硬式野球部

DATE:2024.05.01硬式野球部

新戦力が躍動するも最下位に転落

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リーグ戦初安打を含む2安打を放った眞邊(撮影・廣岡良祐)
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反撃の1点目を挙げた工藤(撮影・井上義郎)

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先発した髙井(撮影・廣岡良祐)
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途中出場で9回裏に安打を放った柳野

東都大学野球春季1部リーグ対青学大1回戦が4月30日、明治神宮野球場で行われた。

結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

チーム/回123456789
青学大 0 3 1 0 0 0 0 1 0 5
駒大 0 0 1 0 0 0 0 2 1 4

◆打者成績
守備位置選手 (学年=出身校)
1 [6] 工藤 (4年=弘前南) 4 1 1
2 [5] 平井 (4年=日本航空) 2 0 0
H 林 (3年=日大三) 1 0 0
[5] 原 (3年=中京大中京) 0 0 1
3 [4] 角田 (4年=昌平) 3 0 0
4 [9] 渡邉旭 (3年=仙台育英) 4 1 0
5 [D] 倉重 (2年=福工大城東) 2 0 0
H 兒島 (4年=駒大苫小牧) 1 0 0
H 鈴木塁 (2年=大阪桐蔭) 1 0 0
6 [8] 網治 (2年=筑陽学園) 3 0 0
7 [3] 鳥山 (3年=常総学院) 2 0 0
[3] 柳野 (4年=大阪桐蔭) 1 1 0
R 小林 (3年=豊川) 0 0 0
8 [2] 服部 (3年=三重) 2 0 0
H 三方 (4年=創志学園) 1 0 0
[2] 渡邊怜 (1年=相洋) 1 0 0
9 [7] 眞邉麗 (1年=東邦) 4 2 0

◆投手成績
投手 (学年=出身校)被安自責
●髙井 (4年=広島商業) 6 28 9 4
中山 (4年=筑陽学園) 1 4 0 0
山川 (4年=広陵) 1 5 1 1
村田 (1年=中央学院) 1 5 1 0

髙井駿丞(経4)は2回表、1死満塁のピンチで中越二塁打で2点を先制されると、後続に二安を浴びこの回3点を失う。3回表にも2死一塁から右三塁打を浴びさらに1点を失う。打線は3回裏2死から⑨眞邉麗生(法1)が中越二塁打で出塁すると、①工藤波音(政4)の中越二塁打で1点を追加。失点を防ぎたい投手陣だが、8回表先頭に死球を許し、犠打、中直、中安で2死一、三塁のピンチを招き、捕逸の間にさらに1点を失う苦しい展開に。なんとしてでも打開したい8回裏、2死満塁の好機で④渡邉旭(現3)の当たりは二塁手の失策を誘いこの回2点を追加。さらに9回裏2死満塁の好機を作り、②原尚輝(営3)の四球で1点差まで追いつくも後続が三振に倒れ、試合終了。5連敗で最下位に転落した。

◆戦評

開幕戦以来勝ち星のない駒大。なんとしてでも勝利したい第3カードの相手は昨年の春秋王者青学大。

先発の髙井は2回表、3連打を浴び、1死満塁で①大手(青学大)に中越二塁打を浴び、2点を先制され、②佐々木(青学大)のニ塁手前への内野安打でさらに1点を追加され、この回3失点。

3回表にも1点を追加され、4点を追いかける3回裏。⑨眞邉麗のリーグ戦初安打となる二塁打を放ち、①工藤の中越二塁打で走者が生還し、1点を追加する。

4回表に先頭の③角田蓮(法4)が四球で出塁し、④渡邉旭が三振に倒れるもその間に二塁へ進塁。⑤倉重和宏(現2)は三振に倒れるも、⑥網治晃佑(経2)が四球で2死一、二塁に好機を作るも⑦鳥山穣太郎(仏3)が三振に倒れ、追加点とはいかない

両チームとも0点が続き迎えた8回表、この回からマウンドに上がった山川大輝(営4)は先頭に死球を許し、犠打で走者を進められる。次の打者を中直で打ち取るも、代打⑨田中(青学大)に中安を浴び、2死一、三塁のピンチを招く。代打①森澤(青学大)の間に捕逸を許しさらに1点を奪われる苦しい展開に。

