陸上競技部

DATE:2025.01.09陸上競技部

新記録で復路優勝!総合準優勝-第101回箱根駅伝

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上段左から伊藤、佐藤、安原、村上、小山
下段左から帰山、篠原、谷中、桑田、山川、並木
(撮影:川本凌生)

第101回東京箱根間往復大学駅伝競走が1月2日、3日大手町~芦ノ湖~大手町間の217.1キロで行われた。総合優勝を掲げて臨んだ駒大は順位がめまぐるしく変わる中で、往路4位。復路では、7区の佐藤圭汰(経3)が区間新記録を樹立する活躍を見せ、復路新記録で優勝、総合準優勝を果たした。
結果は以下の通り。

総合成績
1位 青山学院大学
10:41:19 ※総合新
2位 駒澤大学
10:44:07 ※駒大新
3位 國學院大學
10:50:47
4位 早稲田大学
10:50:57
5位 中央大学
10:52:49
6位 城西大学
10:53:09
7位 創価大学
10:53:35
8位 東京国際大学
10:54:55
往路成績
1位 青山学院大学
5:20:01
2位 中央大学
5:21:48
3位 早稲田大学
5:22:30
4位 駒澤大学
5:23:17
5位 創価大学
5:23:38
復路成績
1位 駒澤大学
5:20:50 ※復路新
2位 青山学院大学
5:21:18 ※復路新
3位 國學院大学
5:25:21
4位 帝京大学
5:25:30
5位 東京国際大学
5:26:21
個人成績 
 ※( )は通過順位、[ ]は区間順位
1区 21.3キロ
帰山侑大(現3)
1:02:39(2)[2]
2区 23.1キロ
篠原倖太朗(地4)
1:06:14(5)[4]
3区 21.4キロ
谷中晴(経1)
1:02:05(4)[6]
4区 20.9キロ
桑田駿介(経1)
1:01:24(4)[4]
5区 20.8キロ
山川拓馬(営3)
1:10:55(4)[4]
6区 20.8キロ
伊藤蒼唯(政3)
0:57:38(3)[2]
7区 21.3キロ
佐藤圭汰(経3)
1:00:43(2)[1] ★区間賞 ※区間新
8区 21.4キロ
安原海晴(商2)
1:04:31(2)[4] ※駒大新
9区 23.1キロ
村上響(地2)
1:09:04(2)[5]
10区 23.0キロ
小山翔也(経2)
1:08:54(2)[2] ※駒大新

戦評

1区

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(撮影:志村采美)

1区は11月に行われた上尾ハーフで2位入賞を果たした帰山侑大。序盤から中央大のランナーが先頭を走り、第二集団の先頭で走る展開となった。なかなか集団がばらけなかったが残り1キロになると、集団から抜け出し、区間2位で藤色のタスキを主将へとつないだ。

2区

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(撮影:横張日好)

2区を任されたのはエース兼主将の篠原倖太朗。帰山から2位でタスキを受け、最初で最後の花の2区を駆け出した。東京国際大や青山学院大に抜かされ、5位に転落するも、終始安定した走りを見せ、エースとして最後の箱根路を力強く走り切った。

3区

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(撮影:森山蒼斗)

3区を任されたのは、全日本で4区3位と好走し、11月の上尾ハーフでは初ハーフで62分台を記録した谷中晴。先頭と1分08秒差でタスキを受け取ると、国学大の選手につかれて走る展開となる。途中には同期の林晄生(法1)から給水を受ける場面も。18キロを越えると東京国際大、早稲田大の選手に抜かされるも力強い走りで最後に抜き返し、同期の桑田駿介へタスキをつないだ。

4区

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(撮影:宮田瑞希)

4区は、期待のルーキー桑田駿介が出走。前の青学大と32秒差でタスキを受け取ると、早くも後ろの早大を離した。安定した走りでペースを刻み、藤田敦史監督から「1秒を無駄にするな!山川(拓馬、営3)に助けてもらっただろ」と激励を受ける場面もあった。きつそうな表情を見せたが、安定した走りで順位を守り、3位の創価大と1分03秒差でタスキを渡した。

5区

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(撮影:川本凌生)

5区を走ったのは、2年ぶりの山登りとなった山川拓馬。3キロを越えると、國學院の選手と並走する展開も見られたが、少しづつ離し、國學大に差をつける。登りへ登りへ弾みをつけた山川だったが10キロ地点で左腕がつったような状態になり、前の創価大と徐々に差が開き始める。きつそうな表情を見せたが、4位を守り、往路のゴールテープを切った。

6区

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(撮影:梅川岳飛)

6区は、2年ぶりの山下りとなった伊藤蒼唯が出走した。復路で巻き返しを図る駒大は、前の早大と47秒差でスタート。11キロを越えると早大をかわし、安定したペースを刻んでいく。順位をひとつ上げる区間2位の力走を見せ、7区で待つエース佐藤圭汰へタスキを託した。

7区

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(撮影:森山蒼斗)

7区は、10か月ぶりのレースとなった佐藤圭汰が出走。4キロを越えると中央大の選手と並走し、7キロ過ぎから引き離し、前の青学大を追う展開となる。10キロを区間記録を上回るペースで通過し、従来の区間記録を57秒縮め、区間新記録を樹立。首位の青学大との差を1分40秒まで縮め、巻き返しへ大きな流れを作った。

8区

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(撮影:五味沙那子)

佐藤からタスキを受け取ったのは、全日本で駅伝デビューを果たした安原海晴。7キロ地点で青学大との差が10秒開くも、「兄の太陽(24年卒、現Kao)から給水をもらい、切り替えることができた」と語った。1分56秒差でゴールし、順位を落とすことなく駒大記録を塗り替え、同期の村上響へタスキをつないだ。

9区

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(撮影:宮田瑞希)

9区でタスキを受け取ったのは、全日本、上尾ハーフで弾みをつけてきた村上響。青学大との差が2分以上開く展開となったが、12キロを越えると区間記録を5秒上回るペースで前を走る青学大を追っていく。同学部の先輩であり、主将の篠原から給水を受け、笑みを浮かべる場面も見られた。2分21秒差まで開いてしまうが順位を確実に守り、10区で待つ小山翔也へタスキを託した。

10区

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(撮影:横張日好)

10区を任されたのは、当日変更で大学駅伝デビューとなった小山翔也。少し雨が降り、例年よりも冷え込んだ10区だったが、安定したペースで青学大を追っていき、11キロ地点で藤田監督から「駅伝にはお前の力が必要なんだ」と激励され、好走を見せる。日本橋を越えると並木大介主務からも声を掛けられ、そのまま区間2位でフィニッシュ。駒大記録を塗り替え、チームは復路優勝を果たした。

執筆者:梅川岳飛

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