2001.01.17更新

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2000年度受講者用 古典文法(必修)

今週のひとくち伝言

4月17日(月)最初の講義

 PC(パーソナル・コンピュウター)操作によるインターネット URL(http://www.komazawa.com/hagi) HP(ホームページ)に接続。

その方法について解説する。その後、短大国文科掲示板に各自がそれぞれ投稿記入する。

来週、実際に使用するFD(フロッピーディスク)について触れる。

FDは、1.44メガバイトの“WindowsDOS/V,2HD”と表示されているものを使用する。

[使用方法と目的]

  1. 教科書&参考資料用CD-ROM版が1枚。<ご自分で管理する>
  2. ただし、このなかには書込みはできません。常にデータを複写してお使い下さい。

  3. 作業用FDは各自の使用度合いに基づく枚数をそれぞれ用意する。
  4. 提出ノート用FD約20枚を一年間使用する。

ことなります。できれば、事前に用意されることが望ましい。

PC(パーソナル・コンピュター)操作の基礎

4月24日(月)の講義内容

 教科書&参考資料用CD-ROM版を各自に購入戴き、その取り扱い方法及び操作性について解説しました。

 来週の講義から使用するデータ・ファイル名“ことばの縁”について実際に開き、各自がこれを印刷してみる。{印刷枚数はA4版で6枚程度}

参考辞書である角川『類語新辞典』辞書版角川『類語新辞典』CD版の概要を含め、次週五月八日(月)に解説しながら講義を進めていきます。

5月8日(月)の講義内容

 ことばの縁”について。「ことばの意義分類」「品詞分類」「和語と漢語」そして「混種語」《湯桶読み・重箱読み》

[課題1]一語選択によることばの広がりと集合状況を考察してみよう。

5月15日(月)の講義内容 

ことばの縁考察の方法とその手順

 1、「ことば(和語)一語を選択します」和語⇒漢語⇔混種語

例:選択したことば【和語】は、「みち【道】」

 2、選択したことばを次のA〜Gに区分し、これに該当する語を「国語辞典」を用いて捜してみます。

A、和語主軸字としての「○」<例「みちしるべ【道標】」「みちもり【道守】」「みちゆき【道行】」

B、和語付加字としての「○」<例「ほそみち【細道】」「むまみち【馬道】」「やまみち【山道】」

C、漢語主軸字としての「○」<例「ダウジヤウ【道場】」「ダウシン【道心】>「ダウリ【道理】」

D、漢語付加字としての「○」<例「カイダウ【街道】」「ニダウ【二道】」「ブツダウ【仏道】」

E、混種語主軸字としての「○」(湯桶読み)和語+漢語 <例「みちジュン【道順】」「みちブシン【道普請】」

F、混種語付加字としての「○」(重箱読み)漢語+和語 <例「イッポンみち【一本道】」「シンみち【新道】」

G、句(故事・諺)としての「○」<例「千里の道も遠しとせず」「旅は道連れ世は情け」

H、連関する表現動詞 <例 つく【付く】。つける【付ける】。「ケツする【決】」。「ひらく【開く】」

 3、その該当する語を古典文学作品(参考文献資料『源氏物語』などCD収載)によって検索してみます。

例 ○われかの土をみれは、恒沙の菩薩、種々の因縁をもて、而佛道(ブツダウ)をもとむ。<『仮名書き法華経』29@>

例 〇水の住み処濁りぬべく、思しとどこほるほどに、ただうちあさへたる、思ひのままの道心起こす人びとには、こよなう後れたまひぬべかめり。<『源氏物語』御法>

 4、検索した用例を複写し、貼付けを実行します。

例 C、漢語主軸字としての「道」

   ダウシン【道心】

〇水の住み処濁りぬべく、思しとどこほるほどに、ただうちあさへたる、思ひのままの道心起こす人びとには、こよなう後れたまひぬべかめり。<『源氏物語』御法>

  D、漢語付加字としての「道」

ブツダウ【佛道】

      〇われかの土をみれは、恒沙の菩薩、種々の因縁をもて、而佛道(ブツダウ)をもとむ。<『仮名書き法華経』29@

