卓球部

DATE:2023.09.29卓球部

1部復帰直後の秋季リーグ戦で大健闘の5位!

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最終戦を勝利で終えた駒大(撮影:伊東俊翔)

秋季・関東学生卓球リーグ戦1部が9月1日から14日にかけて代々木第二体育館、所沢市民体育館で行われた。駒大は昨年の秋季リーグにて2部へ降格したものの、今年の春季リーグ2部において全勝優勝を収め、最短1部復帰を成し遂げた。1部復帰後初めてのリーグ戦はプレッシャーのかかる大会となった。結果とインタビュー、今後の試合予定は以下の通り。

23年度 秋季リーグ順位表
優勝 日大 6勝1敗
準優勝 明大 6勝1敗
3位 早大 4勝3敗
4位 専大 4勝3敗
5位 駒大 3勝4敗
6位 中大 3勝4敗
7位 筑波大 2勝5敗
8位 日体大 0勝7敗

駒大は5位という好成績で今大会を終え、1部Aクラス(4位以上)入りというチームの目標には一歩届かなかったものの大健闘を見せた。更に優勝校・日大に唯一勝利し各有名メディアが"逆転の駒澤"として大々的に報じるなど、関東学生卓球界に大きな衝撃を与えた。
加藤渉(経2)が1部で初勝利を収め、4勝1敗の好成績を残した。管琉乃介(経1)が1部に初出場し中大から1勝を勝ち取るなどの活躍を見せたほか、丹羽良(商1)も1部初出場を果たし強豪相手に善戦するも惜敗を喫した。

今大会をもって4年生はチームを引退し、それぞれ新たな道へと進む。清野晃大(経4)については10月末に石川県で行われる全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)に関東学生卓球連盟の推薦によりシングルスで出場するほか、加藤とのダブルスでも出場予定だ。尾中翔英(営4)主将の引退に伴い、奥住祐太(経3)をキャプテンする新体制が発足した。奥住主将のもと更なる躍進に期待がかかる。

監督・選手インタビュー

◆長﨑隆志監督

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管にアドバイスする長﨑監督(撮影:廣岡良祐)

――今大会の一番記憶に残った試合と感想
「どの試合が一番と決めるのは難しいが、加藤の試合は見ている人の心を揺さぶるものがあると思う。性格的にも心の強い選手ではないと思うが心根の優しい人間なので、みんなの期待に何とか応えなければと大きなプレッシャーを感じていたと思う。元々、リーグ戦が始まる前にどこかの試合でオーダーから外す旨の話を本人にもしており結果、明治戦は出場を見送った。そのような流れの中で勝ち星を重ねられたことに感慨深いものを感じている。ただ、都合よく勝ちを手にすることはできないと思うので、まずはしっかり休暇をとり心の体力を回復させて欲しい」

――秋季リーグ戦の全体を通しての感想
「筑波戦は悔やまれるが、3勝したということに大きな価値があるし、来季にも良い流れが繋がったと思う。全体を通じ改めて感じたことは1つ目、メンタルコントロールの重要性。2つ目、負けには必ず理由があるということ。卓球は指先の繊細な感覚がプレーに直接的な影響が出るため、試合前から試合中のメンタルをどのようにコントロールするかは改めて重要なことだと分かった。そのため選手それぞれにあったメンタルコントロールを身につける必要があるし、私としても選手のメンタル状態の観察やケアはしっかり行っていく必要があると感じている。

2つ目については私個人としても振り返る必要があるが、試合を選手と一緒に振り返り、改善ポイントの確認と今後の方向性は確認が必要かなと思う。駒大はノリの良いチームだが、日常の練習にはもう少し選手自身が理論的な分析に基づいて練習メニューを組む必要があるかも。具体的には例えば試合中の得点と失点パターンを数値化してどの失点が得点に変われば勝ちの確率が上がるかなどを練習メニューに盛り込むとか。いずれにしてもノリでなく、しっかり自分で考えて卓球することが壁を破る方法なのではないかと感じている」

◆尾中翔英主将(営4)

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胴上げされる尾中(撮影:伊東俊翔)

