夏季合宿を終えて ―男子三日会わざれば括目して見よ―

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Date:2012.08.22

 

本年度、8月2日から5日まで、千葉県富浦にある駒澤大学セミナーハウスで、夏季合宿を行いました。参加した学生は、1年生が2人、2年生が8人、3年生が2人でした。教員側は、専任教員が3人、応援に駆け付けてくれた教員が2人、出身法曹で指導に当たってくれた弁護士が2人という陣容でした。

1日の学習は、午前9時から午後9時まで行われました。もちろん午後9時以降は自主学習の時間となっています。原則的に、2時間にわたる法律文書作成とそれに続く2時間の教員指導を1クールとして構成していました。食事の準備、通学時間などを大幅に節約した上で、学年別の少人数個別指導方式で、1日10時間トータル3日間の集中学習計画を完全に実施しました。

1人の落伍者もなく、全員が助け合い励ましあいながら、真剣に勉強することができました。また、出身法曹の教育指導方法は、出身法曹が自ら案出した学習方式で、参加者が感動しつつ勉強できるものであり、大いに在学生に刺激を与えるものでした。ともかく、気弱にならない強い精神力を持つこと、実践を通して自らに自信をもつこと、努力が自らを成長させること、このことを体感できた3泊4日であったと思います。

大学に帰った翌日から、早速、法科大学院棟の固定キャレルで勉強に勤しんでいる姿を見ると、合宿前よりも集中力が増しているのではないかと思い、頼もしく感じています。今回の合宿は、「合宿長」を中心とする献身的な準備によるものでした。しかし、これも合宿に参加した学生の積極性や実行力がなければ、なしえなかったことだと思い、皆を称賛したいと思います。また、ボランティアとしてご協力・ご支援いただいた先生方、とりわけお忙しいところ後輩のために時間を割いて心温まるご指導いただいた出身法曹の方々に心より御礼申し上げたいと思います。さらには、色々とご高配をいただいた教職員の方々にここで御礼申し上げます。

これを機に、学生諸氏の当面の目的である司法試験現役合格を目指して、後期の勉強を始めていただければと思います。我々教員は、学生諸氏が真剣にそして楽しく勉強を続け、夢を現実のものとされることを心より祈念しています。(H)

駒澤大学法科大学院 Official Blog