硬式野球部

DATE:2024.06.26硬式野球部

譲れない入替戦初戦 勝利し残留に近づく

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2安打を放った渡邊旭(撮影・廣岡良祐)
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3安打を放った平井(撮影・廣岡良祐)

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2安打を放った工藤(撮影・大沢純礼)
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3回無失点投球を披露した仲井(撮影・廣岡良祐)

東都大学野球春季リーグ1・2部入替戦対東農大1回戦が6月25日、明治神宮野球場で行われた。

結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

チーム/回123456789
駒大 0 0 0 0 0 3 2 0 0
東農大 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1

◆打者成績
守備位置選手 (学年=出身校)
1 [7] 渡邉旭 (3年=仙台育英) 5 2 0
[7] 小林 (3年=豊川) 0 0 0
2 [4] 永野 (1年=日大三島) 3 1 2
3 [9] 増見 (2年=熊本工業) 3 0 0
4 [3] 柳野 (4年=大阪桐蔭) 4 0 1
5 [5] 平井 (4年=日本航空) 3 3 1
6 [D] 工藤 (4年=弘前南) 4 2 1
7 [6] 角田 (4年=昌平) 4 1 1
8 [2] 渡邊怜 (1年=相洋) 4 0 0
9 [8] 知花 (1年=沖縄尚学) 4 1 0

◆投手成績
投手 (学年=出身校)被安自責
○髙井 (4年=広島商業) 6 23 2 0
仲井 (2年=下関国際) 3 9 0 0

両チーム無得点で迎えた6回表、1死ニ、三塁のチャンスで④柳野友哉(社4)の遊ゴロの間に先制。⑤平井友弥(法4)が右適時打、⑥工藤波音(政4)が左適時二塁打で続き、この回3点を取る。その裏1点を失うも、7回表、2死一塁で②永野陽大(仏1)の左越2点本塁打でさらに追加点を取り、そのまま逃げ切り勝利。残留に近づいた

◆戦評

4季連続となった入替戦。相手は昨秋2部に昇格し、その勢いのまま2部を制した東農大。先勝し、残留に近づきたいところだ。

先発の髙井駿丞(経4)は緩急をうまく使う投球を披露し、相手打線を引きつけない。しかし打線が援護できず、5回まで両チームとも0点が続く。

6回表、①渡邉旭(現3)が左安で出塁すると、②永野が四球、③増見優吏(社2)が犠打で送り、1死二、三塁のチャンスを作り、④柳野の遊ゴロの間に先制する。⑤平井、⑥工藤も続きこの回3点を追加する。

6回裏、無死二、三塁のピンチを作られると、②江川(東農大)の遊ゴロの間に1点を失うも後続を打ち取り追加点を許さない。

7回表、2死から①渡邉旭が右安で出塁すると、②永野が左越2点本塁打を放ち、さらに2点を追加する。

7回裏から登板した仲井慎(法2)は150キロに迫る直球を武器に1本も安打を許さず、相手打線を抑え勝利。次戦も勝利し、1部残留を決めたいところだ。

◆インタビュー

◆香田誉士史監督

ーー5回まで無得点のなか、6回以降得点が入りいい試合だったと思うが
「やはりいい試合だった。これだけ最後の試合から空いてるわけだし、こういう試合展開は想定内だった。その中で髙井駿丞(経4)がしっかり試合を見てリーグ戦通りに作ってくれた。緊張感がある中で、まずそこが大きかった。気温も少し高く、どうかと思っていた。だいぶ期間が空いたが、やはりあっぱれなピッチングだった。本当に試合を作ってくれた。そういったところがこういう流れにしてくれたと思う」

ーーホームランが非常にいいところででたと思うが
「リーグ戦もだし、そのまま永野陽大(仏1)なりにいけと自分自身も心の中で思っていた。2アウトだったし、思い切っていっちゃいなよと思っていたら、本当に流石の心臓でしっかり振り向いてくれた。あれもまた投手陣やみんなに勇気を与えた。よかったと思う」

ーー監督自身もリーグ戦とは違った雰囲気を入れ替え戦で感じたか
「あまり気にしていない。これだけ緊張感のある時期を過ごせるということに負け惜しみではないが、むしろ他所よりも成長できると思っていたし、良い時間だと思う。とにかくチームを良い状態に持っていくことだけやってきているので。やはりまだ半分なので、淡々といきたいと思うし、いい勉強になっていると思う」

