硬式野球部

DATE:2025.06.23硬式野球部

入替戦初戦!勝利で1部復帰へ王手

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先制打を放った小林(撮影・飴山雅)
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勝ち越し打を打つ鈴木(撮影・橋本佳達)

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決勝打を放った渡邉旭(撮影・片岡桜香)
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勝利に貢献した眞邉(撮影・片岡桜香)

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相手の流れを断った本間(撮影・菅原稜太)
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けがから復帰した仲井(撮影・横張日好)

令和7年度東都大学野球春季1部・2部入替戦、対日本大1回戦が6月23日に明治神宮野球場で行われた。2部逆転優勝を果たした駒大は、入替戦の初戦を逃げ切りで制し、3季ぶりの1部昇格へ王手をかけた。

スコアと戦評は以下の通り

入替戦 第1戦
チーム/回123456789
日 大 0 0 0 0 1 1 0 0 0 2
駒 大 0 0 1 0 3 0 0 0 × 4

◆戦評

駒大は序盤から、日大の好投手・市川祐に襲いかかる。3回、先頭打者の⑨永野陽大(仏2)が左二塁打で出塁すると続く①小林伶斗(政4)が適時三塁打を放ち、先制する。

同点とされた5回には⑨永野の中安、①小林の犠打で好機を作る。ここから②鈴木塁(政3)、③渡邉旭(現4)、④眞邉麗生(法2)に連続適時打が生まれ、この回3得点。市川を見事に攻略した。

先発の仲村竜(営4)は6回途中までに7安打を浴びるも、2失点に抑える粘りの投球。その後は本間葉琉(法3)、仲井慎(法3)、田本聖貴(営3)の3年生投手陣が無失点に抑え、勝利。1部復帰へあと1勝とした。

◆インタビュー

◆香田誉士史監督

ーー拮抗した試合を制したが
「プラン的にはうまくいったと思う。このような試合展開になるのは分かっていた。その中で竜(仲村)が先発の仕事をしてくれて、(相手の先発が)市川君であろうという中で、いい投手、なかなか打たしてくれないピッチングをするという中で何とか打線で崩していこう中で、塁(鈴木)もここにいますけどみんなで崩してくれたかなと思う。いい効果、点をあげて投手陣がつないで粘ってくれた。プラン通りというイメージ」

ーー打つだけでなくエンドランをかけたり、かなり足でも効果的に攻撃していたという印象を持ったが
「そこまでとは思っていない。でも市川君に対して攻撃する中で、ランナーを置いてからの部分はひとつ要因としては、重要なことかなとは思っていた。結果論のため分からないが、もっと(足を使った攻撃が)できたかもしれないし、でもそこは重要なことだと思っている」

ーー初戦を勝利で終えて
「選手にはタフにいこうと言っているので、いろいろなパターン、1勝1敗になるかもしれないというそんなに甘いもんじゃないとは思っている。ドシっとやるべきことを明日、ベストプレーを心がけて、どんな場合にもタフにいきたいなと。元気にタフにというところでイメージはしている」

ーー今日の試合を迎えるにあたり、今春は2部で試合をしてきたが、1部に向けての取り組みや練習は何かしたのか
「あまり意識していなかった。常に1部とか2部とかではなく近々の目標、中間の目標という中においてはチームとして日本一になりたいという、それにふさわしい練習がおのずと自然にそこから、招待される・呼ばれるというイメージはしてきた。1部や2部というよりは今のうちの環境、条件の中で1部になったり、日本一になったりというところにふさわしい練習をしてきた」

ーー勝った瞬間、非常に渋い表情をしたように見えたが
「頭の中を整理してというところ。やっぱり2勝先勝制だから、勝ったから『よっしゃー』みたいなものではなく『明日、どのような入りかな』とか『どのような入りをするかな』みたいなことであって、ひとつ仕切られたというだけ。そのような思いからの表情だと思う。『次、いい入りをしよう』というようなことを考えていた」

ーー入替戦は1部で最下位になり守る立場で迎えるのと、今回のように2部で優勝し挑戦する立場で臨むのとでは、気持ちなどはだいぶ違うのか
「見えないものはやっぱりあると思う。(リーグ戦の)2カ月間のお互いの経緯があるので、見えないものはあるかなと思う。『そこも含めて、そこの見えないところを超えていくようなチームにならんとな』とどんな時も思いながらやっているつもり。当然、選手たちにはミーティングで話はしているが、この入替戦で1部に上がった、ダメだった、いろいろある。上がったとて、また秋に最下位で2部ということがあるのが東都だと思うので、そういうものを超えた別の揺るがないものを作りたいとは思いながら。見えないものはお互いあると思うが、何があってもこれぐらいのことはできるようになりたいなと思うし、いつまでもこれが課題というかテーマだとは思う」

ーー市川投手は独特の打ち取り方があると思うが、浮いたところを捉えるといった意識か
「そこも含めてだが、市川君は後半少し良くなってきたと思うが納得のいくシーズンではなかったと思う。失投も多くあったのかなという部分で当然、球速はすごい速いわけではないがゴロアウトなどが非常に多い。なので、そこはどのチームも同じ考え方を持って打席に臨むという中で、浮いたボールはチャンスボールだと思うので『ゾーンは上げながら』ということはどこも考えることだと思う」

◆仲村竜(営4)

ーー今日のピッチングは
「入りから打たれてしまったが、いつも通り落ち着いて最低限のことが5回までできた。しかし、大事な6回でランナーを出して本間(葉琉)に渡してしまった。最少失点で投げていこうと思っていて、2失点ではあるが先発の仕事はできたと思う」

ーー低めへの制球は意識していたのか
「変化球は浮くと打たれると2部で実感したので入替戦へ向けて制球をしっかり磨いてきた。今日出せたことは納得はいってないがよかったと思う」

ーー1戦目のプレッシャーは
「プレッシャーというよりも楽しみだと思っていた。チャレンジャーだったので緊張感はなかった」

ーー久しぶりの神宮のマウンドは
「雰囲気があって、最初は飲まれそうになったが周りからの声がけや自分に言い聞かせて投げることができた。楽しめた」

ーー守らなきゃという立場ではないので入りやすいか
「負けたらもう一度スタートしてやるだけ。気持ち的には楽」

ーー大一番での登板だが
「去年は自分の投球ができなかった。冬の期間に上級生が向けて自分が引っ張っていかないといけない立場になった時に意識が変わって、練習の取り組みが良くなったので自信を持ち、気持ち的にもワクワクして投げれるようになった」

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(撮影・由上茉奈)
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(撮影・為我井侑未)

◆鈴木塁(政3)

ーーどんな思いで打席に入ったのか
「1、2打席目でいいバッティングができなかった中で監督からアドバイスをもらって心を決めて打ちに行った結果がチームを勢いづける打撃になったことがすごく良かった」

ーーどんなアドバイスか
「方向性。右方向を意識するアドバイスを受けた中で自らの持ち味を再確認できた」

ーー球種は
「外のストレート。全員で攻めていく中で相手投手も苦しくなっていった。その中で打者有利のカウントとなり、打線でプレッシャーをかけることができた」

ーー打てた感想は
「嬉しかった」

ーー逆方向に打てた要因
「流しが得意なので噛み合った」

ーー久しぶりの神宮
「去年は悔しい思いで去ったので今までやってきたことを出すだけだった。ワクワクした気持ちで戻って来れた」

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(撮影・橋本佳達)
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(撮影・飴山雅)
執筆者:橋本佳達

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