駒澤大学 シラバス照会

 履修コード/科目名称  342501 / 文学
 開講年度・期  2020年 通年  開講曜日・時限  水曜日 6時限
 単位数  4
 付記  ◎予・〔日本文学〕
 主担当教員氏名(カナ)  伊藤 達氏(イトウ タツシ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要  本授業は、日本近世文学の主要な作品を取り上げることにより、当期の文学の特質を理解し適切に鑑賞できることを目的とする。授業では、散文・韻文の主要な作品を取り上げる。散文においては、仮名草子・浮世草子・読本を中心に取り上げ、韻文においては、俳諧・川柳・狂歌を中心にして諸作品を取り上げることにする。
 近世文学は貴族・武士・庶民・僧侶など各社会階層にわたって文学作者が続出した時代であり、読者も各階層に及んでいる。文学の分野も多岐にわたり、多様性に富んでいる。授業においては、各分野にどのような作者がおり、どのような作品を創作しているのか、その作品はどのような特質を有しているのか、ということを中心にして読み進めていく。なお当期の思想・文化についても紹介する。
 授業は講義形式で行うが、一方通行になることを避けるため、毎回授業冒頭にリアクションペーパーを配布し、授業で疑問に思ったこと、掘り下げて説明してほしい点、感想などを記入してもらい、翌週の授業冒頭で回答を配布する。受講者とともに作り上げていく授業を目指す。
 到達目標(ねらい)  近世期の文学を通史的に見渡すことにより、当期の文学作品に対してその特質を理解し、各作品の鑑賞の方法を身につけることを目標とする。授業の流れとしては近世前期(1600年代)、中期(1700年代)、後期(1800年代)の三つの期間に分け、前期は仮名草子・浮世草子、俳諧(貞門・談林俳諧及び松尾芭蕉)を取り上げる。中期は初期読本(上田秋成)・黄表紙を取り上げ、俳人の与謝蕪村の諸作品を見る。後期は人情本を取り上げ、俳人の小林一茶について取り上げることにする。
 本授業では、近世期を三つに区分し、散文・韻文の二つのジャンルの作者・作品を見ることによって、当期の文学の特質に迫ろうとするものである。
 授業スケジュール
第 1 回
授業の計画・内容 一年間の授業の流れ 近世文学の特質
準備学習
(予習・復習等)
講義前にシラバスを確認 90分
第 2 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―仮名草子の登場ー
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 3 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―仮名草子の時局性 『大坂物語』ー
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 4 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―①怪異を語る仮名草子 浅井了意『御伽婢子』
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 5 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―②怪異を語る仮名草子 浅井了意『伽婢子』ー
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 6 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―仮名草子の社会性―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 7 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―浮世草子の登場 井原西鶴の登場―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 8 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―①西鶴の町人物『日本永代蔵』ー
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 9 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―②西鶴の町人物『世間胸算用』ー
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 10 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―貞門俳諧の様相―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 11 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―談林俳諧の様相―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 12 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―松尾芭蕉の登場―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 13 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―①芭蕉の発句における表現の変遷―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 14 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―②芭蕉の発句における表現の変遷―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 15 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―芭蕉の俳文―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 16 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―蕉風俳諧の到達点―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 17 回
授業の計画・内容 近世前期の文学―連句について―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 18 回
授業の計画・内容 近世中期の文学―十八世紀文学の概要と初期読本―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 19 回
授業の計画・内容 近世中期の文学―①上田秋成『雨月物語』の「青頭巾」を読むー
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 20 回
授業の計画・内容 近世中期の文学―②上田秋成『雨月物語』の「青頭巾」を読む―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 21 回
授業の計画・内容 近世中期の文学―①与謝蕪村の表現世界 発句―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 22 回
授業の計画・内容 近世中期の文学―②与謝蕪村の表現世界 俳文―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 23 回
授業の計画・内容 近世中期の文学―①都市江戸の文芸 川柳の笑い―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 24 回
授業の計画・内容 近世中期の文学―②都市江戸の文芸 狂歌の笑い―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 25 回
授業の計画・内容 近世後期の文学―十九世紀の文学の概要と人情本―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 26 回
授業の計画・内容 近世後期の文学ー①小林一茶の動向―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 27 回
授業の計画・内容 近世後期の文学―②小林一茶の動向―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 28 回
授業の計画・内容 近世後期の文学―近代への接続―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 29 回
授業の計画・内容 一年間のまとめ―韻文編―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
第 30 回
授業の計画・内容 一年間のまとめ―散文編―
準備学習
(予習・復習等)
前回配布資料の復習 90分
 履修上の留意点等 特になし。
 成績評価の方法
60 % 試験
レポート
20 % 小テスト
20 % 平常点




定期試験期間中に行うレポートを主とする。小テストは後期の授業中に行う。内容は授業において指示する。平常点は毎回授業冒頭に配布するリアクションペーパーの利用回数による。どのような内容であってもマイナス評価にすることはない。積極的に利用してほしい。
 教科書/テキスト
授業で配布するプリントを教材として用いる。
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
ドナルド・キーン著・徳岡孝夫訳『日本文学史 近世篇一・二・三』中公文庫 近世篇一800円・近世篇二・三各838円 ISBN978-4-12-205423-3 ISBN978-4-12-205449-3 ISBN978-4-12-205487-5
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について 昨年度は授業アンケートの対象外であった。
 関連リンク
 実務経験がある教員による授業科目
 アクティブラーニング型の授業科目