硬式野球部

DATE:2022.07.15硬式野球部

【紙面連動企画】与倉主将「今までとは比べものにならないくらいキツいリーグだった」リーグ戦事後インタビュー

東都大学野球春季リーグ戦を終えて、駒大硬式野球部の与倉良介主将(法4)にインタビューを行った。
はじめて主将として戦ったリーグについて、主将なりの苦悩や個人の成績について聞いた。

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主将の与倉良介(法4)

――リーグ戦を振り返って
「自分達が思っていたよりもうまくいかなくて、悔しいリーグ戦にはなったが、苦しい中でも最後自分達がやってきたでた。良かった面もあって悔しい面もあった」

――崖っぷちからの最後、国学大を連勝で勝ち点をもぎとったことについて
「チームがうまくいかなかったり、負けたりして暗くなったり、余計にうまくいかなかったりすることもあるが、今までやってきたことをもう一回やろうとみんなでミーティングしてから、苦しい中でも自分達の野球が最後できたのかなと思った」

――キャプテンとしてリーグを戦った上で、大変であった点
「キャプテンになってからはプレッシャーもそうだし、チームを勝たせなくてはならないという責任もあって、今までとは比べものにならないくらいキツいリーグだった」

――大分での開幕戦で負けた時、ベンチで『明日!明日勝つぞ!!』とチームを鼓舞していたのがかなり印象的だった。普段から試合中は意識して声出しをしているのか
「下を向いていてもしょうがないので、リーグ戦期間中はどんなミスがあっても前向きにいこうとチームで決めていた。チームが暗くならないように声掛けをした」

――1年次に春・秋と2季連続で入替戦に出場した経験があると思うが、入替戦の雰囲気というものは
「試合が始まる前、ほんとうに吐きそうなくらい緊張した。夜も眠れないくらい。入れ替え戦のプレッシャーは相当きつかったことは覚えている」

――その入替戦を回避できたことは大きかったか
「めちゃくちゃ大きかった。今までずっと1部でつなげてもらっていたし、入れ替え戦に行ったらOBの方々にも申し訳ない。入れ替え戦にまわらなかったことは本当にほっとした」

――エーアン・リン(経2)や松村青(経2)など向上高校時代からのチームメイトが活躍していたが、高校時代からの先輩として何か思うことはあるか
「自分の高校の後輩が活躍してくれるのはとても嬉しかったが、エーアンも松村もまだあまい部分があるので、まだまだ厳しく鍛えていきます(笑)」

――そのあまい部分とは具体的にどういうところか
「松村は自分でも練習していて自立しつつあるという感じはあるが、エーアンは普段わがままだったり寮生活でだらしない部分があったりするので、もう少し周りを見るようにしていきたいです(笑)」

――エーアン、松村とは普段どのような話をしているのか
「めちゃくちゃ話す。高校の話だったり野球のアドバイスだったり。どうでもいいような話も結構する」

――(個人成績について)リーグ戦を通して得られた収穫と課題
「今シーズンはあまり調子が良くなかったが、自分の感覚がズレているなかでヒットがでたり四球をとれたりしたのは、去年の春調子が悪くて(打率)1割だったときの経験が、今シーズンはそこまで落ちずに途中から盛り返すことができたのではないかと思う。課題は、今シーズン盗塁を決めようと思っていたがなかなか決まらなかったので秋は走れるようにしたい」

――リーグ中に1番しんどかった時期は
「ずっとしんどかった。やっぱり今年は自分の事よりもチームの事が気になっていた。自分が打たないとチームが勢いづかないと分かっていたので。今年はチームの事も考えなくちゃならなくて自分のバッティングの事も考えなくてはならなかったところが大変だった」

――それはどう乗り越えたか
「自分のことはやっぱり自分が決めたことをやるしかなかったので、夜遅くまでバッティング練習をした。リーグ戦期間中は疲れを残したくないので練習量を落とすが今シーズンは調子が良くなかったので、自分の感覚が戻るまで(バットの)振り込みをした」

――大分の球場は、プレーしやすかったか
「思ったよりはきれいでプレーもしやすかったが、慣れている神宮球場とは違ったり、お客さんも沢山入っていて雰囲気が違った。そこまでやりにくかったということはないがいつもと違うという感じはあった」

――リーグ戦での個人的ベストプレーは
「最終戦で打ったホームラン。チームがキツいときに一本打てたので。でも青学戦での同点三塁打の方が自分の中では『よっしゃー』と思った」

――その2つのシーンは共に大きくガッツポーズをされていたのが印象的だったが、やはり嬉しかったか
「チームが苦しいときに打ちたいという気持ちがあるので、なんとかチームを救える一打が打てたのはよかったなと思った」

――春リーグ戦でのMVPを選ぶとしたら誰か
「林琢真(営4)は大事なところでも一本打ってくれたり、守備でも周りを引っ張ってくれた。チームが暗くなったりしたときはキャプテンの僕一人ではきついところがあったが、副キャプテンの林だったりが支えてくれたので僕も頑張れたというのもある。プレーでも支えてくれたし副キャプテンとしても支えてくれたので。林には助けられた」

執筆者:髙貫真裕

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