硬式野球部

DATE:2024.06.28硬式野球部

譲れない入替戦3回戦 大量失点で無念の2部降格

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主将としてチームを引っ張った柳野
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4番手として好投した鯉川(撮影・前田琴音)

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7回裏本塁打を放った網治(撮影・廣岡良佑)
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5番手として好投を見せた東田

東都大学野球春季リーグ1・2部入替戦対東農大3回戦が6月27日、明治神宮野球場で行われた。

結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

チーム/回123456789
東農大 1 5 2 3 0 0 1 0 0 12
駒大 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1

◆打者成績
守備位置選手 (学年=出身校)
1 [7] 渡邉旭 (3年=仙台育英) 2 0 0
H 原 (3年=中京大中京) 0 0 0
R→[4] 小林 (3年=豊川) 0 0 0
2 [4] 永野 (1年=日大三島) 4 0 0
3 [9]→[8] 網治 (2年=筑陽学園) 3 1 1
4 [3] 柳野 (4年=大阪桐蔭) 4 1 0
5 [5] 平井 (4年=日本航空) 3 1 0
[5] 鈴木塁 (2年=大阪桐蔭) 0 0 0
6 [D] 工藤 (4年=弘前南) 3 0 0
H 三次 (3年=駒大苫小牧) 1 0 0
7 [8] 知花 (1年=沖縄尚学) 2 0 0
[9] 増見 (2年=熊本工業) 1 0 0
8 [6] 角田 (4年=昌平) 2 0 0
H 出村 (3年=星稜) 1 0 0
[6] 水畑 (2年=岡山理大附) 0 0 0
9 [2] 渡邊怜 (1年=相洋) 1 0 0
北嶋 (2年=福大大濠) 1 0 0
[2] 服部 (3年=三重) 1 0 0

◆投手成績
投手 (学年=出身校)被安自責
●髙井 (4年=広島商業) 1 2/3 12 6 5
仲井 (2年=下関国際) 2/3 7 2 3
仲村竜 (3年=岡山学芸館) 1 1/3 8 3 3
鯉川 (1年=福大大濠) 2 1/3 10 3 0
東田 (4年=西脇工業) 3 13 4 1

1部残留のために絶対に負けられない入替戦3回戦。初回無死満塁のピンチで、④菊地希(東農大)の犠飛で先制される。2回表に2死二、三塁のピンチで中堅手の頭を越す走者一掃の三塁打、連続四球で2死満塁のピンチは続き、再び走者一掃の三塁打を浴び、この回5失点、3回表に2失点、4回表に3失点、7回表に1失点を喫し、12点リードされると、7回裏に網治晃佑(経2)の右越本塁打で1点を返すも反撃もここまで。昨秋以来の2部降格となった。

◆戦評

昨日敗戦し1部残留のためには負けることのできない東農大3回戦。先発の髙井駿丞(経4)初回3連打で無死満塁のピンチを作ると④菊地希の犠飛で先制される。

2回表、2死二、三塁のピンチを作ると②江川(東農大)に中堅手の頭を越える三塁打を打たれ、2点を失う。さらに連続四球で2死満塁となり、⑤和田(東農大)に中堅手を越える三塁打を浴び、さらに3点を失い、この回5失点。

3回表、1死一塁で①古川(東農大)に左翼手超えの三塁打を浴びさらに1点、②江川に一、二塁間を抜く適時打でさらに1点を失う。4回表にもさらに2点を失い、11点リードされる。

打線は好投手長谷川(東農大)を前に、走者を出せないまま迎えた4回裏。2死から③網治が四球で出塁する。しかし前日3安打を放った④柳野友哉(社4)が繋げずこの回点数を取ることができない。

