ドイツ語
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ドイツへの旅
几帳面で真面目で勤勉。ただのカタブツかと思えば家族をこよなく愛する優しい一面とユーモアをもつ。家、車、家具、なんでも修理修繕が大前提の長いおつきあい。最先端のテクノロジーは大のお得意、その一方で自然が大好き。散歩と称して郊外の森の中を何時間でも歩きまわる。庭の手入れは芸術的、お菓子へのこだわりは世界一級。さぞや繊細なんだろうと思うとビール片手に何時間でも豪快な議論を戦わす...。
...ドイツを旅していると、こんな素敵な人々と出会うことができます。皆さんがGuten Tag(グーテン・ターク)!と声をかければ、こわそうな顔がやさしく笑って、Guten Tag!が返ってきます。駅で切符を買えば、カタブツそうな駅員さんが一言、Schönen Tag(シェーネン・ターク)!――すかさずDanke、ebenfalls(ダンケ、エーベンファルス)!と応えましょう。するとやっぱり笑顔とともに、Danke!が返ってきます。皆さんはすばらしく優しい気持ちを抱えたまま、木組みの美しい家々が立ち並ぶ、お伽の世界のような街のなかへと、ガイドブックを片手に溶け込んでいくことができるでしょう!
ドイツ語とは?
いまやEUを牽引する経済大国であり、環境政策や社会保障制度において現代社会の最前線に立ちつづけるドイツ――近代ヨーロッパの文化的中心地ウィーンを首都とするオーストリア――観光立国としてのブランドを不動のものとした永世中立国スイス――などの地域で話されているのが、ドイツ語です。
たしかに地域的にも限られているし、話者人口も少ないように思えます。しかし、これらの地域が歴史的に果たしてきた、そして現代でも担っている重要な役割を考えてみると、〈ドイツ語〉は決してローカルな言語ではありません。かりに文化的な側面だけに絞ってみても、映画・音楽・美術・哲学から絵本まで。ドイツ語圏はいずれの分野でも最重要の発信地です。ドイツ語学習を通じて、皆さんの世界はぐんと広がることでしょう。
そのドイツ語、よく英語の親戚、と言われるようです。とりあえずVater、Mutter、Bruderという単語を並べてみましょう。「どれも家族の構成員です」といえば一目瞭然、father、mother、brotherのことですね。
文法はどうでしょう?ヨーロッパ諸言語を一本の樹木に例えるなら、英語とドイツ語、〈根っこは同じで枝が違う〉とだけ、説明しておきます。詳しい話は抜きにしますが、言語がたどった長い歴史からして当然のことなのです。
ただ、次のことは断言しておきましょう。英語との文法上の類似性・差異性を確認しながらドイツ語を学習することによって、皆さんは〈英語をこれまでとは別の側面から眺めること〉ができます。受験英語を終えた皆さんが、これまでの知識を使って次のステージに進むために、それはとても大事なことなのです。
駒澤大学でドイツ語を学ぶ
学部・学科によって履修条件は異なりますが、まずは1年次の必修科目として週2回の授業(1A/1B)から始めましょう。基本的に1Aではドイツ語文法を基礎から学び、1Bではその文法事項を活かしながらドイツ語読解を練習することができます。もちろん教材の記載事項や教員の話を通じて、さまざまなかたちでドイツ語圏の興味深い文化事情を知ることもできます。
2年次以降の授業としては、やはり必修の2A/2Bのほか、皆さんの関心に応じた選択科目も充実しています。「ドイツ語スキルアップ」では毎年2度行われる「ドイツ語検定」対策に特化した実践的な授業が、「ドイツ語コミュニケーション」ではネイティブの先生による会話授業が、また「現代を読むドイツ語」では新聞などのメディアを用いたアクチュアルな授業が、それぞれ展開されています。また「名文で読むドイツ語」では、格調高いドイツ文学の精髄に触れることができます。せっかく1年次に学んだ文法知識を活かしたい――ドイツ語圏への文化的・歴史的・社会的な理解をもっと深めたい――そんな皆さんの受講を心待ちにしています!
教員紹介
教授:畠山 寛
【ドイツ語】
主な担当科目:ドイツ語Ⅰ/Ⅱ
教授:吉中 俊貴
【ドイツ文学】
主な担当科目:ドイツ語ⅠAa・b
准教授:下薗 りさ
【ドイツ近代文学】
主な担当科目:ドイツ語Ⅰ/Ⅱ