ーー監督は結構早い段階で先発を髙井選手にすると決めていたのか
「これだけ空くので、その試合で時を掴むことがまず重要だと思っていた。体調や心、技、体の部分で少しチームの身体的な波を作っていきしっかりやっていく中で、競わせながら。試合数は多くなかったが、そのなかで最終的に決めた。でも、リーグ戦でとにかく髙井がエースとしてずっと頑張っていたので、髙井の先発は当然ほとんどみんなが思っていたと思う。あえて、1ヶ月も前から髙井で行くよというつもりはなかったし、髙井も一生懸命やっていたという流れで最終的に決まった」

ーー大事な戦いの前に選手の前で何か声かけはしたか
「球場に入る前だが、サインの話はした。2勝先守のゲームなので、これはもう勝ち負け、勝ちスタート負けスタート、試合の中でもビハインドスタート、ゼロゼロでずっといくパターン、色々なパターンがあるけれど一喜一憂せずに淡々とやろう、やるべきことやってきたことを出すこと。それ以上はいらないというような話をした」

◆髙井駿丞(経4)

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先発し勝ち投手になった髙井(撮影・廣岡良祐)

ーー最後はよく粘ったと思うが、振り返ってみて
「もう流石に4回目の入替戦なので、大体なんとなく分かっているし、ずっと経験させてもらっていたのでやはり周りが緊張しないように自分がしっかりやっていければとずっと思っていた。そこがいいように出て、6回までしっかり試合を作れたのかなと思う」

ーー1失点で終わったというのは大きかったと思うが、改めて振り返って
「監督も途中で言っていたが、そういう流れだったし、1点はしょうがない、ここは最少失点で切り抜けることだけという話をマウンドの上でした。もう1点は仕方がないと思って後続をしっかり切ろうという頭に切り替え、しっかり投げられたのがよかった」

ーー5回はわずか1安打だったが、今日は調子が良かったのか
「自分自身あまり今日の調子は良くなかったと思っていて、どうしても右の外に抜ける球が多かったり、本意ではない逆の球が多かったりした。そこはまだまだ修正するべきだと思っている。自分の未熟なところはまだ出ていると思うので、しっかり修正して、まだ1勝しかしてないので次につなげられたらと思う」

ーー悪いなりにどんなところを修正しながらマウンドに上がっていたか
「あきらかなボール球ではなく、ボールになるとしてもストライクからボールであったり、相手がタイミングを取るのを見ながらどうやってタイミングを外すかを考えてやっていた」

ーー7回でキャッチボールに出てきた時、永野選手のホームランをどのように見ていたか
「永野にはずっと期待していたので、ホームランが出ても、驚くというよりかは、ずっとやってるから出るよなという感じだった。打つべくして打ったと思う」

ーー入替戦は普段のリーグ戦と違うか
「学年が浅い時には緊張して、怖いという感じを持って入っていたが、やはり重ねるごとにちょっとした余裕というか、自分の心の整理の付け方というのが分かってきたような気がした。入替戦となっても焦るのではなく、きっちり自分で逆算したり、監督や指導者の方に教えてもらいながらしっかりと予定が立てられていたのでそれがよかった」

ーーリーグ戦が終わってから逆算して、どんな部分を自分で調整していたか
「技術的なこともだが、暑くなったりするので体力面で意識的に全体の練習量を増やすような工夫をしていた。暑くてもしっかり集中できる環境や自信を持って臨めるような練習ができていたのかなと思う」

ーー走り込みや投げ込みをしたのか
「どちらかといえば基礎練習というか、ネットスロー系を多めにやったり、そういった基礎のことをしっかりと量を多くこなすことができたので、結果が出たのかなと思う」

◆永野陽大(仏1)

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7回表追加点となる左越2点本塁打を放った永野(撮影・森山蒼斗)

ーー今日の打席を振り返って
「1番の渡邉旭(現3)が出てくれて、プレッシャーをかけてくれた。その前のアウトの知花慎之助(法1)からも『真っ直ぐだけ張っておけ』と言われた。そこを思い切って張った結果が良い結果につながったのでよかったと思う」

ーーリーグ戦でもホームランを打ったが、また違う感触だったか
「ホームランバッターがいないと思うので、外野の間を抜いていくというのが自分の1番の持ち味だったが、思い切って振った結果がホームランという形になってくれたのでよかった」

執筆者:武藤亘輝

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