陸上競技部

DATE:2024.01.26陸上競技部

三冠逃すも準優勝-第100回箱根駅伝

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上段左から帰山、安原、赤星、花尾、庭瀬
下段左から篠原、鈴木、佐藤、山川、金子
(撮影:若山穂乃佳)

第100回東京箱根間往復大学駅伝競走が1月2日、3日大手町~芦ノ湖~大手町間の計217.1キロで行われた。史上初となる大学駅伝2年連続三冠に王手をかけて臨んだ駒大は1区、2区を首位で通過するが、3区で逆転を許す。その後も逆転を狙うが差は縮まらず、総合準優勝となった。結果は以下の通り。

総合成績
1位 青山学院大学
10:41:25 ※総合新
2位 駒澤大学
10:48:00
3位 城西大学
10:52:26
4位 東洋大学
10:52:47
5位 國學院大學
10:55:27
6位 法政大学
10:56:35
7位 早稲田大学
10:56:40
8位 創価大学
10:57:21
往路成績
1位 青山学院大学
5:18:13 ※往路新
2位 駒澤大学
5:20:51 ※往路新
3位 城西大学
5:21:30
4位 東洋大学
5:25:19
5位 早稲田大学
5:26:05
復路成績
1位 青山学院大学
5:23:12
2位 駒澤大学
5:27:09
3位 東洋大学
5:27:28
4位 法政大学
5:27:32
5位 國學院大學
5:28:20
個人成績
※( )は通過順位、[ ]は区間順位
1区 21.3キロ
篠原倖太朗(地3)
1:01:02(1)[1] ★区間賞 ※駒大記録
2区 23.1キロ
鈴木芽吹(営4)
1:06:20(2)[1]
3区 21.4キロ
佐藤圭汰(経2)
1:00:13(2)[1] ※駒大記録
4区 20.9キロ
山川拓馬(営2)
1:02:32(6)[2]
5区 20.8キロ
金子伊吹(歴4)
1:10:44(3)[2] ※駒大記録
6区 20.8キロ
帰山侑大(現2)
59:53(12)[2]
7区 21.3キロ
安原太陽(地4)
1:03:13(4)[2]
8区 21.4キロ
赤星雄斗(法4)
1:04:49(4)[2]
9区 23.1キロ
花尾恭輔(商4)
1:09:41(5)[2]
10区 23.0キロ
庭瀬俊輝(法3)
1:09:33(4)[2]

戦評

1区

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(撮影:野口友花)

1区は今シーズン2度目の1区出走となった篠原倖太朗。序盤、駿河台大のランナーが前に出ると、篠原も落ち着いて対応し、青学大、国学大と共に先頭集団を形成する。徐々に先頭集団が崩れ、先頭争いは篠原と駿河台大の二人に絞られる。13キロすぎで仕掛けたのは篠原。初めて先頭に立つと、徐々にペースを上げ、19キロ付近からは独走状態に突入。トップでタスキを渡し、好調の滑り出しを見せた。

2区

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(撮影:坂本采夏)

2区を任されたのはエースで主将の鈴木芽吹。篠原からトップでタスキを受け、日本人新記録ペースで快調にレースを進める。途中、沿道からは大八木弘明総監督(65)からの声掛けを受ける場面も。安定した走りでトップを守り抜いた鈴木は、区間2位の快走を見せ、箱根路に別れをつげた。

3区

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(撮影:横張日好)

3区を任されたのは、箱根初出走の佐藤圭汰。スタート地点で22秒差あった青学大に猛追され、7キロ過ぎからは青学大のランナーを真後ろにつける形でレースが進む。13キロを過ぎたところで青学大が先に仕掛けると佐藤もそれに対応し、抜かれては抜いての接戦が続くが、最後は差を広げられ、2位でタスキを渡した。

4区

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(撮影:梅川岳飛)

4区は、当日変更で山川拓馬が出走した。平塚中継所では4秒だったトップとの差は、1キロ地点で15秒差に広がる。レース序盤に降り始めた雨で気温が下がり、山川は苦しい表情を浮かべながらも走り続けるが、その後も差を徐々に広げられ、1分26秒差、2位でタスキをつないだ。

5区

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(撮影:廣岡良祐)

悪条件の天候が続く中5区を走ったのは、今シーズン三大駅伝初出走の副将・金子伊吹。函嶺洞門を区間賞ペースで通過し、ハイペースを刻む。3位城西大に追い上げられ差が縮まる中、金子は安定したペースを崩さず区間3位の好走で走り切り、2位で往路のゴールテープを切った。

6区

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(撮影:大塩希美)

逆転を狙う復路。6区は、大学駅伝デビュー戦となった帰山侑大に託された。往路優勝の青学大に2分38秒差でスタートするが、5キロ地点では差をさらに20秒以上広げられる。帰山は懸命に前を追うがタイムは縮まらず、4分17秒差でタスキリレー。順位は落とさなかったが、個人成績は区間12位に落ち込み、苦しいデビュー戦となった。

7区

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(撮影:志村采美)

安原太陽は2年連続で7区に出走。序盤は好ペースで刻み、11キロ過ぎにはトップとの差を4秒縮める快走を見せる。15キロ地点では弟・海晴からの力水を受けるが、再び差は開き、18キロ過ぎには4分33秒に広がる。戸塚中継所は4分44秒差に開いたものの区間4位の走りで2位を守り抜き、8区へとタスキをつないだ。

8区

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(撮影:橋本佳達)

2年連続の8区出走となった赤星雄斗は、4キロを11分37秒で通過。平塚中継所では4分44秒だった青学大との差を、茅ヶ崎のポイントでは8秒広げられてしまうも、区間新記録ペースで前を追いかける。藤田監督から「やってきたことを出しきれ。花尾に少しでもいい位置で渡してやれ」と声をかけられラストスパートをかけると、区間4位で9区へタスキをつないだ。

9区

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9区を任されたのは、けがから復帰し2年ぶりに箱根路に戻ってきた花尾恭輔。戸塚中継所で5分33秒差でタスキ受け取り前を追う。権太坂のポイントでは前との差を5分56秒に広げられるが、15キロ地点では鎮西学院高(長崎)の後輩、宮川康之介(社3)から給水を受け、笑顔で言葉を交わす場面も見せた。藤田監督から「最後出し切るぞ。ここから行くぞ」と声をかけられ懸命に鶴見を目指す花尾。ラストスパートをかけ、区間5位で庭瀬俊輝へタスキを渡し、箱根路に別れをつげた。

10区

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10区を任されたのは、当日変更で大学駅伝デビューとなった庭瀬俊輝。最初の2キロを5分56秒で通過する。新八ツ山橋のポイントでは先頭との差を7分7秒まで広げられるが、大手町では6分35秒まで差を縮め、最後は力を振り絞ってゴール。初の箱根路で区間4位と好走し、前回王者として意地の走りを見せた。

戦評:大塩希美、若山穂乃佳
執筆者:大塩希美

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