硬式野球部

DATE:2024.04.08硬式野球部

【紙面連動企画】野球部新主将・柳野友哉「目の前の試合を大切に」

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(撮影:武藤亘輝)

4月8日から開幕した東都大学野球春季リーグ戦。新チームの主将を務める柳野友哉(社4)に新チームの雰囲気や目標などを聞いた。(聞き手:武藤亘輝)

♦柳野 友哉(やなぎの ともや)

――主将になった経緯は
学年の投票で決めた。しかし、学年の責任者をやっていたため「自分が主将になるのでは」という予感はあった。


――主将になった心境は
選出前から、学生コーチやマネージャーとも新チームの構想について話し合っていたため、驚きより「頑張ろう」という気持ちのほうが強かった。


――理想のキャプテン像は
就任時、前監督の大倉孝一さんに「東都リーグ1部のキャプテンの誰よりも強い心でキャプテンをしなさい」と言われた。理想というよりは、行動指針。他の誰よりもチームのことをチームのために思って行動する。勝ちたいという欲を多く持つことを頭に入れて日々行動をしている。


――どんなチームにしていきたいか
一生懸命やる部員が多い。去年一昨年2年連続の入替戦や2部降格を経験した。1部にいるものの勝てているわけではないと感じており、勝てるチームを作っていきたいということが部員全員の思いである。監督が代わって、また違う駒大を見せられるという期待がある。

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(写真提供:駒大野球部提供)


――座右の銘や大切にしている言葉は
『姿即心』
毎日野球をしていたらもちろん気持ちが乗らない時やうまくいかない時がある。その時に、自分の感情を姿に出してはいけない。そういったところは、キャプテンという立場は更にチームに影響してくる。自分が思っていることは、ある程度あるが、それを姿に出さないようにしたいという点と、良い心をもっていたら、良い姿で野球できるという点で、心で表現するという意味を持って、座右の銘と感じている。


――前主将から何かアドバイスはあったか
岩本晧多(24年卒・現JR東日本)さんはプレーで見せるタイプの主将であったことに対して自分は、全部ちゃんとやろうというタイプであると感じている。言葉を交わすというよりは背中で学んだが、岩本さんのようにめりはりをつけてやっていく姿勢を学べた。


――印象に残っている試合は
やはり、直近の昨秋の入替戦4回戦。特に最終戦は4年生の活躍が大きかった。4年生に限らず、ずっと努力をして頑張っていた人たちが活躍できた。三浦颯斗(24年卒)、髙田祐輝(24年卒)、大森廉也(24年卒・現JFE東日本)が最後に活躍してくれて勝てたことが印象深い。勝って1部に昇格できたことで、特に思い出に残っている。


――チームとして克服していきたい点は
チームのスローガンは『貫く』
野球とは失敗がほとんどのスポーツであると感じている。打撃は10回中3回打てればいいと思っているし、守備もすべて捌ければいいが、エラーはつきものである。技術ももちろん大事だが、寮生活や人間性が大切。みんなやりたくないことはあるが、そういったところをしっかりやり切れるというようにしていきたい。細かいところもしっかりとできる集団でありながら、勝っていける集団にしたい。チームは良い方向に進んでいて、オープン戦が始まり、やっていけていると感じている。


――オープン戦で感じていること(チームの成長など)
やはりバッティング。初球から振っていけるようになっている。ファーストストライクしっかりと捉えて、連打で点を取るという、今までのチームではなかなかなかった展開が増えてきた。オープン戦の初戦(明学大戦)も、最終回まで10-7で負けていたが、そこから相手のエラーもあり、サヨナラで勝つことができた。入替戦からつながっているが、最後の最後まであきらめず、いつもやっていることが結果に出てきており、見えない力が働いたと感じている。今までやってきたことが間違ってなかったと実感している。香田監督の初陣とあって取材も多く、ネットニュースになっていたので、勝ててよかった。


――個人として伸ばしていきたい点は
バッティングを伸ばしていきたい。東都のピッチャーを打ち崩せるようになり、打率を上げたい。自分の強みはパンチ力であり、打率が上がればそこが生きる。怖いものが無くなると思う。


――個人として克服していきたい点は
守備の不安定な面を克服していきたい。

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(撮影:東海圭起)

――代打での出場が多いが、そこで感じる東都リーグとは
初めてリーグ戦で代打出場した時(国学大戦)は、1,2,3で振ってあった。それ以降代打でもスタメンでも出場したが、打てない時が続いた。試合の雰囲気は練習と違うし、相手の投手も良い。自分が打てると思って振っても打てないことで、東都のレベルの高さを痛感した。初めて試合に出場し、活躍できるところではない、やはりいろいろな経験を積み、考えをもって努力した人が活躍できる場。


――駒大野球部の好きなところは
元気!どのチームよりも楽しそうに野球をしているように見えていると思うし、実際やっていて楽しい。そこが良いところ。また、苦しいが苦しそうに見えない。全員が最後の最後までやっている姿が良い。実際は、緊張や苦しい場面もあると思うが、そう見えないのは大倉前監督が作ってきたチームカラーのおかげだと思う。


――個人的な思いは
1~3年は思うように結果が出なかった。ラスト1年にかける思いは強い。暴れまわってやろうという気持ち。「さすがキャプテンだ」と言われるような活躍をしたい。


――チームの最終的な目標は
あまり、日本一と言わないようにしている。掲げていた過去2年は実際には勝てていないし、ざっくりした目標だと全員が目指しにくいと思っている。「まずは初戦の相手に勝とう、東都で1位を取ろう」というような、目標設定のしやすいものを掲げるようにしようと個人的に考えている。日本一だと、いろいろなリーグの集まりで想像しにくい。勝つために必死でやっている。目の前の試合を一戦一戦やっていって、勝っていく。リーグ戦はトーナメントより目の前の試合をおろそかにしてしまいがちだ。前の試合で負けていても、次に向かって切り替えていくことが大切。大倉前監督式に言うと「だから何?」という意識。

※駒大スポーツ111号の4,5面で取り上げた主将インタビューの拡大版を順次掲載予定。

執筆者:志村采美、廣岡良祐

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