陸上競技部

DATE:2023.04.14陸上競技部

【紙面連動企画】安原兄弟対談 一緒に日の丸を

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琵琶湖ポーズをする安原太(左)、安原海(右)(撮影・宮澤希々

この春、安原海晴(商1)が駒大に進学し、兄・安原太陽(地4)と共に競技を続けることになった。二人に今後の目標などを聞いた。(聞き手:大塩希美)
(本取材は3月上旬に行われました)

――海晴選手の目標は太陽選手だったが
太陽「目標というか、指標みたいな感じだと思う。自分を目標にしていたら戦っていけない。自分もチームの中では上のレベルではないので、そこを超えて、チームを引っ張っていける選手になっていけばいいのではと思う。弟の指標として、自分自身が上のレベルで競技を続けることで、二人で高いレベルでやっていけたらいいなと感じている」
海晴「小学校の時から同じ環境で競技を続けている。兄が3年前に作っていった記録を超えていくことが自分の大きなモチベーションになっていた所がある。大学に入ってもそれは変わらないが、兄だけを目標にするのではなく、篠原倖太朗選手(地3)や田澤廉選手(23年卒、トヨタ自動車)、佐藤圭汰選手(経1)など強い選手がこの大学にはたくさんいるので、いろいろな選手を目標にしながら上を目指したい」

――海晴選手が日本代表としてレースに出た際に「先越されたわ」と言っている記事を見たが、どのような心境だったか
太陽「自分の大きな目標の一つが、日の丸をつけて走ること。兄として弟に背中で見せようとやってきたので、弟が先に日の丸をつけたのは多少悔しい部分もあった。自分の高校時代よりも力を持っており、いろいろな経験ができていいんじゃないかと感じている。自分も負けないように頑張ろうという気持ち」
海晴「日の丸は先に背負って走ることになったが、兄はその前に三大駅伝三冠に関わった。自分よりも上なのではないかなと思っている。三冠を狙うレースを走ることはなかなかできることではないので、兄はすごいと思う。いつか一緒に日の丸を背負って走る日がくればいいなと思っているし、そのためにはもっと頑張らないといけない」

――離れている間に変わったと思うこと
太陽「高校も同じなので、高校の監督も一緒。自分が高校時代に出したタイムより格段に速く強さもあるので、自分は越されているという感覚がある。高校もチームとして力がついていたので、強さがあるなということを感じながら、大学に入ってから自分の記録を抜かれないように、さらに上を目指していく」
海晴「初めに思ったのは、おしゃれになったなということ。めっちゃ東京の人やな!という感じがした。後輩に接している姿を見ていても、お兄さんという感じがする」
太陽「高校時代はジャージでいることが多かったので、それも影響していると思う。海晴も変わっていかないと田舎者が抜けないよ!」

――これからの寮生活において、海晴選手の不安なところはあるか
太陽「特にない。この環境になじむことが大切。1年目は仕事があったり、環境が変わったり大変なところもあるが、その中でいかに競技、生活面で人間として成長していけるかが大切なのではないかと思う」

――もし、兄弟で大きな大会に出るなら
太陽「今年も、三大駅伝があるので、あわよくばそこに二人で出走したい。このような目標が立てられるのもサポートしてくれている方々や親からの応援が大きい。競技を通して、感謝や頑張りを見せられたらなと思う」

――今後の目標
太陽「前半はユニバーシアードと日本選手権出場。後半は昨年同様に三大駅伝すべてに出走し、去年区間賞を獲得した出雲に加え、獲得できなかった全日本と箱根でも区間賞を獲得したい。2年連続三冠を目指したい」
海晴「1年生なのでどれだけ大会に出られるかわからないが、力をつけて大会に出場し、結果を残したい。具体的には5000mで13分30秒台、10000mでもできるだけ良いタイムを残したい。駅伝シーズンは1年目から三大駅伝を走れるような力をつけるため、前半から頑張っていきたい」

(執筆者:宮澤希々)

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