硬式野球部

DATE:2022.09.12硬式野球部

打線爆発!凱旋アーチ含む13安打で今季初勝利!

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走者一掃の適時二塁打を放った林(琢)(撮影:小川裕貴)
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地元福島でアーチを放つ藤原(撮影:東海圭起)
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粘りの投球を見せた松村(撮影:中島健士郎)
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2回0封の東田(撮影:坂下涼弥)
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ヒーローの林と藤原(撮影:髙貫真裕)

東都大学野球秋季1部リーグ対中大2回戦が9月4日、ヨーク開成山スタジアムにて行われた。
結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

チーム123456789
中大 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2
駒大 0 1 1 5 2 0 0 0 × 9

打者成績

守備位置選手
1[7]浦口 3 2 0
2[9]与倉 2 0 1
3[4]林(琢) 5 1 4
4[8]大森 5 2 0
5[2]岩本 5 3 2
6[3]近藤(翔) 5 1 0
7[D]藤原 4 2 1
8[6]工藤 3 1 0
9[5]高田 2 1 0

打者成績

選手被安自責
高井 3 1/3 14 3 2
○松村 3 2/3 13 3 0
東田 2 7 0 0

前日の開幕戦を無得点で大敗した駒大。何としても開幕カードで勝ち点をあげるため負けられない一戦に臨んだ。

先発のマウンドを託されたのは、春季リーグ開幕カードの対亜大2回戦に先発し、見事白星を挙げた髙井駿丞(経2)。髙井は初回、森下(中大)を左飛に抑えるなど、三者凡退で終え、上々の立ち上がり。2回も二塁打を浴びるが、その後を打ち取り無失点で切り抜ける。

前日、西舘(中大)を擁する中大投手陣の前に3安打無得点に抑えられた打線は、打順を入れ替えて臨んだ。初回、①浦口輝(営4)が中安打、②与倉良介(法4)の四球などで得点圏に進めるも後続がホームに走者を返すことができず、無得点に終わる。2回裏、1死の場面で、地元学法石川高(福島)出身の⑦藤原涼雅(営3)が、高めのストレートを捉え、リーグ戦初となる特大の凱旋本塁打を放ち先制。続く⑧工藤波音(政2)にも、センターへのリーグ戦初安打が生まれるも、後続が倒れこの回1点止まり。3回裏は2死から④大森廉也(法3)の二塁打、続く⑤岩本皓多(経3)にも中堅手の頭を超える二塁打が飛び出し追加点をあげる。

先発の髙井は3回表、死球を与えるも繁永(中大)を併殺打に打ちとる。4回表無死2塁から森下(中大)センターへの二塁打を許し1点差に。続く北村(中大)にも死球を与え、さらに送りバントで一死2,3塁となった場面で、松村青(商2)へスイッチ。リードを守りたいところであるが、石井(中大)にタイムリー中安打を許し、同点に追いつかれる。しかし、その後を打ち取り打線の奮起を待つ。

すると4回裏の攻撃。先頭の⑦藤原がマルチヒットとなる中安打で出塁。⑧工藤がきっちり送り、⑨髙田裕輝(政3)が四球、①浦口も右前安打で続くと、②与倉が押し出しの四球を選び、勝ち越しに成功。勢いそのままに③林琢真(市4)が右翼手の頭を超える走者一掃の適時二塁打を放ち、中大との差は4点に。さらに、④大森も左安打で続くと⑤岩本に右前適時打が飛び出し、この回一挙5得点。中大を突き放す。

続く5回裏、⑧工藤の外野への飛球が相手野手の失策を誘い、無死2塁とする。①浦口、②与倉の連続四球で満塁とし、③林の内野ゴロが遊エラーとなり2点を追加。

マウンドの松村は7回まで投げ、4奪三振、無失点の投球。8回からは東田健臣(商2)へスイッチ。東田は力強いストレートで中大打線を封じ込み、2イニングを被安打0で締めくくった。

終わってみれば、岩本が猛打賞を記録するなど、計13安打と打線が爆発。2年生投手陣も成長を見せ、駒大は9対2で見事今季初勝利を挙げた。

◆大倉監督

――今日は非常に(打線が)元気だった
「(笑)まあ、勝てば元気よく見えるだろうし、負けたら元気なく見える。」

――打線が活発だったが、藤原選手のホームランで勢いづいたところもあるか
「初回は、満塁から得点できなかった。藤原の一発で気が楽になったというのはある。勢いがついたというか」

――藤原選手はどんなところがよかったか
「もともと当たったらよく飛ぶ。これがなかなか当たらない。彼も経験があるわけではないので、大いに味わうようにということで、思いっきりいけと負うことは言っていた」

――大きく試合が流れた4回の攻撃は、満塁で押し出しをとったところで林選手の走者一掃のタイムリーは大きかったか
「当然。あそこでまだどっちに行くかわからないところでの、3点追加。ゲームとしては大きいし、ある意味あそこで試合が決まったともいえる」

――頼れる3番バッターということ
「頼りたい(笑)」

――(先発の)髙井投手はまあまあだったと思う、ちょっと早めに代えたような気がするが
「そうですね。やっぱり中央の打線というのは、力がある。2点3点許してという余裕はない。東田、松村が控えていたので、今日は早めに突っ込んできということを決めていた」

◆藤原選手

――ホームランを打ったコースと球種は
「高めのストレートだったと思う」

――そんな簡単な球ではなかったと思うが、うまく打てたか
「うまく乗った」

――1部リーグでのホームランはどんな感じか
「昨日が自分の中でも、チームでも残念だったので、今日はやってやろうという気持ちと、今日高校の担任の先生が見に来てくれたので、自分の中で思いながら打った」

――高校時代もヨーク開成山スタジアムで何回か試合をしていると思うが、思い出はあるか
「自分の中で印象のいい球場だったので、今日も一本出てよかった」

――ヨーク開成山スタジアムでは何発打っているのか
「高校のときは1本だけ」

――福島で(東都を)やるというということに関しては、どのような思いか
「やっぱり自分の思い出の地でもあるので、そこで活躍したいという気持ちもあった。初戦なので絶対勝ちたいと思っていた」

◆林選手

――あの打席(タイムリー二塁打)は、押し出しで勝ち越した後どのような気持ちで打席に入ったのか
「自分の中で1,2打席目の内容が非常に悪く、チームにとっても勢いがなくなってしまうような打席だったので、この打席こそはという気持ちで入った」

――打った球種とコースは
「ど真ん中の真っすぐ」

――試合の流れ的にも大きい一本だったと思うが、打った瞬間に言ったなと思ったか
「昨日同じような感じで、ライトでとられていた。超えてくれと思いながら走った」

――今の調子は
「悪くはないがよくもない感じ。他の打席(タイムリー以外)の」内容がないような。自分のなかで『あれ』と思うような打席が続いている。でも、そんなこと言っていられないので、場面に応じて自分が今の調子でできること、それだけを考えて打席に入っている」

――侍ジャパンで何か吸収したことはあるか
「高いレベルの中でやらせていただいて、足りないものや、長所だと思うことが明確に分かったので、長所は伸ばしたい。課題も見つかっていい経験になった」

――長所は
「スピード。バッティングでも脚を活かしたり、守備でも範囲の広さに活かしたり。走塁はだれにも負けないという自信がある。今日は盗塁でアウトになってしまったが、これからもどんどん仕掛けていってチームに流れを持ってこられるようなバッティング、守備と走塁、また技術以外のところでもチームに貢献できればと思っている」

執筆者:東海圭起

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