 5、当該語の「ことばの分類」を『類語新辞典』を用いてコードを付加します。

例 C、漢語主軸字としての「道」

   ダウシン【道心】〔797c5〕善悪>人倫>文化

〇水の住み処濁りぬべく、思しとどこほるほどに、ただうちあさへたる、思ひのままの道心起こす人びとには、こよなう後れたまひぬべかめり。<『源氏物語』御法>

例 D、漢語付加字としての「道」

ブツダウ【佛道】〔767a〕宗教>習俗>文化

○われかの土をみれは、恒沙の菩薩、種々の因縁をもて、而佛道(ブツダウ)をもとむ。<『仮名書き法華経』29@>

 以上の手順により「ことばの縁〔集合〕」を完成してみましょう。提出は、五月二十九日(月)とします。

5月21日(月)の講義内容

完成をめざしひたすら作業をする。「ことばの縁【★】」の作業状況の点検。<やっていることがよくわからない人は、研究室へ訊きに来てください。わかるように個別に対応説明します。>毎日18:00〜20:00まで対応します。

少しでも理会している人は、電子メールで確認できます。<hagi@komazawa-u.ac.jp>いつでもOK!

ノートファイルFD(フロッピィ・ディスク)への保存ファイル名は、“〇〇〇〇「ことばの縁」★.doc”とします。

“〇〇〇〇”の部分はご自分のお名前をいれます。

“★”印のところは、選択したことば、例文の場合であれば、「道」が入ります。

.doc”は、マイクロソフト・ワードの拡張子で、「ファイルの種類」を“ワード文書”で保存すると自動的に入力されます。

5月29日(月)の講義内容

本日、ことばの縁考察の提出日です。

提出は、FDのファイルによる読み取りを行いますので、一人1分程度ですみますが、下記条件設定をきしっと実行いただきませんと時間が無駄に過ぎてしまいます。どうぞその点を各自気をつけてからお持ちください。

提出に先立ち、提出ファイル化の再度確認!

ノートファイルFD(フロッピィ・ディスク)への保存ファイル名は、“〇〇〇〇「ことばの縁」★.doc”とします。

“〇〇〇〇”の部分はご自分のお名前をいれます。

“★”印のところは、選択したことば、例文の場合であれば、「道」が入ります。

“.doc”は、マイクロソフト・ワードの拡張子で、「ファイルの種類」を“ワード文書”で保存すると自動的に入力されます。

上記のファイル形式にして、随時提出となります。{受付は、教場乃至2−402研究室にて本日20:00までとさせていただきます。}

6月5日(月)の講義内容

今月は動詞「慣用の句表現」について考察をします。語と語とが結びつき句(連語)をつくり、文を構成していきます。では、その語は、何によって結びつくのでしょうか?[応え:@意味。A慣用(和歌・謡曲・連歌・散文などに用いられる「エンゴ【縁語】」)。B文体(口語体・文語体・俗語体{方言・地域語}・雅文体{雅語:例「ゆふづくよ【夕月夜】」}・中立体{日常語}・文章体など)。]

「縁語」とは、『広辞苑』第五版に、

歌文中で、ある言葉との照応により表現効果を増すために使う、その言葉と意味上の縁のある言葉。例えば「白の降りてつもれる山里は住む人さへや思ひ消ゆらむ」の「雪」に対する「消ゆ」の類。

とありますように、一つの語が別の対象となる語を連想させ、その意味内容を膨らませていきます。たとえば、『伊勢物語』の「かきつばた」の語を折りこんだ歌、

 なれにし しあれば ばるきぬる をしぞ思ふ

の「着る」「萎る」「褄」「張る」が「ころも【衣】」の縁語であることを「古典」という授業を通じて皆さんは学習してきました。

ですが、この「衣」に対応する「着る」という動詞がどうして縁語といえるのでしょうか?それは、「衣を着る」というからです。この「衣」すなわち「衣服」は、人が身体に身につけるために作り出された造物です。この造物を人はどう用いてきたかと言う事を考えてみます。CD-ROM版教科書の「動詞.doc」を参照して、18頁「複合動詞の結合」を開き、例題 次の動詞を下位にして上位に来る動詞を調べ、そのうえで右の結合A・B・C・D状態を明示してみょう。参考資料『逆引辞典』(大修館,笠間書院,大言海)を参照するとよい。

