陸上競技部

DATE:2024.05.11陸上競技部

工藤、1500m意地の入賞!5000mも全員決勝へ-第103回関東インカレ

 

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5000mで組トップ通過を決めた金谷
(撮影:梅川岳飛)

 第103回関東学生陸上競技対校選手権大会が5月9日から12日にかけ、国立競技場で行われている。駒大は1500メートル。1万メートル、5000メートル、ハーフマラソンに計8名が出場。1日目に行われた1500メートル予選では白井恒成(歴2)、工藤信太朗(地2)が出場し、2名とも決勝に進出した。
 2日目には1500メートル決勝と5000メートル予選が行われ、1500メートル決勝では工藤が8位に入賞。5000メートル予選には桑田駿介(経1)、金谷紘大(政4)が出場し、2名とも12日に行われる決勝進出を決めた。結果、インタビューは以下の通り。

結果

※表の見方
種目 組
着順
名前(学科学年)
タイム

1日目

男子2部1500m予選 1組
2着
工藤信太朗
3分49秒79 ※決勝進出
男子2部1500m予選 2組
5着
白井恒成
3分50秒70 ※決勝進出
男子2部10000mタイムレース決勝 2組
29位
伊藤蒼唯(政3)
29分36秒55
途中棄権
安原海晴(商2)

2日目

男子2部1500m決勝
8位
工藤信太朗
3分54秒40
11位
白井恒成
3分55秒77
男子2部5000m予選 1組
8着
桑田駿介
13分57秒43 ※決勝進出
男子2部5000m予選 2組
1着
金谷紘大
14分04秒47 ※決勝進出

戦評

◆1500m予選 1組

集団の中腹でスタート。中盤に入り集団が縦長になると少し後退するが、徐々に前との距離を縮め、最後の1周に入ると先頭集団に食らいつく。残り200メートルを切るとさらにギアを上げ、7人を交わすごぼう抜きを見せた工藤は、2着で決勝進出を決めた。

◆1500予選 2組

白井はスタート後、集団の前方を位置取る。2周目で少し後退し、集団の中腹でレースを進める。ラストスパートで集団を飛び出すと5着でフィニッシュ。関東インカレ初出場にして見事決勝進出を決めた。

◆10000m決勝 2組

伊藤は集団の中腹を位置取りスタートを切った。5周目で集団が分かれると先頭集団でレースを進めていたが、9周目で集団からこぼれてしまう。苦しい表情を見せながらも走り続けるが、集団の選手とはかなり離され、トップを走る選手との間には周回差がついてしまう。最後は懸命なラストスパートを見せたが、苦しいフィニッシュとなった。
一方安原はレースの中盤でバランスを崩し、苦しいレースが続く。審判の制止を振り切ってレースを続行する場面も見られたが、終盤で途中棄権した。

◆1500m決勝

序盤、2人は集団の真ん中を一度ってレースを進める。スローペースでレースが展開し、集団は分かれないまま最後の1周に入る。最後の1周に入ると先頭のペースが急激に上がり、工藤は対応するが追いつくことはできず、8位でゴール。白井はスパートで一歩出遅れる形となり、11位でレースを終えた。

◆5000m予選 1組

序盤から集団の中腹でレースを進める。レース中盤まで安定したペースを刻み、周回を重ねる。3400mを過ぎると集団がばらけ、少しペースが落ち、2位集団で走る展開となる。残り1周になると、先頭集団からこぼれた選手を1人抜き、そのままフィニッシュ。自己ベストにはあと一歩届かなかったが、決勝に進出した。

◆5000m予選 2組

集団の後方からスタートした金谷。中盤まで集団の後方で周回を重ねるが、3000メートルを過ぎると徐々にペースを上げ、集団の中腹まで詰めよる。残り1000メートルを切り縦長だった集団が分かれると、金谷は集団の後方を位置取る。残り1周になったところで一気にペースを上げた金谷は、驚異のラストスパートで独走状態に入ると、そのまま組トップでゴール。決勝へ駒を進めた。

インタビュー

◆工藤信太朗

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ーー今日の調子は
「春から少しずつスピード練習をやっていて、気候も悪くなくコンディションはよかったが、スピードの無さ、無酸素での足の動かし方に課題が見つかったので、ここから無くしていきたい」

ーーレースプランは
「途中までは思ったよりスローペースになってしまった。ポジション的にもスローペースで行くと思っていたが、スパートのかかるタイミングが早く、そこでもたついてしまったことと、ラスト200mでの切り返しで間隔があいてしまった。最後は皆走るスピードが同じだったので、足が止まってしまった。今思えばもっと前に行けていたらなと思った」

ーーレースを振り返って
「自分の得意なところはラストスパートで、総監督からも長所として伸ばしていただいている。だからこそもう少し上にいかなければいけないなと思った」

ーー大きな競技場でのレースだったが
「今日よりも昨日の方が感動した。自分が走ってきた中で一番大きいので、応援の声もかなり響いていて緊張した」

ーー入賞して
「全然実感がない。もっと上にいく練習をしていたので悔しい」

ーーインカレ以降の目標
「5000mにつなぐための1500mだと考えていたので、ここから夏合宿に向けてスタミナをつけていきたい。その後は秋の駅伝などに向けてタイムを意識していきたい。段々長い距離にも対応できればと思う」

◆白井恒成

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ーー今日の調子は
「予選があっての決勝だったので、少し疲労がある中での試合になった」

ーー2日連続でのレースになったが
「2日連続のレースは今までもやってきたので、疲労抜きなども今までの経験で対応できたと思うが、結果的には全然敵わなかったので、これから変えていくしかないのかなと思っている」

ーーレースプランは
「スローペースになると予想されていた。自分はスローペースが苦手なので、ハイペースで押していけるように前に出ようと思っていたが、内側のポケットにはまってしまい、前に出ることができなかったので、そこは反省点」

ーー監督やコーチから言われていたこと
「ラストの300から150mのあたりで周りがスパートをかけると思うので、そこについていって、ラストは気持ちで勝つしかないといわれていた」

ーーレースを振り返って
「1500mを主戦場としてやってきた分、ラストの100mで前の集団を追えなかったのは自分のスピード不足だと感じた。これから5000mなどの長い距離に対応するようになると思うので、この経験を5000mで生かして、自己ベストを狙っていきたい」

ーー大きな競技場でのレースだったが
「国立競技場は今までで一番大きい競技場だった。緊張もしたが、その空気には呑まれないようにしようと思っていた。監督からも『競技場だけで緊張するな』と言われていた(笑)。楽しめたと思う」

ーーインカレ以降の目標
「5月後半から6月前半にかけて、チームとして狙う記録会が入ってくると思う。5000mのチーム平均を13分台に乗せることを目標にやっているので、しっかり13分台を出してその一因になれるように、プラスの方に行けるようにしたい」

戦評:大塩希美、梅川岳飛、若山穂乃佳
執筆者:大塩希美

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