――今大会の一番記憶に残った試合と感想
「どれも記憶に残っているが、最終戦の日体大戦の7番で勝利した相楽の試合が1番記憶に残っている。勝てば5位、負ければ7位で入れ替え戦とかなり重要な試合で、まだ今季勝利を挙げられていなかった相楽が出て本人は緊張していたと思うが、相楽がいつも通りに試合して勝利してくれた。ベンチも盛り上がって応援をして駒澤らしさが1番出ていて、記憶に残っている」

――秋季リーグの全体を通しての感想
「秋季リーグ5位は9年ぶりらしく、誇らしく思う。出てくれた選手には感謝しきれない。またキャプテンをしてきて春リーグ2部優勝、インカレ6位、秋リーグは1部5位と結果を残すことができてホッとしている。キャプテンとしてやりきったなと。ここまでついてきてくれたみんなのおかげです。また長﨑さんが監督じゃなければここまで来られなかったと思います。長﨑さんはそんなことはないと言うと思いますが選手は本当に長﨑さんのサポートがなければここまで来ることができませんでした。来年からまたきつい戦いが続くと思うが気負わずに新世代のみんなに頑張ってもらいたい。駒澤大学最高!」

◆清野晃大(経4)

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日大とのエース対決に勝利した清野(撮影:廣岡良祐)

――今大会の一番記憶に残った試合と感想
「今大会で1番記憶に残った試合は、日大戦。諦めない気持ちが有ればどんな場面からでも逆転出来るということを再確認する事が出来た。6.7番がどちらも 0-2負けだったが、木村と加藤が粘り強く最後まで強気でプレーしてくれたから勝つ事が出来たのだと思う。また、自分も格上相手に勝利する事が出来て嬉しかったし、良い思い出になった」

――秋季リーグ全体を通しての感想
「秋季リーグで5位になれたのは、監督やマネージャーの存在が大きかったと思う。どんな場面でもサポートしてくれましたし、選手の負担を抑えてもらいました。また、応援では大きい声で応援してくれたので自信にもなりました。同期の尾中にはキャプテンとして物凄くチームを支えてもらいました。その結果、この良い成績を残す事が出来たと思う。後輩にも試合で沢山助けてもらった。こんなに素晴らしい後輩と一緒に戦えて良かった」

◆白山遼(経3)

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単・複で活躍を見せた白山(撮影:小川裕貴)

――今大会の一番記憶に残った試合と感想
「明治戦のダブルス。チームは0-3負けの状態でここを落とすと0-4で終わってしまう状況だった。そのダブルスで一点取れたのは自分の自信にもなったし、自分たちの可能性も見えてきた。素直に嬉しかったのでこの試合を選んだ」

――秋季リーグ全体を通しての感想
「今回のダブルスは良かったが、シングルスが思うように勝てなく、負けが続いてチームに迷惑をかけてしまった。そんな中他のチームメイトがしっかり勝ってくれたおかげで5位という結果になりました。今回はシングルスで負けの沼にハマり、そこから抜け出せず終わってしまった。精神的な問題なのか、技術的な問題なのか、ここから分析していきたいと思う。次の春季は新チームで戦うことになるのでしっかり駒澤に一点持って帰れるようにメンタルも技術も成長していきたい。不甲斐ない自分を超えていき、変わりゆくあの空のように新しい自分を恐れず夜を抜けていきたいと思う」

◆木村飛翔(商3)

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多彩な攻撃で会場を沸かせた木村(撮影:若山穂乃佳)

――今大会の一番記憶に残った試合と感想
「1番記憶に残った試合は、第2戦の日本大学との試合。今回の秋リーグも優勝して、戦力的にも相手の方が有利な中で勝利を挙げて、日大の唯一の黒星が駒大だけというのはとても価値のある勝利だったと思う。また、加藤の1部での初勝利がこの試合だったというのもとても嬉しかった要因です」