      1【かける】      2【出す】      3【はじめる】      4【あげる】

      5【きる】      6【なおす】    について、それぞれ調べてみることをしました。

6月12日(月)の講義内容

CD-ROM版教科書の「動詞.doc」を参照します。前回1【かける】2【出す】3【はじめる】4【あげる】5【きる】6【なおす】について見ましたが、身体語彙「目・耳・鼻・口・顔・手・足など」を含む動詞慣用句〔「鼻が利く」「口に合う」「目を驚かす」「手を出す」などのように、「名詞+格助詞+動詞」といった構造形式をもつもの〕としてみる方法があります。「名詞+ヲ+動詞」「名詞+ニ+動詞」「名詞+ガ+動詞」の形式がよく使われ、格助詞「が・に・を」の組み合わせによって、多様な慣用句表現が用いられます。

なる。話し咲く。身する。顔塗る。海老釣る。手ない。毒にもにもならない。

これらの語について、句の結合度合いの分析が必要となってきます。

構成要素の対義語置換。「喧嘩を売る⇔買う」「油を売る⇔×」

構成要素の類義語置換。「埃が立つ⇔揚がる」「腕が立つ⇔×」

構成要素の自・他置換。「口車に乗せる⇔(うまうまと)乗る」「×⇔図に乗る」

構成要素へ修飾語付加。「腹を探る⇒相手の腹を探る」「腹を立てる⇒×」

構成要素の敬語表現。 「けりを付ける⇒けりをお付けになる」「味噌を付ける⇒×」

構成要素の受身・使役表現。「肩透かしを食う⇒肩透かしを食わせる」「大目玉を食う⇒×」

構成要素の肯定・否定表現置換。「意気が上がる⇒意気が上がらない」「×⇒うだつが上がらない」

といったような緻密なレベル分析が可能となります。また、分類別にみると、身体語・生物・無生物・自然・言語(漢語)・その他と動詞慣用句の実際はどうか?どのような役割を果たしているのか?慣用句の実例とその度合いについて考察し、「私本古典動詞慣用句豆辞典」を作ってみましょう。

〔参考資料〕ことわざ大辞典〔小学館〕。国語慣用句大辞典など。

6月19日(月)の講義内容。

私本古典動詞慣用句豆辞典〔身体語彙篇〕

身・頭・髪・毛・顔・面・目・鼻・口・歯・舌・耳・首・肩・腕・手・指・爪・胸・背・乳・腹・肝(きも)・腸・臍・腰・骨・尻・で脚・足・腿・股・膝・脛・筋・氣・魂など

目の慣用句表現

目あれば京へ上る。目が合う。目がある。目がいい。目顔で知らせる。目が堅い。目が利く。目が高い。目が散る。目が出る。目(角)が強い。目(玉)が飛び出る。目角を立てる。目を三角にする。目が眩む。目が肥える。目が冴える。目が覚める。目頭が熱くなる。目頭を抑える。目が据わる。目から鱗が落ちる。目から入って耳から抜ける。目から鼻へ抜ける。目から火が出る。目端を利かす。目口を立てる。目糞が鼻糞を笑う。目くじらをたてる。目がない。目が離せない。目が光る。目が細くなる。目が回る。目がもの食う。目が物を言う。目で教える。目を使う。目と鼻(の先)。目を見合わせる。目配せ。目先が利く。目先を変える。目先を暗ます。目尻を上げる。目を釣り上げる。目尻を下げる。目で殺す。目障り。目に染みる。目の正月。目に立つ。目配り。目処を付ける。目に余る。目に入れても痛くない。目に浮かぶ。目に掛かる。目に留まる。目に入る。目に触れる。目の敵。目の付け所。目の薬。目の黒い内。目の覚めるよう。目も当てられない。目の覚めるよう。目の前が暗くなる。目の寄る所へ玉が寄る。目は臆病手は千人。目は心の鏡。目端が利く。目八文に見る。目鼻がつく。目鼻を付ける。目もあや。目もくれない。目安がつく。目安をつける。目病み女に風邪引き男。目を疑う。目を奪う。目を掛ける。目を掠める。目を潜る。目を配る。目を暗ます。目をくれる。目を肥やす。目を凝らす。目を遮る。目を覚ます。目を皿のようにする。目を白黒させる。目を据える。目を注ぐ。目を側める。目をそばだてる。目を背ける。目を逸らす。目を付ける。目をつぶる。目を通す。目を止める。目を無くす。目を盗む。人目を盗む。目を離す。目を憚る。目を光らす。目を遣る。目を喜ばす。目を渡る鳥。目を引く。目を開く。目を細くする。目を丸くする。目を回す。目を見張る。目を剥く。目を向ける。大目に見る。大目玉を食う。

