020年 通年  開講曜日・時限  木曜日 7時限
 単位数  4
 付記  ◎予
 主担当教員氏名(カナ)  高橋 洋城(タカハシ ヒロキ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要 講義では、古代から19世紀までの、主としてヨーロッパの法思想史を扱う。日本ないし東洋の法思想を扱うことはできないので注意されたい。また20世紀以降の法思想・法理論史についてもとりあげることはできないが、これに関しては別の講義(法哲学)で扱うので、興味のある学生はそちらの受講も検討してほしい。
 到達目標(ねらい) 法制度や法律学、あるいは一般の人々の法に対する見方の基礎にある思想を、歴史的・哲学的背景に遡って検討するのが法思想史という学問分野である。これには二つの側面がある。その第一は、近代法の中核的な概念の由来を知ることによって、近代法、そしてその上に立つ現代法の理解をよりいっそう深める作業という側面である。しかし同時に、歴史上の様々な思考様式に触れることによって近現代法の枠組をいったん相対化し、それにとらわれない柔軟な発想力の源とすることも、本講義の第二の、しかし重要な側面である。
 授業スケジュール
第 1 回
授業の計画・内容 序論 本講義のねらいや受講上の注意事項などについて アナウンスする。
準備学習
(予習・復習等)
予習:YeStudyに掲載の「講義計画」を熟読しておくこと。 60分
第 2 回
授業の計画・内容 第 I 部 古典的自然法論の意義とその形成過程
自然法論と12世紀:自然法論の形成を12世紀という時代を基軸に見ることから開始する。
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 3 回
授業の計画・内容 アリストテレスとギリシャ法思想(1):古典的自然法論の基礎としてのアリストテレス哲学・法思想の考察を中心に、プラトン他、先行するギリシャ思想についても言及する。
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 4 回
授業の計画・内容 アリストテレスとギリシャ法思想(2):前回の続き
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 5 回
授業の計画・内容 ストア派とキケロの自然法論
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 6 回
授業の計画・内容 ローマ法と自然法論の発展
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 7 回
授業の計画・内容 キリスト教の法思想への影響:キリスト教に由来する諸概念・思想について概説的な紹介を行なう。
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 8 回
授業の計画・内容 中世自然法論(1):トマス・アクィナスの自然法論を中心に論ずる。
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 9 回
授業の計画・内容 中世自然法論(2):前回の続き
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 10 回
授業の計画・内容 中世自然法論(3):中主意主義唯名論の法思想への影響を中心に世から近代への転換について論ずる。
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 11 回
授業の計画・内容 第 II 部 近代自然法論の展開
近代的世界像と社会契約説総説
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 12 回
授業の計画・内容 ホッブズの法思想(1):『リヴァイアサン』を中心に考察する
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 13 回
授業の計画・内容 ホッブズの法思想(2):前回の続き
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 14 回
授業の計画・内容 グロティウスの自然法論
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 15 回
授業の計画・内容 プーフェンドルフと近代自然法論の展開
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 16 回
授業の計画・内容 ロックの法思想(1):『統治二論』を中心に考察する。
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 17 回
授業の計画・内容 ロックの法思想(2):前回の続き
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 18 回
授業の計画・内容 所有権論史の概観とロック所有権論の意義
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 19 回
授業の計画・内容 ルソーの法思想(1):『社会契約論』『不平等起源論』を題材に考察する
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 20 回
授業の計画・内容 ルソーの法思想(2):前回の続き
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 21 回
授業の計画・内容 モンテスキューの法思想
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 22 回
授業の計画・内容 カントにおける近代自然法論の継承と克服(1)
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 23 回
授業の計画・内容 カントにおける近代自然法論の継承と克服(2)
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 24 回
授業の計画・内容 第 III 部 19世紀以降の法思想
ヘーゲル法哲学と近代市民社会の思想(1)
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 25 回
授業の計画・内容 ヘーゲル法哲学と近代市民社会の思想(2)
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 26 回
授業の計画・内容 サヴィニーの歴史法学と19世紀法律学の動向(1)
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 27 回
授業の計画・内容 サヴィニーの歴史法学と19世紀法律学の動向(2)
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 28 回
授業の計画・内容 概念法学批判の思想
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 29 回
授業の計画・内容 20世紀の法思想──ケルゼンの法実証主義
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
第 30 回
授業の計画・内容 20世紀の法思想──ハートの法実証主義
準備学習
(予習・復習等)
予習:教科書の指定範囲(前回授業時に指定する)を熟読し疑問点をピックアップしておくこと。 60分
 履修上の留意点等 授業で使用するプリントのアップロードの他、予習・復習範囲など授業・試験に関する各種の指示は、、基本的に YeStudy を通じて行なう。受講者は必ず YeStudy に登録すること
・講義の理解のためには、最低限の世界史的知識が必要。講義時間内においてはそこに時間をさくことはできないので、そうした点について不安のある受講者は自学自習で補って授業に臨む必要があるので注意して欲しい。
・上記「授業スケジュール」記載の講義内容は、回によっては課題授業をもって代替する場合がある。
 成績評価の方法
100 % 試験
レポート
小テスト
平常点




・年度末の定期試験によって評価する。なお定期試験については〈一切参照不可での試験実施〉とする。詳しくは初回の授業時に説明する。
・夏季課題を設定するが、提出は任意であり、定期試験の成績に加算する補足的材料として用いる(基礎点としては用いない)。なおレポート提出は YeStudy 上でのアップロードによる提出に限定する。
・以上を含む注意事項については、開講後可及的速やかにアナウンスする。
 教科書/テキスト
書籍名 『法思想史』
著者名 中山竜一、浅野有紀、松島裕一、近藤圭介 出版年 2019年 価格 2,530円
出版社 有斐閣 ISBN 978-4-641-22133-8
備考 毎回必ず授業に持参すること
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
・森村進(編)『法思想史の水脈』(法律文化社 2016年)¥2,750:課題レポートの題材としたり、また毎回の予・復習や課題授業に際して参照を求めることがある。
・國分功一郎(著)『近代政治哲学』(筑摩書房 2015年)¥902:第 II 部以降に関する説明として有益である。
・上記の他、講義でとり上げる思想家それぞれの著作については、そのつど指示する。
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 板書が見にくいという評価があったので、できるだけわかりやすくするよう心がける。
場合によってはパワーポイントを利用して、説明を理解できるようにしたい。
 関連リンク https://yestudy.komazawa-u.ac.jp/
 実務経験がある教員による授業科目
 アクティブラーニング型の授業科目