2003.01.01更新
2002年度「国語史」講義の歩み
本日の講義内容及び事務連絡
2002.04.24(水)の講義内容
最初に情報センターの使用手続きについて、再度説明しました。
つづいて、本日の講義部分である『古事記』の箇所を紙だしし、教科書として読んでいきました。
『古事記』の書かれている内容について、その一つである「沙本毘売(さほひめ)の物語」について触れました。そのうえで、この原本『古事記』(国宝真福寺本)がどのように編纂され、伝存してきたのか?そして、資料の情報量についても触れておきました。
http://user.komazawa.com/hagi/kokugo_kojiki01.html
次週は『日本書紀』について考えていきます。
2002.05.08(水)の講義内容
再度、教科書資料の取得方法について説明しました。
つづいて、本日の講義部分である『日本書紀』の箇所を紙出しし、教科書として読みました。
とりわけ、強調したことは、「卷子本(かんすぼん)」仕立てであること。実際、東洋文庫所蔵の卷第廿四・皇極期の写真映像を見ながら、最初から19行目に見える「彼消_息予_使」の「消息」の傍訓について「ミルカタチ」とあり、この「ミ」は、単漢字「見」の省画体の片仮名文字であることを説明しました。《参照した画像はここ》 次の20行目「天朝」の語をご自分で読んで見ましょう!
「大彦命の童女に出会い、天声人語を耳にした譚」などについて説明をしています。
http://user.komazawa.com/hagi/kokugo_nihonsyoki03.html
最後に、Webサイトに見える私本『日本書紀』を紹介しました。
次週は『万葉集』について考えていきます。
2002.05.15(水)の講義内容
短期大学国文学掲示板のさらなるご利用を期待します。これは、単にIDを取得されていない学生を救うことを目的としたものではありません。皆様方の声と管理者である萩原の考えや日程をここに反映させて、学習支援及び学習意欲の向上をめざすことが本来の目的です。ここに記載された内容は、すべてこちらで管理運営しています。今後、この授業内・外を問わず、この書き込みを通じて授業評価にも大きく反映させて行きますのでご承知願います。〔授業担当責任者:萩原 義雄記〕
現在傳存する『萬葉集』は、どのようなものであるのか?原本『萬葉集』は、どのような体裁であったのだろうか?また、今日伝わる『萬葉集』は、だれがどのように編纂したものなのか考えて見たい。代表的万葉歌人五人を挙げてみよう。現存する『萬葉集』の最善本はどのような形態のものだろうか?西本願寺本・桂宮本を見て気づいたことはどのようなことだったでしょうか。この時代を生きた人々と現代の私たちの生きかたとはどう呼応していくのでしょうか。ここで「万葉仮名」という特殊な文字表記によって書記された言語は如何なるものだったかを柿本人麻呂の「万葉のうた」をもとに詠んでみました。「天地」のあゆみ、そして「風土」がキィーワードとして登場しました。
2002.05.22(水)の講義内容
dummyuserでの講義は、六月一日からはまったく受けられなくなります。早急に取得手続きを総合情報センター事務窓口でおこなってください。
06天女幻想『竹取物語』《32頁》
―《重労働としての夜這い》《モデルとなった貴族》《竹取の翁の正体》―
伝奇物語と呼ばれる「かくや姫」の譚をみなさんは、いつ知りましたか?そして、この物語の終焉についてどのように記憶なされていますか?文庫本で見るとまことに薄い本ですが、その内容は国語史という文化資料から眺めたとき、どのようなものが投影されているか、再度確認して行きましょう。
2002.05.29(水)の講義内容
『伊勢物語』について
『伊勢物語』の書名・作者そしてこの作品構成について考察して行きました。最後に、『河海抄』に記載が見える南北朝時代頃に成立したと見られる真字本『伊勢物語』についても何故このような書物が誕生したのか考えて見ました。そして、大正時代に吉井勇作竹下夢二絵『新譯絵入伊勢物語』について紹介しました。
2002.06.05(水)の講義内容
『土左日記』について
最初に書名文字表記について説明しました。「土」と「左」そして「日記」というもの。続いて、定家本と爲家本『土左日記』の本文異同を冒頭の「をとこすなる日記といふ物ををんなもしてみんとてするなり」これが定家本は異なっていました。また、瀬戸内海を横行していた海賊について、さらには、土佐で亡くした愛娘への慕情をこの作品から読み取ることができればと思います。かなの日記というのですが、文字表記の点から見ると、「日記」「物」など漢字が幾つか用いられていました。影印本文の資料が情報Webで公開されていないことが残念です。大阪青山短期大学所蔵の国宝『土左日記』(爲家自筆写本)は表紙のみのものでした。
最後に、「掲示板」にありました質問である書名題目は、固有名詞ですから最低『土左日記』の表示すべきでしょう。地名「土佐」ではありませんから。
2002.06.12(水)の講義内容
『源氏物語』について
『源氏物語』人物系図をもとに、主人公光源氏に関わる人々とさらに作者紫式部についてその周囲の人物を含め、概論を話しておきました。
そして、現在伝来する諸写本に触れ、ここでは京都大学付属図書館蔵中院本『源氏物語』をWebで参照してみました。そして、この巻いずれかを御自分が選んでそのなかに表記されている漢字の頻度を考察して見ましょう。
2002.06.19(水)の講義内容
『大鏡』について
2002.06.26(水)の講義内容
『方丈記』について
鴨長明の自筆本についてその表記形式及び内容について見てみました。
2002.07.03(水)の講義内容
『平家物語』について
2002.07.10(水)の講義内容
鎌倉時代の『吾妻鏡』について考えて見ました。源頼朝・頼家・実朝そして北条政子とその一族にみる人物像とその背景。奥州支配にともなう幕府統括の全容。この本の伝播状況をもふまえたうえで、現存する『吾妻鏡』から何を導きだすことができるのだろうか?どういうところに、国語資料としての価値を見ていくかを考えて見ました。
2002.07.17(水)の講義内容
夏季課題の取扱いについて説明しました。
2002.09.25(水)の講義内容
後期講義に向けてその方向性と準備として、どのような作品を考察したいのかを「掲示板」へ書込みすることを指示。これに基づき、後期作品の選択に入ります。
先週、掲示板に後期講義の作品要望を書いていただきまして、ありがとうございました。
本日は、その要望に即しながら、後期国語史の講義を準備しました。
最初は、『小倉百人一首』 について
2002.10.02(水)の講義内容
休講
2002.10.09(水)の講義内容
『正法眼蔵』山は是れ山 水是水。〔山水経〕
日本曹洞宗開祖道元禅師について、その著書『正法眼蔵』を通して見ていきます。
『正法眼蔵』データーベースを使用しながら、自筆本と書写本を見比べていきましょう。
2002.10.16(水)の講義内容
『蒙古襲来絵詞』について
2002.10.23(水)の講義内容
『徒然草』について
2002.10.30(水)の講義内容
2002.11.06(水)の講義内容
2002.11.27(水)講義内容
69.勧善懲悪『南総里見八犬伝』
2002.12.11(水)講義内容