「ガンリキ【眼力】」という漢語表現があります。多方面の可能性を大切に育ててきています。人の交流、すなわち意思伝達機能が高度化していました。換言すれば、「意思・事態を敏感に察知行動する能力を養っていた」ということでしょう。

そこで「端唄」の用例

大坂本町糸屋の娘。姉は十六、妹は十四.諸國諸大名は弓矢で殺す。娘二人は目で殺す

〔参考資料 ことわざ集<ことばの泉>〕

6月26日(月)の講義内容〔講義はお休みしますが、このようなことをイメージして考察をお続けください

 わたしは ミ 目⇒[看。瞠。省。睇。]る

         ⇒[眥。睚。睨。瞰。]る

        見⇒[視。覩。観。覿。]る

         ⇒[覬。覯。覲。覧。]る

 漢字で「みる」を表記してみると、いく通りにも区別して書くことになります。実際、中国語に「みる」と読むことができる漢字があるのかとご自分で調べてみましょう。すると、およそ120くらいはあることに気づかされます。そして、これらの漢字をひとつひとつ丹念にみると、

@「気をつけてみる

A「慥かにみる

B「おろす」

C「のぞいてみる

D「仰ぎみる

E「手をかざしてみる

F「じっと瞳を凝らして遠くをみる

G「そっとみる

H「ちらりとみる

などと日本語の表現としても微妙に異なった「みる」という表現であることに気づくことでしょう。どの字を当てるかということを意識して考えてみてはいかがでしょうか。

 古典文学作品では「みる」という語を漢字表記していることは少ないかもしれません。ですが、「みる」とかな表記されていることばの意味を考えていくとき、漢字でどう書くのだろうかと置き換えてみるのです。視覚イメージからその意味が一層明確になることを実感できる瞬間ともいえます。たとえば、「目」と「皿」のじをあわせて「みる」=「目皿」るなんて文字があったのなら、「目を皿のようにしてみる」と長々と表現せずとも視覚的にその「みる」の意味が理会できるといった具合にです。

 実際でいうところの、「みる【●】」と「●」符合した部分とその用例との関連性をここでは考察しています。

[注]@「視」。A「覩」。B「瞰」。C「覗」。D「瞻」。E「看」。7「矚」。8「睇」。9「瞥」。

参考資料 大漢和辞典・漢語林・大字典他

7月3日(月)の講義内容

属性形容詞と対義熟語構成からみた形容語表現「〜な」

 強調語

    1. 自然現象の対応語に見る強調 「暑」と「寒」
    2. 態藝の対応語に見る強調   「美」と「醜」
    3. 事物の対応語に見る強調   「堅・固・硬」と「軟・柔」

    称賛語

「神仏」を賛える

  1、「神仏」と「鬼」      「美」「麗」

    1. 「主君」「父母」を賛える {主君と家臣}{父母と子女} 「慈」「賢」
    2. 事物を賛える 「酒」「薬」など 「良」「上」「美」「芳」「佳」「霊」「秘」「妙」「特」
    3. 感覚の対象を賛える     {音}{味}{香}{色} 「妙」「玉」「美」

    真正語⇒正・本・実・真・純・公

      1. 神仏            「正」と「邪」
      2. 血脈            「正」「実」「本」
      3. 衣服            「正」「純」「本」

  以上、掲げたことがらについて、ことばの実際を考察していきます。

本日、私本古典動詞慣用句豆辞典の提出日です。

提出方法は、5月29日の方法に同じ。

提出に先立ち、提出ファイル化の再度確認!

