本学経営学部が世田谷区内の小学校のサマースクールに企画参加

Date:2015.09.28 研究・授業

大学の地域に果たす役割への期待が高まりつつあるなか、本学経営学部では地域社会とのつながりを強化するため、他組織との連携を進めています。平成27年度は、地域の小学校と連携し、小学生と大学生が「相互に学びあう機会」を設け、8月に世田谷区内の小学校のサマースクールに企画参加しました。本学仏教学部の石井清純教授が、平成24年度より区内小学校の学校運営委員会委員を務めていることから、今回の参加が実現しました。

この小学校では学校運営委員会が主催となり、毎年1回開催される小学生を対象に木工教室やダンスなど幅広い講座は、児童や保護者から好評を博しています。これを知った学生が、「小学生に楽しみながら経営を体験してもらいたい」という思いを抱いたことがきっかけとなり、今回初めて参加させていただきました。小学校関係者および学校運営委員の皆さまには大変お世話になりました。

当日は、学生39人がゼミ単位に分かれ、経営学の知識を楽しいゲームやグループワークに落とし込んだ4つの講座を受け持ちました。講座タイトルと内容については、以下をご覧ください。これは実際に児童に渡された「お便り」から抜粋したものです。どの講座も半年がかりで練り上げられたもので、学生らは小学生と楽しく対話しながらプログラムを進めました。児童の皆さんの笑顔がなによりのご褒美となった一日でした。

講座終了後、小学生からは「来年も参加したい」、「面白かった」という声を数多く聞くことができました。学生からは、「児童の心をつかむこと」や「各講座のテーマや狙いを伝えること」の難しさが指摘されました。また実施する側として、チームワークやリーダーシップの発揮の重要性を再認識したという声も多く聞かれました。学生にとっては、日頃の研究やゼミ活動の成果を、より実践的な形で発揮することができ、貴重な学習の機会となりました。

今回の試みは、今後の地域社会への貢献のあり方を模索するための第一歩ではありますが、予想以上に大きな一歩となりました。来年もこの活動を継続し、より多くの児童の皆さんに参加していただきたいと考えています。

講座タイトルと内容

「発明ウォッチッチ」 青木茂樹ゼミ

5人程度のグループに分かれてもらい、そこでアクティブ・ラーニングという手法を使って、生徒が生徒目線で欲しいものを班でまとめ、発表してもらいます。この講義では意見を述べる大切さと、グループワークの楽しさを体験します。

「コンビニ経営者ゲーム」 鹿嶋秀晃ゼミ

すごろくを通して、実際にコンビニ経営者の立場になり、経営戦略を学びます。すごろくは実際に参加者の皆さんがプレイヤー(駒)になり、頭と身体を使って楽しみます!

「保護者のために商品を考え開発しよう!」 鹿嶋秀晃ゼミ

グループごとに話し合って、アピールポイントを含めた商品開発をしてもらいます。話し合いはKJ法(アイデア発想法の1つ)で行い、大学生が皆さんをサポートします。各グループの発表もあります。

「協力は強力?人間知恵の輪ゲーム」 渡辺伊津子ゼミ

学校、クラブ活動、家族、会社...これらは一人一人の頑張りはもちろん、みんなが協力し合って成り立っています。人間知恵の輪ゲームを通して、協力することの大切さ、難しさを一緒に考えてみませんか?