税理士試験科目合格体験記

 税理士試験に科目合格した熊谷直政さんによる合格体験記です。3年次に簿記論、財務諸表論、法人税法の3科目に同時合格、4年次に所得税法に合格しました。

税理士試験受験体験記
・税理士試験を目指したきっかけは何ですか
 高校の授業でビジネスコンテストに参加したことがきっかけです。普通科の高校で初めて簿記や会計に触れたため、非常に専門性が高く複雑で苦労しました。この活動において、収支計画をはじめとした数字に基づいてビジネスの実現可能性や将来性、リスクについて説明することで他者からの信頼を得ることができ、また、経営者側にとっても自信になることを実感したため、会社の数字を扱う仕事に専門家として携わりたいと思うようになりました。

・受験生時代大変なことは何ですか
 税理士試験における大学在学中の最終合格者は毎年3、4人程度しかいないことからもわかる通り、長期的に受験勉強を続ける必要があります。また、勉強量も大変多く基本的には勉強中心の生活になることを覚悟しなければなりません。私は大学1年生の12月から税理士試験の勉強を始めましたが、アルバイトやサークル活動などをすべてやめて大学の勉強と税理士試験の勉強のみに努めてきました。様々な選択肢がある大学生活で勉強のみに絞ることは非常に苦しい時もありましたが、1年でも早く税理士になれるように努力を続けています。

・税理士試験と大学生活について
 経済学部商学科の授業は税理士試験の勉強と非常に関連性が強く相乗効果があると感じています。私はあまり勉強が得意な方ではありませんが、学業成績で学長学業奨励賞をいただいたり卒業論文が学生奨学論文の佳作に入賞したりすることができました。特に卒業論文では税理士試験の法人税の勉強をする中で疑問に感じていたことを研究することができ、有意義な経験をすることができました。
 また、税理士試験は科目合格制度のため各人にあわせた受験計画を立てられることも魅力の一つです。私は短期合格を目指していたため勉強一色の生活を選択しましたが、ボリュームの少ない科目を選ぶことや短期合格を狙わなければサークル活動やアルバイト、その他の学生生活との両立も可能です。それぞれのライフプランに合わせた受験生活を送ることがおすすめです。

・将来の夢は何ですか
 地元である東北の経済に貢献する税理士になりたいと考えています。就職先では創業・ベンチャー企業から上場企業まで幅広いクライアントに対する通常の申告業務や事業承継、組織再編等の特殊業務に携わることになるので日々の研鑽に務め、活躍できるように頑張りたいと思います。

・これから勉強しようと思っている人へのメッセージ
 受験生活は大変ですが、合格できれば就職活動をはじめとして社会人としても非常に役に立つものになると考えています。科目合格制度で受験プランは多様であり1科目合格から評価してもらえるので、簿記や会計、税務に興味をもった方にぜひ挑戦してもらいたいです。

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