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人工知能は人間を超えるか : ディープラーニングの先にあるもの(松尾 豊 著)

眼横鼻直(教員おすすめ図書)
Date:2018.09.01

書名 「人工知能は人間を超えるか : ディープラーニングの先にあるもの」
著者 松尾 豊
出版者 KADOKAWA
出版年 2015年3月
請求番号 007.1/131
Kompass 書誌情報

近年、ニュースや新聞で頻繁に取り上げられ、ますます注目度が高まっている人工知能。囲碁や将棋の世界ではトッププロに勝利する人工知能が現れ、全国の大多数の私立大学に入れる人工知能も開発されています。本書では、そのような人工知能についての解説が素人でもわかるような簡単な言葉で書かれています。

人工知能について知りたいという人には、とても良い入門書だと思います。近年の人工知能は何ができて何ができなかったのか、ディープラーニングの登場により何ができるようになったのか、ということが数式を一切使わずに説明されています。

さらに、終章「変わりゆく世界」では、人工知能の産業や社会への影響と戦略がまとめられています。人工知能が人類を滅ぼすのではないか、人工知能時代にどのような仕事がなくなりどのような仕事が残るのか、どのように人工知能を活用し未来を創ることができるか、といった問いに対する著者の考えが書かれています。

人工知能の全盛期に何を考えなければならないのか?日本が人工知能と共に産業競争に勝ち残っていくにはどうすべきか?など、単なる人工知能技術の解説書ではなく、人工知能との未来について考えさせられる一冊です。

医療健康科学部 講師 馬込 大貴

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