ノートファイルFD(フロッピィ・ディスク)への保存ファイル名は、“〇〇〇〇「慣用動詞」身体.doc”とします。

“〇〇〇〇”の部分はご自分のお名前をいれます。

“.doc”は、マイクロソフト・ワードの拡張子で、「ファイルの種類」を“ワード文書”で保存すると自動的に入力されます。

上記のファイル形式にして、随時提出となります。{受付は、教場乃至2−402研究室にて本日20:00までとさせていただきます。}

7月17・10日(月)の講義内容

更新中!形容する語〔形容詞・形容動詞〕の対応語にみる縁

   ワード対応用の“形容する語の対応語” 源氏物語現代語訳

先週、掲げた骨子を基に“ことばの実際”に取り組みます。まず、それぞれの形容語について、その語のシソーラスを列挙します。次に、このシソーラスの語について古典作品資料からその@見出し語A当該漢字表記B文用例C典拠箇所D口語訳E文法などの説明の順に記述していきます。

 時間の要する地道な手続きですが、この作業を通じ形容語のもつことばの珠玉なる魅力について、みなさん、ひとり一人が何かに気づき、気づくことでことばの奥深さを見い出せることでしょう。その気づきについて最後に“文法コメント”ができることを今回の学習目的としています。

9月18日(月)の講義内容

象徴語の表現

後期授業の開始です。古典における「象徴語表現」について考えていきましょう。「森羅万象をめぐる世界に様々な禽獣虫の鳴き声あり、人の声も喜怒哀楽に満ち、泣き笑いに多様の姿態あり、心地よき音色、喧騒な音もあり」これらの音の世界、ものの仕種をことばで表現するとき、如何なることばが用いられ、古今の人の心を活写しているか、古代・中古・中世・近世の文献資料をもって考察して見ましょう。

8月 「形容する対応語」の提出日は、9月18日(月)を予定しています。地道に着実に古典作品資料を読み、一つずつ丹念にメモをする。これをワープロなどでテキストデータ(拡張子を「.txt」で保存)として入力しておき、これを最終整理して貼り付けることが最良の方法です。

9月25日(月)の講義内容

 「象徴語表現」のファイルノートを“マイクロソフト・ワード”を使って各自作成しました。今回は、そのノートファイルに、ご自分で「象徴語表現」を古典作品資料(近世・中世・中古・古代のどれでも良い)から抜粋して、五十音順に排列しながら4の「象徴語表現用例集」を作成して見ましょう。

 この作業がより円滑に進んできましたところで、“マイクロソフト・ワード”のノートファイルデータを“マイクロソフト・エクセル”に置き換えて、更なるデータ表示による「象徴語表現」を学びます。

10月02日(月)の講義内容

 「象徴語表現用例集」は“マイクロソフト・エクセル”で立ち上げます。

古典作品資料は、各自が図書館などで選択したものをお読みなって、その文脈から抜粋してそれぞれが入力をしていきます。今回は、“エクセル”による入力方法(枠の中に入力する。枠の中の文字を修飾するなど)をしっかりマスターしましょう。

10月16日(月)の講義内容

 「接続語」とその変遷(ワード使用) 接続語一覧(エクセル使用)講義の時複写。

 後期授業の第二番目の課題は「接続語」です。この一覧表の語を各自が丹念に電子テキストデータ《教科書CDの古典文学》により検証確認していきます。ただし、『平家物語』はデータテキストが未完成ですので、不足箇所は書籍から入力するしか方法がありません。

 先週九日(月)は、祝日「体育の日」のため、講義はありませんでした。ですが、作業は継続が第一です。

10月22日(月)の講義内容

 接続語の資料としまして、鎌倉時代の軍記物語『保元物語』及び『平治物語』を追加しました。この二資料の電子テキストデータについては、講義の時に指示しますので、空きのFD一枚をご用意して複写をしてください。これに伴い、「接続語」とその変遷を再編集しておきました。

 来週30日は、象徴語表現用例集」の作成FDの提出日です。

10月30日(月)の講義内容

象徴語表現用例集」の作成FDの提出をお願いします。提出は確認しながらやっていきますので、返しのないようまず紙出ししてご自分で最後のチェックをなさってください。また、提出の手続きは一人一人確認しますので時間がかかります。そのあいだ、「接続語」の作業をそれぞれが実行してください。

