陸上競技部

DATE:2023.11.26陸上競技部

佐藤がU20日本新樹立! 2023八王子ロングディスタンス

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(撮影:大塩希美)

 2023八王子ロングディスタンスが11月25日、八王子市上柚木陸上競技場で行われた。駒大からは鈴木芽吹(営4)、篠原倖太朗(地3)、佐藤圭汰(経2)が出場。鈴木、篠原は自己ベストを更新し、佐藤は初の10000mでU20日本新記録を30秒以上塗り替えた。結果・インタビューは以下の通り。 

結果

◆男子10000m 7組
順位
名前
タイム
11着
佐藤圭汰
27:28:50 ※初10000m ☆U20日本新
13着
鈴木芽吹
27:30:69 ★自己ベスト
17着
篠原倖太朗
27:38:66 ★自己ベスト

戦評

スタートから集団の先頭で外国人選手が引っ張る中、3人は集団の後方でレースを進める。2000メートル手前で日本人選手と外国人選手が分かれはじめると、佐藤、鈴木、篠原の順で前を追う。3人ともこぼれることなく、集団を引っ張る形でレースを進めるが、残り6周になると一気にスピードを上げ、順位を上げる。最後は佐藤が11着、鈴木が13着でフィニッシュ。篠原はスパートで佐藤、鈴木からは若干の遅れをとり、17着でレースを終えた。

インタビュー

佐藤圭汰

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ーー今日の調子は
「全日本が終わってからだいぶいい練習が出来ていた。自信を持って臨むことが出来た」

ーーレースプランは
「最初からペースメーカーについていき、終始余裕を持ってレースを進め、ラスト2000mからペースをあげるというプランだった」

ーー目標タイムは
「27分35秒は出したいと思っていた」

ーー監督やコーチから言われていたことはあるか
「ずっとペースメーカーについて行き、終始余裕を持つようにと言われていた」

ーーレースを振り返って
「プラン通りにしっかりとレースをすることが出来た。タイムも目標の27分35秒より速いタイムを出すことが出来て良かった」

鈴木芽吹

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ーー今日の調子は
「普通だった」

ーー昨日から冷え込んだが、調整はどうだったか
「調整練習は割と暖かい時にやっていた。今日は寒かったのでアップを長めにとった」

ーー今日のレースプランは
「27分50秒のペースでついていき、しっかりラストで上げる。ベスト近くを出せればいいかなと思っていた」

ーー監督やコーチから言われていたことはあるか
「総監督の方から『27分50秒のペースで行って、ラストでしっかり上げられるように』と言われていた」

ーーレースを振り返って
「8000メートルくらいまでは余裕があった。8000からはレースが動いたので、そこでペースが上がり、ある程度は対応できたが、ラスト1周のところのスパートが足りなかった」

ーー自己ベストを更新して
「ベストを出せたこと自体はうれしい」

ーー結果的には佐藤に負けてしまったが
「練習から圭汰は自分より高いレベルでやっているので、勝てるかどうかというところではあったが、まだまだ自分が弱かったなと思う」

ーー箱根に向けて
「勝てるチームになってきている。あとは体調不良やけがをなくせば絶対に勝てるチームだと思う」

篠原倖太朗

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ーー今日の調子は
「よかった」

ーーレースの目標は
「タイムより2人に勝つことを考えていたが、負けてしまった」

ーー走りを振り返って
「負けてしまったのでシンプルに悔しい」

ーー監督やコーチから言われたことはあるか
「日本人には負けてはいけない、3人で記録を狙ってほしいと言われていた」

ーー箱根に向けて
「勝ちます」

大八木弘明総監督(65)

ーー佐藤の27分30秒切りは課していたのか
「(27分)40秒切りは3人とも狙っていた。だが、30秒を切るとは。状態が良ければ切るかなという感じはしていた」

ーー見事なラストスパートだったが
「まだ最後の1周まで足が残っていた。佐藤はしっかり走りこんでいたことがよかったのでは」

ーー佐藤は初の10000mだが、もう十分走れるというところか
「十分走れる練習はしてきていた。27分40秒は切るだろうと思っていた。20秒台で来るとは思っていなかった」

ーー最後は一人で引っ張っていたが
「余裕はあったと思う。スピード練習を結構やっていたので、スピードに対しての余裕度は多分あったと思う。若干スタミナに不安があったが、駅伝を走るために(練習を)踏んできたので、それが実った」

ーー日本人トップへの評価は
「圭汰は十分だと思う。スタミナもついた。元々スピードはあった。今日は上出来だった」

ーー鈴木の走りはどうだったか
「十分だと思う。圭汰が今日よかったなという感じだったが、芽吹はこのぐらいで走ると思っていた。(27分)30を切れたかもしれないが、十分だと思う。これで5月の日本選手権に出られる。日本選手権で田澤(廉、23年卒、現・トヨタ自動車)あたりと勝負できるようにもなる」

ーー『鈴木も田澤のレベルまで行ける』という話もあったが
「5000mも強くなってきたので、多分行くと思う」

ーー篠原は悔しそうにしていたが
「3人同じような練習をしていたので、3番目ということがいちばん悔しかったのではないか」

ーーSクラスの3人は十分なところまで来ているか
「十分だと思う。目標は27分40秒を切り、自己ベストを出すというところだったので、目標は達成していた」

ーー田澤のタイムが見えるところまできたが
「学生がいい感じで練習をやってきていたので、強くなったなという感じはする。いつもこの3人(佐藤、鈴木、篠原)で練習をやっているので、去年よりも強くなってきてくれたなという思いはある」

ーーアルバカーキからはこのレースのために帰国したのか
「このレースのために帰国した。まだ向こうで2人(田澤と太田智樹、トヨタ自動車)が練習をやっている。向こうでコーチと交代し、今向こうには高林祐介コーチがいる」

ーー箱根前最後のレースになるのか
「Sチームは最後。あとは箱根に向けて準備をしていく。この後合宿を組むので、長い距離を福島でやる」

ーーここからの予定は
「白子で合宿をする。12月8日くらいまで。調整しながらやっていく」

ーー2年連続三冠への自信は
「やらなくてはいけないチームだと思っている。やりたいという思いはある」

執筆者:大塩希美、若山穂乃佳

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