夢は、叶う。 ~キミカ笠原代表が登壇~

6月16日のベンチャー企業論Aでは、アルギン酸の製造販売を行う株式会社キミカ代表の 笠原 文善 氏をお招きいたしました。

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2年前のご登壇の時の記事でも紹介いたしましたが、アルギン酸とは、海藻(褐藻類)から抽出される天然の食物繊維であり、ぬめり成分です。食品や繊維加工に使用されることで有名ですが、最近では再生医療などの領域でも使用されます。

参考:アルギン酸にかけた企業の戦略と経営 ~キミカ笠原代表が講義~

そんなアルギン酸をめぐる物語は平坦なものではありませんでした。

笠原氏が入社したとき、環境変化から会社経営は「八方塞がり」の状態。事業の方向転換を考えていた時、製造現場を見た親族が「アルギン酸っていい仕事だなあ」と話します。
これに感銘を受け、「出来ないことに悩むより出来ることに全力で取り組もう」と会社を変えていきます。後に「勇気ある経営大賞」を受賞することとなるチリ進出は、このような状況で起きたことがらでした。

その後、さらに国際化を進め、世界各国に進出していきます。かつては巨大な世界的な化学企業として君臨した会社から主力製品の全面委託を受けるほどの規模にまで発展しました。

この発展の経緯は、限られた経営資源を勝てる戦いに集中投入する「選択と集中」の発想によるものです。
その「選択と集中」を可能にしたのが夢と愛です。同社は、夢に向かって進むなかで自然と切り捨てるものは切り捨ててきたし、アルギン酸を創業以来わが子を育てるように愛してきました。

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講義の最後に、「皆さんご自身でさえ気づいていないお宝、強みが必ずあるはず。見つけ出して磨きをかけてください。そして夢を叶えていってください!」と笠原氏は熱いメッセージを残されました。

授業終了後、学生からは「勇気と確固たる意志を持って進むことが成長・成功の秘訣」「基礎から始めたものは応用がきいて、誰にも真似出来ないという言葉に心打たれた。」といった感想がありました。

どうもありがとうございました。

(H.O.)