硬式野球部

DATE:2022.05.23硬式野球部

2投手の完封リレーで国学大に連勝!6勝7敗3位で1部残留が決定。4番:大森は首位打者・ベストナイン獲得

東都大学野球春季1部リーグ対国学大2回戦が5月20日、神宮球場にて行われた。

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今季1号ホームランを放った与倉(撮影:東海圭起)
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ホームランを放ちガッツポーズする与倉(撮影:髙貫真裕)
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好投をみせた東田(撮影:坂下涼弥)
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先発したエーアン(撮影:小川裕貴)
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先制打を含む2安打の大森(撮影:清水呼春)

結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

チーム123456789
駒澤大 2 0 1 0 1 0 0 0 0 4
國學院大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

打者成績

守備位置選手
1[7]浦口 5 2 0
2[9]与倉 2 1 1
H橋口 1 0 0
9藤田 0 0 0
3[4]林(琢) 4 0 0
4[8]大森 4 2 2
5[2]岩本 4 0 0
6[3]近藤(翔) 3 2 0
7[D]出村 3 0 0
HD神宮 1 0 0
8[5]坂本 1 0 0
9[6]小園 3 1 0

投手成績

選手被安自責
エーアン 4 1/3 20 6 0
○東田 4 2/3 16 2 0

勝てば国学大から連勝で勝ち点獲得となり東都1部リーグ残留が決定するこの試合、駒大は初回から猛攻を仕掛ける。①浦口輝(営4)が内野安打、②与倉が死球で出塁し一死2.3塁の好機をつくると、④大森廉也(法3)の右前2点適時打を放ち先制に成功する。

3回には主将②与倉良介(法4)が今季第一号となる右越え本塁打を放ち1点を追加する。さらには5回、一死3塁の好機で③林琢真(市4)の打球を遊撃手がエラー、大きな4点目が入り序盤で国学大を突き放した。

先発のマウンドを託されたのは、中大との2回戦で1回もたずに無念の降板となったエーアン・リン(現2)、走者を背負いながらも粘りの投球をみせ4回まで無失点に抑える。しかし5回裏、安打と四球で一死満塁。するとベンチの大倉監督が動き、前回好投した東田健臣(商2)を2番手としてマウンドに送り出す。その東田は後続を見逃し三振と捕飛に打ち取り駒大はこのピンチ切り抜ける。

東田はリーグ戦初勝利をあげた前回登板同様、この試合でも安定したピッチングをみせる。9回もみずからマウンドに向かい手強い国学大打線を三者凡退に退けて試合終了。

東田は6回2/3を投げ2安打無失点で2勝目、一方の打線も8安打4得点と投打が噛み合い昨年秋季の優勝校国学大を連勝で下して勝ち点を獲得、駒大は東都1部リーグ残留を決めた。

なお大森廉也(法3)が打率.367で首位打者、さらに2季連続となる外野手部門でのベストナインを受賞した。この試合も先制タイムリーを含む2安打の活躍だった。

◆大倉監督

――いい先制攻撃で、最下位を免れたがどのように捉えているか
「負けたら入れ替え戦もある中で、(試合に勝てて)ほっとしている。全体的にはまだまだ課題は山積み」

――その課題とは
「いっぱいある。バント、走塁、バッティングのそもそもの力、ピッチャーも防御率はそこそこだが、もう少しなところがある」

――今日つないで打ってくれた大森選手の評価は
「打率も3割後半と数字も残しているし、今回の先制打も大きかった」

――与倉選手は何があったのか(9回に途中交代)
「つっちゃった。とても痛がっていたが、騒がしいやつなので。何をしていても騒がしい(笑)。今は全然大丈夫そう」

――課題が山積みという中で、やってきたことをグラウンドで出すということをずっと言っているが、どれくらいできていると思うか
「(最終順位が)もし3位、4位だとしたら半分しかできていない。コンスタントに優勝しようとするとまだ半分くらい足りないと思う」

――5回の裏の守備のときに三振ではないかということで審判に確認しに行っていたが
「前の回のチャンスのときに、ベンチからは振っていないように見えたが、小園(選手)がハーフスイングをとられた。今度向こう(国学大の攻撃)のときに、ベンチからは明らかに振っているように見えたが、判定はボールだった。最初は主審がジャッジして、次は三塁塁審がジャッジしたため、確認した。主審にあの時は見えたが今は見えなかったと言われた。それはしょうがないが」

――そのあといい球で見逃し三振を(東田投手が)取ったが
「かっこよかった。監督の意図が伝わったのかな(笑)」

――収穫はあったか
「ほぼほぼ投手力。エーアンにしても、東田、松村、髙井にしても経験がない投手を今季は経験を積ますということで、どんな状況でもマウンドにあげてきた。彼らが経験したことが大きな収穫。これからフィードバックもしていく」

――秋に向けてここから課題をクリアしていくということはあるか
「実践をどんどん積み重ねるということ。個人ではボールの強さなどを当然やるが、実践でできなかったことを徹底してやっていくということ。秋はメンバーがごっそり入れ替わっているかもしれない」

――やろうとしていることは貫くということか
「もちろん、いつもと同じ。50%チームとしてできているから1部に残留していると思う。そこに上乗せしていくという方向性は全く一緒」

◆大森選手

――今日はいい先制打があり2安打を記録。打率も上がったが、試合を振り返って
「前半で試合を決めるようにチームで話していたので、初回の自分の番で決めようと思っていた」

――チーム全体を通して、ここまで打率を残していることに関して、何が良かったと思うか
「ピッチャーに対して、スイングや待ち方を変えたのが良かった」

――その作戦はいつから考えていたか
「試合前にピッチャーの映像を見て、ある程度イメージしながら考えていた」

――変えたのは打席の立つ位置か、待ち方か
「待ち方」

――先制打の時はどのようなイメージだったか
「初球からどんどん振っていこうと思っていた。それが最高の結果になったと思う」

――1部残留が決まったことはそのように捉えているか
「チームとしては、この数日間入れ替え戦にならないように必死にやっていた。ほっとした」

――監督が半分くらいまだ足りないと言っていた。足りない部分を秋に向けてチームとしてどうしていくか
「監督もバントができていないと言っていたが、自分もバントミスがいくつか出ていた。そこを課題にしていかないといけないと思った」

◆東田投手

――(入れ替え戦がかかった)土壇場の2試合、ピンチの場面で登板してチームを救う2勝になったと思うが
「毎回、試合の前半から誰が崩れてもいけるように準備をしている。心の準備ができていたのでそれが結果につながったと思う」

――大きな勝負になったと思うが手ごたえや収穫は
「僕はエーアン投手のようなすごい球を投げられるわけではなく、一人一殺ということをずっとやってきた。それを丁寧にしていった結果がでた」

執筆者:髙貫真裕

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