硬式野球部

DATE:2024.05.02硬式野球部

あと1本が出ず泥沼の6連敗

240502  2-1
チーム初安打を放った柳野(撮影・森山蒼斗)
240502 2-2
2戦連続で登板した髙井(撮影・武藤亘輝)

240502 2-3
今季初安打を放った出村(撮影・廣岡良祐)
240502 2-4
9回表に意地の安打を放った工藤(撮影・森山蒼斗)

東都大学野球春季1部リーグ対青学大2回戦が5月2日、明治神宮野球場で行われた。

結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

チーム/回123456789
駒大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
青学大 0 3 0 1 0 0 0 0 × 4

◆打者成績
守備位置選手名 (学年=出身校)
1 [7] 眞邊麗 (1年=東邦) 3 0 0
[2] 渡邊玲 (1年=相洋) 1 0 0
2 [8] 網治 (2年=筑陽学園) 3 0 0
H 増見 (2年=熊本工業) 1 0 0
3 [6] 工藤 (4年=弘前南) 4 1 0
4 [9] 渡邊旭 (3年=仙台育英) 4 1 0
5 [4] 角田 (4年=昌平) 4 1 0
6 [3] 柳野 (4年=大阪桐蔭) 4 1 0
7 [D] 原 (3年=中京大中京) 3 0 0
8 [2] 服部 (3年=三重) 1 0 0
H→[7] 出村 (3年=星稜) 2 1 0
9 [5] 平井 (4年=日本航空) 3 1 0

◆投手成績
投手名 (学年=出身校)被安自責
●東田 (4年=西脇工業) 3 1/3 16 3 3
髙井 (4年=広島商業) 4 2/3 18 3 0

先発の東田健臣(商4)は2回裏、無死一、三塁のピンチで二ゴロの間に先制され、後続に2点本塁打を浴び、この回3失点。4回裏に先頭を遊失で出塁させると、走者を進められ、1死一、三塁のピンチを作り、マウンドを髙井駿丞(経4)に託すも、遊撃手前の不運な内野安打で1点を追加される。なんとしてでも逆転したい打線は、走者を出すものの好機であと1本が出ず完封負け。開幕戦以来勝利から遠のいている。

◆戦評

雨で1日延期となって、迎えた青学大2回戦。なんとしてでも勝利し連敗を脱出したいところだ。

先発の東田は2回表、先頭を四球で歩かせ、⑤藤原(青学大)に左安で繋がれ無死一、三塁のピンチで⑥中田(青学大)のあたりは二塁手角田蓮(法4)の好守備で外野には抜けないものの、封殺することができず、先制を許す。次の打者は三振に抑えるも、⑧小田(青学大)に3球目の変化球を捉えられ2点本塁打を浴び、この回3失点。

4回裏、先頭を遊撃手の悪送球で出塁を許すと、一ゴロと中安で走者を進められ、1死一、三塁にピンチを広げる。ここでマウンドに髙井を送る。前の打席で本塁打を浴びた⑧小田を三飛に抑えるも、⑨青山(青学大)の回転のかかった当たりは遊撃手の前に落ち不運な内野安打となりさらに1点を追加される。

反撃したい打線は6回表、先頭の代打⑧出村夢太(法3)が中安で出塁すると、⑨平井友弥(政4)が左安でつなぎ、無死一、二塁の好機を作るも二者連続で走者を進められず、③工藤波音(政4)も二飛に倒れ、得点を奪うことができない。

5回から無失点投球を続ける髙井を援護できずに9回表を迎える。1死から③工藤が左安で出塁し、④渡邉旭(現3)が右安で好機を広げるも、⑤角田が右飛、⑥柳野友哉(社4)が左飛に倒れ試合終了。開幕戦以来勝利はなく、22年秋以来の6連敗となってしまった。

◆インタビュー

◆香田誉士史監督

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インタビューに応じる香田監督(撮影・武藤亘輝)

ーー青学大に2連敗となったが、今日の試合を振り返って
「良い勉強にはなった。これからのエネルギーにしていくための『なるほど』を毎回感じている。見えているところははっきりと見えているため、今はやり込みきれない弱さは認めて、掴み取るという感じでやっていきたい。毎日が(監督にとっては)1回目なので、学校が始まったり、どのような調整をしていくかなど難しいところもある。色々なものを感じながら、勝負は勝ちたいが、悔しさを噛みしめてまた次に進みたい。気持ちは落ちたりしていない」

ーー2回に3失点し、流れを呼び込めない試合展開だったと思うが
「東田健臣(商4)もまだ見て短いが、複数点を取られてしまうことがある。1点など少ない失点なら気持ちが遠くならないところはある。複数点をやらないために色々な工夫はしてきているが、複数点を献上してしまうところは課題だと思う。取られるのはいいが、1点で抑えたい。ベンチも含めて守備をしている人とピッチャーがお互いカバーし合うという部分はあるが、強いチームだとそこを我慢できる。自分としては『ここ』というところで我慢できるのがイメージ。今は我慢できずに持っていかれてしまうため、これもはっきりと見えているところではある。今は何とか頑張ってやってほしいと思っている」

ーー打線の9回の連打や6回にチャンスを作ったりするなど良いところをみせてはいると思うが、そこで得点できていないことについては
「そこも弱さだと思う。撃沈してパッタリ終わるということもなく、最後まで粘ったり走者を出したりするなどのような精神というものは付いてきていると思う。技術力など色々なものを付け、最後に追いつき追い越す力を付けないとどうしようもないなと思う」

ーー残り2カード、どうしても取りにいかないといけないゲームになると思うが
「そのような状況にはあるが、(勝ちを)欲しがって、例えば神経質になったりしてしまうことは良くないと思う。自分としては1回目というのがあり、勝ちたいけど、やるべきことをポイントポイントでやっていきたい。何か変化させることは1区切りついた後だと思う。その意味では、もう一節増えることも自分の中ではいい勉強だと思う。『しなければならない』『取らなければならない』『逃れなければならない』とは、今は思っていない。当然その中で、最善を尽くして、負けにきている訳ではないので、結果的に勝ち点を獲得するのが望みではある。バタバタしないようにとは思っている」

ーー試合の後半、1年生の捕手を使って上手く抑えたが、どのように評価するか
「髙井駿丞(経4)と渡邊怜斗(法1)が被ったが、リズム良くストライクも取れた。前回も後半に出して二塁で走者を刺したりするなどのプレーを見せてくれている。1年生なので、いきなり全責任を任せたりするのは難しいと思う。このようにリーグ戦で経験をして、先発マスクを被ることもできそうだなと思わせてくれる。そこは渡邊怜斗を頼もしく思っている」

執筆者:武藤亘輝

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