IT分野で働くこととは? ~日本IBM 髙橋氏が登壇~

「現代マネジメントⅠ」は第一線で活躍する方をゲストにお招きし業界についてお話しいただく講義です。2023年5月23日は日本アイ・ビー・エム株式会社マネージング・コンサルタントの 髙橋 宏和 氏をオンライン上で招聘しお話しいただきました。

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お話はこれまでのIBMの紹介として、これまでの経緯と共創パートナーモデルへの改革が話されました。

その後、日本のITサービス産業の概要と仕事の中身が話されました。

これからの特筆すべき点はもちろん"AI"。先日、駒澤大学でも「人工知能の利用について(方針)」が出されるほど、その影響力は計り知れないものがあります。内閣府のSociety5.0をベースに、様々な分野でAIによる変化が起こることをわかりやすく解説してくださいました。

そんな大事な領域であるIT業界ですが、あらゆる場面でなくてはならないものです。そのため、一般にイメージされるプログラミングのような仕事だけではなく、様々な人とのコミュニケーションが必要となる仕事も多くあります。

このため、IT企業には様々な職種が存在し、様々なIT人材がいます。このIT人材について、世界的には非IT企業での勤務が多いが日本ではIT企業が多いこと、IT・情報系以外の学部出身者が多いことなど、意外な事実を話します。そして、現段階でIT・情報系の知識や資格がなくても、ITを使って社会を如何に変えたいか、そのなかで自分がどのような働き方をしたいかをイメージし適切に伝えることの重要性を話していました。

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受講生からは「学生のうちにやっておいた方がいいことはありますか?」「どのようなスキルが必要とされますか?」などの質問が次々とあがりました。

髙橋氏は、興味のある分野の知識を身に付け説明できるようにすることの重要性を説明します。資格などの「できる事」よりも、ITを使って社会や産業をどうしたいのか、そのなかで自身はどんな働き方をしていきたいかの「目的」を明確にすることが、変化の激しいIT業界への就職には大事といいます。

終了後の受講者からの感想には「IT業界を志望しているが、ITだけではなく各業界についても理解を深めていかなければならないと気づいた」や「資格以上に『具体的に働いているイメージができる人』の重要性がわかった」などといったものがありました。

今後様々な業界で起こるであろう変化を先どったような内容でした。

どうもありがとうございました。


講義にあたりまして、髙橋様より「* 講義の内容は髙橋個人の見解であり、必ずしもIBMの立場、戦略、意見を代表するものではありません。」とコメントをいただいております。


(H.O.)