5回表、4番手で登板した鯉川晴輝(法1)は連打と犠打で1死一、二塁のピンチを作るも後続を退けこの試合初の無失点で切り抜ける。

5回裏、先頭の⑤平井がチーム初安打の右安で出塁する。しかし後続が倒れ、点差を縮めることができない。

7回表、5番手で登板した東田健臣(商4)は1点を失う。しかし7回裏③網治が右越本塁打を放ち、1点を追加する。

8回、9回にも走者を出すも、得点を奪えず敗戦。4季連続となった入替戦は2部降格という形で終わった。

失策からの失点やチャンスであと一本が出ずに負けてしまう試合も多かったが、新戦力の躍動や昨年に比べ多く得点できる試合も多く、22年秋以来となる1部で勝ち点を獲得することもできた。その誇りを胸に秋は昨秋と同様に最短で1部昇格を果たすことに期待したい。

◆インタビュー

◆香田誉士史監督

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(撮影・森山蒼斗)

ーー残念な結果となったが、今の心境は
「やはり悔しいし、少しきつかった。試合自体諦めずにいったが、みんな苦しかっただろうという試合結果になってしまった。受け入れるしかないし、野球をやる権利を奪われたわけではない。自分自身もこういう経験はあるけれど、そういった試練というか、途中からみんなが苦痛な感じになるくらいだった。それは何か伝えたいことというか、何かあるからその点差なんだということだと思。今までも何かそういうメッセージが自分の経験の中ではあったと思う。そこをしっかり受け入れて、連盟から抹殺されるとかはではないので、別に野球をする権利はあるわけだから、そう思って前向きに。2部に行っても厳しい戦いになると思うし、そのメッセージは何なのかを探求追求してやらないと2部でも下にいってしまうと思う」

ーー初戦好投した髙井がまさかの序盤の失点だったように見えたが何か他の回との違いとかはあったか
「東農大が打線が非常に良く、そこは認めるところであって、勢いとかやはり。髙井が止めきれなかったということろうだと思う。勢いづいたところ。髙井がほとんど連投となっている中でこちらもそういう形で不老というものはあったとは思うが、今日の試合の中では東農大の勢いやそういったところが上であった。そこに髙井が絡んでいけなかったというところ」

ーー秋に向けて何から着手しなければならないと思うか
「終わったばかりで何だろうということをあげていきたいと思う。試合の中でもたくさんあったので、何をやっていけば、何から始めればというところはまたスタッフでも選手間でもミーティングをしながらかなと思う。今何とは言えないが、すぐ正直にやっていくことかなと思う」

ーー就任5ヶ月で大倉孝一前監督から継いだバトンを守れなかったということに関しては
「守れなかったとは思っていない。何をという話。そこは申し訳ないとも思ってないし、守れなかったとも思っていない。価値観の違いだとは思うが。何を守るか。大事なところは今順調にやっているところでもあるので、野球のことで  価値観は少し違うので答えづらい」

ーー5ヵ月という短い期間で難しかったことは
「4月から入って初めてづくしだったので、リーグ戦の2ヵ月ある中で学校とどういう体調とか体のキレや色んなところをどう見ていくかとか、授業があり、自分も社会人だったので、一定の時間から必ずみんなで練習して、日中全員で練習してというスタイルできていたので非常に戸惑いというか2月3月の初め以降いたが、4月に入ってリーグ戦が始まってというところでは、その学校との兼ね合いとか、これはなかなか難しいなと。ただどこもそうなんだろうなと思いながら、この調子をどう持っていくか。気持ちをどう維持していくか。勝ち負けによって色んなものをどう導き出せばいいかとかそういうのは難しさがあった。その中には2連勝できたりもして、本当に色々なことをこの2ヵ月感じている」

ーー現役時代には経験のなかった入替戦に関しではどう感じているか
「1部も2部もほとんど同じくらいの選手層やレベルではないかと思うし、今回こういうふうになったが日本一レベルの高いリーグだなというふうに思うし、自分たちはそこの足りない部分を思い知らされているわけだからそこをしっかり蓄えてまた上がるべくして上がりたい。上がるにふさわしいチームにして上がりたい」

◆柳野友哉(社4)

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(撮影・森山蒼斗)

ーー今の心境は
「負けてしまったことは仕方ないので、必ずしも秋1部に戻れるように練習するしかない」

ーー主将として1から何を始めたいと思うか
「野球だけではなく、私生活から。甘さがあったと思うので、野球ももちろんだが、もう一度見直しレベルアップしていきたい」

執筆者:武藤亘輝

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