文学部社会学科鬼塚ゼミと世田谷区立等々力児童館が共同企画「逃走中@駒澤大学」を実施しました
6月1日(日)、駒沢キャンパスにて文学部社会学科の 鬼塚 香 ゼミと世田谷区立等々力児童館が連携し、世田谷区の子どもたちを対象とした「逃走中@駒澤大学」を開催しました。このイベントは、「多世代が分断せず、つながり関わり合う社会へ」という理念のもと、子どもの居場所づくりと世代間交流の促進を目指して実施されました。
近年、子どもの居場所不足や居場所間のつながりの希薄化が課題となる中、世田谷区は2024年度からモデル事業として「子どもの居場所フローター」を配置しています。フローターは、児童館に所属しながら地域に出て、子どもと居場所、そして居場所同士をつなぎ、子どもの権利の拠点として居場所の普及啓発を担う役割があります。
鬼塚ゼミと経済学部の 松本 典子 ゼミは、このフローターの活動と継続的に連携し、その中で「人」が子どもの居場所を形成する上で極めて重要な要素であることを再確認しました。また、学生と児童館の子どもたちが合同で行った地域インタビュー調査や、学生が発案した企画を児童館で実現する過程で、学生のような若者の存在が子どもたちに与える影響の大きさが特に強く感じられたといいます。
このような背景に加え、2024年3月の国連総会にて、遊ぶことの大切さを国際的に啓発する「国際遊びの日(International Day Of Play)」の設立が採択されました。毎年6月11日を遊びの維持、促進を目指す日とし、この制定を受け、世田谷区は毎年6月を「あそび月間」と定め、遊びの啓発活動に積極的に取り組む方針を打ち出しています。
今回の「逃走中@駒澤大学」は、こうした流れを受けて鬼塚ゼミの学生と児童館が共同で企画しました。遊びを通じて社会性、柔軟性、コミュニケーション能力を育み、人間的な成長の機会を創出すること、そして多世代が分断することなく、つながり関わり合う社会の実現を目指すことを目的としています。
イベント当日は、子どもたち90人、大学生40人が駒沢大学のキャンパスを舞台に「逃走中」を楽しみました。子どもと大人が交互に逃走役を務めながら交流を図ることで、世代が分断しない新たな遊びの場が創出されました。また、参加した保護者にとっても、子どもたちが大学という新たな環境で学生たちと交流する様子を知る貴重な機会となりました。