打開したい8回裏、1死から⑨眞邉が右安で出塁すると、①工藤は三振に倒れるも連続四球で走者を進め、2死満塁の好機で④渡邉旭(現3)の当たりは二塁手の失策を誘いこの回2点を追加。

9回表を初マウンドに上がった村田次朗(現1)が0点に抑え迎えた9回裏。1死から途中出場の⑦柳野友哉(社4)が左安で出塁する。こちらも途中出場の⑧渡邊怜斗(法1)は右飛に倒れるも⑨眞邉麗が投失、①工藤が死球で連続で出塁し②原がフルカウントから四球をもぎ取り1点差に。しかし続く③角田が三振に倒れ、試合終了。5連敗を喫し最下位に転落してしまうも、この試合では新戦力が躍動した。次戦は勝利し連敗を止めたいところだ。

◆インタビュー

◆香田誉士史監督

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インタビューに応じる香田監督(撮影・森山蒼斗)

ーー最終回あと少しまで追い詰めたが
「最終回の攻撃は良かった。ああいう所で簡単には終わらないという粘りがあった。日大戦では、自滅をしてしまっていたので何とか出したいなと思っていた。最後は、本当に面白かったしよく頑張ったと思う」

ーー最後まで総力戦でたまには打ってやるんだという監督の思いが伝わってきたが
「ずっとそういう思いでやっている。選手たちとの時間も短く、まだ3ヶ月経ってないくらいである。その中で、こういう場面でどういう頑張りをしてくれるとか、色んなものを試してみたり、発見をしながらベンチ入りしている選手にチャンスを与えて、飛び抜けている選手がいるわけではないので適材適所で起用し、みんなで束になってやろうと思っている」

ーー8回、9回はなかなか厳しい展開ではあったと思うがベンチの雰囲気はどうだったのか
「やるべきことをみんなもうやっていくんだという思いで、この1週空いた所の中では一喜一憂して気持ちが上がったり下がったりしないでということは、ずっとミーティングなどをしていくなかで、そこはみんな絶対そうあるべきだとか、そういう行動をしようというようなところであったので、そういう所が最後の攻撃の粘りにつながったと思う」

ーー青学大は、昨年度春秋ともに優勝していて、今年も連勝を続けているが、チームとしての強さはどう感じたか
「最終的に勝つというのは、強いからであると思う。悔しいが、すごいなとは正直思わないが、駒大が弱いのでそういう感じである。今に見てろと思いながら自分の中のエネルギーにしていくが、今うちが弱かったから負けた、しかし最終的にはどんな相手でも勝ちきるのが強さだと思うので、やるべきことをみんながやっているのが強さだと思う。そこは認めて明日もまた向かっていきたい」

ーー前の試合から10日くらい空いたが、その間練習では投手・打者で力を入れてきたことは
「青学大の左投手が中心になっていくと思っていたのでそこのイメージをしながらバッティングをしたり、後はサインであったり、ケースであったりといったところを打者は取り組んできた。守備ではミスが多かったので特守などをしてきた。それがどういう結果を生むかは分からないが、みんなで取り組んできた。投手の方は、歯がゆいところではあるが、自分の持っているものを出すだけで良いと思っているが、なかなか出し切れてない部分に対しては少し叱咤激励を飛ばし奮起させるような話をした。技術的な所もワンポイントのアドバイスもしたが、基本的には、持っている以上のものを出せとは言ってないということを投手陣には激した。そしてやるべきことをやっていくと伝えた」

ーー1年生の眞邊がマルチ安打について
「見ての通り一つ目なんかリリースの瞬間見逃せと思ったが、振ったと思ったら普通だったらファールチップになるはずがうまく落としたのを見るともってると思う。入学当初から非常に持っているものがあったし、こういう場面で力をだせたことは素晴らしかった。今後もどんどん成長していってチームを引っ張っていく存在にならないといけないなかでの春のリーグ戦の出だしで印象づけた部分もある。内野も外野もできるので駒大にはいないような選手なので今後も起用をしていきたい。1年生が打って勢いづいた所もあった、今後もそのような場面があると思うのでうまく起用していきたい」

執筆者:武藤亘輝

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