11月13日(月)の講義内容

接続語」の作業が進んだところで、それぞれに意味の区分〔累加・並列・選択・転換・順接・逆接〕を付けてみよう。その方法は、下記の「接続語」とその変遷を再度複写取込みで各自が確認編集しました。このときに注意いすべきこととしては、ご自分の作成作業をしているファイル名称と同じですと上書きされ、作業箇所が消失してしまいます。自分の作業用ファイル名称は、以下の通りにします。

ノートファイルFD(フロッピィ・ディスク)への保存ファイル名は、

〇〇〇〇「接続語」.xls”とします。

〇〇〇〇”の箇所は、ご自分のお名前を入れます。

.xls”は、マイクロソフト・エクセルの拡張子で、「ファイルの種類」を“エクセル97文書”で保存すると自動的に入力されます。

このうえで、「接続語」とその変遷をご自分のFDに複写ください。

内容の箇所にも提出年月日名前標題接続語の表現―院政・鎌倉時代の資料”を明記すること

接続語」の課題提出は、11月27日(月)を予定しています。受付は授業時間を過ぎた場合、研究室(2-402)にて20:00まで対応いたします。

11月20日(月)の講義内容

後期授業の第三番目の課題は“助動詞”「き」と「けり」です。使用する資料は、仏教説話集『今昔物語集』(京都大学付属図書館藏の鈴鹿本)巻第2・第5・第7・第9・第10・第12・第17・第27・第29です。データは、教科書「古典文学」⇒『今昔物語集』に“.txt”(テキスト)ファイルにして収納してあります。これをエクセルで表示し、これに基づいて作業を始めましょう。

参考資料として、巻第29における「けり(終止形)」のところを“work4302”の“kyotu”に添付しておきます。これをご自分のFDに複写し、ご覧になって作業ファイルを作りましょう。

助動詞「き」 の活用は、「せ・○・き・しか・○」

助動詞「けり」の活用は、「けら・○・けり・ける・けれ・○」

11月27日(月)の講義内容

接続語」の課題提出日。受付は、授業時間を過ぎた場合、研究室(2-402)にて20:00まで対応いたします。

 提出が無事終了された方は、“助動詞”「き」と「けり」について追加作業を進めていきます。前回、“秀丸”により、「ケリ。」の語を抽出しました。今回は、「ケリ、」「ケリ」をそれぞれの選択された巻のデータに従って、“絞りこみ検索”を実施し、「けり」を前の作業と同様に、「上接語・当該語・下接語」について調べ、上接語の文法解析をしていきます。

12月4日(月)の講義内容

助動詞”「ず」について、仏教説話集『今昔物語集』(京都大学付属図書館藏の鈴鹿本)巻第2・第5・第7・第9・第10・第12・第17・第27・第29を見ていきます。この作業完成として、巻第29を提示します。講義の時、work4302の[kyotu]のファイルからご自分の新しいFDに複写して、これをもとに巻を選択して調査していきます。

12月11日(月)の講義内容

先週の“助動詞”「ず」について再度学習。

1,鈴鹿本『今昔物語集』テキストデータから、各自が選択した巻数部分のみテキストを「秀丸」を使って作成する。ファイル名「○○○○今昔[巻数].txt」(○印に氏名、[]印の中に選択した巻の数)

2, 「秀丸」に上記ファイルを作成し、これをもとに「ず」の活用形「○・ズ・ズ・ヌ・ネ・○」「ザラ・ザリ・○・ザル・ザレ・○」に従って、七つ語形を検索していく。

検索手順 検索→grepの実行→検索語「ズ」を入力→「検索」後→ファイル→名前をつけて保存:「○○○○今昔[巻数]「ず」.txt」→上記の手順で繰り返し「ヌ」「ネ」「ザラ」「ザリ」「ザル」「ザレ」を検索(これについては、「編集→すべてを選択→編集→コピ−」で「○○○○今昔[巻数]「ず」.txt」の文末最後尾「EOF」のあとに一行あけて貼付けていく)→終了後上書き保存→終了。

