社会連携ゼミ交流会に4ゼミが参加

 2021年12月18日(土)駒澤大学種月ホールで社会連携ゼミ交流会が開催されました。
 本イベントは本学経済学部が呼びかけ、文学部、経済学部、経営学部から12ゼミが参加し、学外からの参加者も交え社会連携活動の報告と交流・情報交換ワークショップが行われました。
 経営学部からは4つのゼミが参加しました。

 司会進行は経営学部の小野瀬拡教授。

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まずは各ゼミによる全体プレゼンテーション

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●青木ゼミ


【テーマ】
 「社会連携活動においてのネットワーク構築の重要性について」

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【発表概要】
 青木ゼミは駒澤大学の精神である行学一如とPBL(Problem-based Learning )の方針のもとZenFesというオンラインイベントに参加し社会連携活動に関わった。このイベントを通して、地域や企業、駒澤大学OBOG、サークル、部活動の垣根を超えた繋がり、ネットワーク構築が重要であることがわかった。
これらによって社会連携の重要性が再認識され、今後のゼミ活動において新たな方針となり積極的に社会連携活動を目指していく。

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【参加学生の声】
・他のゼミの活動内容などが聞けて刺激になった。
・実際に他大学や企業と連携していゼミが多く、勉強になった。
・他のゼミの様々な社会連携の取り組みを聞けて面白かった。
・実際に企業と共に商品を開発し発表しているゼミもあって、良い刺激をいただきました。

●菅野ゼミ


【テーマ】Sカレについて
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【発表概要】
 菅野ゼミの3年生が約半年もの間取り組んだ、Sカレ(Student Innovation College)について発表した。Sカレとは実際に商品化を目指す、全国大学ゼミ対抗の商品企画インターカレッジだ。Sカレは、企業や自治体とコミュニケーションを取りながら商品企画を進めるため、実践的なマーケティングが学べる。また、SNSを利用してユーザーからの支持を集めることも評価対象となる。学生間の交流だけでなく、企業や自治体、ユーザーと交流しながら取り組める場はとても貴重であり、Sカレの醍醐味ともいえる。そして菅野ゼミは優勝こそ逃したものの、企業や自治体の方から好評を頂いた。

【参加学生の声】
 普段はなかなか交流することのない他学部のゼミと関わることで、様々な視点からの感想や意見を頂き、充実した時間を過ごせた。また、私たちが作成したパワーポイントの資料や、商品のプロトタイプの称賛を頂き大変嬉しく感じた。

●中村公一ゼミ


【テーマ】空き家×地域活性化
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【発表概要】
 私達、中村公一ゼミは空き家問題×地域活性化を題材により良い街づくりを目指した案を考えました。
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【参加学生の声】
 A班
地域活性化を「地域の繋がりがある状態」と考え、世田谷のブランド野菜「せたがやそだち」と食育、空き家を掛け合わせた案を考えました。なぜ、使われない空き家が増えてしまうのか、また世田谷農家の実情や食育の大切さを学ぶことができました。
 B班
「子育て×空き家」で何かできないのかと考え、話し合いを進めていくことにしました。世田谷区には、子育てに最適な「おでかけ広場」という施設が多数ありますが、私たちが見ると問題点もありました。そこでその問題点を解消する、「新しいおでかけ広場」を考えました。子育ての現状を知ることができ、より実現可能性を意識しました。
 C班
世田谷区では、大学の数が多いにも関わらず、若者世代の地域参加率が低いという課題があることが分かりました。その状況を改善すべく、学生による情報発信拠点のコミュニティづくりとして、コミュニケーションとワークスペースと空き家を掛け合わせた学び・交流・活動の場の「学生限定のコミュニケーションスペース」を考えました。世田谷区の学生として地域を理解、交流して密接に関わっていくことの重要性を学びました。

●鹿嶋ゼミ

【テーマ】サマースクール、円ダービー、工場見学
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【発表概要】
 私たち鹿嶋ゼミが行ってきた社会連携は主に3つあります。
 1つ目はサマースクールです。これは私たちが小学校へ出向き、普段私たちが大学で学ぶ経営学について小学生向けにわかりやすく教えるというものです。去年はコロナ禍ということもあり動画を作成して配信するという形式を取りました。
 2つ目は円ダービーです。これは日本経済新聞社主催の大会で、全国の学生が集い、6月末と7月末の円ドル相場を予想し2回の予想を通じて相場との差の小ささを競うものです。円ドル相場を考えるにあたって日々のニュースや世界の動向に目を向けることで社会について考える良い機会となりました。
 3つ目は工場見学です。現2,3年生は羽田クロノゲートという、ヤマト運輸の物流拠点へ行きました。実際に工場へ足を運ぶことで、私たちの暮らしに不可欠な物流について考えることができました。

【参加学生の声】
・社会連携というテーマを学年の壁を越えて連携できたことは、嬉しかったし面白かったので、このようなイベント参加の形も増えればなと思いました!
・参加した他ゼミの発表を聞いていると、駒澤大学がこれほど活発に、そして真摯に社会連携を行なっていることに驚かされました。他大学と共同研究していたり、全国規模でフィールドワークをしたり、企業と連携して商品開発をしたりと、コロナ禍であっても試行錯誤をして研究に励んでいる姿は学生という若い力があってこそであり、私たちも頑張らねばいけないと感化されました。
・外部と交流するイベントに参加したのは今回が初めてだったので、その雰囲気を知ることができたというが自分の中での大きな収穫です。他者との交流の機会が限られる時代ということもあり、かなり刺激的な時間となりました。
・真似すべきと思ったのは、個別事例に焦点を当てインタビューすることです。普段ゼミで生まれた疑問は統計や先行研究の説明で満足してしまいがちですが、実際に現場を見聞きし、あるいは調査するのは大切。

 終了後の長山宗広経済学部教授(現代応用経済学科ラボラトリ所長)からの御挨拶。

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 経済学部WEBサイトの同イベント記事はこちら
 学生シンポジウムに続き、学部横断的な全学イベントを企画運営し、貴重な交流・勉強の機会を下さった経済学部関係者の皆さまに改めて感謝の意を表したいと思います。