経済学部公開講座報告

1月10日に経済学部公開講座が開催されました。

テーマ:「投資家たちの挑戦 投資家は企業ガバナンスを通じてより良い社会を実現できるか?」

ゲスト:
草刈 貴弘氏(カタリスト投資顧問株式会社 取締役共同社長)
三和 裕美子氏(明治大学教授、エーザイ(株)社外取締役)
戸成 司朗氏(中部SDGs推進センター代表理事、(株)西友 元執行役副社長)
鈴木 康子氏(気候ネットワーク プログラム・コーディネーター)

司会者:小西宏美(駒澤大学経済学部教授)

日本において2014年にスチュワードシップ・コードが導入され、機関投資家には投資先企業の持続的な発展に資するような行動が求められるようになっています。投資家は自らの短期的な利益を追求するだけでなく、投資先企業のESG(環境・社会・ガバナンス)も含めた持続的な発展に資するような投資を行うことが社会的に要請されています。これらは企業ガバナンスと株主の関係、すなわち「投資家は、企業ガバナンスを通じてより良い社会を実現できるか?」という問いに繋がります。

公開講座では、上記テーマを取り上げるにあたって、すばらしい4名のゲストをお迎えしました。

気候ネットワークによる株主提案、カタリスト投資顧問による企業エンゲージメントなどをご紹介いただいた後に、日本企業の取締役会や機関投資家によるエンゲージメントの問題について多様な視点から意見が述べられました。

異なる背景をもつゲストの皆様から繰り出されるご意見は、企業の評価をめぐっても多様な見方が存在することを示し、大変エキサイティングな議論が展開されました。

最後にはフロアからも政府と資本市場の関係、NISAなど投資家層の拡大による影響、さらには大阪万博の問題といった質問が出され、盛況のうちに終了しました。

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