3,エクセルを起動→ファイル→開く→収納した3,5インチFD選択→ファイルの種類を「すべて」か「テキスト」に変更して上記の「○○○○今昔[巻数]「ず」.txt」のファイルを呼び出す→テキストファイルウィザードの画面1/3で「次へ」→2/3で「セミコロン」「カンマ」「その他」にマーク「」を付け、「その他」の右に「:」を入力した後「次へ」→「完了」

4,読込み終了後の画面設定

A・B・C・D・E・F・J・H・I・J・Kという部分の「A」と「B」の間にカーソルを置いて「Shft」を押して矢印で左右に移動させて各列の幅を調整する→不足している列を補充:「挿入」→「列」で「B・C・D」と「I・J」の列を付加→画面上に全てが入るように調整し設定する

「Shft」を押して矢印でデータの最後まで下に降ろし、次に同じくデータの「K」まで右に塗りつぶす→罫線部の「▼」を開き、「田」を押す。全体に罫線が付加される→「書式」→「セル」→「配置」→「下詰」を「上詰」にし、文字の制御を「折り返して全体を表示する」にマーク「」を付け、「OK」を押す→カーソルで一つ動かす(全体の黒さが外れて完成)

5,ファイルの保存

ファイル→開く→名前をつけて保存:「○○○○今昔[巻数]「ず」.txt」となっているので、これを「ファイルの種類」を「Micro soft excel97および5.0/95ブック」に設定しなおし、「保存」を押す→これにより「○○○○今昔[巻数]「ず」.txt」が「○○○○今昔[巻数]「ず」.xls」となって、エクセルファイルとしてはじめて保存される。

6,ファイルの内容作成

見本用のファイル(授業中WORK4302のKYOTHUに用意してあるのでこれを自分のFDに複写)から必要な箇所を複写する。

その手順 カーソルを1Aに置き、「挿入」→「行」で一行空白部を用意する→見本用のファイルの「A本文内容・B上接語C当該語D下接語・E巻名・F目録・G頁数(P)・H行数(L)・I上接語品種J当該語品種・K通番」列をコピーし、それを上記のファイルに貼付けする。

「A本文内容」の該当箇所に「B太字、U下線、Aカラー」を付けて見やすくする。

B上接語C当該語D下接語」を上記に従って入力する。

I上接語品種」を入力。

J当該語品種」は、助動詞「ず」以外の品詞の場合、それが如何なるものかを記載する。

12月18日(月)の講義内容

助動詞”「で」について学習。仏教説話集『今昔物語集』(京都大学付属図書館藏の鈴鹿本)巻第2・第5・第7・第9・第10・第12・第17・第27・第29を見ていきます。この作業完成として、巻第29を提示します。講義の時、work4302の[kyotu]のファイルからご自分の新しいFDに複写して、これをもとに巻を選択して調査していきます。

最後の取組みと「助動詞」課題全般についての説明(6以降を以下に記述)

7,これをすべて入力したところで、B項目による五十音排列に従って「AZ昇順並べ替え」を押し、自動処理により整理します。

8,最後に「文法コメント」を記述します

文法コメント」の内容

用いた資料

取り上げた範囲

<用例数○○例。[3-1]全体の傾向、[3-2]用例のかたより(孤例・少数例)について

分布の形態状況(グラフ化も可能)

今後の分析

 已上の五点ついて記述します。この助動詞全部の提出は、一月冬休み明けの9日から22日までの研究室にて受け付けを致します。または、メール(hagi@komazawa-u.ac.jp)によるデータ添付も可能です。

12月25日(月)助動詞以外の課題の最終提出日となっています

冬休み中の課題

 古典作品資料『○○○○』による数詞表現について(FD提出、但し、ワープロ入力したFDでも可能)。

枚数制限はなし。

2001年1月15日(月) の講義内容

後期助動詞課題及び冬休み課題の提出書式の再確認。

助動詞全部の提出は、一月冬休み明けの9日から22日までの研究室にて直接受け付けを致します。または、メール(hagi@komazawa-u.ac.jp)によるデータ添付も可能です。ただし、以下の点にご注意願います。ワード・エクセルともに最新版2000では対応しておりません。98までのところで設定しなおし、送信願います。また、自宅メールでの対応は、指示のない限り、受け付けいたしません。

 

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