――秋季リーグ全体を通しての感想
「実はリーグ戦の1週間前に右の足首を捻挫してしまって、ほとんど練習ができない状態で試合に臨んだ。不安要素しかない状態でしたが、なんとか最後の試合までやり切ることができてよかった。また、4年生と戦える最後の団体戦で5位という結果を残せたことはとてもよかったなと思う。この結果を励みにして、これからの国体や全日学でも結果を残せるように頑張りたい」

◆相楽将(営3)

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最終戦で勝利を収めた相楽(撮影:小川裕貴)

――今大会の一番記憶に残った試合と感想
「記憶に残った試合は日体戦。試合で負けたら入れ替え戦に回るところを最後勝ちきれたのでよかったと感じます」

――秋季リーグ全体を通しての感想
「春季リーグ戦全体を通して、4年生と共に戦える試合が最後となってしまい、最後良い形で引退をさせてあげることができてとても嬉しい気持ちでいっぱいです」

◆加藤渉(経2)

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1部初勝利を収めた加藤(撮影:伊東俊翔)

――今大会の一番記憶に残った試合と感想
「日本大学戦です。3-3で回ってきて最後自分が勝てばチームが勝ちという中で最初の1、2ゲームは何もできなくて取られてやっぱり負けてしまうのかと思いましたがベンチからの応援、応援席からの保護者の方やマネージャーの声援で最後まで諦めず試合することができました。1部での初勝利がこの試合だったのは自分の中で自信になった。この試合があったからこそ、その後も勝つことができたのだと思う」

――秋季リーグ全体を通しての感想
「初戦は硬くなって全然だめだったが、2戦目勝ててそこから自信がついてその後の後半戦もいい試合ができたかなと思う。チームも5位に入って4年生を良い形で引退させることができたかなと思います。この駒大は今の4年生が作ってくれた本当に最高のチームだと思う」

◆管琉乃介(経1)

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1部初勝利を決めた管(撮影:廣岡良祐)

――今大会の一番記憶に残った試合と感想
「今大会1番記憶に残った試合は日本体育大学戦。勝てば5位負ければ7位で入れ替え戦と1部残留のかかった大事な試合でした。自分は3番で起用していただいたのですが情けない試合で終わってしまいチームにものすごい迷惑をかけてしまった。しかし、駒澤大学の良さが1番出た試合だったと思う。誰かが落としたら誰かが必ず点をもぎ取る。そのような精神が出た試合で特に7番で勝利を決めてくれた3年生の相楽さんには感謝しかないです」

――秋季リーグ全体を通しての感想
「秋季リーグ戦を通して、自分の勝ちでチームが勝利した試合、自分の負けでチームが負けてしまった試合など色々な場面がありとてもいい経験をすることができた。1部で勝つ難しさを痛感したのでこれから来年の春リーグまで今回学んだことを活かして頑張っていきたいと思います。来年の春リーグではチームとしても順位を上げ個人の成績では勝ち越しを目標に頑張っていきたいと思う。これからも駒澤大学卓球部の応援をよろしくお願いします」

次戦に向けて

"燃ゆる感動かごしま国体"

10月12日から16日にかけて「燃ゆる感動かごしま国体」が鹿児島県で開催される。駒大の選手はそれぞれゆかりのある都道府県の国体予選に出場し、5人の選手が代表権を獲得した。

かごしま国体 各都道府県代表
新潟県代表 清野 晃大
福島県代表 相楽 将
広島県代表 木村 飛翔
栃木県代表 加藤 渉
石川県代表 管 琉乃介

"全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)"

さらに10月26日から28日に石川県で開催される全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)のシングルスで7人の選手、ダブルスでは3ペアの出場が決まっている。
今年最後となる大きな2つの大会と現在予選が行われている来年の全日本卓球選手権大会へ期待が高まる。同時に選手やマネージャー、保護者、駒大ファンすべてが"絆JAPAN"として団結し、試合に出場する選手たちを応援する姿にも注目が集まる。

全日本大学総合卓球選手権大会
シングルス 清野晃大、白山遼、木村飛翔、相楽将、加藤渉、前川祐輝、丹羽良
ダブルス 清野・加藤ペア、木村・白山ペア、管・丹羽ペア
執筆者:伊東俊翔

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